我が家の三姉妹は超個性的どんな障害?~障害と向き合う家族~

我が家には、ちょっと変わった個性を持つ三姉妹がいます。
一人ひとり、可愛くて愛しい我が子。
しかし、日々の日常生活では毎日がトラブルだらけ、でもそんなトラブルも日々楽しんでしまう私達。
個々一人ひとり、違った特徴の障害を抱えながら成長しています。
同じ障害児を持つ家族の方にも、そうでない方にも、私達の体験記の中で同じ悩みだったり、情報の提供が出来たりと親として安心して頂ければ幸いです。

個性ある我が家のファミリーを紹介します。

パパ:S57年生まれ。いつもは優しいけど、怒ると怖い。インドア派で昼寝が大好きなパパです。

ママ:S60年生まれ。パパとは真逆の性格。アウトドア派で色んな事にチャレンジしたい。前職は保育園や幼稚園で働いていた。

長女ぴな:H18年生まれ。優しくて、ゆったりな性格のおねいちゃん。面倒見がよく、小さい子どもに良く好かれる。
彼女はLD(一部学習障害)とADHDの注意欠如(多動性と衝動性はあてはまらなかった)総合IQは103で一般のボーダーラインしかし、バランスが悪く、美術的感性は人並み以上に発達しているのですが、情報量を解読するワーキングメモリー※1が非常に低いです。
また、忘れ物や多く自分が置いた場所など忘れてしまいます。
現在は普通級でみんなと同じく学校生活を送っているのですが、難しい授業になると辛いようです。
※1 ワーキングメモリ (working memory:作業記憶,作動記憶) とは,短い時間に心の中で情報を保持し,同時に処理する能力のことを指します。会話や読み書き,計算などの基礎となる,私たちの日常生活や学習を支える重要な能力です。

次女ぷめ:H20年生まれ。とっても活発で我が家のムードメーカー。ゲーム大好きでやりたいことはトコトンやり、やりたくない事は絶対にやらないという徹底ぶり。彼女のタイミングが合えば、なんでもお手伝いしてくれます。
彼女は、アスペルガー症候群高機能のIQ160。IQは高いのですが、心の成長は4歳くらい低いようです。
彼女も現在、普通級で学校生活送っていますが、集中力など乱れたり落ち着きがない場合は、支援員の先生と他の教室で一対一で勉強したりしています。

三女ぺの:H24年生まれ。甘えん坊でお姫様気分の女の子。あまのじゃくですぐすねてしまう。
おしゃべりが大好きだけど、「た行・さ行」などが赤ちゃん言葉の発音になってしまい、何を言っているのか聞き取れない事がよくあります。
りかちゃん人形遊びとレゴブロック遊びが大好きです。

犬のくぅ:H26年生まれのチワワの女の子。おっとりしていて、『バ~ン!』と撃つふりをすると倒れてくれます。

5人と1匹の個性揃いの家族です。

長女が持っているLD(その中の一部学習障害)とは?

LD(学習障害)の定義:学習障害は、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されているのですが、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではないです。

特徴:教科書をうまく読めない、漢字がなかなか覚えられない、文字をよく書き間違える、計算ミスが多い、図形を描くことが苦手ではさみ、のりづけの失敗が多いとされています。

ぴなには、全てが当てはまるわけではありません。
教科書をうまく読めない、漢字がなかなか覚えられない、文字をよく書き間違える、計算ミスが多いはありますが彼女は、絵を描くことや工作が得意中の得意です。

LDの大変さ。

□わからない、できない、失敗が多い
□できない理由がわからない
□やる気がない、努力不足と見られる
□無理強いでさらに自信と意欲を失う
□生活面全般にも支障がでてくる

頭ではわかっているのに、自分の思うように取り組んだり表現したりすることが難しいのでジレンマを起こすことがあります。

長女が持っているADHDとは?

ADHD:日本語で「注意欠如・多動症(注意欠陥/ 多動性障害、注意欠如・多動性障害)」と言い、 自分をコントロールする力が弱く、それが行動面の問題となってあらわれる障害です。

特徴:授業中によく立ち歩く(落ち着きがない)不注意なミスが多い。計画が苦手、やり遂げることが難しい、忘れ物やなくし物が多い、おしゃべりが多い、がまんが苦手、待つことが苦手とされています。

ぴなには、ADHDだと言う確実な診断はおりていません。診断を付けるのは難しいようです。多動性の部分が一つも当てはまらないのですが、注意欠陥部分はびったり当てはまります。そこで先生は『ADHDも入っているのかもね。』と曖昧な表現です。このような予備軍の人もいるのだそうです。

ADHDの大変さ。

□失敗経験を繰り返す
□友達との誤解が生じやすい
□約束を忘れ人から信頼されにくい
□注意や叱責を受けることが多い
□自己評価が低くなる

ぴなは、ゆったり・おっとりしているのでお友達はイライラしてしまうことがたびたびあるようです。本人はそれなりに一生懸命なのですが、周りからは天然ちゃんと思われているようです。

次女が持っているアスペルガー症候群とは?

