絵本の読み方・選び方

子どもにウケる本とは?

少し前、”えがないえほん”という絵本が話題を呼びました。

絵本なのに、絵がまったく書かれておらず、ひらがなだけが並んでいます。
しかし、これが子どもたちにうけ、爆発的にヒットしたのです。

子どもたちにウケる理由。

それは読み手によって左右されると言っても過言ではありません。

どんなセリフでも、どんな内容でも、読み手は恥じる事なく、心を込めて、精一杯読む事が重要です!

我が家の子どもたち(8歳の息子と5歳の娘)に絶賛大人気の本を紹介したいと思います。

 

おなかのこびと

出版社:教育画劇
よしむらあきこ

 

早く言ったら、うんちのお話。

誰しものお腹の中には自分そっくりのこびとが住んでいて、自分が食べた物を消化するためのお仕事をしています。

そのため、よく噛まなかったり、同じ物しか食べないと、お腹のこびとが”ぶーぶー”言って暴れだします。

食べ過ぎたり、飲み過ぎたり、冷やしたりすると、お腹の中では大変な事が起こり、そんな事が続くと…。

コロコロうんちやガチビシャうんち、ヒョロヒョロうんちなどが出てしまいます。

ちゃーんと噛んで好き嫌いせず、よく寝て、よく遊ぶ。

すると

ちょう ウルトラ スーパー ミラクル バナナ うんち

が出ますよ!

というお話。

可愛らしい絵で、食べた物がお腹の中をどのように通過して行くのかが描かれています。

食べ物は最終的にうんちとなる訳ですが、良いうんちを出すために、やるべき事、やってはいけない事を教えてくれます。

 

カエルのおでかけ

出版社:フレーベル館
高畠那生/作・絵

 

主人公のカエル以外は晴れだと喜びますが、カエルだけは雨だと喜びます。

主人公のカエル以外は雨だと傘を差しますが、カエルだけは晴れだと傘を差します。

カエルにとっての”良い天気”とは、皆とは逆の雨の事なのです。

天気予報を見て、「明日も良い天気だと良いな〜」と、雨を期待するカエルが描かれたお話。

自分の当たり前が、皆の当たり前ではないよ!という事を教えてくれます。

絵のタッチはお世辞にも可愛らしいとは言えず、ややシュールではありますが、リアリティがウケるのか、我が家の子どもには人気です。

 

ノラネコぐんだん きしゃぽっぽ

出版社:白泉社ブックス
著者:工藤ノリコ

 

ノラネコぐんだんは、人の汽車に勝手に乗り込み、勝手に運転を始めました。

途中、お腹が空いたので、汽車に積んであった大量のとうもろこしを薪の中へ投入すると…。

大量のポップコーンが出来上がってしまいました。

最終的には汽車の持ち主に捕まってしまい、バツとして手伝いをさせられる。

というお話。

これこそ、何のメッセージを伝えたいのか見出しにくい本ですが、文中にはたくさんの効果音が出てくるので、それぞれをイメージし、真似て読むと楽しめます。

また汽車の走る音なとはスピードやリズムを付けると、それはもう大爆笑する事間違いありません。

ノラネコぐんだんはシリーズ化されているので、たくさんの効果音で楽しむ事ができますね。

 

本は心の財産

親の心理としては、教育に役立つ本や図鑑など、何かしら知育に繋がる本を選びがち。

でも、どんな本でも、マンガだって、多かれ少なかれ、子どもの成長の一助になっています。
子どもが興味の無い絵本を一生懸命読んであげても身になりません。
大人からしたら、何が面白いんだろう?と思う本でも、子どもが関心を示した本なら間違いありません!

そして大切なのは、どんなにつまらない本であっても一生懸命読む事です。
下手でも良い。
抑揚をつけたり、声色を変えるだけでも子どもの心に響きます。

とは言え、読んであげるのって、正直、疲れますよね。
読む時間があるなら、他の事、したいですよね。

でもね…。

絵本って、どんなに長くても5分程度で読み切れるんです。
ゆっくり感情込めて読んで、少し感想を話したって10分そこらなんです。

子どもと一緒に本を読める時期は、一生のうちの、ほんの短い間。
このかけがえのない、貴重な時期に、少し時間を使ってみてください。

子どもの心は満たされ、感情豊かに、優しい気持ちになること間違いありません。

そして読んであげたママも、充実感と我が子を想う優しい気持ちで溢れる事でしょう。

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