パパと同じ目線で育児・生活するために必要なこと

私たちママは子どもが生まれる前から約10ヶ月間お腹の中で赤ちゃんを育ててきました。
その10ヶ月の中で沢山の心と体の変化がありママになる準備を少しずつしてきました。
でも、パパにとってはその10ヶ月間がママほど急激な変化ではなく、もしかしたら子どもが生まれてからの方が変化を感じやすいのかもしれません。
体の作りから、全く違うパパとママ。
最初から同じ目線で育児することはきっと難しいのだと思います。
では、パパに子育てをしてもらうにはどう働きかけていけばいいのでしょうか?
私が実践してきたことを5つシェアしていきたいと思います。

1.ママが完璧な育児をしない

初めての子育てで子どもが可愛すぎるあまり、ママが一人で理想の完璧な子育てをしてしまっていませんか?
実はママが自分一人で子育てをやりきってしまうことや、自分と同じ水準の子育てをいきなりパパに求めることで、パパの育児参入の機会を減らしてしまっていることがあるのです。
もちろん、理想の育児を理想通りに行うことはとっても良いことですが、その理想をパパと共有して一緒にできたら…もっと幸せで楽しい子育てになるのかなと私は思います。
おむつを替えるのも、着替えをするのも、ママがやった方が確かに早いのかもしれません。
でも練習をしなければパパはいつになっても初心者のままなのです。
まずは、ママだけでやりきってしまう子育てをやめて、パパにも参加してもらうきっかけを作りましょう。
何回も繰り返すことで、パパも育児のコツがつかめていきます。
コツをつかむことで、育児って楽しいと思ってもらうきっかけになります。
何をするにしても面白くないことは続かないので、はじめのうちに『おもしろいかも』と思ってもらうことが大切です。

 

2.やってもらって当たり前思考はやめましょう

夫婦以外での人間関係でも使える小ワザですが、なんでも『やってもらって当たり前』思考を止めることで、夫婦の仲もとても良くなりやすいです。
人はそれぞれ得意なこと苦手なことは違うのではないでしょうか。
私たちママだってママになる前はただの女性、社会人、学生、子どもだったはずです。
ママが子育てして当たり前ってことはないし、パパも子育てして当たり前ってことはないのです。
お互いに、子どもに関わることを『やって当たり前』から、子育ての課題を1つの目標にすることで責任感から解放されずっと気が楽になります。
例えば子どもの成長をゲームのように考えてみると張り詰めた思いから解放されやすいのかもしれません。
今日はオムツ替え頑張った、離乳食頑張ったなど、いろんな頑張りの積み重ねを当たり前に思うのではなくて、クリアしていく目標にしてみましょう。
そうすればパパにも育児はわかりやすく参入しやすく感じてもらえるのではないでしょうか。
ママにとっても子育てゲームがパパよりちょっと先に進んでるから、二人で壁に当たった時はアイディアを共有したり攻略する方法を考えるきっかけにもなりそうですね。
『やってもらって当たり前』を止めると、楽しめることがきっと増えるのでとてもオススメです。

3.子育てとは別に夫婦の時間を作る

パパに子育てをして欲しいから、子育てに関わって欲しいからといって、パパ子育てばかりの話をし続けていると少し家庭が窮屈に感じてしまいやすくなるかもしれません。
もちろん二人と育児が大好きで話し合う時間が長い場合は良いと思いますが、そうでない場合、ママが子育ての話を振るとパパはテキトーな相槌をうっていて『あれ?ちゃんと聞いてるの?』と思うこともあるのではないでしょうか。
パパもママも子育てをしているからといって生活の100%を子育てにつぎ込む必要はないのです。
ママも息抜きして良いし、パパも息抜きをして良いと思うのです。
そしてそんな息抜きの時間をお互いが共有できると、子育て以外のコミュニケーションが取れてストレスも少なく済むのではないでしょうか。
別々の時間を持つことも息抜きですがたまに育児以外の息抜きの時間を夫婦二人共有できるとお互いの絆も深まりそうですね。

 

4.一人で解決しようとしない

日々家事をして、育児をして、そのほかにも沢山のやることを抱えているママ。
マルチにいろんなことができてしまうから、なんでも自分で解決しようとしてしまうことも少なくないのではないでしょうか。
でも、そのなんでもできてしまうところがパパには余裕があるように見えてしまうこともあるようで、ママのSOSに気づいてもらいにくい原因になってしまうこともあるようです。
沢山やることが重なってしまった時や疲れている時は無理に一人で解決しようとせず
『一緒にやろう』の一言でパパに頼ってみるのも良いかもしれません。
他にも、家事を外注したり、お掃除ロボット等機械を使うこともママの負担を減らせるのではないでしょうか。
お互いが潰れないように、無理はせず甘える習慣も大切かもしれませんね。

