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2018年7月23日

《連載コラム》子どものやる気はお母さんのことばで変わります

保育・子育てアドバイザー 研究員の上野里江です。

3回シリーズでお届けしている「子どもの心を育てることば」

乳幼児期の子どもにとって、何よりも大切なのは「あなたがいてくれてうれしい!」というお母さんからの愛情を感じることだと思っています。
「大好き」「ありがとう」は、お母さんの愛情が伝わることば。
是非、日常の中で伝えてくださいね。

今回お届けするのは「子どものやる気スイッチを刺激することば」です。

毎日誰よりもたくさんおしゃべりをしているお母さんと子ども。「ことば」というよりお母さんの思いや願いが子どもに伝わっています。
子どもには、色々なことに挑戦してやりたいことを見つけて欲しいですよね。

実は、その意欲を引き出すのも、お母さんのことばなのです。

子どものやる気は、お母さんのちょっとしたことばでびっくりするほど変わっていきますよ。

 

いいね!そうだね!で始めよう

近頃は、SNSやブログなどで「いいね!」のボタンを押して相手を承認することができます。
あなたは「いいね!」をもらった時、どんな気持ちになりますか?

ボタンひとつでも「いいね!」と言ってくれる人がいると嬉しいですよね。

そして、カーリング娘たちのことばで話題になった「そだねー!」

相手のことばを受け止めて共感していることが伝わることば。
なんだかホッとしますよね。

この「いいね!」「そうだね!」、実は力を与えてくれる、やる気スイッチを刺激することばなのです。

子どもとの会話を思い浮かべてみて…
「いいね!」「そうだね!」どれぐらい伝えていますか?

 

笑顔でいいね!が自信につながる

息子が4歳の時、保育園の運動会で縄跳びをやることになりました。

怖がりで、運動神経が良いとは言えない息子は、なかなか跳べるようにならず…
友だちがどんどん跳べるようになっていくのでプライドも傷つき、「ボクはできない」「できないからやりたくない」と言い出したのです。

でも、運動会では全員が跳べるようになって発表するというクラスの目標があり、息子も本当は「跳べるようになりたい」と思っているのが伝わってきました。

しかし、本人しか押すことのできないやる気スイッチ。

そこで私は、息子の縄跳び練習につき合うことにしました。

連続して跳ぶことが出来ず、泣きそうになる息子。

私は1回跳べるごとに「いいねー」「跳べてるよ」と声をかけ、縄の持ち方やリズムの取り方を少しずつ伝え、
「その調子!」「さっきよりできてる」「覚えるの早いねー」「いいね!」と声をかけ続けました。

私の中には、必ず出来るようになる、という思いがあったのです。

その思いが伝わったのか?息子の顔が泣き顔からだんだん笑顔に変わっていきました。

そして、跳べるようになりたい!というやる気が、跳べるようになる!という目標に変わった瞬間、スイッチが入ったのです。

コツをつかんだら、あっという間に出来るようになるのが、子どものすごい力!
息子は連続跳びがスムーズに跳べるようになり、運動会では友だちと一緒に笑顔で発表することができました。

 

「教える」より「寄り添う」

何かが出来ない時、教えてあげるのは優しさだと思います。

でも、出来ないところを指摘してなんとかしてあげようとすると、相手によっては「自分はダメだ」と自信を失くしてしまうこともあるのです。

息子の縄跳び練習で、出来ていないことを言わないようにグッとこらえ、出来ていることだけを笑顔で伝えた私。

「いいね!」「そうだね!」「その調子!」って…何度も声をかけていると、本当にいい感じになっていくのを実感しました。

大丈夫、できるようになる!と信じて、寄り添う…そのメッセージは、息子にとって安心感になったのでは?と思っています。

大人でも自信を失った時、たくさんのアドバイスより「あなたなら大丈夫」のひとことのほうが嬉しい…そんなこともありますよね。

子どものやる気はお母さんのことばでスイッチオン!になりますよ。

 

お母さんのことばは子どもにしみ込みます

保育園で子どもたちが遊んでいる様子を見ていると、時々「今の言い方、誰かに似てる?」と感じることがあります。
3、4歳になるとごっこ遊びが盛んになるのですが、その中での会話がまるで大人の会話みたい!

「だから言ったでしょ!」「いつもそうなんだから」「でも、やっぱりさぁ」「ほら、みなさい」などなど腰に手を当てたり、腕組したり、仕草まで大人そっくりなのです。

毎日、一番ことばを交わしているお母さんと子ども。
朝起きた時から夜寝るまで、子どもの一日はお母さんのことばで出来ている?と言ってもいいくらい、子どもの心にお母さんのことばはしみ込んでいる…そう感じています。

 

お母さんのことばは影響大!

