子育て支援施設の活用~実際利用したけど思っていたのと違ったのは~

子育て支援施設は、原則、子どもと、子どもを持つ親が交流を深める場です。
市区町村ごとに、公共施設や保育所、児童館、児童館の学童保育、放課後ディサービス、児童発達支援などの地域の身近な場所で、子どものいる親子の交流や育児相談、情報提供、お預かりなどをおこなっています。
子育てをしている家庭の支援活動を行う施設であり、親にとっては、育児に関する不安の相談に総合的に応じてくれる心強い施設です。

最近核家族が増えるなど1人で子育てをする人にとって、子育てを支援してくれる施設があることは、心強い存在ですよね。

しかし、本来子育てを支援する場所のはずが、逆にその場所を利用することで疑問やストレスに感じている人が多いことも現状なのです。
私もその1人なので、どんなことが疑問に感じストレスになったのか私の体験談を皆さんにお話ししたいと思います。

は主に放課後デイサービスや児童発達支援施設の利用でストレスになったことが多いのです。

子育て支援で働くスタッフで疑問に感じたこと

上から目線で物を言う人がいる。

長女や次女が通う、通った施設には子どもの短所を指摘し、上から目線で物を言ってくる施設がありました。

放課後デイサービスや児童発達支援では、年間に何回か面接があるのですが、その面接の場で子どもの悪いところばかり指摘し、こんなんでは将来、困るよとか、あなたの子どもは友達少ないでしょうとか親が気にして悩んでいることを言ってくるスタッフがいました。まだ1人なら良いのですが複数で1人の親に言ってくる場合があり、聞かされている親はたまったものではありません。

スタッフ側からすれば普段の様子をそのまま伝えているだけだそうですが、複数のスタッフで上から目線で子どもの悪いところばかりを指摘されると親は気がめいるものです。

ルールをきちんと保護者に伝えていない

次女が主に通っていた児童発達支援教室は支援が始まる時間がきちんと保護者に伝わっていませんでした。

10時という時刻、カリキュラムを開始する時刻が10時なのか、お預かりを開始する時刻が10時なのか私とスタッフの間でズレがありました。

私が教室の責任者と契約したときは10時カリキュラム開始で契約しましたが、1年後スタッフの大部分が変わり、私の知らないうちに10時からお預かりのルールに変更になりました。

当然、連絡がなかったので私はルールが変わったことはわかりません。準備のために10分早く来る私は、複数のスタッフから攻められ大変嫌な思いをしました。

パンフレットに書いてあることと実際やっている事業内容が異なる

宣伝のために書いてあるパンフレットと実際行っている事業内容に差異がありました。パンフレットには9時から14時までお預かりしますとパンフレットに書かれいたので私たち利用者は長時間、預かってくれる教室であると思っていました。しかし、実際利用してみると、スタッフから保育施設ではないと指摘されました。

パンフレットには送迎をしますと書かれていましたが、子どもの送迎を頼むと嫌な顔をされたり、できませんと言われるなどがありました。

このように、子育て支援施設を利用することで疑問やストレスに感じている保護者は少なくありません。本来は、子育てをサポートするはずの施設なのにどうして私のように利用者が上記のように疑問やストレスに感じることが多いのでしょうか。

子育て支援施設にはどんなスタッフがいるのか。本当に子育てをサポートしたいと思っているスタッフさんなので疑問に思いましたので調べてみることにしました。

子育て支援員の登場。子育て支援員とは?

平成27年にスタートした子育て支援員とは、保育の仕事や子育て支援に就業する人を増やす目的でつくられた、子育て支援の新たな担い手のことです。

子育て支援員になるためには、国が定めた研修を受け、子育て支援員研修修了証明書の交付を受ける必要があります。

子育て支援員制度は子育て経験のある主婦を対象としたものとみなされがちですが、子育て支援員研修は子育て経験や保育士資格の有無に関係なく保育の仕事や子育て支援に携わりたいと考えている人すべてが対象の研修です。

保育の仕事がしたいという意欲があれば、子育て支援員研修を受けるための特別な条件はなく、誰でも受けることが可能です。

つまり、保育士の資格を取らずとも、子育て支援員研修修了証明書をもらうことができれば保育や子育てに関わる仕事に就くことが可能です。

子育て支援員制度が始まった背景には、深刻な保育士の人材の不足があります。共働き家庭の増加傾向に伴い、保育園のニーズは年々高まっていますが、それに対し保育園や保育士の数が足りていないのが現状です。

そこで、保育士資格を持っていない方でも就業しやすいようにと、この子育て支援員研修が開始されたのです。

保育士と何が違うの?

