
怖かったのに、ずっと好き。「ねないこだれだ」を暮らしの中でもう一度
2026年8月25日
「ねないこだれだ」は、子どものころに少し怖かった絵本として覚えている方も多いのではないでしょうか。
夜中まで起きている子は、おばけになって飛んでいってしまう。
物語だけを聞くと、なかなか怖いお話です。
それなのに、子どもたちはもう一度読んでほしがります。大人になっても、あの白いおばけの姿を忘れていない人がたくさんいます。
いったい、どうしてなのでしょう。
怖さの中にある、切り絵の温かさ

せなけいこさんの切り絵で描かれたおばけは、恐ろしいだけの存在ではありません。
輪郭はシンプルで、動きはどこかユーモラス。
暗い夜の場面なのに、紙の質感や色の重なりからは、手仕事ならではの温かさを感じます。
目や口の形はとても単純なのに、その表情が妙に印象に残る。
怖いけれど、少しかわいい。逃げたいような、もう少し見ていたいような。
そんな相反する気持ちが、あの短い絵本の中には詰まっています。
子どもは怖いものが苦手ですが、同時に、怖いものを見てみたいという好奇心も持っています。
安全な部屋で、大人の隣に座りながら、絵本の中の怖さを体験する。
「ねないこだれだ」は、そんな子どもの複雑な気持ちを受け止めてくれる一冊だったのかもしれません。
大人になってから気づく、絵の面白さ


子どものころは、おばけに連れていかれる場面に夢中でした。
でも大人になって見返すと、切り絵の色づかいや、画面の構成にも目が向きます。
限られた色と形で、夜の静けさや不安な気持ちをここまで表現できる。
絵はとてもシンプルなのに、だからこそ強く記憶に残ります。
少し大胆で、少し不思議。
それでいて、どこか懐かしい。
「ねないこだれだ」のビジュアルは、絵本を読む子どもだけでなく、大人が日用品として持っていても楽しめる魅力があります。
そんな印象的なおばけの姿を、くつしたやタオル、小物など、暮らしの中で楽しめるアイテムにもしました。
絵本を開く時間だけでなく、毎日の暮らしの中でふと目に入る。
そんな楽しみ方も、この作品にはよく似合う気がします。
絵本を読んだあとの時間まで


そして、身につけたり使ったりするものだけでなく、指人形やおりがみ、パズルなど、親子で一緒に遊べるものもあります。
中でも指人形は、絵本を読んだあとの時間を、そのまま遊びへつなげられるのが楽しそうです。
大人がおばけの指人形を動かしながら、
「こんな時間まで起きているのはだれだ」
と言う。
子どもは怖がるどころか、きっと笑いながら逃げていくでしょう。
絵本の中では少し怖かったおばけが、今度は親子で遊ぶ相手になる。
読むだけで終わらず、そこから新しい物語を作れるのは、指人形ならではの面白さです。
パズルやおりがみも、親子で一緒に手を動かす時間につながります。
完成することだけを目的にせず、途中で違うものを作り始めたり、少し飽きて別の遊びになったり。
そういう寄り道も含めて、子どもとの時間なのだと思います。
忘れられなかった気持ちを、自分のためにも


もちろん、子どもへの贈りものとしてだけではありません。
昔この絵本が好きだった大人が、自分のためにくつしたや文房具を選ぶのもよいと思います。
怖かったはずなのに、ずっと覚えている。
本屋さんで表紙を見つけると、つい立ち止まってしまう。
そんな作品は、きっと自分にとって少し特別な絵本です。
毎日使うものの中に、あの白いおばけがいる。
少し意外なようで、使ってみると、案外しっくりくるかもしれません。
同じ絵本を覚えている友人に贈れば、
「これ、怖かったよね」
と、きっと同じ場面から話が始まります。
怖さとユーモアを知っている者同士だからこそ、説明しなくても伝わる気持ちがありそうです。
遊びをひとつの組み合わせから広げる

指人形やおりがみ、パズルを一緒に楽しめる組み合わせは、遊び方をいちから考えなくても、その場でいろいろな楽しみ方へ広げられるのが魅力です。くつしたやタオル、小物などを一緒に選べる組み合わせもあります。
好きなものをひとつずつ選ぶ楽しさもありますが、作品の世界観をいくつかのかたちで楽しみたい方には、こちらもよさそうです。
それぞれを単品で揃えるより、少しお求めやすくなっているのもうれしいところ。
好きな絵本の世界を、無理なく暮らしに迎えられるのは、やはりうれしいことですよね。
自分のために。
親子で楽しむために。
あるいは、同じ絵本を覚えている誰かへ。
怖かったのに、なぜかずっと好きだった。
その気持ちを、今度は暮らしの中でもう一度楽しんでみませんか。
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