わが家の娘は2歳。お友だちと遊んだり、おしゃべりが上手になってきました。

「できる」が増えてくると、ついついハードルを上げてしまうもの。お友だちと遊んでいる時に、「どうぞ」「ごめんね」が言えない娘にモヤモヤ。知っている人に会った時、「こんにちは」のご挨拶ができない娘にモヤモヤ。「子育てってうまくいかないな・・・」

と落ち込むことが多くあります。

そんな時、助け舟となったのが『くまのがっこう おでかけジャッキー』です。 “大好きなジャッキー”といっしょに「できる」を増やしていった娘のエピソードと合わせて、この

絵本の魅力をご紹介します。

絵本『くまのがっこう おでかけジャッキー』のあらすじ

絵本『くまのがっこう おでかけジャッキー』は、ジャッキーといっしょにのんびりおさんぽを楽しめる1冊。

“おひさまきらきら、いいてんき。ジャッキーはおめかししておでかけ いってきまーす。

やっほー ちょうちょさん げんきだった? ”さぁ、次はどんな出会いが待っているのかな?

ものがたりには、わたしたちの日常に溢れる「自然や生き物」との出会いが丁寧に描かれ、「ありがとう」「ごめんなさい」「こんにちは」「いただきます」など、子どもたちに伝えたい大切な言葉が散りばめられています。

はじめはジャッキーの真似っこあそび。気づけば言葉の意味や使い方も「わかる」ように

2~3歳は、「赤ちゃんから子どもへの移行期」。

ルールやマナーを身に着けてほしいというわたしの願いと娘のイヤイヤ期がぶつかり、「1日中怖い顔したママだったかも・・・」なんて落ち込むことも少なくありません。

“おひさま きらきら きょうは いいおてんきジャッキーは おめかしして おでかけ いってきまーす“

冒頭からジャッキーのゆったりとした世界観で語られるこの絵本。

初めて読んだ日は、朝起きてからバタバタと過ごし、“カーテンは開けても天気について娘と話していなかったな”。

着替えさせるのに必死で“「今日はどんな服にしようか?」とおめかしを楽しむ余裕がなかったな”

“お友だちに「ごめんね」が言えなかった娘にキツく怒りすぎたなぁ・・・”と「急ぎ足になっていた日常」にハッとし、反省したわたし。

ジャッキーは道に咲く花に「おはよう」とあいさつし、歌を歌います。

道端でアリを見つけお砂糖を「めしあがれ」とあげます。

おやつにしようと腰かけたのがカメの甲羅で「あいむ そーりー!」とあやまります。

急に降ってきた雨から守ってくれた葉っぱに「ありがとう」と伝えます。

ジャッキーの日常には、やさしい言葉があふれていて、誰もがほっこりとさせられます。

大好きなジャッキーの登場に娘は終始ニコニコしながら絵本を聞き終えました。

翌日、公園へ行こうと玄関のドアを開けると、庭の花に「おはよう」とあいさつをする娘。「ジャッキーといっしょだよ~」と自慢げに私の顔を覗き込む姿を見て、「わたしは“伝えるだけ”の頭でっかちだった」と気づきました。

以来、私はジャッキーを目標に、「娘が真似したくなるような“実践”!」を心掛けています。

「伝える+やって見せる」で、子どもの『わかる+できる』を育てたい

子どもの成長スピードはそれぞれ。根気強く伝えているのに伝わらないと悩んだ時には「伝える+やって見せる」がジャッキー流。大好きなジャッキーを真似て成長していくように、大好きなママを見て子どもたちの「やってみよう!」が増えたら嬉しいですよね。

そこで、私も「伝える+やって見せる」を日々実践中。公園についたら、まずは私から「おはようございます!」と元気にあいさつ。すると娘も真似して「おはようございまーす」と元気にあいさつ。ジャッキーが教えてくれた「伝える+やって見せる」で娘の「わかる+できる」がどんどん増えますように。

もうすぐ2歳半を迎えるわが家の娘。2歳から始まった「お姫様ブーム」はさらに本格化。ドレスやアクセサリーでおめかしをすることに加え、”王子様の存在”が気になるように。「わたしも王子様とけっこんした〜い」「ママの王子様はだ〜れ〜?」と、”王子様”や”結婚”に憧れを抱くようになりました。

絵本『かぐやひめ』はそんな見た目も心も”お姫様一色”の娘に選んだ1冊。しかし、改めて読んでみると”THE お姫様物語”とは異なる結末から意外な学びがありました。2歳の娘らしい観点にも驚かされた『かぐやひめ』の魅力をご紹介します。

求婚を断り続けるかぐやひめ。育ての親にも別れを告げ最後に選ぶ“幸せ”とは

あるところに子どものいないおじいさんとおばあさんが暮らしていました。おじいさんが竹を取りに出かけると、切った竹から小さくかわいい女の子が現れます。おじいさんとおばあさんは女の子を「かぐやひめ」と名付け大切に育てました。

美しく成長したかぐやひめの噂は国中に広まり、貴族や帝から結婚を申し込まれます。しかし、かぐやひめは誰とも結婚することを望みませんでした。無理難題を与えることでどうにか求婚を断り続け、涙ながらに「十五夜の晩に月へ帰らねばならないこと」をおじいさんとおばあさんに伝えます。

悲しむおじいさんとおばあさんに別れを告げ、お迎えの人たちと共に月へと帰って行くかぐやひめ。おじいさんとおばあさんは戻ることのないかぐやひめの名前を呼びながら冷たく光る月を眺め続けるのでした・・・。

