親子の時間研究所

《連載コラム》絵本のたのしみ

こんにちは。
イラストレーター、絵本創作家のはっとりまりです。

連載コラムも第9回目となりました。

赤ん坊は5か月になり、離乳食を始めました。
今はまだ始めたばかりなので、どろどろのおかゆと、昆布だしと野菜を煮込んだスープのみをお昼に1回食べているところです。赤ん坊は、家族がご飯を食べるたびに、私か夫の膝に座って食卓の様子を見ているので、食べることに興味があるのだと思います。
離乳食を見ると嬉しそうにし、もりもり積極的に食べているので、こちらも嬉しくなります。

離乳食を与えるときは、赤ちゃんを膝に乗せて、スプーンの先にこんもりとおかゆなどをのせ、水平に下唇のところへ持っていきます。すると赤ちゃんは、自分から口を開けて舌を使って食べ物を口の中に取り込みます。
赤ちゃんが主体的に食べるということの第一歩なのだそうです。

初期の頃は食べさせてあげることが多いですが、手づかみで食べたい時期、スプーンやフォークを使いたい時期にも多少の汚れには目をつぶって、自分で食べる意欲を後押ししてあげると、食に対する興味や意欲が湧いて、積極的に食べること、生きることにつながっていきます。

ごはんをなかなか食べてくれない、という悩みは子育てされているご家庭ではよく聞かれます。

せっかく作ったおかゆ(時間がかかりますよね…。)をべーと出したり、ひっくり返されてしまうことも。
原因は、好き嫌いやお腹のすき具合、食べる量の違い、見た目など赤ちゃんによって違いますが、赤ちゃんが進んで食べやすい環境を整えてあげることで改善する場合もありますので、ヒントになればと思います。

さて。前回は子どもとの遊びについておはなししました。今回は、遊びの中でも、絵本についてお話しさせていただきたいと思います。

絵本を読むタイミング ​

赤ちゃんと一緒に絵本を見るタイミングはいつからなのでしょう・・・。

答えはわかりませんが、私は生後2か月を過ぎたころ、赤ん坊を膝の上に乗せて絵本を一緒に読んでみました。「どんな反応をするかな・・・。」なんて軽い気持ちでいたのですが、以外にも赤ん坊は初めから最後までじっと声を聞いて絵を見ていました。それなので、このタイミングでよかったと思っています。

でも、絵本を読み始めるのに遅いということはありませんので、お母さん、お父さんが「よし。絵本でも読んでみるか。」と思った時がタイミングなのだと思います。

その時のポイントは、子どもを膝の上に乗せて、読んであげることなのだそうです。

大好きな人の膝の上で大好きな人の声で絵本を読んでもらうことが、子どもにとって、とても嬉しいことだからです。

久しぶりに赤ん坊を膝の上に乗せて赤ちゃん絵本を読んだら、発見がいっぱいありました。

まず、赤ちゃんのための絵本は絵が大きく、色も鮮明なものが多いので、絵本の世界に引き込まれやすいということです。大人の私がすっかり魅了されてしまったのですから、これを生まれて初めて見る赤ちゃんはさぞ印象に残ったのではと思いました。
赤ん坊の反応も様々で、私の読む声に合わせて「あー。うー。」と声を出すこともあります。また、迫力のある大きな絵を見ると赤ん坊は「うー」と力のこもった声を出していました。

さらに、最初はじっと見ていた絵本でも、月齢が上がると絵本そのものに興味が出たのか、手を出してたたいて確かめようとしています。

今赤ん坊はこの時期です。興味のあるものに手を伸ばして触ろうとし、触れることができたら甜めて確かめています。

絵本の使いみち ​

どんな時に絵本を読むか。
どんな場所で、どんな時に。
それは、皆さんの自由です。

私の場合は、赤ん坊と読むときは、ひと通りおもちゃやわらべ歌などで遊んで暇な時。夫が赤ん坊をお風呂に入れてくれるのを待つ間。夜寝る前などです。
これからお出かけが増えてきたら、小さな絵本を持っていきます。電車の中や、病院で待っている時などに読んであげるためです。

長女にも赤ちゃんの頃からずっと絵本を読んでいます。
長女は一人で絵本や童話を読むことも増えましたが、夜寝る前には必ず私か夫のどちらかが絵本や童話などを読むことにしています。

最近は長いお話を何日もかけて読むことが増えました。続きにすると、「あ〜。楽しみ〜。」と言って眠りにつく長女ですが、実は私の方でも続きが気になっています。
親子で「どうなるのかな。」などとわくわくしながら絵本のことを話すのも楽しみの一つです。

絵本の主人公のことや、絵本に出てくる言葉が家族の共通言語となって、会話が弾むこともしばしばです。

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絵本のご紹介 ​

<最近赤ん坊と読んだ絵本>
・『かん かん かん 』 のむら さやか 文 / 川本 幸 制作 / 塩田 正幸 写真 出版社:福音館書店
・『ごぶごぶ ごぼごぼ 』 作: 駒形 克己 出版社: 福音館書店
・『りんご』作: 松野 正子 絵: 鎌田暢子 出版社: 童心社
・『ぶうさんのブー』作・絵:100%ORANGE 出版社:福音館書店
・『おおきい ちいさい』作・絵:元永 定正 出版社:福音館書店
・『でてこい でてこい』作・絵:林 明子 出版社:福音館書店
・『ころころころ』作・絵:元永 定正 出版社:福音館書店

<最近長女と読んだ絵本>
・『オンネリとアンネリのおうち』作:マリヤッタ・クレンニエミ 絵:マイヤ・カルマ 訳:渡部翠 出版社:福音館書店
・『オンネリとアンネリのふゆ』作:マリヤッタ・クレンニエミ 絵:マイヤ・カルマ 訳:渡部翠 出版社:福音館書店
・『ふしぎなかぎばあさん』手嶋悠介 著 岡本 颯子 絵 出版社:岩崎書店
・『小さなスプーンおばさん』作: アルフ・プリョイセン 絵: ビョーン・ベルイ 訳: 大塚 勇三 出版社: 学研
など

絵本と子育て ​

絵本はお母さん・お父さんの味方だと思っています。

何かと忙しい子育ての時期ですが、すぐに手の届く場所に絵本を置いておけば、子どもとの遊びがひとつ広がります。また、丁寧に描かれたあたたかい絵は、私たち大人をも魅了し、心を穏やかにしてくれるでしょう。さらに、声を出して読むことで、気持ちが落ち着く効果もありそうです。

そして何よりも、子どもと一緒に絵本を読んで過ごす時間は、親子の豊かなふれあいの時間であり、物語絵本であれば、わくわくした気持ちを、科学絵本であれば、驚きや知識を親子で共有する機会となります。そしてその時間は、やがて親子のよい思い出と変わるでしょう。

まだまだ赤ん坊の息子ですが、そう遠くない未来にお気に入りの絵本のことを話してくれるかもしれません。そんな日を楽しみに、絵本を読む毎日です。

皆さんの絵本タイムがより素晴らしいものになりますように。

 

 

*イラストの無断転載を禁止致します。

 

プロフィール

はっとりまり
イラストレーター、絵本創作家。

イラストレーター、絵本創作家。
主に保育、子育て、子ども関係の
イラストや絵本の仕事に携わる。
前職は保育士。
乳幼児と保護者のためのおはなしかいや、
親子向けのワークショップなども行っている。
趣味は、ピアノ、鍵盤ハーモニカ演奏。

法政大学社会学部社会学科卒

2児の母です。

HP:www.hattorimari.com

 

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