育休明けに退職、在宅ワーカーへ
子どもが生まれたら
結婚を意識した時、妊娠が分かった時など様々なシーンで多くの方が『仕事はどうする?』と考えるかと思います。
一般的には
◎産休取得後、そのまま育休へ
◎産休取得後、退職
◎産休も育休も取得せず退職
といった選択肢が多いかと思います。体調面や、妊娠の経過により予定通りにはいかないことも多いです。
私は1番目の選択肢を希望していました。社会保険上、子の1歳の誕生日まで育児休業が取得できる(育児休業給付金を受けられる)という認識でいたので、そのつもりで職場で話をしていたところ、産後2カ月での復帰、それが出来ないのであれば退職、という宣告を受けました。
結果的には、妊娠の経過都合により(異常はなし)1歳の誕生日までという結論に至りましたが、未だ大企業以外では育児休業にネガティブなイメージを持つ経営者は多いです。
私自身、この職場で産後も働いていけるのか、仕事と家庭とのバランスが上手く取れるのかどうかとても不安を覚えました。
想定外の夫の転勤
基本的には転勤の発生しない職場でしたが、諸事情で夫の県外転勤が決まりました。
それは保育園の申し込みに落ちてしまった数日後のことでした。
地方なので認可外や、最近は増えてきましたがまだ企業主導型の保育園もない頃で、空きのある保育園は自宅からも職場からも離れた場所にしかなく、どうしらたよいのか全く分からず悩んでいました。
職場に復帰することの不安や、保育園に預けられるまで義母に子どもを預けることに抵抗があったこと、そして何よりもまだ1歳の子どもと夫が離れて暮らすことのデメリットが強く、家族で転居することに決め退職しました。
両親を頼れない環境
転勤先はどちらの地元からも離れており、両親は頼れない環境でした。
頼れるのは夫のみ。
ありがたいことに直行直帰やリモートワークなど柔軟に対応して働くことができる職種だったため、残業をほとんどせず定時帰宅をすることがほとんどでした。
転勤前は残業も多くなかなか家族の時間を取ることができませんでしたが、定時に帰宅することで子どもと一緒にご飯を食べたり、お風呂も毎日子どもと入れることが可能になりました。
子どもとのかかわりの時間が増えることで、過ごし方や接し方はとても大きく変化しました。2人きりでのお留守番やお出かけもするようになり、家族で転居して良かったと夫婦で実感しました。
お金は必要
退職し、実際に離職票が手元に届くまで約2カ月近くかかりました。
また、離職票に記入する退職理由について『配偶者の転勤』とすると、失業手当の支給について待機期間の免除もあるとのことでしたが、退職日以前の日付での辞令の証明が必要とのことでした。
それまでは育児休業給付金の支給があったので、金銭的な不安はありませんでしたが、失業手当の給付の時期や額の検討がつかず、それでも日々の食費やオムツ、子どもの衣服費等何かと物入りな日々は続きます。
私の場合は、離職票が手元に届くまで2カ月、失業給付の待機期間も約2カ月ありましたので、それまでの少ない貯金でなんとかやっていましたが、金銭的な物足りなさと社会から切り離されたような感覚に陥っていました。
在宅ワークに応募する日々
失業手当の支給を受けるにも、就職活動は必要になります。
また、転居先でも保育園は満員。認可外に入れるにも収入は必要です。
託児施設付きの求人や、保育補助のある求人に応募してみようかとマザーズハローワークへも相談に行きましたが、
「自分の子どもが泣いていても他の子を見ていないといけないのでおすすめできない」
「地域の保育ママ制度も、その保育ママの育児方針が強く子どもに影響しやすいのでおすすめできない」
と、まずは認可外の保育施設で空きのあるところへ連絡し、預け先を決めてはどうかとのことでした。
そんなときに目に入ったのが在宅ワーク、リモートワークでした。
エンジニアやデザイナーといった職種での求人が多く、それらのスキルを必要としない求人は時給制はほとんどなく、単価も安いものばかりでした。
中には在宅派遣といった新しい取り組みをしている企業もありましたが、フルタイムの勤務も難しく、数少ない自分のスキルに合ったものに応募しては不採用の連絡を受け続けました。
しかし、失業給付を受けるにもこういった活動は必要なのであきらめることなく応募しつづけました。
また、この親子の時間研究所ライターに応募したのもこの時期でした。
未経験でも比較的挑戦しやすいのはライティングの仕事ですが、応募先企業の見極めはとても難しかったです。
見つけたのはTwitter
既存の求人サイトでは「在宅ワーク」で検索すると上記であげたライティングやアンケートモニターといった募集ばかり。
ふと何気なしにTwitterで検索してみると、リモートで勤務できるママさん データ入力等の事務作業といった内容を見つけました。
ツイートしている社員の方のツイートから人柄や事業内容にとても興味を持ち応募したところ、ありがたいことに採用していただきました。
フルリモート、時給制、シフト自由という魅力的な働き方に加え、子どものころから興味のあったインテリア業界で働けることに。
数日は出社しましたが、運よく近所に地域の託児所があり気軽に利用することができました。
フルリモートで自宅で育児をしながら働く
想像以上に簡単ではありません。
いまこの体験記を書いている横でも子どもがウロウロしています。
お昼寝をしなくて愚図っているのをあやしながら入力したり、どうしても動画サイトに頼ってしまっています。
家に一緒に居るのに遊んであげられない時間が発生しています。
しかしながら、
・就業時間ぎりぎりまで家のことができる
・子どもが体調不良でも休む必要がない、時間の調整ができる
また現在妊娠中であるため、通勤電車に乗らなくて済むというのも大きいです。
普段の買い物にネットスーパーを利用するので、平日に注文受取をするので週末に家族の時間を確保できます。
メリット、デメリット両者ありますが私はこの働き方を選んで良かったと実感しています。
予定は未定、柔軟な考え方ができるように
決して在宅ワークやリモートワークがすべての方に良いとは限られません。
しかし、働き方に捉われず仕事ができるのは育児中の方にとってはありがたいことかと思います。
どうしてもスキルが必要になりがちですが、余裕のあるときにプログラミングやデザインの勉強、興味のあったことにチャレンジしてみるのも一つの手では、と思います。