親子の時間研究所

《連載コラム》うたいながら、あそびながら子育て

こんにちは。
イラストレーター、絵本創作家のはっとりまりです。

立春が過ぎ、そろそろ春の気配を感じられるようになりました。
春になったら新しいことを始めようという方も多いのではないでしょうか。
小さいお子さんがいらっしゃるご家庭では、入園、入学などの準備があるかもしれませんね。

我が家もこの春は、長女が小学生に、長男は、保育園に入園予定です。
保育園は入れるかどうか、まだわからないのですが・・・。

私は、一度作った紙芝居の構想を練り直して、絵も描き直して、絵本にしたいと思っています。
それから、秋に展示のお誘いがあったので、その準備も始めたいです。
今は、どうやって時間を捻出しようか、考え中です。

 

さて。赤ん坊は4か月になり、寝がえりしたり、喃語も随分出てきました。
よだれもたくさん出るようになりました。

今回は、赤ん坊とのあそびのことをおはなしさせていただきます。

唇にうたを ​

赤ん坊とのあそびといっても、さあ、あそぼうという時間は少なく、赤ちゃんと過ごしている時間は、なんでもあそびになります。

というのも、いつも何かのうたを口ずさんでいるのです。
うたっていると自然と体も動いて、それがなんとなくあそびのようになっているという感じです。
おむつがえ、お着替え、抱っこの時も、なんでもあそびながらしているのです。

うたは、わらべうたやその場で浮かんだ童謡や、言葉に節をつけたでたらめなうたなど様々です。
赤ちゃんと私と目と目を合わせながら、ゆったりとした気持ちでうたい、あそんでいます。

例えば、おむつを替える時は、わらべうたのあそびをします。
赤ちゃんに「くしぇくしぇ替えるよ〜。」などと言いながらごろんと寝かせます。
そして、「こっちよ~。」とか、「れろれろれろ~。」などと言って、赤ちゃんにこちらを向いてもらいます。
「いたね~。」と言って、目を合わせます。そうしてまた、「くしぇくしぇ替えるよ〜。」と言います。
「きれいにしようね〜。」と言って、おしりを拭きます。新しいおむつをする前に「のびの〜び。」と言いながら、ひざをさすって伸ばします。

それから、「ちょちちょちちょち(恥ずかしい恥ずかしい)だからしまおうね。」と言いながら、新しいおむつをします。
最後に脇や首の下、太ももなどをくすぐって、「きれいになったね。気持ちいいね〜。」と声をかけて、おしまいです。

このおむつ替えの仕方は、阿部ヤエさんの『「わらべうた」で子育て 入門編』(福音館書店)という本に詳しく書かれています。
目を合わせること、語りかけること、おむつ替えは怖くないこと、おむつを替えて気持ち良くすること、恥ずかしいことなど人が生きていくうえで大切なことを、赤ちゃんの時代からあそびを通してわかりやすく伝えているのです。

赤ちゃんに何かをするとき、まず語りかけ、うたいかけ、これから何をするのかを伝えると、赤ちゃんは安心するそうです。
「おきがえしようね~。」、「お風呂に入るから、お洋服脱ごうね。」、「抱っこするよ~。」などと声をかけて、その動作をするのです。
反対に、急に服を脱がされたり、もののように持ち上げられたりしては、赤ちゃんはびっくりしますし、「怖い」と思ってしまいます。

そうして、目と目を合わせて、ゆったりとした気持ちで赤ちゃんに向き合います。
私の場合は、うたうことで気持ちが落ち着き、穏やかに子育てできるように思います。

お風呂に入るときは、「お・ふ・ろ、お・ふ、ろ おふろにはいるんだぞ~。」という自作のお風呂のうたを毎回うたっています。このうたは、長女が赤ちゃんだった時からうたっているので、いつの間にか夫も長女もうたうようになりました。
そして、このうたをうたいながら服を脱がせて準備をすると、赤ん坊はお風呂に入るということがわかるのか、それまでわんわん泣いていても泣き止んで機嫌がよくなるから不思議です。