お姫様=王子様と結婚じゃないの!?期待を裏切る結末から娘が感じたこととは

かぐやひめの美しさに結婚を申し込む帝や5人の貴族達。娘がハマっているthe お姫様の世界では、”素敵な王子様と結ばれる”のがお決まりのパターン。しかし、結婚を断り続けるのがかぐやひめ。「どうして王子様と結婚しないの?」「かぐやひめの王子様はだ〜れ〜?」以前読んだ『おやゆびひめ』のように”最後は理想の王子様と巡り合う”という結末でもなく、かぐやひめが選ぶ幸せは”月の世界へ帰ること”でした。

お姫様と王子様は常にセットでインプットされている娘は、なんとも言えない不思議な気持ちで物語を読み終えた様子。「かぐやひめは王子様より月が大好きなの・・?」2歳の娘らしい問いかけになんと答えるべきか悩みましたが、私は「そうだね、かぐやひめが月の世界で笑って暮らしていたらいいね」と伝えました。“お姫様は王子様と結婚するのだけが幸せじゃないんだよ”など、あまりにも現実的な答えは2歳の娘にはまだ必要ないと思っています。でも、「かぐやひめが月の世界で笑って暮らしていたらいいね」という私の返答を聞き、「元気でね~!ばいば~い!」と笑顔で手を振る娘の姿を見て、「言葉で伝えなくても十分娘の世界が広がったのだな」となんだか嬉しくなりました。

絵本が子どもに教える新しい世界。親が言葉で伝えなくても幅広い価値観を育むきっかけに

“王子様と結ばれて幸せそうなお姫様”。自分もそうなりたいと憧れを抱くのはとても素敵な心の成長だとほほえましく感じています。様々な気持ちが育つことは肯定しつつも、”お姫様=王子様と結婚”がすべてでないのは事実です。もちろん2歳の娘に、ジェンダーに関することや生き方の多様性について今から説明する必要性は感じませんが、『かぐやひめ』を読み終えたときの”不思議な気持ち”は娘に新しい世界を与えてくれたはず。親が言葉ですべてを教えなくても、子どもたちが自ら感じ、様々な価値観を受け入れられるよう導いてくれるのも絵本の魅力。さて、次はどんな絵本を読もうかな。

もうすぐ2歳半を迎えるわが家の娘。彼女は今、寝ても覚めてもプリンセスごっこと赤ちゃん人形のお世話に夢中!ついこの間までは親のほうから「遊び方やおもちゃ」を提案し、“遊ばせていた”のに・・・!今では自分の意思で好きな遊びを選び、楽しめるまでに成長しました。

「遊びの楽しさ」を覚えると同時に高まるのが、「遊びへの執着」です。眠くてもお腹が空いていてもとにかく「遊びたい!」のが子どもたち。親からの「そろそろ片付けて~」の声掛けにすんなりOKしてくれるはずもなく、泣いたり怒ったりしながら抵抗することもしばしば・・・。わが家で特に苦戦しているのが就寝時。「遊びに一区切りを付け、寝室へGO!」の切り替えは最難関。これまで効果てきめんだった「ねんねのお部屋(寝室)で“絵本”読もう作戦!」も効かなくなり、「絵本いらない~まだ遊ぶ~」と断られるように・・・。きっと同じ悩みを抱えるママさんも多いのではないでしょうか。

今回ご紹介する絵本『おやすみペンギン』は、“物語調”や“読み聞かせ”タイプの絵本ではなく、“遊び”かつ“参加型”の絵本です。あそびに執着している娘が、寝室へ行きたくなるきっかけになってくれたらという想いを込めて選びました。「絵本で“寝る前最後のひと遊び”作戦!」に一旗揚げてくれた絵本『おやすみペンギン』の魅力をお伝えします。

遊びに執着している娘も寝室へ行きたくなる。“遊べる絵本”『おやすみペンギン』

絵本『おやすみペンギン』は背景色に同化するように隠れているなにかの正体を子どもに問いかける“遊び”かつ“参加型”の絵本です。

「これ なあに?」黒い背景に黄色のくちばしと白色のお腹・・・答えは「ぺたぺた ペンギン。」

「これ なあに?」水色の背景にフニャフニャと描かれた曲線・・・答えは「ふわふわ ふうせん。」さて次の問題は・・・?

「これ なあに?」の繰り返しで、絵の中に隠れているものをあててみよう!問題は全部で7つ。全問正解出来るかな?クイズ形式で楽しく遊べる1冊です。答え合わせのページは、鮮やかな色遣いとシンプルな絵の組み合わせで想像以上の大迫力。答えが浮かび上がってくる“ワクワク感”がやみつきに!視覚的にも子どもたちの興味を引き付けるデザイン性の高い絵本です。

「絵本」を使ったクイズ大会だからこそ“遊び”ながらも自然と“おやすみモード”に。

冒頭にお話しした通り、「遊びへの執着」が日々高まる2歳半のわが娘。就寝時、これまでは「ねんねのお部屋(=寝室)で絵本読もうよ〜!」と誘えばノリノリでついてきてくれたのですが、最近は「絵本はいらない!まだ遊ぶ!」の一点張り。

しかし、「ねんねのお部屋でママとクイズして“遊ぼう”よ〜!」と誘うと、「ん?何して遊ぶって?」と好反応。遊んでいたおもちゃを片付け始め、”次なる遊び”を求めて寝室へとすんなり移動してくれました。おそらの絵本を使うので、暗闇の中行われるクイズ大会。楽しくて盛り上がるけど電気を消しているので興奮しすぎず、“遊び”ながらも自然と“おやすみモード”に。絵本を読み終えるのと同時に消灯し、すんなり入眠させることが出来ました。

