針や糸は不要!モール一本でつくれちゃう♪ふわふわ『モールドール』に親子で夢中
夏本番、災害級の暑さが続く日々。「休日でもこの猛暑で公園遊びもできないし、何をしよう」と、困っているパパママも多いのではないでしょうか。そんなときにオススメなのが、涼しい室内で親子揃って楽しめるものづくり。
今回ご紹介するのは、私が最近雑誌の仕事の企画で出会って以来、子どもたちと作ることにハマっている、韓国発の「モールドール」。今年日本にも上陸するやいなや、韓国好きの間ではもちろんのこと、ハンドメイド好きにも一気に広まった、今話題のアイテムです。
その名の通りモールを使ってつくった人形のこと。一見難しそうに見えて、実は幼稚園児でもママと一緒につくれるくらい簡単な点も、魅力のひとつなんです。基本をマスターすれば、さまざまなものがつくれるようになります。
幼稚園生から年上の兄弟、おじいちゃんおばあちゃんまで、年齢を問わずに家族全員で楽しめるハンドメイドなんですよ。
世界でひとつだけの自分だけの人形に愛着もひとしお
モールドールのいいところは、簡単に作れて、お店で買ったような人形にできること。幼稚園の年長さんの次男は、自分で作った人形に名前をつけて、まるでペットのようにかわいがっています。また、コンパクトな仕上がりなので、お出かけ先にも持って行きやすいのでママも大助かり。
準備するものはこれだけ!
- モール 1本
- 木工用ボンド
- 目打ち
- 目のパーツ 2個
- 鼻のパーツ 1個
ここで使用するモールは、よく見かける工作用の細目のものではなく、ワイヤー芯にふわふわとした毛がついた少し太めの毛糸のような見た目のもの。手芸用品店などで売られており、1本400円程度で購入できます。
今回のようなふわふわとした手触りのものから、プードルの毛のようなくるくるとした毛糸がついているものなどもあり、色も豊富です。こちらのモールと、スティック状の鼻のパーツ以外は、すべて100円ショップに売っています。モールとボンドさえあれば、目鼻に指定はないので、自宅にあるものを活用してももちろんOK!
しっかりとねじることが大切!
「これは僕でも簡単にできる!」(息子)
ここが耳部分になります。「うさちゃんじゃなくて、くまちゃんにしたいから、小さいハートにするね」(息子)
「ねじるとぐちゃぐちゃになっちゃうから難しい…ママ手伝って!」(息子)
「ふわふわの毛が気持ちいい!」(息子)
付け根は耳部分を作ったときと同じように、それぞれ2回ずつねじります。「やっぱりねじるときが少し難しい…ここはママのお手伝いが必要!」(息子)
その後、余ったモールも内側に折って付け根をねじり、足を作ります。余ったモールは、指を入れていた穴に入れこんで隠します。体の形が完成したら、くしや手持ちのまつげ用コームなどで毛並みを揃えてあげると形が整います。「手と足をつくったら、一気にくまちゃんみたいな形になって何だかうれしい!かわいいから、くしでとかしてきれいにしてあげよう」(息子)
目打ちで刺しておくことで、スティックの部分がきれいに入り、取れにくくなります。今回は100円ショップで購入した目玉がくるくると動くタイプのものを使用しましたが、目もスティック状のものを使用するときは、鼻と同様に、目打ちで刺して付ける場所を決めます。「これは先が尖ってるから、ちょっと怖いな…でもかわいく鼻をつけたいからやってみる」(息子)
※小さなお子さんが作る場合など、先の尖った目打ちを使うのが不安なときは、自宅にあるフェルトなどを活用して、目打ちを使用せずに目鼻を付けてもOKです。
スティック状の鼻は、ボンドを付けてから6で目打ちを刺した場所に差し込みます。ボンドは棒の半分から先端に付けてあげると、差し込んだときにボンドがはみ出すことなく、きれいに仕上がります。「ボンドはつけるのが難しいからママお願い。目はちょっと離れた位置にしたいから、僕がつける!」(息子)
所要時間約10分で完成!
体を作り目鼻を付けるところまでで、かかった時間は10分ほど。普段はあまり集中力の続かない次男ですが、最後まで作ることに真剣!1本のモールがあっという間に動物の形になっていくので、その分かりやすさに、最後まで飽きることなく作り上げることができました。
今回は息子が選んだグレーのモールを使い、耳の長さを短めにしたのでくまちゃんのような見た目に仕上がりましたが、モールの色や耳の長さを変えるだけで、異なる動物もできます。
例えば白やピンクのモールを選び、ハート型を作る工程で、モールを少し長めにとって耳を作れば、うさぎちゃんの出来上がり!目鼻のパーツを付ける位置を変えるだけでも、ガラっと雰囲気が変わり、個性が出ます。今回は、次男が選んだ動く目がポイントのファニーフェイスくまちゃんです♪
針やハサミは不要なので、ママも安心して見ていられます。間違えても、モールなのですぐに修復可能。折り紙感覚で作れて、失敗知らずな点もうれしいところです。ねじる箇所はぎゅっと力を入れることで、崩れにくくなりますよ。子どもだけでしっかりねじることが難しい場合は、ママが付け根部分を押さえてあげるなど、お手伝いしてあげると上手くいきますよ。
普段はレゴを使って何かを作り上げることが好きな息子。レゴは満足するものが完成しても、また翌日は壊して違うものを作る、ということを繰り返す遊びです。けれども、モールドールは、体が完成して目鼻をつけたら、もう一度やり直し…ということが難しいことを一度作ってみて理解した様子。
自分でも、好みの動物が作れる楽しさを知り、「またやりたい」ということで、次の週末にも、モールを追加で購入して再度チャレンジしました。一度目は作りながら、形を整えていた息子ですが、二回目は“僕だけのこだわり”の形や、目鼻の位置などを事前に決めた、簡単な完成図を自分で書いていました。一度目の結果から「もっとこうした方がいいかも」と自分なりに感じ、段取りを組んで作り始めた姿を見て、私も驚き。かわいいうさちゃんが完成しました。
二回目も、モールをねじる部分は四苦八苦。私がお手伝いをしましたが、一回目はやる前からママにお願いしていたボンドを付ける作業は、まずは息子自身でやってみると、あきらめずチャレンジ。末っ子ということもあり、つい私は手を差し伸べたくなってしまうのですが、そこをぐっと我慢。すると、ママが手を出さなくても、段取ることやあきらめずに挑戦することができるようになっていたのだと、気付かされました。
日々忙しいと、つい息子のお気に入りばかりに触れる機会が多くなりがちに、けれども同じ「作る遊び」でも、さまざまなものを提案することで、自分で工夫して進める力がつくきっかけになるのだと感じました。さまざまなことに挑戦することで、親子それぞれに新しい発見が生まれそうです。
今回は基本の作り方を載せましたが、モールドールに正解はないので、自分の好きな形にしてお友達へのプレゼントにしても喜ばれそう。耳の部分の穴に、100円ショップで売っているボールチェーンや、ワイヤーリングを通せば、キーホルダーにもなります。
手先が不器用な私と、次男だけでも簡単に作れたので、誰でも作れること間違いなし。その上に、完成度の高い女子心をくすぐる見た目に、何だかワクワクしちゃいます。ぜひ、雨降りで憂鬱な日はお気に入りの色のモールで、お子さんと一緒にモールドール作りを楽しんでみてはいかがでしょうか。