我が家では、私が独身時代にフェスに行ったことがきっかけで、夏休みは家族でフェスに参加して遊ぶことが恒例行事となっています。2歳の息子も妊娠中から参加し、今年もすでにフェス参加をはたしております。

フェスって何?

ここでは主に音楽フェスや夏フェスについてお話ししたいと思います。
フェスとひっくるめて言っても、フェスには様々なものがあります。
●スタジアムやアリーナ等を既存の施設を利用して行う都市型フェス
●公園や特設会場等で行う野外型フェス(野外型フェスのなかにも、公園や遊園地を貸し切り行うものもあります)

コンサートやライブとは違うの?

コンサートやライブは、自分の聴きたいアーティスト単体で聴けることが魅力の一つですよね。
フェスでは、ジャンルが異なる様々なアーティストが次から次へと演奏してくれます。また、会場やステージが点在しており、当時進行で演奏が始まるので、自身でタイムスケジュールを組み、アーティストのセットリストを作ることもできます。

コンサートとフェスの大きな違いは、会場の作りにもあります。
コンサートでは、見る場所がすでに決められていますが、フェスでは会場のどこで見るのか、誰を見るかは自由に選択できます。公式サイト等で開催日が告知され、そのあとに出演者の発表があります。
毎年誰が出るかワクワクしながら待てるのも、楽しみのひとつと言えます。会場の規模が大きいこともあり、端から端まで歩くと、30分以上かかることもあり、駐車場から会場への移動にシャトルバスが出ているところもあります。

また、近年アーティストのコンサートでも映像等に思考を凝らしているアーティストも沢山いらっしゃいますよね。フェスでも、音楽だけでなく映像演出や創作活動の経過をリアルタイムでみられようなブースがあり、作品が完成していく経過をみられます。

音楽や芸術以外にも、全国各地のご当地食を盛り込んだ飲食店やキッチンカーが出店していたり、エスニックな衣服が販売されていたり、疲れを癒す足湯やマッサージ店がきていたりもします。フェスによっては、体を動かすラジオ体操や盆踊りも行われているところもあります。なかには地域との繋がりを意識し、地元の学生さんがステージで演奏したり、伝統芸能の方々や地域ゆかりの方々がパフォーマンスをする事もあり、音楽以外でも沢山楽しむ工夫がされています。

我が家のフェス体験談

ちちの肩車に乗り音楽を楽しむ息子1歳

今まで話した内容やテレビなどでフェスの映像を見ると、こどもを連れていくには大変かも…と、イメージを持たれたかたがいるかもしれません。

そんなママに、我が家のゆるいフェスの過ごし方について、お話ししたいと思います。

人気のフェスでは、チケットが争奪戦になることがあり、特に近場の駐車券は転売されるほどです。チケットが無いことにはフェスに参加できないので、行きたいフェスがあれば、まずはチケット情報を押さえてください。チケットをゲットできれば次は当日の準備です。私は普段から夫に『準備8割』と言われます、備えあれば憂いなしなのですが、子どもと行くだけで荷物か多いのに、行くフェスによっては悪路で荷物運びが大変なところもあります。お子さまの年齢に応じて必要な荷物は異なってきますが、まずは最低限の荷物準備を押さえておきましょう。

チケット、お金、携帯電話、保険証や母子手帳、防寒着、雨具(傘は他者とぶつかり危ないのでカッパがおすすめです)、日除けグッズ(帽子、サングラス、日焼け止めなど)、子ども用飲料、休憩用のレジャーシート(椅子)

このほかにも、お子さまのおもちゃ、着替え、おやつなど、あげればキリがありません。事前に天気予報を確認しておくことで、防寒着や雨具の見通しはたちますし、はじめのうちは会場で現地調達できそうなものは現地で調達し、必要最低限の荷物で参加することをおすすめします。