寝室でするに相応しい「遊び方」。“絵本”だから出来る子育ての助け舟

寝室は「落ち着いて眠る場所」であるのが大前提。お気に入りのおもちゃを持ち込んで遊ばせるのではケジメがつきませんが、“絵本”で寝る前最後のひと遊びなら子どもたちの「遊びへの執着」を尊重しつつおやすみモードへ誘うことが出来るかも。

絵本は使い方次第で時に遊びとなり、学びとなり、さらには想像力や感情に訴える疑似体験ツールとなってママや子どもたちに寄り添う心強い味方です。ありがとう『おやすみペンギン』!さて次はどんな本を読もうかな。

もうすぐ2歳半を迎えるわが家の娘。だいぶおしゃべりが上達し、自分の意思を感情ではなく言葉で伝えられるようになってきました。とは言え、娘の世界はまだまだ知らない言葉がたくさん。「言葉の獲得時期」にある娘との会話には「オノマトペ」と呼ばれる擬音語・擬態語が頻繁に登場します。

先日、お気に入りのネックレスを探していた娘。「ママ、お首にブラ~ンするキラキラのプリンセスみたいなやつがないんだけど~」と、娘が知らない言葉「ネックレス」の特徴をオノマトペで表現しながら、「自分が“ネックレス”を探しているのだ」ということを一生懸命伝えてくれました。

今回ご紹介する絵本『しっぽがぴん』は、「しっぽが“ぴん”♪」「しっぽが“たらり”♪」と続く繰り返しのリズムが楽しい1冊。もともとは当時0歳だった娘が楽しめるようにと「テンポの良さ」に魅力を感じて選びました。しかし、「ぴん」「たらり」としっぽの様子を楽しく伝える「音」の表現は、自分の言葉で意思を伝えたい「今」の娘にとって貴重な引き出しのひとつに。0歳でも楽しめる「音」から学ぶことばあそび、『しっぽがぴん』の魅力をお伝えします。

口ずさみたくなる繰り返しのリズムで、読み手も聞き手も楽しい気分に

最初にキツネが「しっぽを ぴん」。そのあと「しっぽが たらり」。「ぴんも たらりも できるのよ ほら、ぴん たらり」。愉快なリズムにつられて、ネコもカメも続きます。最後はみんな一緒に「ぴん ぴん たらり ぴん たらり」。思わず口ずさみたくなる繰り返しのリズム。読み手も聞き手もまるでお祭りのような楽しい気持ちになれる1冊です。

日本画のタッチで描かれた「しっかりとした色合い」の動物たちは、まだまだ集中力の続かない0・1歳の興味を視覚的に刺激。テンポの良い「繰り返しのリズム」と、おそらの絵本特有の「音の効果」が加わり、当時0歳の娘でも最後まで楽しみながら読み終えることが出来ました。

「絵」と「音」をヒントに、娘が自分で感じ取った「ぴん たらり」の世界

絵本『しっぽがぴん』はしっぽの状態を表す「オノマトペ(=擬態語)」、「ぴん」と「たらり」を繰り返す楽しいリズムが特徴です。0・1歳の頃は、単純に「ぴん たらり」という「音」を楽しんでいた娘。しかし、成長と共に「ぴん」が表すしっぽの状態と、「たらり」が表すしっぽの状態に違いがあるということに気付いた様子。読み聞かせの最中に、「ぴん」に合わせて自分の腕をまっすぐに伸ばしたかと思えば、「たらり」に合わせて自分の腕をだらんとさせて見せるように。「ぴん ぴん たらり ぴん たらり」と動物達がみんなで踊る場面では、リズムよく自分の腕を曲げ伸ばしさせながら「ぴん ぴん たらり ぴん たらり♪」ととても楽しそう。娘が「絵」と「音」から自分で感じ取り、習得した「ぴん たらり」の表現。娘の世界がまたひとつ広がった瞬間にとても嬉しくなりました。

オノマトペは感性の言葉。「音」を楽しむ絵本は子どもたちの言葉を引き出す

言葉を完全に習得する前の子どもは、「音」に対して大変繊細な感覚を持っていると言われています。言葉を習得しきれていないからこそ、子どもたちは身の回りの「音」に耳を澄ませ、音の表情を「擬音」に置き換えることで自分の意思を伝えようとしているのです。確かに娘は、パトカーを指すとき「ビーヴービーヴー(サイレン音)」と言ったり、羊を指すとき「バァァ~バァァ~(鳴き声)」と言ったりと、大人の私にはない感性で日常の「音」を擬音化し、私は度々「そんな風に聞こえているのね」と驚かされます。

覚えたての言葉と、子どもらしい「音(=オノマトペ)」の表現を組み合わせながら、私に何かを伝えようと今日も一生懸命なわが娘。「言葉」を教えるのも良いけれど、「音」から表現の引き出しを増やしていくのも楽しそう。絵本選びにも新しい視点が加わりました。さぁ次はどんな絵本を読もうかな。

2歳の娘の1日は、洋服選びから始まります。トップス、ボトムス、靴下まで、「自分」の好きな柄や色を「自分」でチョイス。お気に入りの服に着替え終えると次はヘアアレンジ。ヘアゴムもパッチンドメも「自分」で選び、ご満悦な状態で準備完了といったところ。

