アナタのコラムをより面白くする文章表現を磨く3つの方法と縛りプレイ
文章表現は、作家の腕の見せ所です! 漢字やひらがな、カタカナ、比喩表現に暗喩、擬人化、体現止め……などなど、アナタのセンス次第で文章の世界は無限に広がります。
でも、難しく考えることはありません。アレコレ考えすぎてしまうと、かえって伸び伸びとしたコラムが書けなくなってしまいます。
文章を書く上で大事なのは、理屈よりもセンス!
そしてアナタのセンスを活かすことで、素敵なママコラムは生まれます。
それでは、どうすればより面白い文章を書くことが出来るのか、今回は「文章表現」を中心に面白いコラムの書き方をご紹介します。
文章表現で読者のハートを掴め!なぜ表現方法を工夫する必要があるのか?
日本語は、日本人でも思わず首をひねってしまうほど、難しいですが言い換えるなら、それだけいろんな表現が出来るということでもあります。
例えば……
- 大好き
- ダイスキ
- だいすき
- DAISUKI!
同じ「大好き」という言葉であっても、表記を変えるだけでその文章から受けるイメージはずいぶんと違います。
またセンスの良い文章表現は、たった一文で文章の世界を広げる恐るべきパワーを持っています。
それは下記の文豪たちの一文を読むことでお分かり頂けることでしょう。
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
川端康成『雪国』より
人生は一箱のマッチに似ている。重大に扱うのはばかばかしい。しかし重大に扱わなければ危険である。
芥川龍之介『侏儒の言葉』より
さすがは教科書に載るレベルの文豪。たった一文であるにも関わらず、読者のハートをグッと掴み、自然な形で文章の世界へと誘います。
「夜の底が白くなった」という一文だけで、真っ白が雪が降り注ぐ夜の雪国の光景がありありと目に浮かんで来るようです。
また「人生は一箱のマッチに似ている」という比喩表現も、言い得て妙であり、まさしく芥川龍之介が人生をどう感じていたのかを、たった一文から理解することが出来ます。
このようにセンスの良い文章表現は読者を引き付けるだけでなく、文章の世界を広げ、奥行きを与えます。
ただし、この親子の時間研究所では文豪レベルの文章表現は求めていないのでご安心ください♪ あくまで文豪たちの文章表現は一例であり、こんな名文はプロのライターや小説家でも、そうそう書けるものではありません。
しかし、あるコツを掴めばアナタも自分のコラムをより面白くする表現技法を磨くことが出来ますよ!
文章表現を磨く3つの方法 センスを磨くには、まず”知る”ことから
- 語彙力を磨く
- いろんな小説・本・コラムを読む
- 自分なりにアウトプットしてみる
アナタの個性が前面に出た面白いコラムを書くために、アナタなりの文章表現を意識する必要がありますが……いきなり「はい、そうですか」と書けるモノではありません。
だから、まずは上記3つの方法でセンスを磨きましょう。
1.語彙力を磨く
「マジヤバイ」「ヤバみが深い」など、SNSの使いすぎでアナタの語彙力下がっていませんか?
日本語は人工知能がうんざりするほど複雑であり、びっくりするほどさまざまな表現方法があります。
しかし、肝心の語彙力がなければ表現力豊かな文章を書くことが出来ません!
そのためにも、改めて語彙力を磨きましょう。
ちなみに語彙力を磨くためには「同義語・類義語を学ぶ」が有効です。
同義語・類義語とは発音や表記は違いますが、意味が同じである言葉。
類義語とは語形は違いますが、その意味が互いによく似ている、代替も可能な言葉のことを意味します。
いつも使う言葉の同義語・類義語を調べることで、手軽に語彙力が上がりますのでお試しあれ!
2.いろんな小説・本・コラムを読む
人間、自分ひとりで考えられることはたかが知れています。
いろんな人の知見を学ぶことでも、語彙力は上がります。
そのためにも、いろんな小説や本、コラムはもちろん雑誌、吊り広告に至るまで、さまざまな文章に触れ、それを真似することが重要です!