 

5.嬉しい気持ちは共有、イライラは別のところで発散

子育て中のパパとママは抱えていることが多いのに、さらに愚痴ばかりの生活になってしまうととっても窮屈になってしまうのではないでしょうか。
特に子育て中のママは子どもといる時間が多く、同じ大人と関わる時間がパパに比べると少ないことが多いのではないでしょうか。
そのため話せないストレスが溜まりがちです。
話せないストレスから愚痴っぽくなってしまうことも少なくないのではないでしょうか。
そのストレスを抱えた状態でママとパパが関わってしまうと、愚痴ばかりの会話になったり、どうしてわかってくれないの?と感情的になったり、なかなか解決できない悩みを沢山抱えてしまう原因になってしまうように感じます。
そんな時は、なるべくパパに怒りやイライラをぶつけるのではなく、何か趣味を見つけたり、人と話すために外へ出たりして、ストレスを夫婦関係の外で発散できると良いのではないでしょうか。
心の健康が一番、生活の基礎になります。
不安定になりそうになったら自分なりの解消方法を見つけられると夫婦円満に子育てに取り組めるかもしれませんね。

子育ては夫婦どっちの力も大切

子育てに正解はないからこそ沢山悩んでしまアナではないでしょうか。
特に子どもといる時間がママの方が長いことが多いために、子育ての負担もママに偏りがちです。
もっとこうしてくれれば…もっとこうだったら…とパパに期待することも多いのではないでしょうか。
どうして気づいてくれないの?わかってないの?
その気持ちもとってもよくわかります。
けれどパパはエスパーではありませんよね。
気持ちを伝えなければ気づくこともわかることも難しいのかもしれません。
ではどうやって協力してもらうかを考えた時に私が思いついたのは上の方法でした。
パパなんだから子育てして当たり前と思うママもいるかもしれませんが、最初から100点のパパにみんながなれるのなら誰もそんな不満なんて抱えないと思うのです。
だからこそ、ちょっとずつ練習して積み重ねて、お互い気持ちよく育児に取り組んで、子どもものびのび育てられたらいいなと思いました。
私自身はポンコツなママ、妻なので、夫には助けてもらってばかりです。
自分の娘たちが今順調にママよりもパパが大好きなパパっ子に育っているのは何よりもパパの努力のおかげです。

魔の2歳児がやってきて、どうしたらいいか悩んでいませんか?

我が子と一緒にお出かけすることも、何をするのも楽しかったはずの子育てが、2歳に向かうにつれてだんだんいつものようにいかなくなって悩んでいませんか?
2歳の時期は保育業界では『第一次反抗期』と呼ばれる時期で、イヤイヤしている姿を見て『あ!成長してるんだ!』と嬉しく思うことも多いんです。
でもこれは、親ではなく保育士だから感じることで、親の立場になってみると、訳のわからない我が子のイヤイヤに翻弄されてしまい、日々の生活が思うように進まなくて困ってしまうことの方が多く感じます。
そこで、元保育士(2歳児担任)だった私が実践するイヤイヤ期の子どもとの関わり方アイデアをシェアしていきます。
全ての子どもに効果があるわけでも、これが正しい関わり方でもありませんが、まだ試したことがない方法があるかもしれません。

今日の育児が少しでも楽しくなるようなヒントをシェアできればと思います。

 

そもそも子どものイヤイヤってなぜ起きるの?

そもそもイヤイヤ期って何でくるのだろう??と疑問に思う方もいると思います。
子どもの成長は生まれた時から右肩上がりに高速に成長していて、特に脳みその成長は5歳までに大人の80%成長が完了します。
脳みそは、記憶や言葉、考える力など私たちが生きていくなかで使っている沢山の能力を保存していきます。
特に2歳頃の子どもたちは、喋り出しまでに約1400語ほど脳に蓄積してから喋ると言われています。
この1400語の蓄積が出来てくると、やっと10〜15の発語が生まれます。
子どもにとって言葉を使えるようになるということは、新しいおもちゃを手に入れたことと同じなのです。
そのため、喋り出してきた頃から徐々に子どものイヤイヤが始まると言われています。

イヤイヤ期の子どもの考えていることは?

