コロナ禍のせいで、夏場でもマスクをしなければならくなくなりました。
そのせいで、タダでさえ熱中症になりやすい子どもたちの熱中症リスクが上がっています。

でも、身近で熱中症ってどんなものが知らないから、子どもが熱中症なのか。そうでないのかはわかりませんよね?

今回は今のうちから知っておきたい、子どもの熱中症の症状についてご紹介します。

子どもの熱中症を見分けるには?


画像出典:PhotoACより

身体の中に溜まった熱を外に出すことが出来ず、体温を下げられなくなり。さらに身体の中から水分が失われ、身体の芯の部分の体温が上がってしまうと熱中症になってしまいます。

この熱中症のサインとしては

・子どもの体温が38度以上になっていないか
・体が熱いのに汗が出ていない
・おしっこの量が少なくなっている
・皮膚が乾燥して熱くなっている

これらの症状のうち、どれかが現れていたら、熱中症になっている可能性が高いと考えてください。

風邪の熱と熱中症の熱は、どう違う?

子どもは風邪を引いても、38度以上の熱を出してしまうことがあります。
風邪の熱は、体内に入ったウイルスを倒すために、体内の熱を上げます。

そのため、風邪の熱は「内側」から熱が出ている状態だと考えてください。

逆に熱中症の熱は「外側」の熱で体温が上がっている状態なので、症状が微妙に異なります。

コロナ渦で熱中症を予防するには?

厚生労働省のガイドラインでは、人と2m以上離れている場合は、熱中症を予防するためにマスクを外しても良いとされています。

ただ、外でマスクをはずすのって、この時期は怖いですよね?
特に小さい子どもは、熱中症になりやすいので、今年の夏は不要不急の外出を避けることも大切かもしれません。

・室内の温度に気をつける
・なるべく炎天下に外に連れ出さない
・こまめに水分補給をさせる

また小さいお子さんに対しては、上記のことを意識して子どもをコロナと熱中症から守ってあげてくださいね。

熱中症は予防が出来ます!過度に怖がらないで

熱中症は、たしかに命の危険性のある病気です。
しかし、ちゃんと対策をとってさえいれば、熱中症を予防することは可能です。

それにコロナ禍中で、今も不要不急の外出は避けるのがベターな状況です。

熱中症予防の観点も含めて、今年の夏は必要なとき以外は外出しないようにした方が良いかもしれませんね。

[参考1]『子どもの熱中症Q&A』|すくすく子育て

乳幼児の場合は、マスクがあるせいで熱中症になりやすいため、WHOでは2歳未満の子どものマスク着用は危険だとしています。

新型コロナウイルス感染症のせいで、夏場でもマスクが手放せなくなってしまいましたが、子どもたち、特に乳幼児をコロナと熱中症から守るには、どうすれば良いのでしょうか?

2歳未満の子どもにマスクが危険なワケ


画像出典:PhotoACより

赤ちゃんの口と鼻は、とても小さいですよね?
その小さな口と鼻をマスクで覆ってしまうと、赤ちゃんは呼吸がしにくくなってしまい、苦しくなってしまいます。

だから、できるのであれば2歳未満の子どもは、マスクをしない方が良いでしょう。

しかし、どうしても人混みが多い場所に子どもを連れていかなければならない――という時は、適度に人がいないところに退避して、マスクを取って呼吸をさせてあげたりして、空気を吸うことができる機会と身体にこもった熱を外に出す機会を作ってあげてください。

また、時折子どもの顔色を見ながら、息が苦しくないかを確認したり、水分補給を忘れないようにしてあげてくださいね。

外出時の服装にも、夏場は注意が必要です!

大人よりも体温が高い乳幼児の場合、体温調節がしやすい涼しい格好にしてあげることが重要です。

ただし、次のことを意識して、直射日光がなるべく当たらないようにしてあげてください。

  • ・通気性の良い素材の長袖を着せる
  • ・帽子をかぶせてあげる

熱い中で帽子をかぶせると熱がこもってしまいそうに思えますが、帽子をかぶることで汗をかき。その汗で体温を下げることにつながります。

だから、赤ちゃんにもなるべく帽子をかぶせてあげるようにしましょう。

部屋の気温を無理に上げすぎる必要はありません!