ある作家さんは、自分が気に入った表現を見つけると必ずメモを取るんだとか。
流石にソコまでする必要はありませんが、それでもいろんな文章表現にアンテナを立てることで、アナタの文章表現力は上がって行きますよ。
3.自分なりにアウトプットしてみる
語彙力を学び、いろんな媒体から文章表現を学んだ――だけでは、豊かな文章表現を身につけたことにはなりません。
ママコラムの中ではもちろん、日常生活の中でも「1」「2」で学んだことを参考にアウトプットすることが大切です!
具体的に文章表現を身につけるためのアウトプット法としては、以下のようなモノがあります。
- 話し言葉の中で学んだ言葉を使ってみる
- TwitterなどのSNSで学んだ言葉を使ってコメントを発信する
- コラムや日記など、文章を書く際に学んだ言葉を盛り込む
このように1~3の方法を実践することで文章表現を磨くことが出来ます。
でも、出来ればもっと「スパッ」と手軽に豊かな文章表現力を手に入れたいですよね?
そんなせっかちさんにも、実はオススメの手軽に文章表現力をアップさせる方法があるんです!
5秒で出来る!今すぐコラムの文章表現力を上げる3つの縛りプレイ
- 同じ「接続詞」は1コラムに1回だけにする
- 「同じ言葉」を何度も使わない
- 同じママの「五感」を意識する
語彙力なんてそうカンタンに上がりませんし、自分なりのセンスを磨くのは、本当にたいへん。
しかし、上記3つの”縛りプレイ”を実践することで文章表現力は今すぐ上がります!
1.同じ「接続詞」は1コラムに1回だけにする
▼接続詞とは
文と文、句と句をつなげる品詞のこと
接続詞の一例
- だから、そのため、それで
- しかし、ただ、だが、けれど
- さらに、また、しかも、おまけに
接続詞とは「しかし」とか「だから」とか、言葉と言葉をつなぐ非常に使い勝手が良い品詞です。
でも、この接続詞を使いすぎると、子どもっぽく単調な文章になってしまうという欠点があります。
▼悪い例
この前、読んだ本は面白かった。しかし、専門用語が多すぎて読むのに時間がかかってしまった。
しかし、子育ての役に立った。
「しかし」「しかし」と同じ接続詞が続くと、なんとも言えない読みづらい文章になってしまいます。
それでは他の接続詞を用いて、上記の文章を読みやすくしてみましょう。
▼良い例
この前、読んだ本は面白かったが、専門用語が多すぎて読むのに時間がかかってしまった。でも、子育ての役に立った。
ベースとなる地の文の内容は変わっていません。
接続詞を少し変えただけですが、文章として読みやすく、読んでいて文のリズムが良くなったことは、なんとなくご理解頂けたのではないでしょうか?
このようにアレコレ文章表現を工夫しなくとも、接続詞を工夫するだけで、読みやすく、アナタのセンスが光る文章を書くことは出来ます。
ワンランク上の面白いママコラムを書きたいと思うなら、接続詞の使い方を考え、《同じ「接続詞」は1コラムに1回だけにする》という縛りのもとコラムを書いてみてください!
2.「同じ言葉」を何度も使わない
先に「同義語」「類義語」についてご紹介しましたが、文章の表現力を上げるために、あえて「同じ言葉」を何度も使わないということは重要です。
例えば、以下のように同じ言葉を使わざるを得ない状況でも、何度も繰り返し、その言葉が出て来てしまうと、文章がクドくなってしまい、文章のリズムも悪くなってしまいます。
▼悪い例
私の子どもはピーマンが嫌いで、何をどうやってもピーマンを食べてくれませんでした。でも、鉢植えで一緒にピーマンを育ててからは、ピーマン嫌いな我が子もピーマンを食べられるようになりました。
「悪い例」では文中に「ピーマン」が5回も登場しています。確かに文脈上「ピーマン」という単語を使わなければならないのは理解出来ますが、それにしたって使いすぎ!
