押し花と紙粘土で感触遊び!親子で工作を楽しもう

こんにちは!アートと工作が大好きなライター・浜田夏実です。

お子さんの入学や進級などで生活環境ががらりと変わり、忙しい日々を過ごしているご家庭が多いこの時期。
わが家の4歳の娘も年中さんになったのですが、楽しみながらも、環境の変化に少し不安を感じているようです。

そんな姿を見ていたある日、「粘土やスライムなどの感触遊びをすると、気持ちが落ち着く」と保育園の先生からアドバイスしてもらったことを思い出しました。
そこで考えたのが、粘土に押し花を飾る工作のアイデア。公園で拾った草花で押し花を作ることで、植物への興味を育んだり、親子で遊んだ思い出を残したりできるのではないかと思いました。

さっそく娘に話してみると、「じゃあ、お花のピザを作りたい!」と目を輝かせています。
娘のアイデアから「押し花レストランごっこ」という遊びをひらめき、親子でこんな作品を制作しました!

1時間ほど夢中で作り続けて、なんと10点以上の作品が完成。

「どんな風にデコレーションする?」「葉っぱも飾ってみようか?」など、たくさんの会話が生まれたのも発見でした。

もちろん、食べ物に限らず、お子さんが好きな動物や乗り物など、自由に作っていただいてOKです。
また、丸めたり握ったりするだけでも楽しめるので、具体的な形にしなくても問題ありません!
遊びのヒントとして、記事をご覧いただけたら嬉しいです。

押し花の材料を探そう

休日は、毎週のように近所の公園を訪れるわが家。今回は、「遊ぶついでに、押し花の材料を集めようね」とあらかじめ伝えて、自宅を出発しました。

公園に到着すると、身体を動かすのが大好きな娘は、最初のうちは遊具や砂場に夢中でした。
しかし、30分ほど遊んだ後、「押し花にする植物を一緒に探してみようか」「落ちているものなら、好きなものを拾っていいよ」と声をかけると、「じゃあ、探してみる!」とやる気満々に。
外遊びが好きなお子さんは、たっぷり遊んでから材料集めに移ると、スムーズかもしれません。

《注意事項》
・公園に生えている植物を採取するのは厳禁ですが、地面に落ちているものは持ち帰っても問題がない場合もあります。お出かけの前に、公園のホームページ等でご確認ください。

・中には毒性を持つ植物もありますので、あらかじめウェブサイト等で調べておくと安心です。また、お子さんが草花を口に入れないよう、十分ご注意ください。
参考サイト:毒のある花や植物|身近にある有毒植物一覧

10分ほど歩き回って花や葉っぱを集めるうちに、植物にどんどん興味がわいてきたようです。

この時点では、実際に使うかどうかは考えず、自由に集めてOKです!お子さんが植物に関心を持つきっかけにもなるので、「こんな形の葉っぱがあったよ」など、発見したことを話し合ってみましょう。

娘は、「紙粘土でピザを作る」というイメージが頭の中でできていたようで、「赤いお花を飾りたいからもっと探す!」「ぺんぺん草(ナズナ)ものせたい」と言って、自ら探索していました。

押し花作り

公園から帰ってきたら、さっそく押し花を作ります。
まずは、拾ってきた草花を選別します。持ち帰る途中でしおれてしまったものは、省きました。

200ページ以上の厚みのある本や、大型で重みのある絵本などを重しにします。
本のページを開き、ティッシュを1枚敷いて、その上に花を置きます。さらにもう1枚ティッシュを用意し、花の上に被せましょう。この状態で2〜3日そのままにしておきます。

完成したのが、こちらの押し花。鮮やかな色が保たれていて、娘も「きれい!」と感動していました。水分が抜けてカサカサした感触も楽しんでいました。

なお、押し花が完成してから実際に使うまでに日数が空く場合は、ジップロックに入れて保管するのがおすすめです。100円ショップで購入できる食品用の乾燥剤を一緒に入れると、より長持ちするそうですよ。

押し花と紙粘土で自由に形を作ろう

ここからは、いよいよ紙粘土での制作についてご紹介します!

