お兄ちゃんの骨折~タイムリミットは2週間~
家の中での事故!
我が家には小学6年生と2年生の男の子がいます。とても仲が良く、小さな喧嘩はするけれど毎日一緒に遊んでいます。
お兄ちゃんが5年生の時。夜、いつもと変わらず兄弟で遊んでいたのですが突然お兄ちゃんの絶叫が…。見てみると足の指を押さえて痛いー!と泣き叫んでいました。
状況を確認してみると、椅子の上に乗っていた弟にひかれたとのこと。これは大変と思い、すぐに保冷剤で冷やし始めました。
すぐに冷やしたおかげで腫れや変色はなかったものの、状態は良いとは言えず覚悟を持って次の日病院へ向かいました。
小指の骨折
レントゲンを撮って頂き、先生から説明がありました。覚悟をしていた通り、足の小指の骨折でした。
タイミングが悪いことに、2週間後に林間学園を控えていました。
この頃、学校から帰ってくると毎日私に、川遊びをする川がとても綺麗なんだよ!洞窟にも行くんだよ!僕、物凄く楽しみなんだよ!と、嬉しそうに報告してくれていました。
先生に、林間学園まで間に合うか確認したところ、難色を示した答えに泣きそうなお兄ちゃん。私もお兄ちゃんの楽しみにしていた笑顔を思い出すと、辛くてかわいそうで聞いていられませんでした。
病院からの帰り道、川遊び、本当に楽しみにしてたんだよ…と、泣き出したお兄ちゃんに、安静にして頑張って治そうね!と励ましながら帰りました。
子どものためなら藁をもすがる。最後まで諦めない!
帰ってすぐに、骨折を早く治す方法について調べました。スポーツ選手の骨折の治し方や、骨の組織が出来上がるにはどの栄養が必要なのか、とにかく1日中調べていました。
そこでたどり着いたのがI型コラーゲンと、ビタミンC、コンドロイチンでした。他にも様々なものがあったのですが、これらはどのサイトにも載っていた成分でした。
私たちの骨の25%はコラーゲンでできています。線維状のコラーゲンにカルシウムがくっつくことで硬くなり骨を形成しています。あるドイツの大学では、このコラーゲンを骨折時1日8000mg摂取すると、通常の2~3倍のスピードで回復したという結果もありました。
また、骨の表面を覆っている骨膜もコラーゲンからできているので、コラーゲンはとても重要な栄養成分と記述してありました。
急いで薬局へ向かい、それぞれのサプリメントを購入しました。さらに、出来上がった骨を強くするためにと、カルシウムの入ったココア味の飲み物も購入しました。
お兄ちゃんに、お母さんが絶対治してあげるからね!頑張ろうね!と励まし気持ちを前向きに、2人で頑張ろうねと決意しました。
タイムリミットは2週間。お兄ちゃんの若さという最大の治癒力と、毎日の病院での治療と、藁をもすがる思いのサプリメントの力に頼ることを決めました。
毎日の流れは
病院へ行った日から毎日通院して治療をしました。ここで大変だったのは、車がないため歩いて病院へ行かなくてはいけないことでした。
学校の先生とも相談をして、お兄ちゃんの足の負担にならないように、朝1番に病院へ行った後に登校としました。
保護材をつけた足はサンダル履きなので、雨の日には濡れないように、靴の上から被せられるビニール袋を履いて登校していました。
学校に行っている間、踏まれることのないように。転ぶことのないように祈るばかりでした。
休み時間には図書室に行って、静かに過ごしていたようです。
そして、骨折時には多めのコラーゲン摂取と言うことで、成分表を見ながら8000mg程度のコラーゲンと、他のサプリメントも毎日飲み続けました。
保護材が取れることもなく、レントゲンを撮ることもなく、林間学園前最後の通院の日を迎えました。
願いが通じた笑顔の日
最後の通院の日。ドキドキしながらレントゲンの結果を待合室で待っていました。お母さんどうぞ、と呼ばれお兄ちゃんのいる診察室に入ると、先生から、すっかり治っていますと一言。
折れたところもわからないほど綺麗に治っていたのです。
毎日の通院で、お兄ちゃんは治療をしてくれるお兄さん先生に「治る?川で遊べる?」と聞いていたそうです。2週間という短い期間なので、歩けるようになっても川遊びは無理かもしれないし、そうじゃないかもしれないし、と言われていました。
しかし、思いの外経過がよく、川遊びも普通にできるまでに治ることができ、先生も驚いていました。
林間学園当日の日、笑顔で行ってきます!と家を出るお兄ちゃん。
私も楽しんできてね!と送り出すことができました。
楽しみにしていた林間学園。何かできないこともなく、フォークダンスの練習はできなかったものの、本番には参加することができました。皆がすること全てを体験できたお兄ちゃんはとても嬉しかったようです。
最初こそ弟に対して少し怒っていたお兄ちゃんも、いざ前向きに頑張ろうとなると泣き言も言わず、弟にも、もういいよと優しいお兄ちゃんに戻り頑張っていました。
さらには、お母さんが一緒に頑張ってくれたから治ったんだよ。どうもありがとうと言ってくれました。
私はインターネットで調べただけで、毎日危険がないように気を付けながら過ごしたのはお兄ちゃんです。治療を毎日続け、文句も言わずサプリメントを飲み、今回は幸運にも早く治すことができ本当によかったと思いました。
自分のことだと諦めがつくことも、子どものこととなると、こんなにも足掻いてしまうものだと感じた出来事でした。家での怪我にはくれぐれも注意しましょう。