あこがれの海外挙式をしたい~手続きに慌てないために~

もし、子どもが成長して海外で挙式をあげたいと言われたらどうしますか?賛成しますか反対しますか?

そんな先の話と思いますが知識は有っても困りません。今日は海外挙式の基礎知識についてお話ししましょう。

海外挙式にはリーガルウェディングとブレッシングウェディングの2種類があります。

海外で式を挙げることは変わりないのでどちらも同じようなものではないかと思いますが、実は二者は大きく異なるのです。「どうちがうんだと」思いますよね。

リーガルウェディング

リーガルウェディングとは、婚姻において、法的効力がある結婚式のことです。現地の法律に基づいて挙式することで、日本人でもその国での婚姻が認められます。

日本の戸籍には、「○○国方式により婚姻」と記載されます。

○条件
リーガルウェディングを挙げる条件は、ふたりとも独身であることです。すでに婚姻を認められている既婚の人は、挙げられません。

○必要な書類
1.「戸籍謄本」これは有効期限をチェックするためのものです。
2.「婚姻要件具備証明書」、独身であるなど、結婚の条件を満たしていることを証明する書類です。別名独身証明書ともいいます。

これらの書類は翻訳する、いくつかの機関での認証手続きが必要です。そのため、出発の2カ月前には準備をしておきましょう。

○婚姻の手続き
1.現地の役所に出頭
現地では、ふたりの結婚の意思の確認、法的に結婚する条件の確認、身元確認のため事前に役所に出頭の必要があります。

2.婚姻証明書
リーガルウェディングでは、海外で挙式を挙げた後、現地の役所や教会で婚姻証明書をもらいます。 帰国後は、和訳した各国の婚姻証明書原本を住民登録のある市区町村役場に提出します。

なお、婚姻証明書が即日発行ならば帰国後数日で日本の婚姻届を提出できますが、1から3ヵ月後に送付される国の場合、その分手続きの時期が遅れます。

※手続きは代行会社に
リーガルウェディングの手配を、もちろん自力でおこなうことも可能ですが、ネイティブレベルの語学力が必須になるほか、煩雑な書類のやり取りはとても大変です。リーガルウェディングをおこなうことを決意した場合には、代行会社に依頼した方が無難です。

○結婚日
結婚日は海外で結婚式が行われた日 です。どんなに手続きが遅くなってしまっても記載されるのは挙式の日なので結婚日にこだわるカップルでも安心です。

結婚の手続きは、未婚→海外挙式→国内で書類提出の流れです。

ブレッシングウェディング

ブレッシングウェディングとは、神様の祝福(Blessing)を意味します。ブレッシングウェディングとは、結婚したふたりを祝福する儀式を指します。このスタイルは、法的効力はありません。

○条件
ブレッシングウェディングの条件は夫婦になったという部分です。夫婦になったふたり、既婚の者のことで、独身の人は挙げられません。

○必要な書類
1.「婚姻受理証明書」、日本での婚姻届提出後、戸籍謄本ができあがるまでふたりの婚姻を証明する有効な書類です。

2.パスポートの名義を変更、ふたりが夫婦であることが分かる状態にしておきましょう。パスポートの名義変更には少なくとも1週間はかかります。余裕をもって準備をおこないましょう。

○婚姻の手続き
1.日本で婚姻届けを提出
海外挙式の前に日本で婚姻届けを提出します。海外での婚姻届の手続きはいりません。

○結婚日
結婚日は日本で婚姻届けを提出した日です。

結婚の手続きは、国内で婚姻届けを提出→海外挙式という流れです。

私の体験談 リーガル海外挙式

○結婚式を挙げた国
ギリシャ

○なぜ
1.一生うちで1度しかいけない場所で結婚式をあげたかったから。

2.それぞれの家庭の都合
それぞれの家庭の都合で海外挙式を選択しました。

3.現地で結婚の記録を残したい
せっかくギリシャまで行って式を挙げるのだから結婚の記録を現地の役所に残したかったです。

○困ったこと
1.書類の手続きがややこしい
リーガル挙式に必要な書類『婚姻要件具備証明書』を役所にとりにいったとき、また、海外の役所で結婚をしたことを証明する『婚姻証明書』を提出したとき、役所側が書類の意味が分かっていなくていろいろとややこしいことを言われました。

特に地方の方の役所ほど書類の意味が分かっていない場合が多いです。独身を証明する書類を役所に発行してもらう場合は、『婚姻要件具備証明書』ではなく、別名の『独身証明書』といった方が良かったです。

上記の写真は、ギリシャにある役所が発行した婚姻証明書です。日本で婚姻届けを提出する時に海外の役所で結婚をしたことを証明する『婚姻証明書』を役所に提出したときも、すぐに受理されず『婚姻証明書』が本物かどうか審査されました。

○日本での結婚の手続きに必要な書類と戸籍の記入
1.書類提出
国内で結婚手続きをする時に必要な婚姻届けと戸籍謄本に加え、海外の役所で結婚をしたことを証明する『婚姻証明書』の提出が必要です。『婚姻証明書』は現地の言葉で書かれていますので日本語で翻訳した書類も一緒に提出します

2.戸籍の記入例

上記の写真がリーガル挙式をあげた戸籍の記入例です。

戸籍には婚姻日と証書提出日が記入されます。婚姻日は海外の役所で結婚の手続きをした日、証書提出日が日本で婚姻の手続きをした日です。

『婚姻証明書』が海外から届くまでは、日本で婚姻届けを提出していないので海外で挙式が終わっていても(海外で婚姻届けを提出していても)結婚してない状態です。

私たちは、2010年1月13日にギリシャの教会で式をあげ現地の役所で婚姻の手続きをしましたが、証書提出日が2010年2月2日なので日本では2010年2月2日まで結婚していない状態でした。

○海外挙式の感想
挙式が終わった次の日から新婚旅行が出来て良かったです。しかし、リーガル挙式にする場合は手続きが大変でした。ややこしい書類が多いです。ブレッシング挙式はこんなに手続きがややこしくないのかなと考えてしまいました。おそらくブレッシング挙式の方が日本の役所は混乱することが少なかったのではないかと思います。役所側が書類を理解している人が多くないので書類の意味を1から説明することは大変でした。ブレッシング挙式の婚姻の手続きは国内なので、リーガル挙式みたいに婚姻の手続きはややこしくないと思います。

海外で婚姻の記録を残したい人にはリーガル挙式、役所の面倒な手続きを避けたい人はブレッシング挙式をすすめます。

まとめ

リーガルウエディングとブレッシングウェディングの大きな違いは日本で婚姻届けを出すタイミングと海外の役所に婚姻届を提出するかしないか、現地で法的効力があるかないかの3つです。

日本で婚姻届けをだすタイミングにより、手続きするものが大きく変わってきます。あなたはどっち派ですか?もし、子どもに海外挙式をしたいと言われたらどっちをすすめますか?

子どもの成長はすぐです。あわてないように少しでも皆さんのお役にたてればと思い今回は海外挙式のコラムを書かせていただきました。海外挙式をする場合はこの情報を参考にしてみてください。

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