自我が芽生え始めるこの時期は、一日中「自分で!」「自分で!」のオンパレード。パワー全開の娘に、ほほえましさと大変さを感じながら過ごす今日このごろです。

今でこそおしゃべり上手、「自分」全開な娘ですが、初めて自分の好みを言葉で伝えてくれたのは「色」についてでした。

今回ご紹介する絵本『いろいろばあ』は、「どんな いろ〜 が すき?」で始まる「色の歌」が大好きだったむすめに選んだ1冊です。色の名前、混ぜたらどんな色?英語では何ていうの?むすめの世界を広げてくれた絵本『いろいろばあ』の魅力をお伝えします。

「色の名前」「混ぜると?」「英語では?」子どもの世界を広げてくれる『いろいろばあ』

絵本『いろいろばあ』に出てくるのは赤・青・黄の絵の具たち。自己紹介をした色たちが、チューブからにゅう〜っと出てくるよ。次は絵の具を2つ選んで混ぜてみよう!赤と青を混ぜると・・・?黄と青を混ぜると・・・?どんな色ができる

色の名前を覚えるだけでなく、「混ぜたらどんな色?」の語りかけが子どもたちをぐっと引きつけます。読み聞かせる言語が日本語・英語から選べるのも嬉しいポイント。「英語をあそびの中に取り入れたいけどどうしたら・・・。」と迷うママには特におすすめ。「絵本を使った英語あそび」でぐんぐん吸収!「色」をきっかけに子どもたちの世界を広げてくれる1冊です。

1歳はワクワクを、2歳は発見を、年齢と共に楽しみ方も成長中!

1歳のころは「いろいろ・・・ばぁ!」の掛け声に合わせて絵の具が飛び出してくるワクワク感を楽しんでいた娘。「いないいないばぁあそび」をするようにテンポよく、視覚を引き付ける鮮やかなカラーは絵本の導入期にぴったり。親子で楽しみながら読み聞かせることができました。

2歳になると、「Red」「Blue」の英単語を日常の会話で使うようになり驚きました。

「混ぜるとほかの色になる」ということも理解できるようになりました。実際に、赤と青の絵の具をパレットに出し、わたしが混ぜて見せると「むらさきのできあがり!『いろいろばあ』とおんなじ~!」と楽しむ娘の姿が見られます。

とは言っても今の娘が作れる色は3色以上を混ぜて作る「茶色(=通称:チョコレート)」。「茶色のチョコレートを作るよ~!」と言って元気に絵の具を混ぜ合わせるむすめ。「混ぜると新しい色が作れる」というところまではOKかな・・・?茶色以外の色も作れるようになる日が楽しみです。

子どもたちは「色」で「自分の好き・知っている」を表現することができる

「自分の意思を持ち、伝えること」・・それは自我の芽生えだと言われます。言葉で自分の意思を伝えようと頑張るこの時期は、子どもたちにとってもストレスフル。上手く表現できない・伝わらないもどかしさから怒りっぽくなるため、「イヤイヤ期」とも呼ばれています。

わたしたちの日常に溢れる「色」は、子どもたちが「自分の好き・知っている」を表現することを助けるツールの1つなのかもしれません。

「ど~んな いろ~ が すき?」で始まる娘の大好きな色の歌。いつも、歌詞通りに「あか!」と歌うのに・・・、ある日「きいろ と あお~!」と満面の笑みで答えてくれました。これが、初めて娘が「自分の好き」を言葉で伝えてくれた記念日となりました。

そして、今日も娘は、黄色の服を着て、青い靴を履き、青い自転車に乗って出かけます。お気に入りの「色」に囲まれたその表情はまさにご満悦。「自分」を表現し自信に満ち溢れる姿は2歳児ながらたくましい限りです。

もうすぐ2歳半を迎えるわが家の娘。最近ではどっぷりと「プリンセス」にハマるお年頃に突入しています。家の中では常にだいすきなプリンセスのドレスを身にまとい、朝のヘアアレンジをする際には「ママ、プリンセスみたいに可愛くしてほしいの」とご注文が。お風呂では「海のプリンセスになるよ〜!」と言いながらバタ足をして見せてくれます。

とにかく、娘の頭の中は1日中だいすきな「プリンセス」でい〜っぱい。憧れの存在に近づこうと奮闘する娘は、ぐんと成長したように感じます。

今回ご紹介する絵本『おやゆびひめ』は、プリンセスがだいすきな娘に選んだ「ストーリーを楽しむ」1冊。成長と共に絵本の内容・ボリューム共にレベルアップ。とは言え、2歳の集中力には限界があります。そこで、「内容・ボリュームが増えた絵本でも最後まで楽しんで読めますように」という想いも込めて、だいすきなプリンセスにまつわる絵本を選びました。2歳の娘と「考えながら」楽しめた『おやゆびひめ』の魅力をお伝えします。

「嬉しい」「悲しい」「良かった」『おやゆびひめ』は読む子どもたちの心を育ててくれる

あるところに子どもを育てたいと願う女の人がいました。魔法使いに相談すると、一粒の種を授けられました。種は育ち、花を咲かせ、中から親指ほどの小さな女の子が誕生しました。女の人はその子を「おやゆびひめ」と名付け大切に育てました。