イヤイヤが増えてくると『ああ、この子は私のことが嫌いなのかもしれない』と落ち込んでしまうことがあるかもしれません。
実はこれはむしろ反対で、心を許せる、信頼できる相手だから『イヤイヤ』ができるのです。
受け止めてもらえる、応えてもらえる、何か解決をしようとしてくれる。
2歳の脳みそはそこまで発達しているんですね。
だから落ち込まなくていいのです。
まずは子どものイヤイヤを『クイズ』だと思って接してみるところから始めましょう。

元保育士が提案するイヤイヤ期の関わり方3選

長々と2歳の子どもの発達について、元保育士的観点からシェアしてみましたが、具体的にどんなふうに関わってみたらいいのだろう?ということで、アイディアを3つご紹介していきます。
参考になることもならないことも、1つのアイディアとしてみてもらえたら嬉しいです。

1.子どもの気持ちに共感してみる

子どものイヤイヤしている理由が、わからなかったとしても『嫌だったの?』と一言声をかけてみると、子どもの態度がくるっと変わることがあります。
自分に注目してほしい、話を聞いてほしい、自分でもどうしていいかわからないという時にイヤイヤを発揮することも多い子どもたち。
理由がわからない時でも、『嫌だったの?』と今の気持ちに共感することで子どもは受け入れてもらえたと感じ、喋れる子は『嫌だったの!』と自分の気持ちを説明するかもしれません。
まだ言葉がはっきり出ない子には、『嫌だったの?』と目を見て声をかけること、それから『抱っこする?』や『ぎゅってする?』などのスキンシップの提案を組み合わせると止まっていた場所から動き出すことができることもあります。
2歳頃の子どもは大人が思っている以上に物事を考えて日々成長しながら生きています。
けれど、子どもは完璧ではないからときどき大人の力が必要になるんですね。
そんな時に『どうしたの?嫌だったの?』と子どもの気持ちに寄り添うことでより強い親子の絆が生まれていくのかなと思います。

2.暴走しているときは静かなところへ移動する。

保育園でもよく見かける場面ですが、イヤイヤがヒートアップしてどんなに声をかけても、泣き続けたり、大きな声で何か主張している時は、興奮状態が続いてしまっています。
子ども自身もどうしていいかわからないけど、涙が止まらない、とにかく大騒ぎになって困ってしまうことってありますよね。
こんな時はとにかく場所を変えることで気持ちに切り替えがつきやすいです。
なるべく静かなところに移動して子どもが落ち着くまで待ちましょう。
抱っこを求めてきたら快く応じることで興奮状態を落ち着けることができると思います。
『抱っこ癖がつくから』と抱っこはなるべくしないようにしているママも、興奮状態の時や子どもが抱っこを求めている時は抱っこOKです。
抱きしめられることでオキシトシン(愛情ホルモン)が分泌され、いらだちも解消されます。
抱っこやハグは心をリセットするのにとっても効果があります。

 

3.子どもと距離を取る

イヤイヤがどうしても止まらない、触られるのも嫌がる、どうしようもない。
そんな時は思い切って子どもから離れて観察して見ましょう。
離れる距離は子どもの視界から消えるけど、親は子どもの様子が確認できるような距離が目安です。
これは、大人の言葉が入っていかない、移動もしない、そんな時に有効です。
大人も一人になりたい瞬間があるように、子どもも一人で頭を冷やしたい(と思っているかはわかりませんが)時があるのかなと思います。
親が見守れる位置から一人になった子どもの様子を観察して見ましょう。
子どもと離れることを怖がる親もいますが、無理に子どもに行動をさせようとすると親にとってもストレスが大きくなってしまいます。
お互いストレスがぶつかっていると、このイヤイヤ期はなかなかうまく切り抜けられないことが多いので、離れる選択もいいかなと思います。
子ども自身が自分の気持ちに折り合いをつけて、親の元へ歩いてきたり、親を探し呼んだりしたらいつものように関わってOKです。

イヤイヤ期の子どもの行動まとめ

イヤイヤ期の子どもの行動は大人にはわからないことだらけ。
なんでそんなことに執着するの?なんで怒ってるの?なんでやらないの?など、なんでだろう??と感じることが多くあると思います。
子どもにとってはその行動の全てが始めて社会性を発揮する瞬間になっています。
親との関わりから友達、外の大人と関わる第一歩がイヤイヤ期なのです。
この時期のことはほとんど記憶には残りませんが、威圧的に関わったり、無理やり大人の思うように行動をさせてしまうと、次の反抗期、また次の反抗期や普段の生活の跳ね返りが強くなります。
子どものイヤイヤを力でねじ伏せようとすれば、子どもは今まで以上の力でもっと主張をしてきます。
要求が小さいうちに、受け止めてあげること、短い時間で気持ちの切り替えをしてあげることがお互いのストレスを最小限に抑える方法なのかなと、2歳児担任をしている時に感じました。
もし実践できるアイディアを紹介出来ていればとても嬉しいです。
日々の子育て、無理せず、たまには誰かに投げて代わりをしてもらったり息抜きをしながら生活していきたいですね。