3時のおやつ。今日はなににしようかな。ラムネ?せんべい?それともクッキー??いえいえ、この本を読んだら、きっと「ドーナツ」が食べたくなりますよ♪

『ブタのドーナツやさん』

ブタのドーナツや表紙著者:谷口智則/作
出版社:小学館
出版年月:2017年8月
対象年齢:3歳~
32ページ、26.6×21.6cm

あらすじ

丘の上にぽつんと一軒のドーナツ屋さん。お店はいつもガラガラで、店主のブタは毎日だらだらと過ごしていました。ところがある日、おやつの時間までにドーナツを50個届けてほしいと注文が入ります。生地が足りない!卵が足りない!とブタは大混乱。なんとか完成したドーナツですが、急いで届けようとお店を出たとたんにドッシーン!石につまずいてすっ転んでしまいます。せっかくつくったドーナツは坂道をコロコロコロ…。はてさて、どじであわてんぼうのブタはドーナツを無事に届けることができるのでしょうか…?

丘の写真

見どころ

独特のタッチとオリジナリティ溢れる動物たちが魅力的な谷口智則さんの絵本。それもそのはず。彼は美大で日本画を学び、その技法や雰囲気を生かして、言葉や文字がわからなくても絵から登場人物の想いやストーリーが感じられる絵本を目指しているそうです。ですので、このお話も絵を見て楽しめる仕掛けが盛りだくさん!そこら中に散らばってしまったドーナツを探したり、見つけたドーナツの数を数えたり…こどもといっしょにゲームをする感覚で楽しめます。3、4歳のちょうど数に興味を持ち出す年齢のお子さんにぴったりではないでしょうか。

もちろん絵だけではありません。絵探しに夢中になっているうちに敷かれた伏線が、物語の最後には「おーなるほど!」というオチにしっかり結びつけられています。主人公が「おっちょこちょいで怠け者のブタ」という憎めないキャラクター設定なのも、こどもたちが親しみやすくていいですね。

絵本を読んだ後は…

親子でドーナツづくりに挑戦してみましょう!お料理が苦手な方でも安心。ホットケーキミックスを使った簡単なドーナツレシピをお教えします♪

ドーナツの写真

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◎材料(6コ分)

  • ホットケーキミックス 200g
  • 牛乳 60cc
  • 卵 1コ
  • 砂糖 大さじ1
  • バター 20g
  • 小麦粉 適量
  • 揚げ油 適量
  • 粉糖、チョコレート etc. お好みで

◎作り方

  1. バターをレンジで軽くあたためて溶かす
  2. ボウルに溶かしたバター、牛乳、卵、砂糖を入れて混ぜ合わせる
  3. ホットケーキミックスを加えて粉っぽさがなくなるまで混ぜる
  4. 3の生地をラップでひとまとめにし、冷蔵庫で10~15分寝かせる
  5. まな板に薄く小麦粉を広げ、冷蔵庫で寝かせた生地をのせる
  6. 生地に小麦粉をまぶし、麺棒で7mm~1cmの厚さに伸ばしてドーナツ型で抜く
  7. 170度の油できつね色になるまで揚げる
  8. 粗熱をとり、お好みで粉糖をまぶしたり、湯煎で溶かしたチョコレートをコーティングしてでき上がり!

*ドーナツ型がない場合はコップとペットボトルのふたなどで代用できます
*粉糖にシナモンやきな粉を混ぜてもおいしいですよ

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いかがでしたか?『ブタのドーナツやさん』を読んで、身も心もおなかいっぱいにしましょう!

 

パンダ好き必見!

パンダの画像

昨夏、上野動物園にシャンシャンが誕生して、日本中で大フィーバーが起こりましたね。丸いフォルムに愛らしい顔つき。もしゃもしゃと笹を食べるしぐさがなんとも愛らしい。パンダといえば、ぬいぐるみのようにかわいらしいイメージを抱かれる方が多いのではないでしょうか。今回ご紹介する絵本はそんなパンダのイメージをユーモアたっぷりに覆してくれる一冊です。

『パンダ銭湯』

パンダ銭湯の表紙

著者:tupera tupera/作
出版社:絵本館
出版年月:2013年8月
対象年齢:3歳~
32ページ、26.6×21.0cm

あらすじ

動物園で暮らすパンダの親子。ある日、パパパンダの提案で銭湯へ出かけることになります。向かった先はパンダのためのお風呂屋さん。番台でお金を払ったら脱衣所へ。ん?「脱衣所」…?パンダって服を着ているんでしたっけ??実は…ここから先は読んでのお楽しみです!

銭湯の風景

見どころ 

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、作者はNHK Eテレ「ノージーのひらめき工房」のアートディレクションを手掛けているtupera tuperaさんです。なんとなく絵柄から雰囲気が醸し出されていますね。

この本の面白さはパンダがもし銭湯に行ったら?という世界観を、人間的にリアルに表現しているところにあります。パンダたちの言動もそうですが、張り紙やカレンダー、牛乳やサイダーなどの飲み物…どこの銭湯にも置かれているものが、パンダの世界に置き換えられてユーモアたっぷりに、そしてさりげなく背景として描かれています。壁の注意書きや宣伝もよく見てみてくださいね。遊び心が満載で大人も思わずくすっと笑えます。

うちは娘が2歳後半の頃に読みました。特に「チャ!」とパンダがあるものを外すシーンが衝撃的だったらしく、口に手を当てて大笑いしていました。対象年齢は3歳からとなっていますが、文字数が少なく絵のインパクトが強いので、もう少し小さいお子さんでも楽しめるのではないでしょうか。また漢字が使われていないので、ひらがなが読めるようになったばかりのお子さんにもおすすめです。

絵本を読む親子

絵本を読んだ後は…

ご家族で銭湯へお出かけされてはいかがでしょうか?絵本の世界にあったものと実際銭湯にあるものを比べてみて違いを楽しむのもおもしろいですし、パパパンダと子パンダの会話を再現してごっこ遊びするのも楽しいですよ♪

あるいは動物園に足を運んでパンダを見るのもいいですね。リアルなパンダを眺めながら銭湯へ出かける様子を想像してみてください。

こどもから大人まで楽しめる『パンダ銭湯』。
ぜひ手に取って読んでみてくださいね。