ある日、おやゆびひめは息子のお嫁さんを探していたカエルにさらわれてしまいます。何とか脱出しましたが今度はコガネムシにさらわれて置き去りに。ひとりぼっちになったおやゆびひめは、ノネズミのおばあさんに助けを求め一緒に暮らします。しかし、近くに住むモグラとの結婚を勧められ、土の中で暮らす未来を悲しみます。モグラとの結婚式が近づいたある日、以前おやゆびひめが看病したツバメが助けに現れ、お花畑の中にある妖精の国へと連れ出します。そこでおやゆびひめは素敵な王子様と結婚し、幸せに暮らしました。

内容・ボリューム共に大満足の1冊です。紙の絵本でこのボリュームとなると、最後まで集中力が持たないこともありますが、おそらの絵本特有の「音の仕掛け」と「だいすきなお姫様」は効果てきめん。最後まで楽しみながら読み終えることが出来ました。

絵本という「あそび」を通じて生まれた「知りたい!」という気持ち

絵本『おやゆびひめ』には、「さらわれる」「結婚」など2歳の娘には初めて聞く言葉がたくさんありました。「“さらう”はなんだっけ?」「“けっこん”はなんだっけ?」と一生懸命物語を理解しようとする娘。

『絵本という「あそび」を通じて、普段気に留めていなかった言葉の意味を「知りたい!」と思い、学んでいく』。親子で絵本を楽しむことの良さを改めて感じています。

絵本を読んで感じた気持ちが子どもたちの心を豊かにする

おやゆびひめがさらわれる場面を読んだとき、娘が「おやゆびひめが泣いちゃった。」と今にも泣きそうな表情で私の顔をのぞき込んできました。絵本を読み終え眠りにつくまでの時間、わたしは「どうしておやゆびひめは泣いていたのかな?」と娘に尋ねました。

「カエルさんが怖いんだよ。あとママと離れてさびしいの。」と答える娘。

続けてわたしが、「どうしてカエルさんはおやゆびひめを連れていったのかな?」と尋ねると、

「小さいから・・・かわいいから・・・?」と一生懸命考えながら答えてくれました。

日常生活で自分自身が当事者となり感じる「喜び・悲しみ」とは少し異なり、「第三者目線で絵本の登場人物の気持ちを感じ、考える経験」は子どもたちの心を大きく育てます。

まだまだ「自分中心」で世界が回っている2歳の娘。でも、おやゆびひめの気持ちが分かったのは心が成長している証です。さて次はどんな絵本を読もうかな。

今や欠かすことのできない存在となった寝かしつけの相棒「おそらの絵本」。そのディスクとして、選んだ絵本『びっくりばこ』は0歳から2歳半の現在まで成長と共に楽しみ方を変えながらわが家のロングヒットとなりました。 なが~く楽しめる理由を、年齢ごとに変化していった娘の反応と合わせてご紹介します。

絵本『びっくりばこ』のあらすじ

絵本『びっくりばこ』に出てくるのは楽しくて不思議なびっくりばこ。

りんごを入れて「ちちんぷいぷい」。魔法をかけると、あら不思議。おいしそうなりんごジュースが出てきたよ。次はたまごを入れてみよう。なにがでてくるかな~?

ものがたりには仕掛けが盛りだくさん。「真っ赤」な色をしたリンゴが、箱の中に「コトン」と音を立ててはいると、なんと「ジュース」に形を変えて出てくる!お空の絵本だからこそできる「色・カタチ・音」の演出で子供たちはよりリアルに絵本の世界を楽しめます。

「0・1歳が読む本を2・3歳でも楽しめる!?」長く愛読して気づいた『びっくりばこ』の魅力

1歳のころは“興味をそそる効果音”といっしょに“箱からなにかが出てくる”というワクワク感を楽しんでいた娘。

箱からものが出てくるシーンでは、毎回ぱちぱちと手をたたきながら大喜び。繰り返し描写のある「ちちんぷいぷい」というおまじないは、絵本を読み聞かせるわたしといっしょに声をそろえて唱えるのがお決まりでした。

「箱にものを入れて“ちちんぷいぷい”と唱えると楽しいことが起きる」ということを娘なりに理解し、自宅のティッシュ箱におもちゃを入れては「ちちんぷいぷい」と楽しそうにおまじないを唱えてあそんでいました。

2歳になったころから絵本の楽しみ方に変化が。「箱に入れたものがカタチを変えて出てくる」というこの絵本の仕掛けを理解しはじめ、クイズのようにこたえを教えてくれるようになりました。

「りんごを入れて ちちんぷいぷい」とわたしが読むと、満面の笑みで「りんごジュース!」とこたえる娘。何度も繰り返し読んでいるお気に入りの絵本なので、こたえはしっかり娘の頭の中に。覚えたこたえを声に出し「せいか~い!」とわたしが言うと拍手をしながら「やった~」と喜び合いました。

驚いたのはそれから少し経ったころ。いつものように「りんごをいれて ちちんぷいぷい」とわたしが読むと、「りんごジュースかな~?それともりんごのケーキかな~?」とこたえる娘。いつもの「りんごジュース!」ではないこたえにわたしは感動し思わず拍手をしてしまいました。

まさに「箱に入れたものがカタチを変えて出てくる」というこの絵本の仕掛けを娘が完全に理解できた瞬間でした。日常の読み聞かせで感じたわが子の成長。「大きくなったね」と、嬉しく、頼もしく感じました。

