いつから妊娠初期症状が出る?妊娠検査のフライング結果の見方も紹介

 

妊娠を希望する人も希望しない人も妊娠初期症状は気になりますよね。妊娠初期症状は人によって違いますが、排卵日や着床を知らせてくれる症状があります。いつから妊娠初期症状を感じるのか、その時期と症状、ついやってしまうフライングの妊娠検査薬の結果について紹介します。

妊娠超初期に起こる体の変化

妊娠したため妊娠検査薬で判明するより早い時期に現れる症状を妊娠初期症状といいます。症状の内容や時期、頻度は人によって違い、月経前症候群(PMS)の症状と同じという人もいるので「これがあれば妊娠しているよ!」という共通の症状はありません。

ただ、症状が出る人と出ない人がいるけれど妊娠の合図になる症状もあります。具体的な時期と症状を紹介しましょう。

排卵日の自覚症状

排卵が起こる時に「腹痛」が起こる人がいます。これは排卵痛という痛みです。

排卵痛は成熟した卵子が卵胞を破って飛び出し、卵胞液と血液が出てお腹を刺激することで起こります。卵巣が炎症を起こすような感じに似ているので、生理の時とはまた違う痛みを感じることがあります。

気にしていなかったけれど、妊娠が分かってから振り返ってみると排卵日予定日にお腹が痛くなっていた、という人も居ます。

排卵痛があって、その前後に行為があったら妊娠の確率は高いと言えますよ。

着床の時の症状

妊娠とは、卵子と精子がひとつになってできた受精卵が子宮内膜に潜り込む(着床する)ことで成立します。この着床の時に痛みや出血が起こることがあり「着床出血」と言われています。

着床出血は排卵日から一週間後(生理予定日の約一週間前)に確認できることがあります。出血がある人もいれば出血がない人もいますが、着床出血で妊娠に気付く方もいるようです。

なお、筆者は三回妊娠していますが、一度も着床出血や痛みは経験していません。いわゆる妊娠初期症状はなく、妊娠検査薬で反応が出て初めて気付きました。

着床後~生理予定日までの症状

受精卵が子宮内膜に定着し、着床すると妊娠中にだけ分泌されるホルモン(hCG)が女性の体の中で増えていきます。

hCGが増えると、普段女性の体の中に存在する女性ホルモン(プロゲステロンやエストロゲン)の量が減っていき、ほとんど分泌されなくなってしまいます。

そうするとホルモンバランスが崩れ、女性の体の中はこれまでに経験したことがない状態となります。この急激なホルモンバランスの変化によって次のような症状が現れることがあります。

・胸が張る
・お腹が痛い
・便秘
・気持ちが悪くだるい
・生理のような出血
・イライラする
・気分が落ち込みやすい

こうした症状は月経前症候群(PMS)に似ていて区別が付きにくいのですが、妊娠によって起こった症状なんです。変化を感じない人もいますし人それぞれですが、いつもと違う症状があったり、症状が重い場合は妊娠しているかもしれません。

 

 

排卵日を生理周期から予測して妊娠の可能性を考える方法

妊娠は、卵子と精子が出会って受精卵ができて子宮内に着床することで成立します。

精子の寿命が3日前後、卵子の寿命が24時間(受精能力は排卵後10時間程度)と言われていますから、排卵前に行為があって女性の体内で精子が待機している状態だと妊娠する確率が高くなります。

ですから排卵日を予測して行為の日をチェックすると妊娠の可能性が分かるようになります。

排卵日を知るにはまず、生理周期を把握します。生理周期は25~38日と人によって違いますが、排卵日から次の生理日前日までは14日くらいです。

ですから、生理周期が26日の人は生理予定日から12日目くらいが排卵日。生理周期が35日の人は生理予定日から21日目くらいが排卵日となります。

生理が始まった日をスケジュール帳などにメモしていくと、自分の大体の生理周期が分かります。生理周期を把握して排卵予定日を予測することで妊娠の可能性を考えることができます。

生理不順の場合、いつ妊娠検査薬を使う?

妊娠の可能性が出てくると妊娠検査薬を使おうと思いますよね。

妊娠検査薬は尿をかけて一定時間待つことで妊娠の有無を知ることができ、説明書通りに使えば信頼性は99%以上!

