トイレトレーニングを嫌がる時の対処法[2歳、3歳向け]
自我が芽生え始めイヤイヤ期とも呼ばれる2~3歳、トイレトレーニングを嫌がる理由と上手なトレーニング法について考えました!
トイレトレーニングを嫌がるのはなぜ?徹底解明!
トイレトレーニングを阻む要素を確認してみよう
トイレトレーニングにストレスを感じて嫌がるケース
いくら教えてもトイレトレーニングが進まない、どうしても嫌がる。
そんな場合は、子どもがトイレトレーニングにストレスを感じているのかもしれません。
子どももストレスを感じている!?と聞いたらびっくりされるかもしれませんが、赤ちゃんですらストレスを感じています。
ただし、大人のストレスとは質が違います。
子どものストレスはもっと単純なもの。「お腹がすいた」とか「オムツが気持ち悪い」とか、これもストレスなんです。
もっとも深刻な影響を与えるのが、ママのイラだちや怒られた事からくるプレッシャー、できないことによるストレスです。失敗してしまって怒られたことが強く印象に残っていたり、トイレトレーニング時の親の必死さが伝わってしまうと、子どもはプレッシャーを感じはじめてしまいます。
プレッシャーを感じることはストレスになり、ストレスはやがて苦手意識になります。
トイレに行くのに罪悪感をもったり、トレーニングに嫌悪感を抱くケースもあるので、やみくもにトレーニングを進める前に一度振り返って考えてみましょう。
トイトレが進まない、失敗してしまう理由のケーススタディ
言葉がじゅうぶんにしゃべれない子どもの気持ちを察するのは大変。なのでここはよくある失敗パターンをあげてみます。心当たりがないか振り返ってみてください。
- ●トイレへの移動が上手にできず失敗
- ●イヤイヤ期で、自分で決めたことしかしたくない
- ●遊びなどの目の前のことに夢中でおもらししてしまう
- ●便意、尿意の感覚が未熟で感じられない
- ●膀胱容量が少なく頻尿なのでトイレに間に合わない
- ●オムツをしている感覚が抜けなくてそのままおもらししてしまう
繊細な子どもになると、ママがお掃除など別の事に夢中なことを察して、トイレに行きたい気持ちを表現できないままおもらししてしまうケースや、笑いすぎておもらしをしてしまう子もいるそうです。
失敗してしまった時の状況にあてはめて考えてみると、わが子の傾向と失敗しやすいタイミングがわかってくるかもしれません。
トイレトレーニングの大きな壁、イヤイヤ期の扱い方
ママの言うことなすことイヤイヤと言い出すやっかいなイヤイヤ期、ちょうどトイレトレーニングの時期と重なることもあると思います。
子どもの自我が育つ過程の、さけては通れない大切な現象なんですけどね・・・・。
イヤイヤ期の子どもにはとにかく指図しない!これに尽きます。
イヤイヤ期の子どもはとにかく「自分で決めて行動したい!」ので、子どもが自主的に行動している気分になるようにうまく誘導する、が良いと思います。
たとえば、
「トイレ行く? 遊びが終わってから行く?行きたくなったら知らせてね」と、子どもが意思表示しやすいような環境を作る。
「どのパンツがいい?選んでごらん?」と、トイレは楽しいと思ってもらえるように工夫する。
など、とにかく主導権を握らせる(ように見せかける)事で、上手に事が運びます。
なおかつトイレができた時には思いっきりほめてあげると、子どもは自主的に行動することで自信と喜びを感じ、自主的にトイレトレーニングをするようになることもあります。
- トイレトレーニングが子どものストレスになっている可能性があるので慎重に
- 状況ごとにさまざまな要素が重なりおもらししてしまうことも。状況から失敗するパターンを考えよう
- イヤイヤ期は子どもに自主的に行動させているかのように誘導しよう
トイレトレーニングが失敗するのはなぜ?子ども目線に立ってみよう。
トイレトレーニングを嫌がる子どもの本音を探ろう
トイレトレーニングが大切なのはわかりますが、子どもには子どもなりの事情があるもの。
