おりがみで「やり抜く力」を育くむ方法

成功者の持つ要素「実力」「努力」もう一つの大事な要素「やり抜く力」

成功者の共通点としてあげられている大事な要素「やり抜く力」とは。

「実力」「努力」共に、とても大事な第3の要素として挙げられています。
その「やり抜く力」を発揮するためには必要な事があります。

1、練習。
2、努力。
3、目的。
4、ポジティブな希望。

今回は「やり抜く力」を育む為、実際に息子に実践していったお話をしていきたいと思います。

 

【練習】興味のある物を活かして、やりたいだけさせる

9才になる息子は工作やおりがみ、立体的に作る系が大好き。
簡単な作品を作っては完成、折っては完成、というのを繰り返して遊んでいました。

とても役に立ったペーパークラフトのサイトです。
「ペーパーミュージアム」

初期に折っていた初級のおりがみ本はこちらです。

素材もすぐに手に入り、気軽に作れる「おりがみ」には特にはまり、毎晩寝る間に3作品、起きてから1作品・・・とストップ知らずで折り続け、完成したおりがみ作品が家中いたる所に転がっていました。

この時期には、手がどんどんおりがみの折り方を覚えていき、知らないうちに【練習】状態に入っていました。
文具系おりがみ、お花系おりがみ、動物系おりがみとあらゆる形の作品に挑戦していき、おりがみのコツを吸収していきました。

これは伸びる感じた私は、何種類かのおりがみと本を与え、好きなだけ、時間も関係なく「自分がやりたと思う分だけさせる」という止めないスタイルに切り替えました。

 

【努力】簡単おりがみから、難解おりがみへステップアップ。

ステップアップの時がやってきました。
がんばればすぐ出来そうな中級レベルのおりがみ本と、私が思う息子のレベルより、上の上級レベルの本を渡しました。それは難解おりがみと呼ばれるだけあって、1作品で何ページにも渡って説明が書いてある本です。

初めは楽しく、そして簡単過ぎない中級本を折りこなしては、達成感を味わっていく息子。

難解おりがみ本に至っては開いて「すごっ!」と言い放ってから、なかなか手が出ません。でも興味はある様です。

ここで初めて親である私が登場しました。

私が楽しそうに難問を解きながら、上級本の作品を折り進めます。
そうは言っても難解なので、聞きなれない折り方などが出てきます。そんな時は調べずに、あえて息子に聞いて興味を沸かせます。
本人はもともと興味があったのと、聞いてもらえる嬉しさでハリきって教えてくれます。

そして、息子も同じ作品にとりかかったのは、すぐの事でした。

これで難解おりがみ本のスタートがきれたと、ゴールの向かってやっと走り始めたのです。

次にパパの登場です。
大人が一生懸命やっている姿を、どんどん見せていきます。
実際に難解おりがみなので、1日では完成できません。

“折り方を失敗した”
“1日じゃ完成しなかった”
という作品も見せていきます。

「失敗=負け」ではなく、次また挑戦し【努力】する姿も見せていきます。
そしてパパが完成させたのは3日後。
大人でも唸る難しさでした。

「ゴールがある」を目の当たりにした息子。
グンとモチベーションが上がり、その夜は徹夜で本を見ながら作品を折り続けました。
そして何度も折り間違いや失敗を繰り返し、完成したのは2日後の夜の事でした。

第1次「やり抜く力」を達成した時の笑顔は、キラキラ輝いている最高のものでした。
【努力】仲間のパパに、徹夜で完成させた作品を朝一番に見せ、ゴールを喜んでいました。

慣れない難問に当たった場合、ひとりではやき切れなかったら、仲間を必要としたり、人の助けも求めてもよいと思います。
手助けが、子どもなりのプライドを邪魔をするのであれば、その背中を自然な感じで押せたらよいと思います。

ここで大事なのは
・【努力】次第でゴールがある
・分かる人に助けを求めてみる
という事です。

まだ子どもでは、先が見えない事に対してやる気が出にくいと思います。
しかし【努力】してゴール出来る事を見せる事によって、【努力】とは「その先に実りがある事」を知れたはずです。

徹夜で完成させた「鶴星人」

【目的】おりがみのワークショップを開催する

次のステップアップとして、【目的】目標を立てました。
息子が先生になっておりがみのワークショップを開催する事です。

その為に必要な事で息子に伝えたのは、
・見ないで折れるレパートリーを増やす事。
・販売する為のハイクオリティーな作品を作る事。
・人に教える伝え方を練習する事。

この日から、いつもとは少し違ったおりがみ時間になりました。
丁寧さと計画性。
これらが伴います。

いくら好きな事でも、プレッシャーのかかり過ぎで嫌いになってしまわない様に決めた事があります。

「作品の売上はすべて自分のもの。それで何でも好きな物を買ってよい。」
というご褒美でした。

そしてワークショップへ向け、丁寧さを努力し、ママがお客さんと想定して教える練習をするなど、息子なりにがんばっている姿が見えました。

 

おりがみを通して出来る「世代間交流」

ワークショップの当日、地域マルシェの1店舗として、青空おりがみワークショップが始まりました。
沢山の人が賑わい、おりがみを覗いてくれます。

そしてワークショップも無事成功に終わり、また1つ「やり抜く力」が育めました。

ささやかな売上げで、自分の欲しかった物を帰り道で買って帰りました。

私が今回のワークショップで感じてもらいたかった事は「やり抜く力」で成しえた達成感と、もう1つ。

いろんな人に見てもらう事でした。

いままで家の中でもくもくとやっていた物を、人が見て評価や反応を肌で感じて貰いたいと思ったのです。
おりがみに慣れ親しんだ高齢の方にも喜んでいただき、人生でとても大切な世代間交流が叶った日でもありました。

 

おりがみで募金

難解おりがみにも慣れ折りあげた「マコト蝶」

いかがでしたでしょうか。
「やり抜く力」を発揮するために必要な事、練習、努力、目的、ポジティブな希望を、私なりに取り入れ息子に実践してみたストーリーです。

ここでは触れていない、【ポジティブな希望】とは、
・逆境に負けない。
・くじけてもすぐに立ち上がれる力。
という意味です。

息子は何度もくじけました。まずはそれを元のテンションまで戻す手助けしてあげて、いつかは自力で立ち上がれる様になってくれればと願っています。

 

おまけをもう1つ。
慈悲の心が育めたらと、募金してくれた人に作品をプレゼントする活動をしました。
私達の住む地域で起こった大規模土砂災害へ向けてです。
いただいた募金は全て、息子と一緒に災害救助の団体へ振り込みを行いました。

募金作品に貼付したママ自作のラベル

 

 

 

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