「エアコンのせいで体温調節機能が低下してしまうのでは……」と不安に思われるママもいらっしゃるかもしれませんね。

確かに「クーラー病」と呼ばれるエアコンによる身体の冷やしすぎは良くありません。

しかし、人間にはそもそも体温を調節する機能が備わっており、エアコンの中で過ごしていたとしても、徐々に慣らしていけば外気の暑さにも耐えられるようになります。

また汗を出すための「汗腺」は、成長と共に増えるのではなく、生まれた時からその数が決まっています。

だから、暑い場所で子どもを育てることで、体温調節しやすくなるということはないですし。小さいときから暑い場所に慣らす訓練をする必要もありません。

熱中症は予防ができる病気です。

熱中症は温度に気をつけたり、服装に気をつけたりすることで予防できる病気です。

また、子どもを連れてどうしても暑い中外出しなければならない、という時は、保冷剤や冷却剤、経口補水液を持ち歩くなどの備えをしておけば、外出時であっても熱中症をより予防しやすくなります。

熱中症はたしかに怖い病気ですが、予防ができる病気だと言うことを忘れずに、備えだけはしっかりとしておきましょう!

[参考1]『子どもの熱中症Q&A』|すくすく子育て

子どもと外に出ていたら、熱中症のような症状になってしまったら、誰だってパニックになってしまいます。

仮に、子どもが熱中症になってしまったら、どこに連れて行けばよいのでしょうか?

次のような熱中症のサインが出たら、救急車をよんで!


画像出典:PhotoACより

熱中症のサインが出ている場合、速やかに緊急病院に行って処置してもらう必要があります。

次のような症状が出ていたら、すぐに救急車を呼びましょう。

・38度以上の熱がある
・汗をかかない
・尿が出ない
・吐く
・ぐずる
・泣き出す
・ぐったりしている
・意識がもうろうとしている

熱中症の症状になると、身体の中から水分が失われ、汗や尿が出にくくなってしまいます。

また、熱中症の症状が進むとことでちょっとしたことで子どもがぐずったり、すごく泣き出したりすることがあります。

そして、症状が悪化すると吐いたり、ぐったりし、意識がもうろうとしてくることもあります。

このような場合はすぐに治療が必要です!

熱中症っぽい子どもを家で介抱する場合は、どうすれば良い?

子どもが熱中症っぽくなってしまい、家で休ませている時には、次のことを意識して子どもの健康状態を把握するようにしてください。

・表情(苦しそうな顔をしている、眉間にシワが寄っているなど)
・受け答えがおかしい
・目をなかなかあわせてくれない
・おしっこが出ている量が減っている

子どものちょっとしたことを観察することで、子どもの健康状態をある程度把握することが出来ます。

特におしっこの量がどれぐらいだったかを記録することで、病院に子どもを連れて行った時に医師が子どもの健康状態を把握する、バロメーターとなり、治療に役立ちます。

難しいことですが、なるべくおしっこの量なども記録するようにしてくださいね。

なお、風邪の発熱と熱中症の熱は、種類が異なります。
熱中症の時に解熱剤を使っても、体温は下がらないので熱中症のときには解熱剤を使わないようにしてください。

子どもの熱中症はアナタの直感が教えてくれるかも?

毎日子どもを見ているママの「なにか変だ!」という直感は、バカになりません。

ついつい「気のせいかも」と思い過ごしてしまうこともある、ママの直感は当たっていることが少なくありません。

そして、お医者さんもママの「いつもと違うんです」という言葉を真剣に受け止めて治療を行います。

だから「なにか変だ!」と思ったら、すぐに病院へ受診するようにしてくださいね。

[参考1]『子どもの熱中症Q&A』|すくすく子育て

子どもは、ママだけが育てるものじゃありませんよね?
当たり前だけど、ママとパパが一緒に願って生まれた子どもなのに、どうしてもパパはママの苦労や孤独をわかってくれない……。

ワンオペ中のママの孤独をやわらげるには、どうすれば良いのでしょうか?

パパはママの孤独も大変さも実はわかっていないんです!


