油断厳禁!子どもの間で広がりつつあるコロナ2次感染
緊急事態宣言が解除され、少しずつ日常を取り戻しつつありますが、その裏で懸念すべきことがあります。
それは小児の新型コロナウイルスの感染者数が増えているということです。
10歳未満の感染者数が200人を超え、その9割近くが「4月以降」に感染した可能性が高いことが判明しています。
つまり、小学校に通う低学年の子どもたちの間で、コロナ感染が広がりつつあるということが考えられています。
今まで通りの予防を!気が緩んでいる今こそ注意が必要
画像出典:PhotoACより
5/25現在、学校がクラスターの発生源と考えられるケースが4月に富山市で確認されています。
ただ学校自体も、富山市の小学校のでクラスター発生の件を踏まえて、これまで以上に新型コロナウイルス対策を行っており、必要以上に神経質になる必要はありません。
緊急事態宣言が出ていたときと同じく、うがい手洗いをしっかりと行い。マスクを着用したり、換気をしたりして、学校でもコロナウイルスに感染しないように子どもと話し合うことが大事です。
子どもの表情や普段の行動から危険をいち早く察知しよう!
新型コロナウイルスによって小さなお子さんが重症化するケースは少ないとされています。
2020年5月25日現在で、小児の重症化率は1%以下であり、新型コロナウイルスに子どもが感染したからと言って、すぐに危険な状態になるわけではありません。
しかし、子ども――特に保育園や低学年の子どもたちは「自分の具合が悪い」ということをうまく親に伝えることができません。
「万が一」を避けるため、また普通の病気であっても今は安静にして免疫力を落とさないことが肝心です。
だから、子どもの表情や普段の行動を細かく観察し。ママが「おかしいな?」と思ったときには、積極的に子どもを休ませるなどの対処が必要です。
肺炎のような症状なら速やかに受診を!
先にも触れましたが、新型コロナウイルスに小児が感染して、重症化する可能性は決して高くはありません。
子どもの場合は保健所が受診の目安としている「37.5度以上の発熱が4日間以上」という基準を風邪の症状であっても該当してしまうことがあります。
また日本小児科学会では次のような肺炎の症状が出ていない場合は、受診を勧めないと述べられています。
- ・呼吸数が多い
- ・肩で息をする
- ・呼吸が苦しい
- ・唇や顔の色が悪い
つまり、肺炎のような症状が出ている場合は、新型コロナウイルスに感染している可能性が高いので、受診を検討すべき――ということです。
新型コロナウイルスはまだまだ収束してはいません……!
緊急事態宣言は解除されましたが、未だ少数ながらも全国的に感染者は出続けている状態であり、油断は厳禁です。
残念ながら私たちは、まだ当面の間はコロナ対策をし続けなければならないようです。
少しでも早く日常を取り戻すため。そして子どもの健康を守るためにも、今まで通りのコロナ予防対策を行い続けてくださいね!
[参考1]『新型コロナウイルス感染症に関するQ&Aについて』|日本小児学会