もう少し、ピーマンという単語を減らしても、十分に読み手は伝えたいことを理解してくれます。
▼良い例
私の子どもはピーマンが嫌いで、何をどうやっても食べてくれませんでした。でも、鉢植えで一緒にピーマンを育ててからは、我が子もピーマンを食べられるようになりました。
ピーマンという単語の出現率を5回から3回に減らしただけで、ずいぶんとスリムで読みやすい文章になったことがお分かり頂けたのではないでしょうか?
ママコラムでは自身の体験を、他のママに紹介する手前、どうしても同じ言葉を何度も使ってしまいがちですが、アナタが思っている以上に読み手はアナタの文章を理解してくれています。
ついつい説明過多になってしまいがちですが、あえて説明しないことで文章が読みやすくなるだけでなく、読み手の想像力を刺激することにもなる。
どうしても同じ言葉を使いたい――という場合は、あえて同義語や類義語から似たニュアンスの言葉はないか、と文章表現を考えるのも文章表現力向上の役に立ちますよ!
3.同じママの「五感」を意識する
親子の時間研究所でアナタのコラムを読む読者の、ほとんどが”ママ”です。妊娠前、妊娠中、子育てからしばらくして~と、違いはありますが、アナタと同じく「子育てについて考えているママ」であることは間違いありません。
さて、そんなアナタと同じママたちにアナタのコラムを「面白い!」「読みやすい!」「役に立った!」と思ってもらうためにも、アナタと同じママの五感を意識して文章を書いてみてください。
▼悪い例
ママに怒られて泣いている子どもを抱きしめてあげる、たったコレだけで子どもは安心します。
上記の文章は、特に悪い表現方法ではありませんが、なんだか冷たい気がしませんか?
少なくとも次の文に比べると「そうそう!」とか「分かる!」と共感しにくい書き方になっています。
▼良い例
ママに怒られて目を真っ赤にして泣いている子どもをギュッと抱きしめてあげる、たったコレだけで子どもは安心します。
「目を真っ赤に」は視覚から得た情報、「ギュッと」は体感ですね。これらのアナタが五感で得た情報をもとに文章を書くことで、文章表現が豊かになるだけでなく、一文に”リアリティ”が生まれます。
ただし、やたらめったら五感を意識して文章を書くのはNG!
自分のコラムの中で「ココは!」と思った所にのみ、ママの五感を刺激する一文を書くようにすると、文章にメリハリが生まれコラムが読みやすくなりますよ!
なお、具体的にドコに書けば良いかわからない……という方は、下記のポイントを参考にしてください。
ママの五感を刺激する一文を書くべきポイント
- 書き出し(冒頭・序文)
- コラムの中で自分が1番言いたいこと(主題)
- 最後の文(コラムのまとめ)
ゲームのようにアナタのセンスも磨けば磨くほどレベルアップする!
文章表現が豊かになることで、面白いコラムを書きやすくなるだけでなく、日常生活での話し言葉や書き言葉にも良い変化が生まれるようになります。
ありきたりな表現ではなく、アナタならではの口語・文語表現が生み出されることで「あの人は頭が良さそう」「話してて楽しい」など、他の人にアナタのセンスが高く評価されることだってあります。
そして、文章表現力はゲームのように、磨けば磨くほどレベルアップしていく!
最初はうまく事柄や自分の感情を表現することが難しいかもしれません。
でも、慣れてくると自分の中から、いろんな表現が生まれることが楽しくなって来ます。
とりあえず、今回ご紹介した内容を参考にアナタなりに工夫して、多くのママに読まれる文章表現豊かなコラムを書けるように頑張ってくださいね♪
ママサポーターになってコラムを書いてみよう!