1人目と2人目の出産は違う!?

初産は時間がかかる人が多いですが、2人目、3人目となるとお産の進み方はよりスムーズに、スピーディになる方が多いです。産院でも「初産婦は陣痛が5分間隔になったら入院、経産婦は10分間隔になったら入院」など、経産婦のほうが余裕をもって来院するように伝えられることがほとんどです。

産道と呼ばれる、赤ちゃんが通ってくる骨盤の間の道が経産婦は広がりやすく、お産が進みやすいことが理由です。

私も1人目は前駆陣痛が長引き、丸2日寝ていない状態での出産でヘロヘロでしたが、2人目はまだ15分間隔だからと油断していたら急に5分間隔になり、慌てて産院にかけつけて1時間後に生まれるという、超スピード安産でっていうか、かなり際どかったので、1人目も安産だったという方は、2人目以降、用心して早めに準備をしておくことをおすすめします。

お風呂は効果絶大!

1人目の長男の時は、前駆陣痛(本陣痛の前に来る弱く不規則な陣痛)が長引き、なかなか痛みが強まらない&間隔が縮まらず、見かねた看護師さんがお風呂に入れてくれると、体が温まり血行がよくなってお産が進み、無事に出産することができました。

2人目の次男の時も、前夜から前駆陣痛、不規則な痛みがあったので「たぶん近日中に生まれるだろうな」と思ってはいました。

ただ長男の時は時間がかかったので、まだだろうと高をくくっていました。日中に準備をし、夕方長男を保育園に迎えに行き、帰ってきてから「しばらくお風呂に入れないだろうから」と一緒にお風呂に入り、上がったところで旦那から電話がかかってきます。

「今、休憩中なんだけど、どう?」
(朝、ちょっと痛いと伝えていたので)
「さっき、お風呂上がったところ。まだ15分間隔だから大丈夫だけど、あなた帰ってきたら病院行こうか」
と電話を切って、長男に服を着せていると、突然

「ズンッ」
と痛みが3倍くらいになり、「えっ」と慌てて時間を測ると、驚異の5分間隔でした。

夫、立ち会いに間に合わず・・・

「え~、やばい!!」
と実家に電話をかけ、急遽、車を出してもらい、助産院に運んでもらいます。車中でもいきみそうになるのを、脂汗を垂らしながら必死でこらえました。産院に着くなり、私の顔を見た先生に「すぐ分娩室に」と言われ、分娩室で横になって一息ついたら破水。メリメリメリっという感じで次男が出てきてしまい、もう本当に、間一髪でした。

車内で「あ、忘れてた」と旦那に電話をしますが、休憩時間が終わってしまっていたようでつながらず、留守電に助産院に向かっていることをふきこむと、もうそっから後はそれどころじゃないって感じで、怒涛のように出産まで過ぎてしまいました。

結局、旦那は留守電を聞いてすぐに早退し、かけつけたそうなのですが、間に合わず・・・

上の子も一緒に分娩室で立ち会えるスタイルの助産院だったので、結局、旦那の代わりに3歳だった長男が立ち会ってくれました。甲斐甲斐しくお茶を飲ませてくれたり、「ママがんばれ」と励ましてくれ、まああれはあれでよかったような。すぐに生まれたので、子供も立ち会いやすかったです。(時間がかかっていたら飽きていたでしょう)

でも、旦那はやっぱり立ち会いたかったらしく、
「休憩中に電話したのに!あの時に生まれそうって言ってくれてたら、すぐに帰ったのに!」
と文句を言われました。だってね、そんなのわかんないじゃん!!

といいつつ、2人目はお産の進みが早いよとさんざん母や先生に言われていたのに、油断していた私が悪いですね。しかも、長男の時も入浴後に急に陣痛が強まるというパターンだったのに・・・もうちょい用心しておくべきでした。

経産婦さんは、私のように「う、産まれる~」と焦ることのないよう、早め早めの準備をおすすめします。立ち会い出産希望の方は、ご主人への連絡も早めにね。

早生まれと遅生まれ。どっちがいいの?

1月~4月1日に生まれた子供を早生まれ、4月2日~に生まれた子供を遅生まれ、と言います。学年の切り替わりが4月2日のため、4月1日か4月2日か、実際には1日しか誕生日が変わらないのに、学年は1年も開いてしまいます。

幼児期の1年間は、大きな差です。4月や5月生まれの子供と比べると、2月や3月生まれの子供は体も小さく、どうしても発達が遅れがちになってしまいます。

うちも長男は2月生まれ。やはり幼稚園の頃は他の子についていくのが大変で、ようやく差が縮まってきたなと感じたのは小学校4年生くらい。3月生まれの友人に聞くと、とくに運動面はどうしてもついていけず、中学校くらいまで苦労したと言います。

そう聞くと、子供に苦労させたくないな・・・とできれば4月や5月に産みたいと考える人は多いですね。とくに1人目の子は親も勝手がわからず、おっとりと育つ子が多いので、できれば遅生まれのほうがいいように感じます。ですが、2人目、3人目になると、上の子を見ているので何をするにも要領がよく、しっかりとした子に育つことが多いです。離乳食しかり、トイレトレーニングしかり、とくに遊びや運動面は、どうしても兄弟がいる子供のほうが早熟です。

