【11ぴきのねこ積み木 誕生秘話】前編:こぐま社さんとつくり手のこだわりとは?

まるで、絵本から飛び出てきたような11ぴきのねこやとらねこ大将たち。『絵本のつみき』シリーズに、新しく『11ぴきのねことへんなねこ』の積み木が加わりました。『11ぴきのねこ』シリーズの『絵本のつみき』としては、第4弾目です。

発売を記念し、今回はものづくりに関わった担当さんたちに前後編でインタビューを行いました。前編に登場するのは、積み木制作の担当の山崎さんと出版元・こぐま社の田中さんです!

こぐま社さんと思いを共有してできた「11ぴきのねこの積み木」

—『11ぴきのねことへんなねこ』の『絵本のつみき』、完成しましたね。

山崎さん
「はい。つくる段階でいろんなこだわりがあった(【11ぴきのねこ積み木 誕生秘話】後編:こんなところもこだわりが!?「11ぴきのねことへんなねこ」制作秘話 参照(後日公開))ので、形になって嬉しいです。」

田中さん
「かわいい積み木になっているのではないでしょうか。今回は特典やキャンペーン企画もご用意されていて、コンプリートしたくなるのでは?飾るのはもちろん、横向きのねこたちは意外と自由に組むこともできますので、積み木としてもたのしめそうです。」

親子時間限定の積み木特典「透明シール」
▲親子の時間研究所の限定積み木には、数量限定で「透明シール」が特典でついてきます!

—「11ぴきのねこ」シリーズの積み木としては4作目なのですが、そもそもなぜこの絵本シリーズを『絵本のつみき』に選ばれたのでしょう。

 山崎さん
「弊社で『絵本のつみき』をつくろうという話になった時、誰もが知っているロングセラーであることを一つの基準としました。子どもさんはもちろん、お父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃんまで知っているような絵本がいいなと。

そこで選ばれたのが『11ぴきのねこ』『ノンタン』『はらぺこあおむし』でした。」

— 田中さんは初めてお話を聞かれた時、どう思いましたか?

田中さん
「積み木といえば『まる』『さんかく』『しかく』のイメージだったので『はて?』と思ってしまいました。試作品などを見ているうちに、『積み木』の要素と、『その絵本のたのしさ』とが上手に合わさっているのは、たのしいなと思うようになっていきました。」

— 出版元として、こぐま社さんがこだわったことはありますか?

田中さん
「3世代にわたるロングセラーということは、それだけ長い間、この絵本がたのしまれ、読み継がれてきたといういうことです。読者のみなさんの中に、しっかりと作品が生きているんですね。だからこそ、そのイメージを損ねたり、ストーリーにそぐわないようなことはないか、ひとつひとつ考えながら進めるようにしています。」

ワクワクしながら作った絵本のつみきシリーズ

—確か、『絵本のつみき』を初めてつくられたのは2018年。そこからずっと続いているんですね。

山崎さん
「そうですね。11ぴきのねこでいうと、1回目が『11ぴきのねことぶた』『11ぴきのねことあほうどり』同時発売で、2回目が三戸町のふるさと納税返礼品の『11ぴきのねこ どろんこ』。今回が3回目『11ぴきのねことへんなねこ』になります。

田中さんは試作品を持ってうかがうと『わ~!かわいい!』と言ってくださるので、毎回とても嬉しかったです(笑)」

田中さん
「ものづくりというか、積み木づくりを、とてもたのしげに、とても誠実に挑んでいらっしゃるのではないでしょうか。いつも山崎さんの目がキラキラしていて、たのしそうだなと思っていました(笑)」

こぐま社にて11ぴき積み木確認中
▲こぐま社さんにて積み木のサンプルの出来上がりを確認中(左:田中さん、右:山崎さん)

—初めて絵本の世界を積み木で表現するのは、大変だったのではないですか。

山崎さん
「顔の印象が絵本と変わらないようにというのは気をつけました。あと、ねこたちを積むにはどういう形状にすればいいかにはこだわりました。大変だったというより、ワクワクした気持ちのほうが大きかったですね。」

こぐま社の田中さんが『絵本のつみき』として追加したい作品は・・・?

— 「11ぴきのねこ」シリーズは全6冊。先に3冊が積み木になっていて、今回『11ぴきのねことへんなねこ』が選ばれた理由について教えてください。

田中さん
「ねこたちが花火をあげるシーンはシリーズの中でも、とても人気のある場面なんです。」

山崎さん
「はい。すでに3冊が『絵本のつみき』になっていて、次となるとこれという思いはありました。花火のシーンは名シーンですよね。」

1ぴきのねこ積み木花火シーン
▲へんなねこシリーズを集めると、花火のシーンがつくれます

—改めて山崎さん、最後に『絵本のつみき』シリーズの特徴を教えてください。

山崎さん
「絵本の物語を再現できるのはもちろん、バランス遊びやごっこ遊びなど、知育・情緒にも役立つおもちゃなんです。子供が積み木にして遊べるのはもちろん、ビジュアルの可愛さから子どもさんが大きくなって積み木の役目を終えたら、インテリアとして飾っていらっしゃるご家庭も多いみたいです。

積み木って出産祝いや、プレゼントなどに贈られるものです。その中で『絵本のつみき』は、家族3世代が知っている絵本ばかりというのも特徴の一つです。クリスマスのギフトにもおすすめですよ。」

こぐま社さんオフィス入口
▲こぐま社さんのオフィス入口には、絵本や積み木がかわいく飾られています

最後に田中さん。「11ぴきのねこ」シリーズ以外に、『絵本のつみき』に追加したい作品、絵本のワンシーンなどがあれば、教えてください。

田中さん
「他社さんの本でもいいですか?(笑)。福音館書店さんの『がたんごとん がたんごとん』や『だるまちゃんとてんぐちゃん』、文溪堂さんの『バムとケロ』シリーズはたのしそうですね。」

 

プレゼントにぴったりな絵本のつみきの新作『11ぴきのねことへんなねこ』。後編は、山崎さんにその積み木『11ぴきのねことへんなねこ』ものづくり秘話についてうかがいました。

【11ぴきのねこ積み木 誕生秘話】後編:こんなところもこだわりが!?「11ぴきのねことへんなねこ」制作秘話に続く

 

後編:こんなところもこだわりが!?「11ぴきのねことへんなねこ」制作秘話

 

 

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