夜眠る前の絵本タイムは、心温まるおはなしでほっこり
おやすみなさーい!の前の、子どもとの絵本タイム。
寝かしつけは卒業したけれど、娘は毎日寝る前にうれしそうに絵本を選んで、私のところへ持ってきます。
そんな絵本の時間に「今日はこっち!」と登場するのが、おそらの絵本です。
いくつものおはなしがありますが、おはなしが終わった後に優しい気持ちになれる「おおきなかぶ」は、私と6歳の娘のお気に入り。
何度読んでも読みたくなる理由は、登場する人物や動物たちが一緒に頑張る姿に、ほっこりした気持ちになれるから。
敵や味方が登場する物語も面白いけれど、今日1日の締めくくりには心温まる「おおきなかぶ」がぴったりなのです。
一緒にかぶをひっぱっている気持ちになれる「おおきなかぶ」
「おおきなかぶ」は、おじいさんがかぶの種を蒔いて育てるシーンから始まります。
大切に育てられたかぶはおじいさんよりも大きなってしまい、1人の力では抜けません。
困ったおじいさんは、おばあさんを呼んで、いっしょにかぶをひっぱります。それでもかぶは抜けません。
今度はおばあさんが考えて、孫を呼んできます。それでもかぶは抜けません。
なかなか抜けないかぶを引っぱるために、人だけでなく動物もどんどん手伝いにきて、やっと大きなかぶが飛び出します。みんなで協力して引っぱったかぶ。最後にはみんなで美味しくいただきます。
かぶが育つシーンでは、かぶがスクスク育つ様子を効果音と一緒に表現されていて、ワクワク感が高まるしかけになっています。
かぶが大きくなりすぎてしまった場面でも、「ドドーン!」という音でかぶの大きさが音でも伝わる効果音が。おじいさんよりも大きくなったかぶに、娘も目を丸くしてびっくり。
見るだけでなく音を聞くことで、いつもよりおはなしに集中している様子です。
最後に全員の力を合わせてかぶが抜けると、達成感を感じる効果音と合わせて娘も「やったー!!」と声を上げて喜びます。
これから入園や集団生活を始める子どもに、改めて伝えたいおはなし
「おおきなかぶ」は、人と協力することの大切さを、子どもに楽しく伝えてくれます。
自分1人だけではできないことも、誰かと一緒に頑張ればできるということ。
どんな小さな力でも、みんなと力を合わせれば成し遂げられるということ。
幼稚園や保育園などの集団生活を送る子どもに“自分だけではできないこともお友達と一緒ならできるかも!”と気づかせてくれるはず。入学を控えた娘にも、改めて協力することの大切さを伝えられているように感じます。
これから入園を控えるお子様がいるご家庭にも、人との関わり方や協力することの大切さを伝えるきっかけになるのではないでしょうか。
周りの人との関わり方を、物語を通してやさしく教えてくれるはず。