年齢ごとに違った視点で楽しめる!変化していくわが子の反応も楽しみな『びっくりばこ』

0~1歳のころお気に入りだった絵本も、ストーリーを楽しめるようになる2~3歳になると、興味がなくなってしまうことも少なくありません。

しかし、絵本「びっくりばこ」は0歳からまもなく2歳半を迎えるわが娘まで、なが~く楽しめる絵本です。一見シンプルな内容ですが、月年齢ごとにそれぞれ違った視点で楽しめるから、読み手のママも変化していくわが子の反応が楽しみに。 年齢の異なる兄弟姉妹がいっしょに夢中になれる1冊としてもぜひおすすめです。

青森県三戸町には11ぴきのねこたちと一緒に町を楽しく散策できる仕掛けがたくさん。

前回に引き続き、11ぴきのねこのまち“青森県三戸町の魅力”をご紹介します。

“11ぴきのねこ石像巡り”で記念写真はノリノリ・観光はスイスイ

子どもたちに施設名を言ってもぴんとこない”観光地”。「行きたくない〜疲れた〜いやだ〜」動き出すまでに時間がかかり”予定の半分も回れなかった”は子連れ旅行あるあるです。

しかし、三戸町には子どもたちが“街ブラしたくなる仕掛け”がたくさん。

まずは街の様々なスポットに“11ぴきのねこの石像”を設置。

 

そして現在2種類のキャンペーンを実施中。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

【11ぴきのねこさがしバスパックキャンペーン】

1つ目は、「11ぴきのねこさがしバスパックキャンペーン」。路線バスに乗って来町し、ねこたちの石像と一緒に写真を撮影。写真を3枚集めればもれなく11ぴきのねこオリジナルグッズがもらえますよ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

【11ぴきのねこのまちさんのへエンジョイアプリ内キャンペーン】

2つめは、「11ぴきのねこのまちさんのへエンジョイアプリ内キャンペーン」。三戸町が提供する公式観光アプリを使用したスタンプラリーに参加!11ぴきのねこたちの石像を訪れるとアプリ内にスタンプが押されます。スタンプを集めるともれなく11ぴきのねこオリジナルグッズがもらえますよ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

どちらも街の中に設置された11ぴきのねこたちとの写真を集めるスタンプラリー形式。大人にとっては”観光”である石像巡りも、スタンプラリー形式にすることで子どもにとっては”楽しい遊び”に大変身。

「ここにもいた!」「次はあっちにいってみよう!」ねこたちを探しながら三戸町をスイスイ観光。

ついでにねこたちと一緒にノリノリで写真撮影。これも親としては嬉しいポイントですね。

“子どもが旅先での記念写真を拒否”は子連れ旅行あるあるのひとつ。わが家の娘も旅先の記念にとカメラを向けると嫌がって逃げたり泣いたり・・・。でも、11ぴきのねこと一緒なら「にっこり笑って、はいポーズ」

旅の思い出に子どもの笑った写真が撮れれば、親にとってはそれが何よりのおみやげです。

 

城山公園”で思いっきり遊んでから、”ほのぼの館”でねこたちとまったりは子どもウケNO.1プラン

子どもは公園が大好きです。旅先でも公園は絶好の遊び場所。でも毎日のようにわが子を公園に連れて行くママたちは、”旅先でまでわざわざ公園に行かなくても・・・。”が本音でしょうか?

三戸町にある“城山公園”なら、”いつも”の公園とはちょっと違った楽しみ方ができるかも。この場所は元々戦国時代に”三戸城”があった場所。今でも歴史を感じる建物や石垣、堀跡が残されています。

遊具が充実したエリアにたどり着くまでの道のりは、まるで“昔ばなしの世界”のよう。子どもたちも楽しみながら公園内を散策できます。

鹿、うさぎ、チャボなどかわいい動物たちも暮らしています。

春には1600本の桜が咲く青森県南随一の花見の名所に。春まつり期間中はたくさんの露店でにぎわいます。

城山公園は”遊び”ながら”観光”さらには歴史を”学ぶ”こともできる場所。『旅先でも公園』をあえておすすめしたい、一石三鳥の公園です。

 

城山公園で思いっきり体を動かした後は、車で5分ほどの場所にある“ほのぼの館”へ。そこはまるで絵本”11ぴきのねこ”の世界に飛び込んだかのよう。まったりほのぼのした空間で癒しのひと時を過ごすことが出来ます。

11ぴきのねこシリーズの絵本も全巻完備。

不定期で紙芝居の読み聞かせなど、イベントが開催されることもあります。

絵本で登場する場面が再現されたフォトパネルコーナーは子どもたちに大人気です。

ねこたちに囲まれながら親子で絵本を楽しんだり、絵本で見た世界を体験したりすれば、気分はすっかり12ひき目のねこ。いつもとちょっと違う素敵なひと時になること間違いなしです。

 

子どもも大人も楽しめる。11ぴきの仲間達と一緒に三戸町を大冒険!