大人目線だけで考えたトイレトレーニングスケジュールを推し進めてしまうと、子どもの気持ちは迷子になってしまいます。
劣等感や自己否定をすら与えかねないので、まずは子どもの気持ちと向かい合うことが大切です。
言葉があるていど話せる場合、子どもに直接聞いてみましょう。
子どもの場合は、自発的に「どこがどのように嫌です!」と意思表示するのは難しいので、逆にピンポイントで投げかけてみてください。
「トイレが嫌い?」「トイレ行くの怖い?」「(指さしながら)これが怖いの?」など、具体的に対象を絞って聞いてみるのがベターです。
決して問い詰めるような聞き方はしてはいけません。あくまでやさーしく!してください。
トイレトレーニングを嫌がるヒントが必ずある。子どもをよく見ること
まだじゅうぶんに言葉をしゃべれない子どもでも、行動には必ずサインがあります。
トイレトレーニングに限った話ではありませんが、日頃から「なんでこんな事したんだろう?」「なぜこれを床に落としたんだろう?」など、子どもの行動をよく見て、叱る前に考えてみてください。
これをクセにすることで、トイレトレーニングはもちろん色々な問題に対処しやすくなってきます。
- ●どんな時にトイレの失敗をしているか
- ●どこで失敗したのか
- ●どんな失敗が多いのか
- ●失敗したときの子どもの様子は
「どんな時間にどんな失敗をして何を嫌がった」など、詳細を日記のようにつづることも有効です。
自我がある以上、必ず傾向とヒントがあるはずです。子どもにしかわからない事情を察してあげる、これを親以外にできる人はいません。
特に同じ失敗をかたくなに繰り返している場合、重要な失敗の要因が隠れています。イライラするのはやめて一度子どもを良く観察してみましょう。
- 子どもが話せる場合は、トイレトレーニングの何が嫌かを問いかけてみよう
- 指をさしながら「これがイヤなの?」と、心当たりの対象を指定して問いかけると効果的
- 同じ失敗を繰りかえす場合、心因的な要素が隠れていることもあるので慎重に
- トイトレ日記をつけて、失敗パターンと成功パターンの記録をつけると傾向が見える
トイレトレーニングのここが嫌!?シチュエーション別解説
トイレトレーニング用のオムツを嫌がる場合
「赤ちゃんの肌はデリケート♪」なんてCMで流れそうなフレーズですが、事実その通りです。
子どものうちは皮膚感覚が鋭敏で、布の触覚や材質、大気の湿度や温度でも敏感に反応します。
皮膚に触れるものに反応し、不快感を感じている場合・・・これはもう手あたり次第いろんな素材を試してみるしか方法がありません。
また、すでに保育園などに通っている場合は心因性のこともあります。
クラスのお友達がすでにパンツをはいていたなどの理由で、「オムツ履きたくない!」となることもありますが、この場合は自立心が芽生えている証拠ですので、トイレトレーニング成功のいい兆候です。
この場合はもう思い切ってパンツか、トレーニングパンツを履かせてしまうのも手です。
トイレトレーニング中にトイレを嫌がる場合
今までオムツなどしていた子どもにとって、トイレというのは未開の地に近い感覚の場合もあります。
「狭い謎の場所」と思っていると、トイレ自体をこわがっている可能性があります。
トイレ自体を怖がっている場合は、最初はママと一緒に入ってママの膝に乗りながら絵本を読んだりして慣れさせてみましょう。
しばらく居続けると、トイレに対する恐怖感はなくなり、なおかつトイレで楽しい時間を過ごせばトイレトレーニングを好きになる可能性もあります。子どもの積極性が出て後のステップも非常にやりやすくなります。
子どものお気に入りのキャラクターやおもちゃを目に入るところに常備したり、トイレマットやスリッパなどを明るい色の物にとりかえたり、照明を明るくしたり工夫をしてみましょう。
何度かトイレに入っているのにトイレを嫌がる場合、トイレの場所がもっている要素を嫌っているか、トイレトレーニング自体を嫌がっているかのどちらかです。
後者の場合は慎重に子どもを見て対応しましょう。トイレトレーニングに対する苦手意識やプレッシャーが隠れています。