それでも荷物が多くでどうにもならない時には、アウトドアワゴンやキャリーカートといった、アウトドア用の荷物運びカートを検討してみてはいかがでしょうか。ベビーカー利用で乗りきっている方もいますが、悪路であったり天候によって水溜まりや泥などで走行が左右されること、使用後の洗浄を考えると、野外型フェス(特に特設ステージで行われる)での利用はお勧めしません。アウトドアワゴンには荷物だけでなく、お子さまも乗れる位の耐過重のものが多く、使わないときにはコンパクトに収納できるものもあります。アウトドアワゴンの選ぶポイントとしては、タイヤの太さや大きさ(安定性)・ハンドルの切りやすさ(操作性)があげられます。また、耐過重の確認もお忘れなく。

準備ができたら、いざフェスへ

会場直後は混雑が予想されるので、事前に公式サイト等で発表されたタイムテーブルで見たいアーティストがいればそれに合わせて会場入りすることもできます。
会場に着いてからの楽しみ方は人それそれですが、我が家では、これだけは見たい!アーティストを夫婦で相談し、それ以外の時間を息子と会場やキッズスペースを散策する時間に当てています。フェス限定のグッズが販売されていたり、見て気に入ったアーティストのCDを会場で購入すると握手やサインが貰える?!何て事や、会場でアーティストを見かけるなんて事もあります。

息子が離乳食の間はレトルトを持参していましたが、完了した現在は飲食ブースで食べれそうなものを見繕って一緒に食べ歩きを楽しむこともできます(飲食店の中には、有名コンビニチェーンが出店したりもします)。

また、ステージの前方は込み合っていて危険だったり、スピーカーの近くはこどもの敏感な耳には爆音過ぎるため、アーティストを見るときも辛うじて目視ができるか、大型モニターの見える範囲で見るようにしています(子どもの耳への影響が気になる方には、イヤーマフをおすすめします)。我が家はゆるくフェスを楽しんでいるので、息子と遊びながら好きな音楽が聞けるだけで割りと満足できています。はじめて聴いた曲に息子がノっていたりすると、親子ともども新しいジャンルの開拓にもなるので新鮮です。

アーティストを見て、散策して、食事を済ましたら、次は休憩です。こどもは大人より体温調整が未熟で、熱放散も上手くできないため熱中症になりやすいと言われています。フェスは春先から夏にかけての暖かい時期に開催されることが多いため、レジャーシートや椅子等を利用し、こまめな水分補給や日陰や風通しのよい場所での休憩を心がけてください。また、フェスは長時間行われるため、お子さまの体調や様子を考えながら切り上げることも重要になります。

我が家は息子が産まれるまでは、テントを張り泊まりがけで参加していましたが、息子が産まれてからは夕方~夜には一度家に戻り、朝になったらまた会場へ行くスタイルになりました。テントを張り通しで参加することで、時間を気にせずフェスを楽しめる利点もありますが、テントで泣いてしまったり、日中と夜間の温度差で体調を崩すリスクを考えると、息子のテントデビューはまだまだ先になりそうです。

みんなでフェスを楽しむために

妊娠、出産、子育てを経てフェスを楽しむために、私が心がけていることをお話しします。年齢から性別、国籍まで幅広い方々が参加されているので、中には妊娠中・こんな小さなこどもを連れてフェスに来るなんて非常識と思う方もいらっしゃると思います。全員に理解されることは無理だとしても、周りの人には迷惑をかけない・こども第一・安全第一を心がけ参加しています。
これからどんどん成長していく息子が、いつまで私たちと一緒にフェスに参加してくれるかわかりませんが、大ききなっても一緒に参加してくれるように素敵な思い出や経験を積み重ねていきたいです。

我が家は、私たち夫婦・息子2歳・フェレット(ふぇっちゃん)・元保護犬(もも)の3人と2匹家族です。

元保護犬の、ももと私たちの日常生活についてお話してみたいと思います。

保護犬が我が家に来るまで

私は小さい頃から動物が大好きで、実家では犬・猫・うさぎ・うずら・熱帯魚・爬虫類等飼育していましたが、独り暮らしになってからは中々動物を飼うことができず、夫と同棲してからやっとの思いでフェレットを飼うことになりました。

