乳幼児は気を付けて!テレビとの付き合い方。
テレビと乳幼児について。
みなさんのおうちは1日どれくらいの時間、テレビをつけているでしょうか?
「長時間のテレビはよくない」、パパママ世代の人たちが子どものころから繰り返し言われていることなので、テレビは子どもによくないんだろうな・・・ということを知っている方も多いと思います。
一体、テレビの何が悪いのでしょうか?
今回は、子育て家族のテレビとの付き合い方を考えていきたいと思います。
テレビが及ぼす影響とは。
日本小児科学会では乳幼児のテレビ視聴の発達への影響を調べるため、1歳半の幼児を対象に調査を行いました。(3地域1900名)
その結果、長時間のテレビ視聴は幼児の言葉の発達に影響があることが分かっています。毎日のテレビ視聴時に親子の会話が少ない場合も言葉が遅れる確率が高くなるそうです。
テレビだけでなく、スマホ、ゲーム、インターネットなどを利用する家庭が増え、社会的に家庭内での会話が少なくなっている傾向があるようです。
みなさんのおうちは大丈夫でしょうか?
日本の小児科医団体は「乳幼児の長時間テレビ視聴はよくない」とし、
「2歳以下の子どもにテレビ、ビデオを長時間見せないようにしましょう」と呼びかけています。
内容によらず、言語発達が遅れる危険性が高まる、としています。
アメリカの小児科医団体からも1999年「2歳まではテレビをみせるべきではない」と警告が出ているそうです。
問題はメディア自体ではなく、使い方にあるとも言えます。
「テレビを見せておけば静かだから」と長時間テレビに子守りをさせていませんか?
乳幼児期は子どもにとって、大人のコミュニケーションがとても重要な時期でもあります。親子が顔を合わせて遊んだり、会話から生まれるコミュニケーションが、発達面から見てもとても重要です。
頭ではわかっているのだけどなかなか実践できない、ついテレビに頼ってしまう、そんな方も多いかもしれません。
テレビを見ない生活なんてできない、という人もいると思います。
できる人は実践してほしいですが、
どうしてもテレビは必要という人は、テレビをつけることに対して意識を持ってほしいと思います。
1、テレビ番組の内容には気をつけよう。
大人にとっては見慣れている番組でも、乳幼児にとっては大きな刺激となる場合もあります。音や映像に気を付けるようにしましょう。
2、つけっぱなしにしない!
見たい番組が終わったら消すようにしましょう。
3、1人で見せない!
長時間、子ども1人だけでテレビを見続けさせるのはやめましょう。
見るときは大人も付き添い、一緒に会話したり、子どもが何か質問した答えてあげるように心がけましょう。
4、授乳中や食事のときはテレビはつけない。
テレビを見ながらでは、何を食べてるのかもよくわからないのではないでしょうか?
食事は楽しく会話しながら行いましょう。
出来ることから始めよう。
上記のことを実践するには、家族の協力が必要な場合もあります。
パパは仕事から帰ってくると、いつも見てなくてもとりあえずテレビをつける。
・・・というおうちもあるのでは?と思います。
また、上におにいちゃん、おねえちゃんがいる場合なども、それぞれ見たい番組が異なるため、結局、ずっとテレビがついた状態になっている・・・なんてことも。
でもあきらめてはいけません。
まずは意識することからスタートしてみてはいかがでしょうか?
見てないときは消す。次の見たい番組まであと10分くらい・・・という短時間でも消す。
消している間はテレビの画面に「おやすみ中」の札を貼っておくのも分かりやすいのでおススメです。
そしてテレビを見過ぎてしまったな・・・と思ったときは、その後、お子さんとたくさん会話するなどし、意識してコミュニケーションをとることも大切だと思います。