安全?危険?ココナッツオイルはダイエットにどんな効果を持っているのか解説

2018年ごろからブームになったココナッツオイル。モデルのミランダ・カーさんが産後ダイエットに用いたことなどでも有名です。

ヘアケアやスキンケアにも利用されるココナッツオイルですが、ダイエット目的で購入したことがある人も多いのではないでしょうか。
健康効果が謳われる一方で、ココナッツオイルに含まれる飽和脂肪酸の危険性を指摘する声も。

体にいいの?悪いの?どちっだかわからない。
そこで今回は、ココナッツオイルダイエットのぜひについて解説していきます。

ココナッツオイルの80%が飽和脂肪酸

飽和脂肪酸とは、主に動物の脂肪に含まれる成分で、体に必要なエネルギー源の一種です。
適量ならば、吸収がよく人体の生命活動に貢献してくれる大切な栄養素となのですね。

しかし、問題は現代人の多くが飽和脂肪酸、つまり動物性脂質を取りすぎているということ。飽和脂肪酸は食べすぎると体内で悪玉コレステロールを増やしてしまいます。
悪玉コレステロールは、血管や細胞の壁の中に入り込み動脈硬化を引き起こします。その結果心筋梗塞や脳梗塞を発症し、最悪命に関わる重篤な症状になってしまいます。

ココナッツオイルの80%はこの飽和脂肪酸で出来ているという研究結果があります。
これだけ聞くと、食べすぎてはいけないことがよくわかるかと思います。

ココナッツオイルはエネルギーに変わりやすい

体に悪いものなら、どうしてここまで人気になったのでしょうか?

飽和脂肪酸には、3つの種類があります。
・単鎖脂肪酸
・中鎖脂肪酸
・長鎖脂肪酸
の3つです。

この内、家畜の肉に多く含まれる長鎖脂肪酸は、体の中に蓄積されやすく体脂肪に変わりやすいデメリットがあります。
反対に中鎖脂肪酸は体の中でエネルギーに変わりやすいので、摂取してもすぐ消費されて脂肪に変わりにくい性質を持っています。

ココナッツオイルの飽和脂肪酸は、中鎖脂肪酸で出来ています。食事として採ると、肝臓でケトン体という物質に分解されます。
このケトン体は、糖質の代わりに脂肪を燃焼しエネルギーに変えてくれる働きをします。

そのため、ココナッツオイルは体脂肪を分解するのに効果的であると言えるのです。

一番重要なカロリーのお話

動物性でも植物性でも、脂質というのは生物が体内で合成したエネルギーを蓄積したもの。

つまり、カロリーがぎゅっと凝縮されていると考えるとイメージしやすいと思います。
だから、いくら体に蓄積されないと言って、食べすぎは絶対にNGなのです。ダイエットを始める多くの人の傾向として、痩せる効果があるものを盲目的に集中して食べてしまうというものがあります。

ココナッツオイルダイエットを行うなら、1日の適量は30グラム。大さじ2程度です。
なおかつ、糖質を控えるなど他の食品からカロリーを制限することでより効果を発揮するものなのです。

通常の食事のカロリーに気をつけながら行うのが、ココナッツオイルダイエットの正解と言えます。この点を忘れないでください。

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