そうなると、2人目3人目は早生まれでも大丈夫というか、子供が増えてくるとどうしても「早く幼稚園(保育園)に行って欲しい・・・」という親の切実な願いが出てくるので、できれば3月中に産んでしまいたいと思う方も多いです。

そう、うちもまったく同じ事情で、3月中に産んでしまいたかったのです。
三男が生まれたのは4月3日・・・お、惜しい!!あと2日!!
(4月1日生まれは、前年度の扱いになります)

予定日は4月10日で、ちょうどその日は長男の入学式。入学式の日にお産は避けたかったから、どうしてもその前に産んでしまいたい。できれば参列してやりたかったので、できるだけ早く産みたい。そしてやんちゃな次男も抱えていたので、できれば3月中に産んで1年早く入園させたいと、切実に願っていました。

早く産むには、どうすればいいの?

早く産みたい、安産で産みたいと考える方は多く、検索するとたくさんの情報が出てきます。

計画出産や誘発分娩といって、病院で管理をして出産を早めることもできますし、一番確実なのは出産日を予定して帝王切開をすることです。計画出産、誘発分娩は、やっている病院とやってくれない病院があります。また、母体や赤ちゃんの状態を見て医師が判断をするので、必ずしも希望通りになるとは限りません。子宮口を開くためにバルーンや海綿をはさむとか、陣痛を促すマッサージをするとか、いろいろな方法があるようです。

陣痛促進剤は、微弱陣痛がなかなか強まらない場合や、出産予定日を超過してもお産の兆候が見られない場合などに使われる薬です。

私の場合は助産院で出産したので、誘発分娩はできません。また、やはり自然に逆らって無理やり早く産むのは怖かったので、できる限りのことはやるけれど、まあ3月中に生まれればラッキーくらいの気持ちでいようと自分にも言い聞かせていました。

さて、自分でもできる「出産を早める方法」「安産に産む方法」は、やはり運動です。検索でも、トップ3は「雑巾がけ」「階段昇降」「スクワット」です。足腰や骨盤の筋肉を鍛えることで、お産がスムーズに進むとして、昔から妊婦に推奨されてきた方法です。

やりましたとも。

38週に入った3月28日頃から、連日「廊下の雑巾がけ」「散歩+階段昇降」「スクワット100回✕朝昼晩」をやり、さらに天気のいい日は「庭の草むしり」もやりました。「草むしり」などの「農作業」は、股を開いてしゃがむ姿勢が骨盤を鍛えるそうです。長男の時も「庭の草むしり」をがんばった翌日に陣痛が始まった経験から、三男の時も張るお腹を抱えながら休み休み、庭中の草を抜きました。

なかなか陣痛の気配なく・・・

28日、29日、30日と連日がんばりますが・・・陣痛の気配なし・・・

やばい。もうあと2日しかない・・・焦りますが、こればっかりは焦ったところでどうしようもありません。満月が4月3日だったこともあり、その辺なんじゃないかと薄々思っていたのですが、だったらあと2日くらい早められるんじゃないかと、筋肉痛の体にむちうって必死に階段を登ったり、スクワットをがんばります。

3月31日、やはり、陣痛の気配なし・・・

4月1日、願いむなしく、陣痛の気配なし・・・

もう、4月1日の夕方くらいになると、私も自暴自棄というか、あきらめモードで「あんなにがんばったのに・・・」と何もやる気が起こらず、筋肉痛だったこともあり、一気にダラダラモードに入ってしまいました。

満月の夜に、キター!!

そして、4月3日。満月。弱い雨の夜でした。

夕飯を食べている頃から、お腹が張って不規則な波のような痛みがあります。「あ、キタっぽい」

上の子をお風呂に入れて、歯磨きをして、絵本を読んで、寝かしつけて、旦那さんが帰ってくる頃には、痛みの間隔は7~10分置き。でもまだ、動けない!って痛みではなく、「いっつも前駆陣痛長いし、もう眠いし、明日の朝に助産院行けばいいんじゃなーい」と言う私に、旦那さんは必死に「電話だけして。先生に聞いてみて」と言い張ります。

しぶしぶ電話をして「まだそこまで痛くないんですけど、10分切ってます」と言うと「すぐに来なさい!」と。

「えーめんどくさい」と言いつつ、痛みは5分間隔に。トイレに行くと出血もあったので、「しゃーないな」と重い腰をあげます。子どもたちを母に任せて、車で助産院に向かいました。10分ほどで助産院につくと、すぐに診察され分娩室に連れ込まれ、あれよあれよとあっという間に産まれてしまいました。

うっかり。上の子たちも出産に立ち会わせてあげたかったから助産院にしたのに・・・こんなにすぐ産まれるとは思ってはおらず、置いてきてしまいました。あんなにすぐに産まれるなら、叩き起こしてでも一緒に連れて行くべきだった・・・そんなに痛くないから前駆陣痛と思っていたけど、本陣痛だったようです・・・「満月新月もだけど、低気圧もお産になりやすいから、今夜は誰か来ると思ってたよ~」と先生にも言われます。

