楽しく食育!料理で子どもの可能性を広げよう

はじめまして。
この春、4年保育の幼稚園に通い始めた2歳の娘がいる1児の母です。
2年前、娘の離乳食をきっかけに食育アドバイザーの資格を取得しました。
私自身あまり料理が得意な方ではないので”簡単に作れて楽しく食べられる”をモットーに、日々娘との食事を楽しんでおります。
まだまだ少ない育児経験ですが、少しでも参考にしていただける所がありましたら幸いです。

1歳半から料理をスタート

娘は現在2歳9か月です。料理歴は既に1年以上で、1歳半頃から料理を始めました。もちろんガスやオーブンを使う場面は母親の私が担当しますが、プラスチックの“マイ包丁”と“マイまな板”を持っているので、いつも私と一緒にキッチンに立っています。
マイ包丁で切れる柔らかい食材を切ったり、調味料を混ぜたり餃子を包んだり、卵を割るのもお手の物です。

特に自分で作ったものは、毎回とても喜んで食べています。親の私達の”美味しい”を聞くと、とびっきりの笑顔がこぼれ「また作ってあげるね」と誇らしげに言う姿が可愛いです。

元々食育を意識していたわけではなかったのですが、予想以上に娘が料理に興味を持ち、一緒に料理をするうちに食に対する意識が変わったので、知らず知らずのうちに食育につながったようです。

娘が料理を始めた頃、1歳半で料理をしている事を周りの方々にとても驚かれました。
1歳半じゃ何も出来ないだろうし危ないのでは?そう思われる方もいると思います。確かに、キッチンには危険がいっぱいです。1歳半の子どもをキッチンに入れるとなると、勇気が必要かもしれません。

でも、料理はキッチンでしか出来ないわけではありません。ほんの少しのスペースさえあれば、小さな子でも十分に料理を楽しめるのです。

はじめての料理は、クッキー

これが、娘がはじめて料理に挑戦した時に作ったクッキーです。
材料の分量を量って用意したのは私ですが、ボウルに材料を入れて混ぜるところから生地をこねたり、型抜きは娘にやってもらいました。
ダイニングテーブルの上に材料や使う道具を用意して、隣同士で椅子に座り娘の作業をサポートしました。とても真剣な様子で“1クッキー入魂”といった感じでしょうか、1つ1つの作業を慎重に行っていました。

当時、週に1回プレスクールに通っていたのですが、そこで粘土遊びがとても好きだったので、クッキーの生地をこねたり型抜きの作業は大喜びでした。

この時は、娘本人から「クッキーが良い」とリクエストがあってクッキーを作ったのですが、終始座りながらゆっくりと娘のペースで作業させてあげることが出来たので、結果的にはとても良かったです。

料理初心者の小さな子は、立ったまま作業する事に慣れていないので、立っているだけで疲れて料理にあまり集中出来ないかもしれません。
慣れてくるまでは、座って作業が出来る料理を中心にチャレンジするのがオススメです。

 

料理が楽しくなるオススメのツール

どんな場面でも、ツールが使いやすいと作業も楽しく行えてはかどると思います。
料理もまた然りです。自分のお気に入りの調理器具を揃えると、毎日のご飯作りもとても楽しくなります。

娘が普段愛用している料理道具です。ほぼ全て100円ショップで揃える事が出来ました。

1. まな板
2. 包丁
まさか100円ショップで買えると思っていなかったので驚きました。
ピンク色でさりげなくディズニーなところが可愛く、娘も一目惚れで即決していました。
こちらはセリアで購入しました。

このまな板は厚みがないので食材を切る時だけではなく、お菓子作りの時は型抜きの台に、ゼリーなどの盛り付けをしてもらう時に下に置くと汚れ防止にもなり、色んな場面で活躍しています。

包丁はプラスチック製です。手を切るなどの心配もなく、安心して使わせられるところが親の私も気に入っています。かたい食材は切れませんが、お豆腐やフルーツ、パンなど、予想していた以上に切れる食材が多く、娘もやりがいを感じているようです。
そろそろ、こども包丁にステップアップする予定なので、また改めてご紹介したいと思います。

3. 計量カップ(大、小)
大きいサイズは、300ml程度まで入るタイプを使っています。
最初は、娘用に買ったわけではなく“熱湯OK”というところに惹かれて私用に買ったのですが、容量が少なく注ぎ口が広いので、小さな手でもすぐに注げて使い心地が良さそうで娘用にしました。
小さいサイズは、小さじ1~大さじ3(10ml~50ml)まで対応のものです。
軽量スプーンはまだまだハードルが高そうですが、カップタイプなら楽に使えます。

4. 俵型のおにぎり型
最近の新入りグッズです。ご飯を入れて上からふたで押すだけで簡単に1口サイズの俵型のおにぎりが作れます。ふりかけご飯で作ったり、入れる具も色々変えられるので、レパートリーも無限で色々なおにぎりを作ってくれます。
娘の小さなお弁当箱にもジャストフィットなおにぎりが作れるので、毎日のように親子でフル活用しています。

5. ピック
“料理のツール”ではないかもしれませんが、このピックも娘の愛用品の1つです。
切ったフルーツに刺したり、デコレーションしたケーキに飾ってみたり、はたまた味見をする時に使ってみたり…娘の料理には欠かせない道具です。

料理は、子どもの可能性を広げてくれる

料理を始めて1年が経ち、娘はどのくらい料理が上達したかを少しだけご紹介したいと思います。

今年の冬のバレンタインデーに娘が主人に作ったデザートです。
ホットケーキミックスを使ったマシュマロとチョコレートのケーキと、ミルクプリンを作り、上に自分で切った苺を飾りました。
オーブンとガスを使うところ以外は、娘が全部自分で頑張りました。

 

ピザ作りも楽しんでいます。生地を扱う手付きも、だんだんとサマになってきました。これは、照り焼きチキンのピザを作った時の写真です。トッピングの照り焼きチキン作りとオーブンは母親の私が手伝いましたが、あとはなるべく娘の気持ちを尊重して、娘の作業を見守りました。

 

料理そのものの上達以外にも、意外な効果もありました。

入園してすぐ、担任の先生から「娘さんはまだ2歳さんなのに野菜の名前をたくさん知っていますね。野菜の絵を見せると、いつも1番に答えてくれるんですよ。」と言われた事があります。
娘が野菜室をのぞいている時「これは、○○っていう名前の野菜だよ」と何気なく教えていたのですが、それが娘には楽しかったようでどんどん野菜の名前を覚えたようなのです。

また、料理で日頃たくさん手先を使うので手先も器用になりましたし、1つ1つの作業を丁寧に集中して行う子になりました。
なにげなくはじめた料理が、娘の中に眠っていた可能性をどんどん広げてくれたのです。

料理には”失敗”はあっても、”間違い”はないと私は思っています。
私自身、失敗したと思ったレシピから、今では我が家の定番メニューになったレシピが思いついた事があります。失敗から学ぶ事ははたくさんあります。

娘も、自分のイメージ通りに出来なかったのかよく「間違えちゃった…」と落ち込む時があります。そういう時は、一緒にアレンジして完成させるのですが、思わぬ美味しさに出会える事がたくさんあります。だから、料理に間違いはないと思うのです。

食べ物に興味を持ってほしい、料理に興味がありそう…料理をはじめるきっかけはそれぞれですが、料理を楽しむ気持ちは何歳でも共通だと思います。
毎日でなくても、試しに1工程だけでも、その経験がお子さんの才能を開花させるきっかけになるかもしれません。

ぜひ、気軽な気持ちでお子さんとの楽しい時間を作ってみてはいかがでしょうか。

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