綿や紙でかんたん工作!『パンどろぼう』になりきってお店やさんごっこ

こんにちは!絵本と工作が大好きなライター・浜田夏実です。
ある日、4歳の娘に読み聞かせをしていた時、「絵本をテーマに工作をしたら、もっとその世界観を楽しめるのでは」と思いつき、オリジナルの制作を考えるようになりました。
今回ご紹介するのは、大人気の『パンどろぼう』(作・柴田ケイコ、KADOKAWA)の工作です。

おいしそうなパンがいくつも登場するこの絵本。
主人公のパンどろぼうが、一生懸命パンを作り、お客さんの笑顔を見て喜ぶ姿も印象的です。
そんなパンどろぼうになりきって、オリジナルのパンを作り、お店やさんごっこをしてみましょう!
娘と制作したのが、こちらの作品です。

綿に絵の具で色をつけたり、和紙をちぎったりして表現しました。
(絵の具の代わりにソフトパステルで着色することも可能です)
初めは「粘土で作ろうかな?」と考えたのですが、綿や和紙のほうが、短い時間で気軽に楽しめそうだと思いました。
工作の所要時間は30分程度ですが、お子さんの興味や集中できる時間に合わせて、綿を丸めるなどひとつの工程だけでも十分楽しめますよ。
いったいどんなパンやさんになるのか? お子さんとごっこ遊びをしながら、さっそく作ってみましょう!
準備するもの
今回は、2種類の方法で工作にチャレンジしました。
1. 綿+絵の具 ※ソフトパステルでも可
2. 手触りの異なる紙+画材
お子さんが興味を示したほうで遊んでみたり、別々の日に分けてトライしてもOKです!
1.と2.でそれぞれ準備するものをご紹介します。

《1. 綿と絵の具(またはソフトパステル)》
①手芸用の綿
②筆
③水彩絵の具
④パレット(食品トレーや紙皿でも代用可能です)
⑤筆洗用の容器(筆洗バケツがお手元になくても、豆腐の容器などが使えます)
※水彩絵の具を使わずに、手芸用の綿とソフトパステルのみで作ることもできます。
※すべて100円ショップで購入可能です。

《2. 手触りの異なる紙+画材》
①画用紙
②和紙(折り紙やチラシなど、ご自宅にある紙でもOK)
③ハサミ
④接着剤
⑤スティックのり(液体のりでも可)
⑥クーピー、色鉛筆(お好きな画材をご用意ください)
⑦麻ひも
※上記の道具も、100円ショップですべて揃えられます。
和紙や麻ひもなど、用意が難しいものがあれば、無理に揃えなくても大丈夫です。

「1. 綿+絵の具」の工作では、ラッピング用品を使うと、本格的なお店やさんごっこを楽しめます!
わが家では、透明な封筒や包装紙、ラッピングタイなどを用意しました。
また、小物を飾る小さなバスケットも準備してみました。
(上の写真の商品も、すべて100円ショップで購入できます)

綿のパンをラッピングすると、この通り!カラフルでかわいらしい包装になりました。
詳しい手順は、この後のSTEPをご覧ください。
色々な素材で作るオリジナルのパン

それでは、2種類の工作の手順をご紹介します。
まずは、パン作りから始めましょう。手を動かしているうちに、気分はすっかりお店やさんに!
ときおり絵本を開き、パンの作り方を見てみると、ごっこ遊びがより本格的になりますよ。
1. 綿+絵の具

まずは、綿をパッケージから取り出しましょう。
もし可能でしたら、お子さんが自分で綿を出してみると、ギュッと詰まっていた状態から大きく膨らむ様子を楽しめます。
娘は、「こんなに大きくなった!」と驚き、「ふわふわで気持ち良い」と感触を味わっていました。

パレットに水彩絵の具を出し、綿に筆で色をつけます。
「パンだから茶色に塗る」といったルールは設けなくて大丈夫です!お子さんが使いたい色で自由に表現してみましょう。

ソフトパステルを使う場合は、まず紙に好きな色で描いて、少量の粉を出します。
綿に粉を付けるだけで、簡単に着色できますよ!

娘が思いついたのが、綿をパンのようにこねるアイデア。
少し絵の具をつけてから、伸ばしてこねて……とくり返すと、ふんわりとした優しい色合いに。

作り終わったら、透明な袋に入れてみましょう。わが家では、透明の封筒を使いました。

最後に、袋をラッピングタイで留めてできあがり!
ラッピングタイの代わりに、ひもやリボンを使ってもかわいらしく仕上がりますよ。
2. 手触りの異なる紙+画材

まず、画用紙に商品の棚を描いてみましょう。
トレイやカゴをママやパパが描き、「ここにはどんなパンをのせようか?」と語りかけると、お子さんの想像力が広がります。

和紙や折り紙などを切って、パンの形を作りましょう。

和紙を手でちぎると、断面がフワフワになるので、パンらしい表現に!
形ができたら、クーピーや色鉛筆でトッピングを描いてみましょう。
麻紐を使って飾り付けしてもOKです。麻紐は、接着剤で貼るとしっかり固定できます。


パンが完成したら、スティックのりを使って貼り付けます。
「どこに並べようか?」と話しながら、お店やさんになりきってディスプレイしてみてください!
ついにパンやさんが開店!

「1. 綿+絵の具」で作った色とりどりのパン。「ラッピング用のクラフト紙をお店の棚にしたい」と娘からリクエストがあり、紙を広げて商品を飾りました。

さらに、「トングも作らなきゃね」と言って、ラッピングタイとテープで、パンをつかむトングまで用意していました。

準備が整ったところで、ついにパンやさんが開店!
娘が店員さん役で、「いらっしゃいませー!どのパンにしますか?」と呼び込みをしています。
私がお店に入ると、「トングを使ってくださいね」とトングと袋を渡して、おすすめ商品の説明もしてくれました。
選んだパンは、透明な封筒に入れて、口をラッピングタイで留めたら出来上がり!
お客さん役の私に、「どうぞ」と誇らしげに差し出していました。
自分で作ったパンでお店やさんごっこをするのが楽しかったようで、「もう一回やろう!」とくり返し遊んでいました。

「2. 手触りの異なる紙+画材」を使った工作では、フランスパンや蒸しパン、抹茶パンが完成!

商品を並べたら、娘の中でお店のイメージがどんどん膨らんできたようで、「パンやさんの絵も描きたい!」とふたたびクーピーを手に取りました。
『パンどろぼう』に登場する「せかいいちおいしい もりのパンや」を参考に、かまどや煙突まで細かく表現していて、驚きました!

工作をしている間、「パンどろぼうと同じだね!」と言って、キャラクターと自分を重ねていた娘。
遊びが終わった後も、作品をギュッと抱きしめて、大事そうに持ち歩いていました。
「パンどろぼうみたいに、こねこねしてみよう」などまねっこしながら作り、絵本のストーリーを体験できたのも嬉しかったようです。
また、様々な素材を使ったことで、「綿はふわふわ」「和紙はちぎると柔らかい」など、感触も楽しんでいました。
「ママも触ってみて!」と言ってくれて、色々なものに触れる面白さを親子で共有できました。
身近な素材で作れるオリジナルのパン。お子さんと一緒に、絵本『パンどろぼう』の世界を味わいながら、お店やさんごっこを楽しんでみてくださいね!