子どもと一緒に!ひな祭りを楽しもう。
ひな人形は誰が用意する?
女の子のすこやかな成長を祈る節句の年中行事、雛祭り。
昔は「嫁入り道具の1つ」という意味があり、その流れで母方の実家が購入して贈るという家庭が多いようです。
しかし核家族化が進み、社会全体さまざまな家族の形ができつつある段階なので、だんだん誰が購入する、という風習のようなものも薄れてきているように感じます。
誰が購入するか、どういう物を購入するか、で揉めてしまうケースもよくあるようです。
夫婦で小さいサイズで好きなもの選びたかったのに、実家で大きなものを勝手に用意してしまっていた。
一般的に母方の実家が贈るものなのに、父方の実家側が贈りたいと言って譲らない。
収納場所も飾る場所もないので貰っても困るからいらない、と言っているのに聞き入れてもらえない。
・・・など、どれも実際に聞いたことがある話です。
子どもの幸せを願って贈る節句の人形ですので、柔軟に考えて、みんなが納得できる形で雛祭りをお祝いできるといいですね。
手作りお雛様を作ろう
小学校低学年の子どもとお雛様作り体験をしてきました。
好きな色紙を組み合わせて、ボンドで貼り合わせていきます。
お雛様の顔の部分は、綿棒で出来ています。
金屏風と台座を作って並べると、一層ステキに仕上がりました。
両手の平に乗るコンパクトサイズくらいだと、お部屋にも飾りやすくおススメです。
工作体験教室などに出かけて作るのも楽しいですし、それ以外も自宅で身の回りにある材料を使って、子どもと一緒に考えながら作っても楽しめると思います。
時間と体力に合わせて臨機応変に
自分の7段飾りのお雛様を持っている、というママも多いと思います。
7段飾り、出して飾ると本当に豪華で華やかで、子どもも喜ぶのですが、
出して飾る作業はかなり大変です。
押し入れから出してくるのも一苦労。段を組み立て、もうせん(赤色の布)を敷き、
お人形たちとお道具類を丁寧に箱から出して飾っていきます。
それでも出して飾るのはまだ楽しいのです。
大変なのは、3月3日が終わって、片付ける作業の時。
片付けるのが遅くなると嫁に行くのが遅くなる、と言われているので、のんびりしてはいられません。
1つ1つ箱を見ながら何が入ってたか確認して、綺麗に丁寧にしまっていきます。
ここで雑に適当に詰めてしまうと、長期保管中に壊れたり、カビが生えてしまったり、シミがついてしまったり、虫食いの被害にあったりする可能性が高くなるので、できるだけ気を付けていきます。
特にお人形は顔が大事ですので、顔に傷がつかないように、紙などで包んでしまうのがよいそうです。箱に入れる際は、衣装が崩れないようにしわにならないように注意します。
箱を移動する際に、中で人形が動かないように紙などを丸めてすき間も埋めていきます。
去年、7段飾りを1人で片付けたのですが、片付け作業に3時間以上かかりました。
子どもの喜ぶ顔が見たくて頑張ったのですが、頑張りすぎると疲れてしまいます。
自分の持っている時間と体力と相談しながら、出来る範囲で楽しむくらいにとどめておいた方がよかったと感じました。
7段出すのが大変そうだと思ったときは、無理せずにお内裏様とお雛様だけ出して飾ってみてもいいと思います。
場所がない時にもおススメな「吊るし雛」。
吊るし雛が始まったのは、江戸時代だと言われています。
静岡県では「雛のつるし飾り」、福岡県では「さげもん」、山形県では「傘福」と呼ばれ、この3つは「日本三大吊るし飾り」と呼ばれています。
吊るし雛は、市販の吊るし飾り台に飾りますが、ない場合は天井にフックを取り付けて
そこに吊り下げることができます。
場所がなくてもこれなら飾れますし、小さな吊るし雛でもお部屋が一気に華やかになります。
女の子のいる家庭も、男の子しかいない家庭も、
みなさんで3月3日の雛祭り楽しんでみてくださいね。