保育士と子育て支援員の大きな違いは国家資格か民間資格かの違いです。

保育士の資格を取得するには、指定の学校を卒業するか、国家資格に合格する必要がありますが、子育て支援員は、学歴などにかかわらず各自治体が実施する全国共通の研修を修了することで資格を取得できます。

そのため、保育士試験よりも資格取得のハードルは高くありません。

実際に保育園などで仕事をする場合には、子どもの保育という点において違いはありませんが、子育て支援員は、いわゆる“保育補助”の仕事をすることが多く、子ども達と散歩や給食の補助、排泄補助などの業務を担うことが一般的です。

保育士のように担任などの業務に就くことはありません。

子育て支援員の仕事内容とは?

1.主に保育補助の業務が中心。
仕事内容は園によっても異なりますが、お散歩をおこなう、食事や排泄の介助、安全な環境をつくるための掃除や片付けなどを保育士の補助的におこないます。保育士だけでは手が届かない、サポートが必要な部分をフォロー」するなど幅広く業務をこなす必要があります。

2.保護者対応
保育士に比べ保護者対応などは少なめではありますが、登園や降園時にコミュニケーションをとる、時には相談を持ちかけられることもあります。子育て経験のある子育て支援員は、その経験をいかしたアドバイスなど、保護者の方から頼られるケースも多いようです。

子育て支援員はどんなところで働けるの?

子育て支援員となることで、どのような仕事に就くことができるのでしょうか。政府の想定している就業先は以下の通りです。

1.放課後児童クラブ(学童保育)の補助員
学童クラブ(保護者が日中家にいない児童が、放課後に過ごせる児童館など)で働く、放課後児童支援員の補助者として働きます。

2.乳児院・児童養護施設の補助的職員
児童養護施設や乳児院など、保護者のいない子どもを社会的に支援する施設で、職員のサポート役として働きます。

3.家庭的保育(保育ママ)の保育補助
少人数の子どもを預かる家庭的保育所で働きます。

4.小規模保育園の保育者
少人数の子どもを預かる小規模保育園の保育者で働きます。

5.一時預かりの保育者
少人数の子どもを預かる一時預かり所で働きます。

6.事業所内保育所の保育者
少人数の子どもを預かる会社の中の保育所で働きます。

7.ファミリーサポートセンターの提供会員(援助会員)
少人数の子どもを預かるファミリーサポートセンターで働きます。

8.地域子育て支援に関わる職員
少人数の子どもを預かる地域子育て支援で働きます。

このほか、小規模ではない保育園での保育補助の求人に子育て支援員の方、歓迎!どの表記がされていることがあります。上記でご紹介した仕事は、基本的に無資格でも就業は可能ですが、子育て支援員の認定を受けていることは採用に有利に働きます。

子育て支援員として働く理由

子育て支援員として働く理由は何なのでしょうか。子育て支援員として働くママ友に話を聞くことができたので子育て支援員として働く理由をお話ししたいと思います。

子育てをサポートしたい

もちろん子どもが好きで、子育てをサポートしたいと思う人が働いています。自分が子育てをしていて大変だった時、地域の人に助けてもらっていたので、近度は今子育てに困っている人をサポートしたいと考えて働いています。

求人が多い(お金が欲しい)

上記の子育てをサポートしたいという理由で子育て支援施設で働いてくれるスタッフだったら、利用者は大喜びですが、残念ながらそうでない理由で働く人が多いのが現状です。

保育の求人は今非常に増えています。なかには家計の足しにしたいとかお金がほしいとかという理由で働く人もいます。

実際、子育てをサポートしたいという理由で働くスタッフより、求人が多い(お金がほしい)で働くスタッフが多いのです。子育て支援施設で働く人を見ると、非常に若いスタッフや仕事に生きるスタッフ、子育てをしたことがないスタッフなどさまざまです。

時には自分の子どもに、暴力や暴言をはいている人でさえ研修を受ければ子育て支援教室などで働くことができるのです。

だから、上から目線で物を言う人や、子育てを一生懸命する親子の心を無意識に傷つける人が出てくるのだと思います。

子育て支援施設を利用した感想

子育て支援施設の存在は、長期休暇の時などに子どもを預けることができ私は自分の時間を持つことができるので大変助かる部分があります。本来は子育てのサポートをしてくれる場所であるので利用開始直後は、子育てのサポートに期待をふくらませていました。

しかし、利用が長くなるにつれて上から目線で物を言われる、連絡が不十分などで嫌な思いをすることが多くなっていったような気がします。今では子どもや私にとって本当に子育て支援施設が良い施設なのか考えさせられることが多いのです。

たしかに子どもを預かってくれることは大助かりなので、スタッフに疑問を感じることが多いなかで利用していることが現状です。

これから、子育て支援施設の利用を考えている方、子どもを預かってくれ自分の時間を長時間、持つことができるという期待が膨らみますが、そこで働くスタッフは子育てを支援したいと考えている人だけではないのです。

いろんなスタッフがいるのだなと考えていたほうが、期待を裏切られた時のショックは小さいと思います。

ただ単にお金がほしいから、求人が多いからすぐ働けると考えて働くのではなく、本当に子育てを支援したいと思って働いてくれるスタッフが増えるといいなと私は願わずには、いられません。

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