妊娠検査薬は生理予定日から使えるものと、生理予定日一週間後から使えるものがあります。生理予定日から使えるものは薬剤師さんがいる薬局で買えます。生理予定日一週間後から使えるものは多くのドラッグストアで簡単に購入できます。

ただ「生理不順で生理予定日が分からない」ということもありますよね。生理予定日が分からない時は、行為日の3週間後に妊娠検査薬を使います。結果が陰性だったら妊娠の可能性は低いと考えてOKです。

妊娠検査薬でフライング検査をした!結果は信じていい?

妊娠の有無を早く知りたくてフライング検査をする!ということはよくあります。ただ、その時は結果を信じて良いのか分からないですよね。

まず、説明書に従って妊娠検査薬を使って陽性が出たら妊娠していると考えてOKです。これは排卵日が早まって、思ったより早く妊娠した可能性があります。

ただ、陰性が出た場合は結果はあいまいで、生理予定日一週間後まで待って再度検査をするのがベスト。

妊娠して日が経てば経つほど分泌されるhCGは増えて尿の中に含まれるようになります。尿の中のhCGが一定以上の量になったら妊娠検査薬が陽性に!

ですから、フライング検査をした場合の陰性は「妊娠しているけれど、検査薬が反応するほどhCGの濃度が濃くなかった」という可能性があるんです。

陰性だった場合は生理予定日一週間後に再検査をし、陰性だったら妊娠していない可能性の方が高いと考えましょう。

妊娠希望だけど出血!妊娠していないの?

妊娠検査薬を使うために生理予定日まで待っていたら出血した!そんなこともよくあります。この場合、次のような可能性が考えられます。

(1)妊娠していなくて生理がきた
(2)受精卵が着床後、流産
(3)妊娠しているけれど、ホルモンバランスの乱れが原因で出血している

まず、一般的に考えられるのが(1)です。しかし、時々あるのが(2)で、稀に(3)がありえます。出血=生理ではないので、妊娠を希望している方は念のために妊娠検査薬を使ってみるといいですよ。

なお(2)の場合、子宮内のものが全て自然に出てくれるといいのですが、子宮内に残留物があると微量のhCGが分泌され続けて「子宮内に胎児がいる」と脳が誤って認識してホルモンバランスが元に戻らず、妊娠しない状態が続くことになります。

(3)の場合は流産しないか産婦人科でチェックしてもらいながら、経過を観察するようになります。

妊娠検査薬の結果に関わらず、生理不順や不正出血、妊娠できない期間が続く場合は婦人科で診てもらうといいですよ。

妊娠検査薬で検査をした後、いつ病院に行くのがベスト?

妊娠検査薬で陽性が出たら最終月経から妊娠週齢を計算してみましょう。

生理周期28日の人の場合、生理予定日が妊娠4週目。生理予定日から使える妊娠検査薬で結果が出ますが、産婦人科に行くのは妊娠6週目に入ってからがベターです。理由は次のとおりです。

・妊娠週齢が早すぎると、超音波検査を受けても妊娠が確認できない
・妊娠判定は全額自己負担(1万円以上必要なこともある)
・時期が早いと「一週間後、また来てください」と言われ、費用がかさむ

妊娠は、胎嚢(赤ちゃんを包む袋)、胎芽(赤ちゃんになるもの)、心拍(心臓の音)の3つを確認して始めて「正常妊娠」となります。この3つが高確率で確認できるのが妊娠6週以降なんです。

母子手帳は妊娠8~10週くらいになってからもらうので、気持ちがはやるのも分かりますが、妊娠6週目まで待った方が経済的で、確実に判断してもらえますよ。

なお、妊娠検査薬で陰性だったのに生理が来ない場合は婦人科で診てもらってください。生理不順や生理周期が乱れる場合は何らかの病気の可能性もあります。

病気の場合は早期に発見して、できるだけ早く治療を開始するのがベストです。自分の体を守るために婦人科へ行ってみてください。

妊娠判定は気長に!

 

妊娠を希望する場合も、希望しない場合も確実な妊娠初期症状を知りたくなります。確かに妊娠初期症状はありますが「妊娠したら皆に絶対に出る症状」というものはありません。

月経前症候群(PMS)と同じ症状が出ることもよくあるので、症状に一喜一憂しないようにしてください。ただ、いつもと違う症状が出ることはありますし、着床出血という妊娠のサインもあります。自分の体調をチェックするのは無駄ではありません。

また、妊娠検査薬でフライング検査することもありますが、信頼できる結果は説明書通りに使った時に得られる結果だけ。妊娠の判定は気長に待つ……というのが一番ですから焦らないでくださいね。

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