画像出典:PhotoACより

いつも、いつも言いたいことを言えずに我慢していることって、ありませんか?
そして、その積もりに積もった我慢やパパに対する怒りが、ある日、火山のように爆発してしまう……。

出来れば、そうなる前に、パパにママの苦労や孤独をわかってほしいものなのですが、残念ながら”パパはママの苦労がわかっていない”ものなのです。

人間、身勝手なもので、どんなに一緒にいて、愛し合っているつもりであっても「100%相手のことを理解はしていない」ものです。
特にパパは「仕事」を言い訳に、あれやこれや家事や育児をしたくない理由を作って逃げ出します。
そして、仕事と言われたら、ママにいはどうすることも出来ませんよね?

でも、家族って共同経営者です!
パパだけでも成り立たないし、ママだけでもやっぱり成り立ちません。

だから「言うべきことは言う」という意識のもと、パパに対して自分の苦労や大変さをわかってもらえるように説明してあげてください。

残念ながら、男という生き物はハッキリ言われないと相手の気持ちを気づくことが出来ない生き物なのです……!

「言わなくってもわかるでしょ」という気持ちは「言わないとわからない」です!

我慢に我慢を重ねて、ママの怒りが爆発!

改めてパパに文句や相談をしてみると「そんなことなら、言ってくれればよかったのに」と不思議そうな顔をされた、という経験がアナタにもあるのではないでしょうか?

きっと心の中でアナタは「言われる前に気づけよ!」と思ったことでしょう。

でも、残念ながら「言わなくってもわかるでしょ」という気持ちは「言わないとわからない」のです。
ハッキリとパパにあれをして欲しい、これをして欲しいと伝えることは面倒だし、断られたらどうしようって、怖い気持ちもありますよね?

しかし、家族なんだから、夫婦にとっての子育てなんだから、アナタ一人で子育てを頑張る現状は間違っています。
ワンオペ育児に疲れ果てて、パパに愛想をつかして夫婦仲が悪くなってしまうよりも、小さな不安や不満を小出しにして、パパにしっかりと伝えてあげることも大切です。

イクメンパパでも、ママの気持ちはわかってないかも?

子どもの育児に一生懸命になるイクメンパパは増えてきましたが、それではイクメンパパがママの気持ちにちゃんと向き合えているかどうかは、定かではありません。

アナタがして欲しいことと、パパがしたいことにはズレがありませんか?

そのズレを放っておくと、そのズレはお互いにとっての”大きなミゾ”になってしまいます。

アナタの堪忍袋の尾が切れる前に、不満や不安、言いたいことは、しっかりとパパと話し合うようにしてくださいね。

[参考1]『脱・ワンオペ育児』|すくすく子育て

新型コロナウイルス感染症が蔓延する前から、育児に関するサービスを受けられない世帯が一定数いらっしゃいました。

みんな「地域で子育て!」とは口当たりの良いことを言うけれど、実際には育児支援が受けられない世帯が出てきてしまうのは、事実です。

しかし「育児支援が受けられない!」と諦めてしまうのは、ちょっと待って!

1か所でダメでも諦めないで、複数の施設やママ友を頼ることも大切かも

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子どもの急な発熱だったり、仕事がドタバタして子どもを迎えに行くことが出来ない――など、イレギュラーな事態にはどうしても公共の育児支援は弱いものです。

中には「●日までに、予約をしてください」というサービスもあり、ママからすると「先にわかったら、予約をしてるわよ!」と文句の1つや2つは言いたくなることありますよね?

そういった不足な事態を避けるためにも、1か所だけに頼るのではなく、複数の頼れる施設や頼れる人を予め確保して起きましょう。

例えば、行政の施設だけでなく、民間の施設も緊急時に使えるように登録しておく。病気の子どもを預かってくれる病児保育園も1か所だけでなく、複数か所に事前登録をする。

また困ったときにお互いに助け合うことが出来るママ友グループを作っておく――など、困った時に頼れる「自分だけのネットワーク」を作っておくことで「子どもを預けられない」というリスクを分散することが出来るようになりますよ!

リフレッシュのために行政施設や民間施設を使うことは、悪いことではありません!

急な用事やママや子どもの病気の時にだけ、子育て支援サービスを使っていけないわけではありません。

ただ、仕事や家事のスケジュールなどで「この日は忙しくなりそうだ……!」というのがわかっているのなら、前もっていくつか確保(予約)しておくのもひとつの方法です。

本当に忙しくなったなら、そのまま育児サービスを利用すれば良いし。仮にそこまで忙しくならなかったとしても、子どもを預けている時間で、自分のリフレッシュのための時間に使って
少しでも日頃のストレスを和らげるようにしてくださいね。

アナタにあった育児支援はいろいろありますよ!

