子育ては責めるのではなく認めてあげること
あれれ?
小学6年生と、2年生の男の子の子育てをしている母です。
上の子が年少さんの頃、一人黙々とひらがなを覚えるおもちゃで遊び、教える間もなくひらがなを読めるようになりました。
性格は物凄くマイペース。人の話を聞いているのかいないのか。それでも自分が興味を持ったものはすぐ覚える子どもでした。そしてなにより優しく、怒らない子どもでした。
小学校に上がり、多少の心配はしていたものの皆と同じように過ごせるものだと漠然と思っていました。
問題発覚まで
1年生になり、ひらがなを書いたり、宿題をしたり、全てが初めてのことでした。もともと、書くことが苦手だった長男。やはり字も汚く、それでもなんとか頑張っていました。
問題としては、鉛筆、消ゴムが全てなくなって帰ってくることが何度もあること、学校のプリントを持って帰らないことがありました。
それも、まだ一年生だからと大きく考えていました。
何で?どうして?
段々と学年が上がり、周りの子どもが当たり前に学校のことをしているなか、長男の出来ないことが目について来るようになりました。
字に関しては、漢字がとことんできないこと。夏休み、宿題のプリントをコピーして毎日繰り返しても、明けのテストは散々ということが続きます。
苦手だからか、宿題もやっていると嘘を付き学校から電話がくることも毎回。
その度に怒られ泣きながら宿題の残りをしていました。
持ち物に関しても忘れ物、なくしものが多く、リビングの隣の部屋でスペースを作って管理するようにしました。
そんなことが続いた5年生のある日、自分の子どもから学校の様子を聞いて心配してくれたママ友達からお誘いがありました。
ごめんね
学校での我が子の様子は、宿題をしないことで怒られ、持っていてもマスクをしないことで責められ、かつての穏やかな我が子の姿はありませんでした。
何か立候補したくて手をあげても、宿題をちゃんとしない人はだめ、と先生に言われ自信をなくし。さらに家でも私に怒られる毎日。逃げ場がありませんでした。
そんなとき、ママ友の子どもの言葉に救われました。
長男君は、「優しくお願いすると気持ちよくいいよ、ってやってくれるのに、先生もみんなも間違ってる。」と、言ってくれていました。
誰にでも優しく、お手伝いも進んでしてくれる長男。
そんな我が子に私は笑うことも忘れ、怒ってばかりいました。
一緒に頑張ろう
その日の夜、
「怒ってばかりで応援することもしないでごめんね。きみは、やればできるんだからね。わからないことがあったら一緒にがんばろうね。」と、二人で泣きながら話し合いました。
それ以降少しずつではありますが、担任の先生もわかるほどに息子の取り組みかたが変わっていきました。
6年生の今、字は汚いままです。それでも宿題をしなきゃいけないと思うことへの自覚はついた気がします。
そして長男君の優しい性格はそのままに、洗濯物を干してくれたり、食器を洗ってくれたり、他のママからびっくりされるほどのママ思いに育っています。
一人一人できることが違うのに、皆と同じようにできないことにプレッシャーを感じていたのは、誰でもなく親の私の方でした。
何でできないの?みんなできてるのにと言い続けると、子どもも自分はできないと思い込んでしまいます。
できるんだから頑張ろう、と言い方を変えるだけで私の意識も、子どものやる気もこんなにも変わるものだと実感しました。
まだまだ悩むことの方が多いけど、親子で頑張ろうと思います。