子どもの真っ直ぐな気持ちを尊重したくなる、おそらの絵本「おひめさまようちえん」

園での生活と絵本の世界がリンクして、身近に感じられるおはなし

一日を締めくくるママとしての最後お仕事は、娘との絵本の時間です。

毎日読み聞かせる絵本は、娘が自分の気分で選ぶ日もあれば、私が読んであげたいおはなしを読む日も。

幼稚園を卒園したばかりのある日、園での思い出を忘れないうちに、おそらの絵本で「おひめさまようちえん」を選んで読み聞かせをしてみました。

「おひめさまにも、幼稚園があるんだね!」と、驚きながらもおはなしに興味を持った様子。

「おひめさまようちえん」の中で、主人公がおおきな絵本やどろだんごで遊ぶ様子は、自分が過ごした園での生活とリンクするようです。

「私もこんなに大きなどろだんご作ったんだよ!」と、自分がどんな風に幼稚園で過ごしていたかを、思いながら話してくれました。

おはなしを進めていくと、自分の幼稚園と違うところ・共通するところを見つけては、私にたくさんおはなししてくれます。

現在園生活を送る子どもだけでなく、これから集団生活を送る子どもがいるご家庭にも、きっと園のワクワク感が伝わってくるはず!

女の子の大好きな物がたくさん詰まった「おひめさまようちえん」の世界

「おひめさまようちえん」の舞台は、子どもたちがステキなお姫様になるために通う、特別な幼稚園。

大きな扉の向こうには、ブランコやメリーゴーランド。たくさんのドレスの中から好きなものを着て園の中で遊べるので、女の子の憧れがぎゅっと詰まった夢のような世界です。

主人公アンちゃんは、とても元気な女の子。

おはなしの中で受ける入園テストでは、お姫様としてふさわしくない振る舞いをしてしまいます。

しかし、真っ直ぐな気持ちでテストに臨むアンちゃんの様子は、読んでいる私たちに元気を与えてくれますよ。

「おひめさまようちえん」の中には女の子が夢見るような“宝石のなる木”があり、木が登場する場面ではキラキラと輝く効果音が聞こえてきます。

入園テストのワルツのシーンでは、実際にワルツの音楽が流れてきて、娘も自然と音に合わせてゆらゆらと踊り出すことも。

娘は絵本のおはなしを聞いているというより、おはなしの中で頑張る“幼稚園のお友達”を応援しているように、ずっとアンちゃんを見守っていました。

入園テストに苦戦するアンちゃんの場面では、

「お姫様になるのもたいへんなんだね。」と、娘が一言。

憧れのお姫様になれる、とても楽しそうな「おひめさまようちえん」。

娘の通った幼稚園にも「おひめさまようちえん」にも、ルールや守らなくてはいけない事があることに親近感をもった様子でした。

子どもの自由な気持ちの大切さを、パパやママに気付かせてくれるはず

「幼稚園の思い出がたくさんあるうちに読んであげたい!」と思って読み聞かせた、「おひめさまようちえん」。

娘は自分の憧れがたくさん詰まった「おひめさまようちえん」でお姫様になるのも、大変なのだなと思ったようです。

おはなしを通して、“集団生活の中では普通の子どももお姫様も関係なく、守らなくてはいけないルールやマナーがあるんだよ”と、子どもに伝えられたように思います。

ママとである私としては、自由な振る舞いのアンちゃんにハラハラしてしまう場面もたくさんありました。

しかし“自分の“好きなこと”や“得意なこと”を表現するアンちゃんを見て、自由な気持ちの大切さを再確認できた気がします。

子どもと一緒にお買い物する時や、公園で遊ぶ時など日々の生活の中で。

ついつい親として「ルールは守らせたい」「周りに迷惑をかけたくない」という気持ちが強くなって、” 子どもが“何をしたいのかを見落としているのかもしれないと気付けました。

公園でお友達とケンカをしてしまった時は、どうしても納得できない理由があったのかもしれない。

スーパーで商品を触ってしまいそうになる時は、小さなママのつもりでお買い物気分を味わいたいのかもしれない。

ふと、日常のそんな場面を思い出すきっかけになりました。

子どもには園のワクワク感とルールの大切さを伝えながら、パパやママには子どもの自由な気持ちの大切さを再確認させてくれるおはなしですよ。

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