
大人になって、もう一度旅をする。「こんとあき」の絵が連れてくる記憶
2026年7月21日
「こんとあき」は、ページをめくるたびに、旅の空気を感じる絵本です。
電車の座席。窓の外を流れていく景色。広い砂丘。たどり着いた、おばあちゃんの家。
あきと、きつねのぬいぐるみのこんが、おばあちゃんの家を目指して旅をする。
物語としては大きな冒険なのに、絵本全体にはどこか静かな時間が流れています。
子どものころと、大人になってからでは見える景色が違う

子どものころは、こんの腕がほつれてしまうことや、旅の途中で起きる出来事にハラハラしたかもしれません。
けれど、大人になって読み返すと、以前とは少し違う場面が心に残ります。
あきの心細さや、それでも前に進もうとする姿。こんがそばにいてくれる安心感。長い旅の先で、ようやくたどり着くおばあちゃんの家。
子どものころには気づかなかった感情が、ゆっくりと見えてきます。
読む年齢によって、心に残る場面が変わる。
それも、長く読み継がれる絵本の魅力なのでしょう。
絵の隅にまで、物語が流れている
林明子さんの絵には、本文で説明されていない時間まで描かれているように思います。
登場人物が言葉を発していないときの表情。部屋の中に差し込む光。電車の中にいる、名もない乗客たち。
物語の中心ではない部分まで丁寧に描かれているからこそ、読者はその世界の中に、自分の記憶を重ねられるのかもしれません。

昔、家族と乗った電車のこと。
知らない場所へ向かうときの、楽しさと少しの不安。
久しぶりに誰かの家を訪ねた日のこと。
「こんとあき」を読むと、自分自身の小さな旅まで思い出す人もいるのではないでしょうか。
静かな世界観を、毎日の暮らしの中へ

今回ご用意したのは、デザインくつしたや刺繍くつした、タオル、きんちゃく、キーホルダーなど。
作品の世界観を暮らしに取り入れるなら、くつしたやタオルのように、普段から使えるものはちょうどよい距離感です。
目立ちすぎるわけではないけれど、使うたびにふっと絵本を思い出す。それくらいが心地よい気もします。
文房具が好きな方には、付箋、マスキングテープ、フレークシールも。
お気に入りの手帳に、小さなシールを一枚貼る。
誰かに渡す手紙の封を、マスキングテープで留める。
毎日の予定の中に「こんとあき」の静かな景色が少し混ざるだけで、忙しい気持ちがやわらぐ日もありそうです。
まずは、自分のために使ってみる。
絵本のグッズを持つというより、自分が好きだった絵や景色を、もう一度身近に置く。そんな感覚で選ぶと、大人の暮らしにも自然になじんでくれます。
あの絵本、覚えてる?
同じ絵本を好きだった人に贈るのも素敵です。
「あの絵本、覚えてる?」
そんな一言を添えるだけで、しばらく話していなかった昔の記憶まで戻ってくるかもしれません。

一緒に読んだことがなくても、自分が大切にしてきた作品を誰かに紹介することはできます。
「私はこの絵本の景色が好きだった」
「あなたにも、少し楽しんでもらえたらうれしい」
そうした気持ちを、絵本とは少し違うかたちで渡す。
くつしたや文房具は、そんな穏やかな気持ちの共有にも似合うように思います。
世界観をいくつかの場面で楽しむ
くつしたとタオル、文房具など、いくつかのアイテムを一緒に選べる組み合わせもあります。
どれかひとつだけではなく、「こんとあき」の絵を日常のいくつかの場面で楽しみたい方には、こちらもよさそうです。それぞれを単品で揃えるより、少しお求めやすくなっています。
好きなものを無理なく暮らしに迎えられるのは、やはりうれしいことですよね。
自分のために。誰かと記憶を分け合うために。
「こんとあき」の静かな旅を、もう一度、暮らしのそばに置いてみませんか。
贈りものとしてご利用の場合、ギフトラッピングは商品とは別にお選びください。
詳しくは商品ページをご確認ください。
※2026年7月、「こんとあき」の作者・林明子さんの訃報が伝えられました。
多くの子どもたちと家族に、忘れられない物語と風景を届けてくださったことに、心より感謝申し上げます。
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