絵本11ぴきのねこシリーズで描かれるねこたちは、好奇心旺盛で、よくばり。楽しいことには一致団結し全力疾走する貪欲さが、読む人を「クスッ」と笑わせてくれます。

三戸町には11ぴきのねこたちと”一緒にあそべる”仕掛けが街中に散りばめられています。子どもたちが楽しいのはもちろん、大人もしっかり楽しめる、良い意味で“よくばり”なのはさすが11ぴきのねこのまち。

 

一致団結!家族の絆をぐっと深めてくれる旅を、ぜひ青森県三戸町へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

 

 

連載「絵本11ぴきのねこの積木と三戸町」 おしまい

 

わが家では時々、じぃじ・ばぁばから娘に贈り物が届きます。通称”じぃじ・ばぁば便”。中身は決まって数冊の絵本とおもちゃのセット。

宅配便を知らせるチャイムがなるたびに玄関へダッシュし、「じぃじ・ばぁば便かな〜?」とワクワクする娘の姿はいつ見てもほほえましいです。

先日のじぃじ・ばぁば便を開けてみると、数冊の絵本と一緒に“かわいらしいねこの積み木”が。

「とらねこたいしょうだ〜!」絵本11ぴきのねこシリーズは最近の娘のお気に入り。それを知ったじぃじ・ばぁばからの素敵な贈り物は見事娘に大ヒット。

慣れ親しんだねこたちの積み木をさっそく積み重ね、「できた〜!じょうず〜!」と満足げな娘。

その後は”積み木”としてではなく、ねこたちと一緒におままごとを楽しんだり、寝室へ連れていったり、自分のカバンに入れて出かけたり・・・。まるで自分が”12ひき目のねこ”、仲間の一員になったかのように積み木のねこと一緒に行動をしていました。

 

“11ぴきのねこのまち”青森県三戸町って?

あまりにも楽しそうにねこたちと遊ぶ娘。

その姿を見て、「他にも11ぴきのねこグッズがあったら買ってあげたいなぁ〜」と思った私はインターネットで検索。すると、ふるさと納税の返礼品として11ぴきのねこグッズが多数掲載されていることに気がつきました。自治体情報をみるとどれも“青森県三戸町”とあります。

11ぴきのねこの愛読者ながら知らなかったのですが、作者馬場のぼる先生は青森県三戸町のご出身。三戸町では11ぴきのねこによるまちづくりに取り組んでおり、町は“11ぴきのねこ愛”であふれているのだとか。

 

町のホームページを見てみると、可愛らしいねこたちのラッピングバスに、電車。街中に置かれたねこたちの石像。確かにそこは"11ぴきのねこのまち"と言われるにふさわしくどこへ行っても"ねこ、ねこ、ねこ!"。

「娘を連れて行ったら喜ぶだろうなぁ〜。」

もうすぐ2歳になるわが家の娘。ねこたちを見て嬉しそうに笑う姿を思わず想像してしまいました。

子連れの”観光”って難しい。三戸町なら11ぴきのねこと一緒に街を歩ける

せっかく訪れた旅先の地。”ブラブラ歩いて街を楽しむ時間が欲しい!”が親の本音。でも親が楽しい”観光”は、子どもにとって退屈な時もしばしば。

気がつくとここ最近、家族でのお出かけはテーマパークや遊園地のように子どもの興味が詰まった場所ばかり。観光や街ブラは自然と諦めていたように感じます。

 

しかし、青森県三戸町にはねこたちと一緒に街を楽しく散策できる仕掛けがたくさん。

「三戸町なら親になって初めて”観光”有りの旅行が出来るかも。」調べれば調べるほど、期待が高まっていきました。

乗るまでも、乗ってからも楽しいラッピングバス

子どもを連れての公共交通機関。

“あ〜神様お願いします。わが子が降りるまで静かに、穏やかにいられますように。”

心の中で願いながら乗車するママ達も多いはずです。

 

わが家の娘はもうすぐ2歳。バスには数回乗車経験がありますが、“乗るまでも大変、乗ってからも大変”がリアルな感想。バスが来ても「乗りたくない」、やっとバスに乗ったと思えば「いやだ、降りたい、つまらない」。目的地までたったの数分なのにママはげっそり。

しかし、三戸町を走る“11ぴきのねこラッピングバス”は可愛らしい見た目が特徴的。

テーマパークのアトラクションのように、ワクワクした表情で颯爽と乗り込む娘の姿が想像できました。

11ぴきのねこラッピングバスのすごいところ。それは“乗ってからも楽しいが続く”仕掛けの数々です。

“吊り輪は11ぴきのねこ仕様”に。

「とらねこたいしょうが”上手に座れるかな~?”って応援しているよ。」と子どもたちに声をかければ、苦手なバスでのお座りも上手に出来るかも!?

展示用バス限定ですが、馬場のぼるさんの絵本を楽しめる“図書コーナー”も設置。

バスでの移動が苦手な子どもも、こんな楽しいバスなら「乗ってみたい!」と思えるようになるはず。”バスという空間”を好きになる良いきっかけづくりになるかもしれませんよ。

 

 

三戸町の紹介記事 後編に続く

 

 

11ぴきのねこ積木 限定品プレゼント・キャンペーン開催!

 

 

 

 

 

1日を締めくくる、娘との最後のふれあいタイム “寝かしつけ”。

娘と寝室へ向かいながら今日を振り返ると、

「ちょっと怒りすぎたかな…」「もっと遊んであげればよかったな…」と

自分の余裕のなさに少しの後悔がこみ上げます。

それと共に意気込むわたし。

「よ〜し寝かしつけ!今日のフィナーレだ!優しいママの顔で1日を締めくくろう!」

しかしなかなか寝つかない娘との長~い戦いにため息をつくこともしばしば。

「子どもが穏やかに眠りにつける魔法の道具があったらいいな」なんて妄想を膨らませながら、

娘が眠りにつくのをじっと待つ、そんな日々でした。

寝室へ行くのもイヤ!まっくらもイヤ!眠るのもイヤ!寝かしつけには毎日一苦労です

元気いっぱい、やんちゃ盛り。わが家の娘は1歳8か月。

わが家の寝かしつけには2つのハードルが存在します。

1つめのハードルは【寝室へ連れて行く】こと。

20時。「そろそろ寝ようか〜」わたしがそう言うと、「まだあそぶ~」とおもちゃをしまう気配のない娘。

「無理やり抱き上げて連れて行っちゃえ!」なんて手荒なこともしましたが…ただただ興奮して泣くばかり。

絵本や布団の上でしかできない遊び(お馬さんごっこ、飛行機ブーンなど)で誘いながら寝室へ。

うまく行けばすんなり誘いに乗ってくれますが、それも日によりけりです…

2つ目のハードルは【なるべくスムーズに寝落ちさせる】こと。

これまで寝室での寝かしつけアイテムには、天井に映すタイプの“ナイトシアター”を使っていました。

しかし、15分のタイマーで自然とシアターが消えると、途端に“おめめがぱっちり!”

