子どもと保護犬との生活

我が家は、私たち夫婦・息子2歳・フェレット(ふぇっちゃん)・元保護犬(もも)の3人と2匹家族です。

元保護犬の、ももと私たちの日常生活についてお話してみたいと思います。

保護犬が我が家に来るまで

私は小さい頃から動物が大好きで、実家では犬・猫・うさぎ・うずら・熱帯魚・爬虫類等飼育していましたが、独り暮らしになってからは中々動物を飼うことができず、夫と同棲してからやっとの思いでフェレットを飼うことになりました。

フェレットとの生活に慣れ、妊娠、引っ越し、出産、育児を経て、少し落ち着いた頃に『犬との生活がしたい』と思い始めたことが、ももとの出会いのきっかけです。

私自身、小児喘息を患っていたこともあり、動物が増えることで息子に症状が出たら…とも考えましたが、フェレットとの生活では症状は出ていないようだったので、夫にも相談してみました。夫婦の総意として、ペットショップ等で購入するのではなく、保護犬を迎え入れようという話になりました。

住んでいる地域では有名な保護団体に見学を申し込み、家族全員で施設見学に赴いてみたものの元野犬の子が多く、施設では穏やかでも子どもと触れ合ったことがなく、子どもとの相性は解らないと言われました。保護犬の現状と自分達の考えの甘さを痛感し、一から考え直すことにしました。
それでも諦めきれず、ネット等で情報収集をしたり、保健所や他の保護団体の譲渡会に足を運んだりする日々が続きました。勿論、譲渡会には息子も同伴し、息子の様子や反応も観察しました。犬に吠えられても、近くで臭いを嗅がれたり、舐められても動じない息子。見ている感じては、アレルギーや喘息症状もみられず安心していました。

譲渡会や、ネットサーフィンをしている時に、以前譲渡会に参加した保護団体さんのサイトに里親募集中の情報が掲載されていました。
それが”もも”でした。
個人情報保護の観点から、詳しく伺うことは出来ませんでしたが、飼い主さんから飼育放棄された9歳の犬である事がわかりました。里親募集に応募し、トライアルを経て”もも”は我が家の一員になりました。

子どもと犬の日常生活

ももとの生活は今年で2年目になります。家に来た時点で9歳のシニアでしたが、大きな病気もせず毎日穏やかな生活を送っています。
息子もはじめのうちは、年齢が小さいこともあり、ももとの接し方がわからずペチペチしたり、目を離すと乗っかっている事もありましたが、今ではブラッシングやご飯係を担当してくれています。ももは少し迷惑そうですが、今では息子に付き合ってくれる、いいお友達です。また、ふぇっちゃんとの相性もよく、二匹とも干渉しあわず自由に過ごしています。
普段は穏やかなももですが、今までの経験のせいなのか、元からの性格なのかはわかりませんが、食べ物に対する執着は凄く、摂られると思った時や食事を邪魔された時にはうなったり、歯を剥きますが、噛むことはありません。いくら穏やかでも、そこは動物なので気は抜けないですが、人と動物が一緒に暮らすには互いを思いやることが大切なことだと思っています。

一緒に暮らしてみて

ハロウィンにおでかけ

ももが我が家に来てから、我が家では特に大きな生活の変化はありませんでした。

ももがシニアで寝ている時間が多い事や息子も少しずつ一人でできることが増えてきたため、家事・育児をする時間は以前とさほど変わらず確保できています。
変わった事をしいてあげれば、散歩が増えたことで運動不足の夫には運動習慣ができ、私が息子の散歩をサボろうとしても「もものトイレ・・・」と思うことで以前より散歩にもいくようになりました。毛換えの時期は床に毛玉が落ちているので、掃除も頻繁にするようになりました。他にも、長期休暇や遠出の時にはペットホテルやペットシッターを利用しているので出費が増えたりしましたが、ももが私たちに与えてくれた影響を考えると、どれも我が家からしたら苦にならないです。

最後に

近年、飼育放棄や多頭飼育崩壊のニュースをよく見聞きします。
動物と暮らすことは子どもと一緒で、命を育てることです。安易な考えでは動物とは生活できませんし、命に最後まで責任を持てないのであれば動物と暮らすことはできません。保護犬を検討されるのであれば、ご家庭でまず話し合ってみてください。全員が同じ方向を向かなければ、人も動物も幸せには暮らせません。保護団体の中には運営方針や、里親の条件など細かく記載されているところもあるので、気になる団体を探すところからはじめるのもいいかもしれません。
動物を飼うなら子どもの時から!と、考える方もいるかと思いますが、シニアにはシニアの良さがあります。シニアと穏やかな生活はいかがでしょうか?

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