どうすればいい?子どもが結婚式の手伝いを頼まれたら
私は以前、ブライダルプランナーの仕事をしていました。
その時にお子様連れのお客様から、よく問い合わせがあった件について、解説したいと思います。
子どもが手伝うする結婚式
親しい友人やお身内の方が結婚式をあげると、時にお子様にその結婚式や披露宴の手伝いをして欲しいと言われる事があります。自分達がかつて結婚式を挙げた事があっても無くても、手伝うのが自分の子どもだったらもう別の話。
自分の子どもに出来るのかしら。何を準備していいのかしら。不安になっても可笑しくありません。
ところが、子どものいない若夫婦には、大雑把なイメージはあるものの、親が持つ不安や子どもの行動パターンがよめず、無理な事を頼んできたり、説明が少なすぎる事も多々あります。
今回は、お願いされた場合、何を準備した方がいいか、聞いておくと良いことを挙げてみようと思います。
何処で何をお手伝いするの?
まずは日にちと時間と場所。はい、これは当然ですね。
では、出番はいつでしょうか。挙式ですか?披露宴ですか?これによって、雰囲気も子どもの緊張具合も全く違います。
もしお子様が上手く務められるか不安で、断るかどうか悩んでいる方は、どちらかを聞いてみてから決めても良いでしょう。
挙式、特に教会式の場合、厳かな雰囲気で行われます。例えばリングボーイであろうと、ベールガールであろうと、親は一緒に歩けません。
式場によっては荘厳なパイプオルガンをバックに、1人で歩く事になるでしょう。司会も大抵の場合は牧師さんが行います。人前式の場合は牧師さんではなく、司会の方が司会進行しますが、やはり場所が挙式場ですと、教会式ほどではありませんが、厳かな雰囲気は抜けきれません。
扉が開いた瞬間泣き出してしまうお子様がたまにいらっしゃいます。そこで慌てて駆けつけたいが、なかなか駆けつけられる空気ではありません。未就園児や未就学児だと、少し難しいかもしれません。
挙式での場合、リハーサルで一度練習が出来る式場が多いです。お手伝いさせるかどうかは、親がいなくても練習通りに動けるかどうかを目安にすると良いと思います。
披露宴でのお手伝いの場合、大体は式が終わって祝杯も挙げた後が多いので、全体的にリラックスした雰囲気になります。挙式場の雰囲気にビックリしてしまったお子様でも大丈夫。乾杯して、お子様ランチを食べれば、元気一杯。挙式場ほどピリピリした空気でもないので、お子様も動きやすいのではないでしょうか。少し泣いてもご愛嬌。バックミュージックとともに、司会進行役の司会者が上手くお子様達をのせてくれます。
具体的には何をするの?
よくお願いされるものは、リングボーイ、ベールガール、子ども花束です。
リングボーイはその名の通り、指輪を運ぶ男の子です(女の子の時もあります)新郎の後を指輪を持って歩きます。1人で歩く事になるので、あまり小さいと、緊張して泣き出してしまうかもしれません。
ベールガールは、バージンロードを歩く新婦の後ろで新婦のベールを持って歩きます。バージンロードの広さにもよりますが、2〜3人で歩く事が出来ます。兄弟姉妹で歩くと、小さい子でも意外と歩けるものです。
服装は準備するの?
大抵の場合は子どもの親が用意します。
ただ、新郎新婦によりますが、ベールボーイやベールガールなど、挙式場でのお手伝いの場合、2人の衣装に合うものを用意してもらえる場合がたまにあります。
そうでなくてもこだわりの新郎新婦の場合、色の指定や逆に着て欲しくない色がある時もあります。後で「こうして欲しかったのに」と言われない為にも、念のために聞いておくと良いでしょう。
ちなみに、購入しても良いですし、少しお値段ははりますが、式場と契約しているドレスショップでも借りられる場合があります。式場で借りる場合、提携しているショップが数社ある式場なら、新婦と同じショップで借りるのがオススメです(もちろん、支払いが自分達持ちの場合は別のショップで借りても良いです)
着替えは家から着せて行っても良いですが、汚したり破ったりしたらと何かと心配です。着替え室がない式場を除き、時間に余裕があれば、式場に着いてから着替えた方が安心です。親族控え室がある方は親族控え室で、友人など親族控え室がない方は、出席者着替え室で着替えます。
荷物をその場に置いておく事が出来ない場合はホテルの場合はクロークに、その他の会場は荷物預かり場に預けます。
今回はよくお客様にご案内する話を挙げてみました。
親である自分達から詳しく聞こうとも、新郎新婦は式の様々な準備で手一杯で、なかなか意思疎通ができない事もよくあります。その場合は結婚式場に直接聞いても大丈夫です。日時と両家の名前が分かれば、対応してもらえます。その際に担当の方、当日どなたに尋ねると良いかを聞いておけば安心です。
自分の子どもが綺麗な服を着て晴れの舞台に彩りを加える姿を見るのは、楽しみな反面、不安も多いと思います。
不安な点はしっかり聞いて、せっかくのお祝いの式、素敵な思い出と写真に残したいですね。