小さい子どもの人見知りは、どうすれば良い?

誰とでも仲良く過ごして欲しい。
人見知りしない子どもに育って欲しいと考えることは、多いのではないでしょうか?

今回は、そんな人見知りの悩みに関して、NHKのすくすく子育ての[参考記事]『人見知りの子を積極的にしたい!』を参考に、子どもの人見知りについてご紹介します。

「人見知り=感受性が高い」ということ


画像出典:PhotoACより

人見知りをする――と聞くと、悪いことのように感じてしまいますが、必ずしもそうとは限りません。

人見知りをするということは、いろんな物事をキャッチする力が強い、感受性が高いことの証明です。

ちょっとしたことで怖がったり、ちょっとした音に敏感に反応したり。
親からすると「大丈夫なのかな?」と思われるかもしれませんが、逆に言えばそれだけ情緒豊かで、いろんなことを敏感にキャッチできるということでもあります。

特に2歳ごろまでのお子さんは「不安」なことに敏感です。
親からすると「なんでもないこと」であっても、お子さんからすると不安がいっぱいなことなのかもしれません。

3歳、4歳と年齢を重ねていく内に、その不安感も少しずつ解消され、人見知りも収まって、友だちも作りやすくなるから必要以上に不安になる必要はありませんよ。

子育ては、なんのためにするの?

『人見知りの子を積極的にしたい!』の記事の中で、2人の専門家(安梅勅江さん、倉石哲也さん)は、次のような見解を述べています。

[安梅勅江さん]
人見知りをするのは感受性が強いことのあらわれです。怖がっても、まわりのことに関心を向けているようであれば、周囲に興味をもっているということ。子ども自身が大丈夫だと思えるようになれば、自然に外に出ていくようになるはずです。

[倉石哲也さん]
怖がりなのは情緒豊かで優しさをもっている証ですね。~中略~ 3歳、4歳くらいになるとそういった不安は少しずつ解消して、安心して友達を作ったり、自分の場所を広げていけるようになります。

出典『人見知りの子を積極的にしたい!
』より一部抜粋

2人の専門家は、それぞれ人見知りに対して上記のようにコメントしています。
親からすると、人前でおとなしくなってしまったり、消極的になってしまう子どもに対して不安を感じてしまいますが、お子さんだっていきなり外に出て、いろんな人やものに振れるという「家とは異なる環境」に不安感を持っているのです。

今は人見知りをしてしまっているかもしれませんが、年齢を重ねて行けばお二人のコメントのように自分から積極的に外に出るようになるかもしれませんよ!

人見知りする赤ちゃんは、人見知りしながらも相手のことをちゃんと見ています!

赤ちゃんの人見知りは「『近づきたいけど怖い』心の葛藤」だという研究結果が発表されているって、ご存知ですか?

東京大学の岡ノ谷一夫教授と同志社大学の松田佳尚准教授らの研究グループによると、人見知りする赤ちゃんは「見知らぬ相手に近づきたい、でも離れたい」という、相反する気持ちの葛藤を抱えているそうです。

その人のことが知りたいけれど、怖いからどうして良いかわからない――だから、人見知りをして泣いてしまうというのが赤ちゃんが人見知りをするメカニズムなんだそうです。

そういった心理学的なメカニズムも知っていると、子どもの人見知りに対しても、あまり不安にならずに済むかもしれません。

ちなみに同研究による赤ちゃんの人見知り対策は「よそ見をしながら、赤ちゃんに接すること」なんだそうです。

見知った相手(おじいちゃん、おばあちゃんなど)でも人見知りをしてしまう小さな子どもに対して、あえてよそ見しながら接することでギャン泣きを防ぎつつ、楽しくコミュニケーションが取れるようになるかもしれませんよ!

[参考]『人見知りの子を積極的にしたい!
』|NHK すくすく子育て より

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