トイレトレーニング中にトイレの便座や補助便座を嫌がる場合
トイレデビューの子どもにとって便座は「狭い場所に急に出現した巨大な謎の物」です。正体不明な物に対する恐怖は人類共通。
これも前述のトイレトレーニング中にトイレを嫌がる場合同様に、とにかく慣れさせることから始めましょう。
ママと一緒に便座に座ってお話したり、まずは恐怖心をなくさせることです。
何度もトイレに入っているのに、便座を嫌がるという子どもにも有効です。
トイレの便座の上で子どもとお絵描きをしたという猛者もいます。
また、子どもにとって便座は高い所なので、子ども用の踏み台をまず用意してあげましょう。
便座が冷たいなどの皮膚感覚でおびえる場合もあるので、冬場は便座は暖かくするなどの工夫をしてあげましょう。
トイレトレーニング用のおまるを嫌がる場合
おまるなどは子どもの好きな色や形、キャラクター物にしてあげることはもちろんですが、それでも子どもには怖い存在です。
おまるの排泄用の穴を怖い子どもは結構います。怖がっている場合、まずはママがまたがるフリをして手本を見せてあげましょう。
最初はオモチャの乗り物感覚でおまるに乗せて遊ぶのも慣れるためには有効です。
完全におまるに慣れてからトイレとして使用させる事で成功することもあります。
おまるをどうしても嫌がる場合はもう、思い切ってトイレに連れていきましょう。
おまるはダメでもトイレはOKのような飛び級のようなケースもあります。
- オムツを嫌がる場合は、いろいろな素材を試してみよう。オムツを変えるだけで解決することも
- トイレを嫌がる場合は、トイレの環境を見直しつつ、ママと一緒に過ごして慣れさせよう
- おまるを嫌がる場合は、最初は乗り物感覚で遊ばせよう。楽しい物として認識すると嫌がらなくなることも
我が家のトイトレは我が家流で!ママがまず焦らない覚悟をきめよう
トイレができない大人はいない。必ずできると信じる事
ママが焦るだけで子どもはトイレトレーニングを嫌がることもある
子どもにとって何よりもプレッシャーになるのは、ママの焦りです。
ママが焦れば焦るほど、子どもの気持ちはどんどんトイレトレーニングから離れていくという悪循環になってしまいます。
この年ごろの経験や記憶は、人格形成に最も影響します。このころに感じたママの苛立ちや失敗の劣等感が、一生に作用することもあります。
うまくいかなくても「かならずトイレできるようになる!」と自分と子どもを信じる事が大切です。
環境や周りの目、よその子の成長など、焦ってしまうような要素はたくさんあっても「ウチはウチ!」と腹をくくって、ママ自体が劣等感をもたずに余裕を持つことがスタートと言えるかもしれません。
子育ては一人じゃない、時には周りに助けを求めて
子育ては一人ではできませんし、一人でやるのは正しい状態ではありません。
ママが自分のストレスもコントロールしながら、必要な時にはパパや周りに助けを求めることも必要です。
特に男の子の場合は、パパと一緒に立ちションで覚える子もいます。
一人で抱え込んで子どもにストレスを与えてしまっては本末転倒、時には甘えることも必要です。
日頃からパパも、子どもと同じように褒めて転がして手伝わせましょう。
- [2歳、3歳向け]トイレトレーニングを嫌がる時の対処法 まとめ
- トイレトレーニングで子どもはストレスを感じることもある。何が問題なのか慎重に見極めよう
- よくある失敗パターンを参考に、子どもにあてはまるか考えてみよう
- イヤイヤ期の子どもは、主導権を子どもにゆだねて誘導しよう
- トイレトレーニングの嫌なところを子どもに聞いてみよう
- トイレ失敗したシチュエーションを含め、子どもをよく観察しよう
- オムツやトイレなど特定の物を嫌がる場合は、環境や素材を変えて試してみること
- ママがイラ立っては逆効果。子育ては一人でするものじゃない。周りにも支援を求めて
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