【不妊治療で助成金 2】年齢制限が緩和?2種類の助成金制度の違い
2回に分けて不妊治療と不妊検査、不妊治療の助成金についてお話ししています。
前回は不妊治療ってどんなものがあるるの?
高額のイメージだけどどれくらいの費用がかかるの?
というお話しをしました。
今回は、高額のイメージがある不妊治療の助成金制度についてまとめたいと思います。
不妊治療には助成金がもらえる!
不妊治療といえば高額というイメージがあり、ネガティブな印象がありますが
実は不妊治療を行う上で、助成金がもらえます。
不妊検査、一般不妊治療の場合と、特定不妊治療の2種になり
助成期間は、一番初めの治療を開始した日から1年となります。
ですがそれぞれ女性の対象年齢が異なっていたり、
申請の期限があったりするので注意することはありますが
活用していくことで、不安な不妊治療を金銭面で一部サポートしてくれます。
不妊検査、一般不妊治療の助成金
不妊検査及び一般不妊治療の助成金を受けることができる年齢が
平成31年より妻の年齢が35歳から40歳未満へと変更となり、制限が緩和されました。
年齢が高くなるにつれて妊娠する力が低下していってしまいますが、
年齢緩和は赤ちゃんが欲しいけれど年齢で諦めかけていた人にとっても心強いですね。
要件 | 備考 | |
---|---|---|
対象者 | 女性の年齢が40歳未満 | ※男性が単独で不妊検査、一般不妊治療を行った場合には申請ができません |
対象治療 | 詳しくはこちら→ 【不妊治療の助成金 1】不妊治療ってどれくらいかかるの? | |
助成金額 | 上限5万円(調剤も含む) | ※※入院時の食事やベット代等の検査や治療に直接関係ない費用は対象外 |
助成対象期間 | 検査開始日から1年妊娠した場合や特定不妊治療にステップアップした場合は1年以内であっても助成が終了します |
夫婦がそれぞれ不妊検査や一般不妊治療を行った場合は、
どちらか早い開始日が開始日となります。
特定不妊治療の助成金
特定不妊治療の助成の支援を受けるには、夫婦合わせての所得合計が
制限内であることが条件となり、不妊治療とは対象内容も異なります。
要件 | 備考 | |
---|---|---|
対象者 | 女性の年齢が43歳未満の夫婦で、夫婦の所得合計が905万円以下(平成31年4月1日より治療を開始した場合) | ※平成31年3月31日以前に治療を開始した場合は、所得合計が730万円以下の夫婦が対象 |
対象治療 | 体外受精及び顕微授精 | |
助成金額 | 1回の治療につき15万円まで (初回の治療に限り30万円まで) | ※凍結胚移植(採卵をともなわない)は7.5万円まで ※妻の年齢が39歳までは6回、40歳以上は3回まで ※精子を精巣また精巣上体から採取する手術の場合は、上記の他に1回15万円まで |
申請期限 | 助成対象となる1回の不妊治療が終了した日の年度末(3月31日)まで | ※妊娠が確認できた、もしくは医師の判断により止むを得ず治療を終了した日を終了日とする |
地域によってもさらに自治体から助成金が?!
地域によっては、国の定める助成制度とは別に
自治体からも助成金の支援を受けることができる場合があります。
地域によって異なりますので、不妊治療が始まったもしくは始めようとしている場合は
ぜひ一度確認をしてみてください。
忘れないで!医療費控除
忘れがちですが、不妊治療も高額医療費控除制度の対象となります。
高額医療費控除は、所得が200万円以上の人であれば
1年間で医療費の自己負担が10万円を超えた場合に
医療費の還付が受けられます。
この医療費の概要ですが
不妊治療の検査代や治療代に加え、調剤、や不妊治療の為のマッサージ、鍼治療
そして病院へ通院するための往復の交通費も対象となるのです。
交通費は利用した日時や交通手段、利用駅、運賃などをしっかりとメモしておくと
申請の際に便利です。
不妊治療は高額になりがち。
不妊治療だけで大変なのに、他にも面倒なことがたくさん!
と思ってしまうこともあるかもしれませんが、もうひと頑張りです!
年度末にしっかりと申請しぜひ還付を受けましょう。
還付を受けた時には、次の治療へのサポートにもなりますが
頑張った自分へのご褒美もしてあげてくださいね!!