まあ、安産で何よりです。陣痛始まってあっという間に産まれたのも、運動をがんばったおかげかな。退院してすぐでしたが、長男の入学式にも出ることができました。あの時は、どうにかして3月に産みたかったけれど、一番甘えん坊での三男を見ていると、今は「4月に産んでよかったのかな」とも思います。

ようするに、産まれてくるのは赤ちゃんに任せるしかないってことですね。きっと、自分に一番合った日に産まれてきてくれるのだと思います。
そして、運動効果はあるけれど、やっぱり月の満ち欠けの効果が大きい。長男も、満月の翌日に産まれました。(新生児室いっぱいだった)

早く産みたい!いつ産まれてくるのかドキドキする!という方は、安産に効果のある運動を無理のないようにやりつつ、出産予定日前後の満月、新月のスケジュールを確認しておきましょう。あと、天気もね。念のため、満月や新月の近くは用心しておいたほうがおすすめです。パパにも、早く帰ってきてもらっておきましょう。

3歳違いの、3人の男の子を育てています「non」です。

3人とも安産と言えますが、やはりお産は1人1人違うもの。困ったり、焦ったり、感動したポイントを、それぞれ紹介したいと思います。

初産は時間がかかる?

初産は、時間がかかると言われます。

初めてのお産で母親もどうしていいかわからず、緊張していると子宮口や産道が開きにくいためです。2人目、3人目になると、どのようにお産が進むのか、どれくらいの痛みなのかを経験しているので、母も慣れてリラックスしてお産に臨むことができ、子宮口や産道が開きやすいと言われています。

とはいえ、子供の大きさや母親の年齢も変わるので、必ずしも2人目、3人目のお産が楽とは限りません。初産はスピード安産だったのに、2人目は難産で緊急帝王切開になってしまったという方もいます。私の場合は、毎回前駆陣痛が長引く傾向があり、とくに初産の長男の時は、2日ほど微弱陣痛が続き、丸2日寝ていない状態でのお産でした。

前駆陣痛から強まらない!?

前駆陣痛とは、陣痛の前段階、本陣痛が始まる前の不規則で弱い陣痛のことです。

痛みが続いたけれどいったん収まって、しばらくして本陣痛が始まる人もいれば、前駆陣痛から本陣痛に進んでそのままお産になる人もいます。前駆陣痛が始まったけれどもなかなか痛みが強まらず、陣痛促進剤を足されるケースもあります。

本陣痛とは、立っていられないほどの痛みが規則的に来るもので、子宮口が全開になったら分娩室に行きお産になります。子宮口が全開になるまではいきんではならず、「まだ」「はい、いいよ」と助産師さんの指示に合わせ、陣痛に合わせていきむと、赤ちゃんが押し出されて無事誕生となります。

私のお産は前駆陣痛が長引く傾向があり、だいたい1日は前駆陣痛が続いて、本陣痛に進むというパターンでした。とくに長男の時は前駆陣痛が2日続き、産院に行くも「まだまだでしょ」と帰され、また痛みが強まると産院に行き、と大変な思いをしました。

なかなか子宮口が開かず、痛みの間隔も縮まらないので、深夜1時に病院の廊下を何度も行ったり来たり歩かされ・・・つらかったのを覚えています。

お風呂に入ったら効果は絶大!

陣痛が強まらないのを見かねて、看護婦さんが「体を温めると、進む人が多いんですよ」とお風呂を入れてくれました。

2日寝ていなかったので、ヘロヘロになってお風呂に入ったのですが、お湯の中だと痛みがやわらぎ、ふっと意識を失いそうに気持ちよかったです。入浴後に痛みが和らいだままウトウトしていると、突然強烈な痛みが襲ってきて、「バチン」と風船が割れるような感覚があり、破水しました。

「ヒエ~」と慌ててナースコールをし、「子宮口全開です!」と分娩室に連れて行かれ、あれよあれよと無事に生まれました。

後から聞くと、「陣痛を進めるには、食べる歩く寝る、がいいですよ。お風呂に入ると血行が良くなって、お産が一気に進む人多いですね」だって。マジで効果絶大でした。痛みが和らいで一瞬でも眠れたおかげで、陣痛が進んだのかなと思います。そして、本陣痛を経験すると、前駆陣痛の「まだまだ」というのも頷けるというか、まったくもって認識が甘かったのだとわかります。

早く生まれてほしいのに、なかなか陣痛が強まらない時は、「食べる歩く寝る」&「温める」をぜひお試しくださいね。(破水している場合は、入浴は危険なのでやめましょう)

そして、前駆陣痛が始まると「いよいよ!」「きた~」と緊張してしまいますが、体が緊張していると子宮口も固くなってしまいます。「まだまだ動けるから大丈夫」と気持ちに余裕をもって、入院の準備をするなり残った家事を片付けるなりしておきましょう。リラックスしている方が、お産もスムーズに進みます。