アスペルガーについてはかなり難しくやっかいなので、別の回でご紹介させていただきます。
ここでは、さわりでご紹介しますが間違った認識はしてほしくないのでここに書かれたものが、全てでない事をご理解ください。

アスペルガー症候群は自閉症の一つのタイプです。
知的な遅れや言語の遅れがないため、気づかないまま大人になる人もたくさんいるそうです。

□急な予定変更は不安
□興味関心が広がらない
□話が一方的でかみ合わない
□人との距離感がつかめない
□友達づきあいが苦手
□切り替えが難しい
□音や光に敏感

特徴の表れ方には個人差があり、見つけ出すのには難しいとされています。

アスペルガー症候群は、生まれつきの脳機能障害が原因で起こるものと考えられています。
しかし、知的な遅れや言語の遅れがないため周りからは理解してもらえず、本人はストレスを抱えてしまったり、親もしつけが悪いと思われてしまいがちな障害です。

アスペルガー症候群での大変さ

□見通しがもてないことへの不安が強い
□暗黙の了解がわからない
□他人の感情や事の重大性に気づきにくい
□わがままで自分勝手と受け取られやすい
□からかいやいじめの対象になりやすい

「だいたい」や「おおむね」などあいまいが苦手で、マニュアルには強く、一度考えたことはまげない強さ。
また、周りからの理解がないのですぐ怒られてしまったり、みんなは出来ても自分はやりたくないものに無理にやらせようとしてしまう周りにストレスを感じてしまいます。
アスペルガー症候群は、これ!という定義がないので一人一人の個性として私はとらえています。

三女は正しい発音を身につける練習中

発達の問題は、今の時点ではありません。
しかし言葉がうまく発音できていないので、周りから『何?』『もう一度おしえて』と聞き返す場面が多くなりました。
すると、お話しが大好きなぺのが急に話さなくなりました。
これは、まずいと思い役場の教育課に相談させていただき、現在は、【言葉の教室】と言う言葉に課題をもつ子ども達に練習指導してくれるお教室に通うことになりました。少しずつですが上手に発音できてきている言葉も増えてきました。
まだ、言いにくい言葉を避けながらですが会話も楽しんでおります。

姉妹三人とも真逆の個性は楽しい半分・困った半分

ママはなにかと、みんなが同じ方向に向いてくれると見守りの目も向けやすいですよね。
でもそうは、簡単にはいかないのが我が家なのです。

個性が違う分衝突も沢山します。また、次女はIQが高いため、復習も勉強もしなくても90点以上の成績を出しますが、長女は人一倍がんばっても覚えられず、何もしない次女にズルイと感じてしまっています。
長女の気持ちはすごくわかるんですが、次女と自分を比べてはいけない、あなたはあなたでいいのよと伝えてはいるのですがなかなか自信を持てないようです。
次女は、周りを気に出来ないのでわが道を進んでしまいます。長女は周りを気にしすぎてしまうので、気にしない次女を嫌ってしまいます。

物忘れが多い長女は、次女と約束を忘れてしまいます。急な変更が苦手な次女はその忘れた長女に怒りをあらわにしてしまいます。
使ったものを元に戻すことが出来ない長女と、同じ場所に置いていないとパニックになる次女は色んなことでトラブルになってしまいます。

必ずトラブルになっている所におちゃらけてその場を変えようとしている三女はタイミングがいつも悪く、姉達に逆にやられてしまい泣いています。
全てのトラブルに私が入ることはしません。ヒートアップする手前まで見守り、ヒートアップしそうになった時に入るようにしています。
その前に対応をしてあげれば、ストレスもなく別の成長への力に使えるかもしれませんが、みんながみんな、私のように彼女たちの個性を理解して対応してくれるわけではありません。
自分たちで解決する事の能力も必要だと感じ、すぐに対応してしまうとその解決する力を潰しかねないと私は考えているからです。小さな一歩でもお互いに成長してほしいと考えています。

時には、ケンカもせず3人で楽しく遊ぶこともあります。
お笑い芸人のまねを披露したり、工作で大きなものをみんなで作り上げたりしています。
仲いいのか悪いのかわからない三姉妹なのです。

最後に

今回は我が家の紹介になってしまいましたが、これから少しずつ個性ある我が家子ども達の悩みや、育て方、こんなことで解決できちゃったことなどお伝えできればと考えております。

子育てに置いての私の考え方は、私自身の心の持ち方で子どもと楽しく成長し乗り越えられると思っています。
皆さんも是非、大変ではありますが個性を楽しみに変えてみてください。

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