「触れる図鑑コレクション つかめる水!」
アルギン酸ナトリウム、乳酸カルシウムを使った不思議実験キット。
まるで水をつかんでいるかのように見える化学実験です。
・なかに入っている物は?
・アルギン酸ナトリウム
「アルギン酸」は、コンブ、ワカメなどの海藻に含まれる天然の食物繊維。海の中ではミネラル分と反応してゼリー状になっています。アルギン酸はコンブのぬるぬる成分の一つなので、アルギン酸の粉末を水に溶かすと同じようなぬるぬるの溶液になります。
・乳酸カルシウム
とうもろこしなどから採った糖を乳酸菌で発酵させ、カルシウムを加えたもの。
普通のカルシウムより水に溶けやすい性質があります。「乳」とありますが、乳成分は含まれていません。
・なんで掴めるのか??
アルギン酸水をカルシウム水に入れると、カルシウム水に接した部分が瞬間的に化学反応しアルギン酸水に膜ができます。
今回は4歳の娘と遊んでみました。
分からなくても良いか、と思いながらも簡単に実験の内容を説明。と言っても4歳児、「不思議な粉を使って水を掴むよー‼︎」4歳児への掴みはOK。
・実験スタート!
アルギン酸ナトリウムの粉を入れた水を振ります。
粉が部分的に固まってしまってなかなか溶けきらず、娘が力尽きたのでバトンタッチ、溶かしやすいようにぬるま湯を用意していたけど、バトンタッチした時には既に冷たく…。必死でシェイクし続けること約15分。乳酸カルシウム水溶液も用意し、準備万端!
・小物準備
中に入れる物はキラキラ大好きな娘のためにネイルに使うラメ飾りを準備。
その他、色をつけるための水彩絵の具、ペットボトル2本(アルギン酸ナトリウム、乳酸カルシウムを溶かすための容器)、ボウル。
実験キット以外は家庭にあるもので出来るので特に用意するものはありませんでした。
まずはシンプルに何も入れずに作ってみようとしましたが、ラメ飾りが目に入っているので「キラキラ入れたい!」と聞かないので娘たちが楽しめるようにやりたいようにやらせてみました。
最初に入れた紫の細かいラメ。形を作るのが難しかったのですが、娘にとってはキラキラしていればOKらしく、嬉しそうでした。
うまくいけばラメは水の塊の中に入り込んでもっとキラキラしたのでしょうが、ラメが軽すぎたせいか、うまく混ざりませんでした。
しかし水だったものが、ぷよぷよ触れる物体に変わった瞬間の娘はとても楽しそうでした。
一つ出来ると、「次はこのラメ!!」とどんどん催促してきます。
ラメだけでも十分楽しんでいたようですが、オレンジの絵の具を使って娘の大好きないくらを作ってみました。
「本物みたいだねー‼︎」と喜んでいましたがキラキラの方が楽しかったようで、いくらは一貫分にも満たず終了。
乳酸カルシウム水溶液に浸ける時間によって硬さが変化する、というところも面白かったようで、わざと強く握って潰してみたり、親指と人差し指でつまんでみたり、割れないように手のひらに乗せてみたり、色々な感触を楽しんでいました。
実験の後、お味噌汁のワカメや私の美容液を見て「これも掴んだ水と同じ?」と興味を示す姿がありました。
・まとめ
今回の実験は4歳児に完全に理解させるには難しかったですが、小学生くらいだともっと面白いかもしれません。
小さな子どもでも、身近にあるものに改めて興味を持ち、考えるきっかけが出来たということはとても良い体験だったと思います。