うまはとしとし ​

ここひと月ほど、毎日しているあそびがあります。

わらべうたの『うまはとしとし』というあそびです。
まず、足を伸ばして床に座り、膝に赤ん坊を乗せて向き合います。目と目を合わせながらするのがポイントです。
そうして、赤ん坊の脇を支えて、膝を上下に揺らしながら、「うまはとしとし ないてもつよい うまは つよいから のりてさんも つよい ぱかぱかぱかぱか としん」とうたいます。「としん」のところで足をひらいて赤ん坊のお尻を床に軽く落とします。
月例が低い場合は、無理にする必要はないでしょう。

このあそびをすると、赤ん坊はとても喜びます。特に、「ぱかぱかぱか」というところで、満面の笑みを浮かべます。
「ぱ」という破裂音が好きなのかも・・・と思って、試しに「ぴょこぴょこぴょこ」とか、「ぽんぽんぽん」とか、「ぷっぷっぷ」などの言葉に変えてみてもやはり、かわいらしい笑い顔になるので、こちらも楽しくなって大いに笑いました。

このあそびは、長女も好きです。
赤ん坊と一緒に遊んでいると長女もやってきて、私の足に座ります。
とても重いのですが、ここはがんばりどころです。
赤ん坊を私と長女の間に挟んで、親子3人で「うまはとしとし」を楽しみます。
赤ん坊もお姉さんが一緒にいると更に楽しいようで、嬉しそうにしています。

私は、乳幼児と保護者のためのおはなしかいをしていますが、(現在はお休みしています。)おはなしかいでもわらべうたあそびをしています。
親子でふれあいながらあそべるわらべうたは、おはなしを始める前の導入として、参加者の心と体を和ませてくれるように思うからです。


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ねぎ! ​

「ねぎコミュニケーション」も楽しいあそびのひとつです。

生後2か月半を過ぎたころ、なんと、下の前歯が1本にょきっと生えてきました。
その1本がなかなか立派に大きくなり、よだれの量も増えてきました。
最近は、口をぶーぶー動かしてよだれがたくさん出ています。

ぶーぶー言っている音が、「ぎー」とか「ぎゅー」という音に聞こえるのですが、「ぎー」とか「ぎゅー」という前に「ね」と言ってから、「ぎー」とか「ぎゅー」と言うので「ねぎー」、「ねぎゅー」と聞こえます。
おもしろいので、私も一緒になって「ねぎー」、「ねぎゅー」と言っては赤ん坊の反応を見て楽しんでいます。

これを「ねぎコミュニケーション」と名付けたのです。
私が「ねぎー」と言うと、赤ん坊も「ねぎー」と言ってよだれをぶーぶー出しています。

1日に何回も「ねぎ」、「ねぎ」と言っては、笑っています。


赤ちゃんと一緒に ​

赤ちゃんとふたりきり、毎日家の中にいると煮詰まってしまう、ということもよくあります。

ここでご紹介したわらべうたあそびや、ふれあいあそび、コミュニケーションあそびなど、赤ちゃんとの遊びのヒントになればと思います。

ぜひ、今しかできない赤ちゃんとの遊びを一緒に楽しんでくださいね。

 

赤ちゃんと一緒に生活されている皆さまに少しでもお役に立ち、笑顔の時間が増えたら嬉しいです。

 

次回は、一緒に読んでいる絵本について、あれこれお話ししたいと思います。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

 

参考文献:『「わらべうた」で子育て 入門編』(福音館書店)阿部ヤエ 平野恵理子 絵

 

 

*イラストの無断転載を禁止致します。

 

プロフィール

はっとりまり
イラストレーター、絵本創作家。

イラストレーター、絵本創作家。
主に保育、子育て、子ども関係の
イラストや絵本の仕事に携わる。
前職は保育士。
乳幼児と保護者のためのおはなしかいや、
親子向けのワークショップなども行っている。
趣味は、ピアノ、鍵盤ハーモニカ演奏。

法政大学社会学部社会学科卒

2児の母です。

HP:www.hattorimari.com

 

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