公園で、2歳位の子がお母さんの手を放して走り出し、お母さんが慌てて「ホラ、転ぶよ!」と声をかけたとたん転んで大泣き!
お母さんは「何回言っても、分からない子ね」とつぶやいていましたが…

私は、子どもが悪いというよりは、お母さんの言う通りになっただけかも?と思いました。

だって「ホラ、転ぶよ!」と、予言しているのはお母さんですもの。お母さんの言う通りになっただけですよね。

もし、走り出した子に「ゆっくりね~」とか「気をつけて」ということばをかけていたら…転ばないで済んだかも。

お母さんのことばは、本当に力があるのです。

お母さんの口ぐせがそのまま子どもの口ぐせになっていることもあります。
あなたは、自分の口ぐせに気づいていますか?

以前、私の口ぐせ「まっ、いいか!」を我が子が言っているのを聞いて、ハッとさせられることがありました。
お母さんのことばは思っている以上に影響が大きいと実感しています。

子どもが何かに失敗した時
何回言っても行動しない時

あなたは、どんなことばをかけていますか?

 

出来ていることに「いいね!」を伝えよう

子どもは大好きなお母さんに認めて欲しくていろんなことをやらかします。
「いいね!」とは言えないこともあるかもしれません。でも、普通に出来ていることもたくさんありますよね。
実は、ふつうに出来ていることって、見ていても声をかけていないことが多いのです。

ここはポイントです!
普通に出来ていること、毎日ちゃんとやっていること、それってすごいことなのです。
歯磨きも着替えも、ご飯をひとりでたべることも。
是非、ことばにして「いいね!」と伝えて下さいね。

急にお母さんに「いいね!」なんて言われたら、子どもはビックリしちゃうかもしれないけど、とても嬉しいと思いますよ。

 

第一声は「そうだね!」で

子どもの話しを聞く時、ついつい正しいことを教えたくなってしまうのが母心。
でも、子どもは正しい答えを求めているわけではないのです。

お母さんが安心して何でも話せる相手になってくれること、安心できる存在であることが一番大事。

子どもの話しは「そうだね!」「そうなんだ」と、第一声は受け止めて下さいね。子どもから色々話してくれるのも期間限定ですよ。

 

やる気スイッチを押すのは子ども自身

我が子の寝顔を見ながら、「寝ている時が一番かわいいわ」なんてため息が出てしまうくらい、子育てにがんばっているお母さん。

でも、我が子の寝顔を見ていると…愚痴も出るけど、幸せな気分にもなりますよね。

私も子どもたちが小さい頃、寝顔を見ながら「どんな大人になるのかなぁ~?」と想像してはひとりニヤニヤしていたことがありました。

あなたは、子どもにどんな人になって欲しいと思いますか?

どんなことでもやる気になれば実現する!たくさんの可能性を持った子どもたち。

そのやる気スイッチは子ども自身にしか押せません。

お母さんにできることは、我が子が自分でやる気スイッチを押すことができるように「いいね!」「そうだね!」と受け止めること。

お母さんのことばに、安心感で満たされること間違いなし!

 

あの発明家エジソンが

「母ほど自分を認め、信じてくれた人はいない」と語っていた

そのお母さんのことば

I love you because you are you
(あなたは、あなたのままでいいのよ)

きっとエジソンは、存在そのものを認めて愛してくれているお母さんのことばに勇気づけられ、やる気スイッチも入ったことでしょう。

「いいね!」
「そうだね」
「あなたのままでいいんだよ」

子どもにたくさん伝えていきましょうね。

 

 

3回に渡って、「子どもの心を育てることば」についてお届けしてきました。
いかがでしたか?

是非、ことばの力を子育てに!子どもと笑い合える時間をたくさん過ごしてくださいね。

次回からは、「子どもと一緒に遊ぶってどうやるの?」をテーマに、年齢ごとの遊びについてお届けします。
お楽しみに。

 

●プロフィール
保育・子育てアドバイザー
上野里江
HP:http://smiley-ai.com

保育士歴30年。保育園、幼稚園、子ども園で3000人以上の親子と関わり、その後3年間療育に携わる。
子どもに関わる大人を元気に笑顔に!をモットーに、コミュニケーション講座や相談を行なっている。

 

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上野 里江

保育・子育てアドバイザー
保育士歴30年。保育園、幼稚園、子ども園で3000人以上の親子と関わり、その後3年間療育に携わる。
子どもに関わる大人を元気に笑顔に!をモットーに、コミュニケーション講座や相談を行なっている。

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