お話したり歌を歌ったり、動き回ったり・・・と、眠りモードはどこへやら・・・

寝る気配のないまま長時間が経過すると思わず

「いい加減にしてよ。何時だと思っているの!?」

なんて1歳8ヶ月の娘相手に大人気ない言葉が出てしまうことも。

やっと寝息が聞こえ始め、寝室を出て時計を見ると、とんでもない時間に。

これから残った家事をして、明日の準備をして、

自分の時間は・・・取れればラッキーといったところです。

暗闇に広がる絵本の世界!大好きなジャッキーも一緒だから“おそらの絵本”は寝る前の楽しみに

「”寝室までの道のり”と“まっくらな部屋で寝落ちるまでの道のり”。

この2つのハードルを突破できれば少しだけ自分に余裕を持てそうな気がする。」

そんなことを考えながら、「何かいい方法はないものか」と娘が寝た後の深夜にネットサーフィンをしていたある日。

「おそらの絵本」という商品が目に留まりました。

なにやら手持ちのスマホと専用プロジェクターで、天井に絵本を映し出せるとか。

「真っ暗な部屋で絵本の読み聞かせができる…?」

“暗闇と絵本”という眠りを誘うにはもってこいの組み合わせに多少の期待感。

もし寝かしつけには活躍しなくとも、娘が喜ぶ姿は確実に想像できました。

お値段も2000円ちょっとだったので、「試しに買ってみるか~」とその場でポチっと購入。

映し出せる絵本のラインナップを見てみると、娘の好きなジャッキーが!

普段から紙の絵本で読んでいる 『くまのがっこう おでかけジャッキー』 を選びました。

手元に届いた日の夜、羊の形をしたプロジェクターを片手にもって、

「一緒にジャッキーに会いに行こうよ」と娘に話しかけました。

「ママがもってるひつじさんな~に?」「ジャッキーどこ~?」

興味津々の娘はすんなり寝室へ。

さっそく“おそらの絵本”、試してみました。

寝室の電気を消して、娘と一緒に、布団にごろん。

羊から天井に映し出されたプロジェクターの心地よい光に娘は釘付けに。

電気が消えても怖がる様子もありません。

娘にとっては友達のような存在であるジャッキー。

天井にジャッキーが映し出されると大興奮!「ジャッキー!」と嬉しそうに手を振ります。

しかし映し出されているのが自分の知っている絵本『くまのがっこう おでかけジャッキー』であると分かると、

興奮モードも次第に落ち着き、いつもの読み聞かせモードに。

天井をじ~っと見つめながら絵本の世界へ入っていくことができました。

©BANDAI

読み終えたところで娘の顔をのぞき込むと“寝落ち!”はしていませんでしたが、すごく眠そうな表情。

“もしやこのまま寝るのでは!?” 期待大の展開にわたしは心を躍らせながら

「おやすみ~」とおそらの絵本をOFFにすると・・・

娘はまっくらな寝室の中で動き出すこともなく、数分後夢の中へ。

「寝た!!?」

これまで寝かしつけにはかなりの時間を要するタイプだった娘。

あまりにも穏やかに、コロッと寝てしまったので驚きました。

次の日には、眠くなると娘が自ら「ジャッキー読もうか~」と寝室へわたしを誘ってくるように。

“寝室までの道のり”と”まっくらな部屋で寝落ちるまでの道のり”。

わが家の2大ハードルはこんなふうに突破口を見出しつつあります。

(動画)おそらの絵本のくまのがっこうを読んで寝かしつけしています。

ママの笑顔が家族の幸せ。でもママが笑顔でいるためには“心にちょっとの余裕”が必要です

“ママの笑顔が、家族の幸せにつながる”とはよく聞くものです。

本当にそのとおりだと思います。

でもママが笑顔でいるためには”心にちょっとの余裕”が必要です。

“おそらの絵本”は子どもを眠らせる魔法の道具ではありません。

でも使い始めてからちょっとだけ、自分の心に余裕が生まれた気がします。

この“余裕”の正体。

1つはもちろん入眠までの時間を親子ともに穏やかに過ごせるようになったこと。

でもわたしにとって大きいのは、子どもが寝静まったあとの“自分の時間”を少しですが毎日持てるようになったことなのです。

1日中入れっぱなしだったママスイッチをOFFにして、ゆっくり湯船に浸かるもよし。

溜まったドラマを見るもよし、お茶を飲みながら好きな本を読むもよし。

わずかでも“すきなこと”を自由にできる自分時間。

ママとして明日からまた頑張るためのエネルギーを自然とチャージできるようになりました。

朝、ぐっすり眠れた娘が「ママ、おはよう」とわたしに声をかけます。

ママも充電完了!今日も1日元気いっぱいママと一緒に遊ぼうね。