必要な材料はこちらです。

《準備するもの》
①紙粘土 ※今回は、白、青、黄、ピンクを選びました。
②粘土用のヘラ
③粘土板(約375×300mm)※大きめのほうが、周りを汚さずに作業しやすいです。粘土板がない場合は、テーブルにビニール袋やビニールシートを敷くことで代用可能です。
④木工用ボンド
⑤DIY用のラインストーン、手芸用ビーズ ※お好みでご使用ください。

材料と道具は、100円ショップですべて揃いました。

DIY用のラインストーンと手芸用ビーズは、お店に行った際に「これも紙粘土に付けてみたい」と娘からリクエストがあったので、購入しました。

作業を始める前に、テーブルに大きめのゴミ袋やビニールシートを敷いておくと汚れにくいので安心ですよ。

STEP
紙粘土の感触を楽しみながら自由に作ってみる

親子で一緒に感触を楽しみながら、作るものを具体的に決めても良いですし、偶然できた形をそのまま活かしてもOKです。

娘は、紙粘土を手に取ると、「柔らかくて気持ちいい!」と大喜び。「ママも触ってみて」と少し分けてくれました。

STEP
押し花を飾る

紙粘土に押し花をデコレーションしましょう。この段階ではボンドで貼らなくて良いので、お気に入りの植物を置いたり、角度を変えてみたりと、色々試してみてくださいね。

娘は「お花のピザを作る」と制作物が決まっていたので、平らにした紙粘土に押し花を並べていました。

STEP
押し花をボンドで接着する

押し花をどこに置くかを決定したら、ボンドで接着します。ボンドは、ビニール袋の端に少量を出し、粘土用のヘラで塗ると、扱いやすいですよ。

STEP
ラインストーンとビーズで飾り付け

STEP4は、さらにデコレーションしたいお子さん向けのおまけの手順です。
娘は「ピザをキラキラにしたい」と言って、DIY用のラインストーンを付けていました。
細かいものを接着する時は、あらかじめボンドを塗っておき、上からパラパラと振りかけるのがおすすめです。

親子で会話を楽しみながら一緒に手を動かそう

「お花のピザ」を作り終えると、「もっと作りたい!」と創作意欲がどんどんわいてきました。

「生地(紙粘土)に葉っぱを練り込んだらどうかな?」「小さいパンを作ってみたい」など、自分で色々なアイデアを考えていました。

そして、押し花をすべて使い終わってもなお、「まだ紙粘土が残っているから遊びたい」とリクエストが!
そこで、ピンクと白の紙粘土で、ビーズのケーキを作ることに。

ボンドを生クリームに見立てて、粘土用のヘラでケーキに塗り、ビーズで飾り付けをしていました。

今回の制作を通して、押し花の紙粘土にすっかり夢中になった娘は、「あの工作またやりたい!」とひんぱんに言ってくれるようになりました。
さらに、植物に興味がわいたようで、公園に落ちている草花を見つけては「これを押し花にしたら、きっときれいだよ!」と集めています。

また、紙粘土で作った食べ物を持ってお出かけし、公園でレストランごっこをするなど、遊びの幅も広がりました。

今回ご紹介した押し花と紙粘土を組み合わせた感触遊びは、心を落ち着けるだけでなく、親子の会話が自然と生まれる時間にもなります。
紙粘土に触れて気持ちがほぐれたり、公園で見つけた草花をきっかけに外遊びの楽しみが増えたりと、お子さんの好奇心を引き出すことにもつながるでしょう。

紙粘土を丸めたり伸ばしたりするだけでも面白さを味わえますので、お子さんの「これを作ってみたい」という気持ちを大切に、一緒に手を動かしながらコミュニケーションを楽しんでみてくださいね!

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