生理のタイミングで体調が崩れる…排卵の影響かも?対策方法を紹介

生理が近づいてくると何となく体調が悪くなる…。疲れているわけでも、忙しかったわけでもないのに、何となくだるくて何もする気になれない。

それは排卵の影響かもしれません。排卵が起こることによって、体の中で女性ホルモンのバランスが崩れます。その影響は人によってさまざま。場合によっては耐えられないくらいの苦痛になることもあるかもしれませんね。
そんな排卵による体調不良をどのように改善したらいいのでしょうか?効果的な対策方法を紹介します。

妊娠をコントロールする女性ホルモン

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女性の体の中で、生理と妊娠をコントロールしているホルモンがエストロゲンとプロゲステロンです。どちらも脳の視床下部という場所によってコントロールされています。

エストロゲンとは卵胞ホルモンとも呼ばれ、妊娠のために卵子を育てる働きをします。
卵子が十分に成長して排卵が起こると、今度は黄体ホルモンであるプロゲステロンの量が多くなり、子宮内膜を厚くして妊娠を維持しようとします。
受精卵が定着すれば黄体ホルモンの分泌は続きますが、着床がない場合エストロゲンとプロゲステロンはそろって減少します。

このとき、目まぐるしく働く視床下部によって自律神経の働きが乱されます。
呼吸や脈拍などをつかさどる自律神経も、視床下部にコントロールされるからです。そのため、体が重い、だるい、息苦しい、肩がこるなどの「不定愁訴」という状態に陥ってしまうのです。

不定愁訴の効果的な改善方法

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自律神経の乱れによる不調を改善するには、温めることが一番です。

特に、近年猛暑の影響でエアコンに頼る生活が一般的になり、女性の体の奥の深部体温が低くなっているといわれています。

自律神経は人の意思で強くしたり弱めたりすることはできません。反対に、随意筋である手足やお腹の筋肉を動かす神経は自分でコントロールできますよね。
自律神経と運動神経は、お互いに影響を与え合っています。
呼吸や脈拍が弱くなると、体が冷えて肩こりや頭痛の原因になります。逆に、体を動かして血流をよくすることで自律神経の働きが穏やかになるのです。

手軽に体を温める1ゆっくり入浴

全身が浸かって少しぬるいな、と思うくらいの温度のお湯にゆっくり入りましょう。
温泉や銭湯は温度が高めですぐのぼせてしまうので、自宅のお風呂がおすすめです。

のんびりゆったりお湯につかっていると、呼吸も穏やかになってきます。可能なら30分以上はじっくり体を温めましょう。
表面だけでなく深部までしっかり体温を上げることが出来ます。

手軽に体を温める2室内スロージョギング

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体を温めるには軽い運動も効果的。

おすすめなのが、狭いスペースで屋内でも簡単にできるスロージョギングです。

3m幅ほどの空間を、15~20秒で往復することを意識しましょう。
つま先立ちになって、軽く腕を振ってお腹に力を入れて姿勢を正します。

最低10分、可能なら30分行います。ゆっくりゆっくりとした動きですが、ふくらはぎやお腹の筋肉を使うので徐々に代謝がアップ。体が温まります。
道具もいらず雨の日でも出来るので、今すぐ取り組んでみてください。

だるいな、と感じたら体を温める合図

毎月生理のタイミングでやってくる不調に憂鬱になっているという方は、対処方を知っているだけで気持ちが楽になるものです。
ゆっくりとお風呂に入る、少しずつ運動をする。
たったこれだけの習慣でも十分効果はあります。神経やホルモンは直接コントロールできませんが、間接的にアプローチすることは可能だからです。
気持ちが落ち着くと体も落ち着くように、身体的な働きかけで神経の動きを穏やかにする工夫をしてください。

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