フェレットとの生活に慣れ、妊娠、引っ越し、出産、育児を経て、少し落ち着いた頃に『犬との生活がしたい』と思い始めたことが、ももとの出会いのきっかけです。

私自身、小児喘息を患っていたこともあり、動物が増えることで息子に症状が出たら…とも考えましたが、フェレットとの生活では症状は出ていないようだったので、夫にも相談してみました。夫婦の総意として、ペットショップ等で購入するのではなく、保護犬を迎え入れようという話になりました。

住んでいる地域では有名な保護団体に見学を申し込み、家族全員で施設見学に赴いてみたものの元野犬の子が多く、施設では穏やかでも子どもと触れ合ったことがなく、子どもとの相性は解らないと言われました。保護犬の現状と自分達の考えの甘さを痛感し、一から考え直すことにしました。
それでも諦めきれず、ネット等で情報収集をしたり、保健所や他の保護団体の譲渡会に足を運んだりする日々が続きました。勿論、譲渡会には息子も同伴し、息子の様子や反応も観察しました。犬に吠えられても、近くで臭いを嗅がれたり、舐められても動じない息子。見ている感じては、アレルギーや喘息症状もみられず安心していました。

譲渡会や、ネットサーフィンをしている時に、以前譲渡会に参加した保護団体さんのサイトに里親募集中の情報が掲載されていました。
それが”もも”でした。
個人情報保護の観点から、詳しく伺うことは出来ませんでしたが、飼い主さんから飼育放棄された9歳の犬である事がわかりました。里親募集に応募し、トライアルを経て”もも”は我が家の一員になりました。

子どもと犬の日常生活

ももとの生活は今年で2年目になります。家に来た時点で9歳のシニアでしたが、大きな病気もせず毎日穏やかな生活を送っています。
息子もはじめのうちは、年齢が小さいこともあり、ももとの接し方がわからずペチペチしたり、目を離すと乗っかっている事もありましたが、今ではブラッシングやご飯係を担当してくれています。ももは少し迷惑そうですが、今では息子に付き合ってくれる、いいお友達です。また、ふぇっちゃんとの相性もよく、二匹とも干渉しあわず自由に過ごしています。
普段は穏やかなももですが、今までの経験のせいなのか、元からの性格なのかはわかりませんが、食べ物に対する執着は凄く、摂られると思った時や食事を邪魔された時にはうなったり、歯を剥きますが、噛むことはありません。いくら穏やかでも、そこは動物なので気は抜けないですが、人と動物が一緒に暮らすには互いを思いやることが大切なことだと思っています。

一緒に暮らしてみて

ハロウィンにおでかけ

ももが我が家に来てから、我が家では特に大きな生活の変化はありませんでした。

ももがシニアで寝ている時間が多い事や息子も少しずつ一人でできることが増えてきたため、家事・育児をする時間は以前とさほど変わらず確保できています。
変わった事をしいてあげれば、散歩が増えたことで運動不足の夫には運動習慣ができ、私が息子の散歩をサボろうとしても「もものトイレ・・・」と思うことで以前より散歩にもいくようになりました。毛換えの時期は床に毛玉が落ちているので、掃除も頻繁にするようになりました。他にも、長期休暇や遠出の時にはペットホテルやペットシッターを利用しているので出費が増えたりしましたが、ももが私たちに与えてくれた影響を考えると、どれも我が家からしたら苦にならないです。

最後に

近年、飼育放棄や多頭飼育崩壊のニュースをよく見聞きします。
動物と暮らすことは子どもと一緒で、命を育てることです。安易な考えでは動物とは生活できませんし、命に最後まで責任を持てないのであれば動物と暮らすことはできません。保護犬を検討されるのであれば、ご家庭でまず話し合ってみてください。全員が同じ方向を向かなければ、人も動物も幸せには暮らせません。保護団体の中には運営方針や、里親の条件など細かく記載されているところもあるので、気になる団体を探すところからはじめるのもいいかもしれません。
動物を飼うなら子どもの時から!と、考える方もいるかと思いますが、シニアにはシニアの良さがあります。シニアと穏やかな生活はいかがでしょうか?