最近では、働くママを支援する育児支援サービスも以前よりもずっと増えてきました。
ざっと挙げられるだけでも、次のような育児支援サービスがあります。

・病児保育……病気の子どもを病院に預けることが出来るサービス
・ベビーシッター派遣サービス……民間のベビーシッターに子どもを預ける※
・ファミリー・サポート・センター……地域の人に子どもを預けるサービス
・ショートステイ……児童養護施設や保育所などで短期間の宿泊で預かってもらえる
※割引券の利用で手頃な価格で利用が可能です。

意外に思われるかもしれませんが、子育て中に利用することが出来るサービスは従来よりも増えています!

だからワンオペ育児が大変だ、と思ったら上記のようなサービスを利用して、少しでも子育ての不安や負担を減らすように心がけてみてくださいね。

[参考1]『脱・ワンオペ育児』|すくすく子育て

パパがいるのに、全然育児や家事に協力的じゃない!
一昔まえに比べれば減ってきたとは言え、それでも育児に協力的ではないパパは少なくありません。

世間では「イクメン」なんて言葉もあるのに、どうして我が家の旦那は……と憂鬱になっているママに知ってほしい、パパが協力的になる方法をご紹介します。

人生設計について話し合う時期に来ているのかもしれません……!


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仕事が忙しいのはわかるけれど、本来ならばパパだって出来る範囲で育児を手伝って然るべきです。
しかし、それを全くしない。これはすでに、大きな問題です。

アナタは確かに「ママ」かもしれませんが、1人の人間です。
アナタにもアナタらしい人生を生きる権利があるのです。

だから、今後の二人の人生設計について、真剣に何度も話し合う必要があります!

残念ながら、人間は一度や二度言われただけでは変わりません。
少しずつ、少しずつ。それこそ「もう1人の子どもを育てる」ぐらいの感覚で、パパとも向き合わない限り、今のパパが育児に協力的になることは難しいのかもしれません。

私の人生のためにこの関係を精算する――というぐらいの強い決意で、パパに対して何が不満なのか、どんな問題を抱えているのかを、きちんと伝えるようにしてみてはいかがでしょうか?

パパの仕事が忙しいときには、どうすれば良い?

働き方改革やリモートワークが増えて、少しずつですが仕事にかける時間も少なくなって来ました。

だからこそ、パパの仕事が忙しいことをちゃんと誰かに相談したりする必要があります!

それはパパの会社の上司かもしれないし、近所にいるおじいちゃん、おばあちゃんかもしれない。

また育児支援なども積極的に活用して、少しでもママの負担を減らすことも必要かもしれませんよ。

ママだけでなく、パパの人生も変わるべきときが来ているのかも?

サービス残業や仕事のしすぎで、家族との時間がほとんど取れない。
これはパパだけのせいじゃないのかもしれません。

そして、そんな会社で長々と働いてきたら、子育てだけでなく、パパの人生にとっても決して良い影響を与えません。

もしかしたら、アナタが感じている「そろそろ限界!」というワンオペ育児の負担は、アナタだけでなく、パパの人生をより良い方向へと導くためにも、必要なことなのかもしれません。

だからこそ、この機会に思い切ってお互いの人生のこと、これからの未来のこと、子どものことを話し合ってみませんか?

[参考1]『脱・ワンオペ育児』|すくすく子育て

世代、年齢が違えば、考え方も違います。
そして、当たり前ですが子どもに対する教育観や子育て方法も、世代によって全く異なります。

今回は、特に現役世代の子育てとおばあちゃん世代の子育て部分との違いをピックアップしてご紹介します。

それぞれの育児に関するやり方の違い


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【昔のやり方】
・授乳について……時間を決めて3時間おきに授乳
・うつぶせ寝について……頭の形がよくなり、寝付きが良くなると考えられていた
・果汁について……3、4か月ごろから果汁をスプーンで与えていた
・日光浴について……ビタミンDの生成のため日光浴を推奨
・沐浴について……水が入るのを防ぐため両耳をおさえるように指導された

【今のやり方】
・授乳について……母乳の場合は、赤ちゃんが欲しがったら授乳してOK
・うつぶせ寝について……乳幼児突然死症候群予防のため「あおむけ寝」が推奨。
・果汁について……母乳の摂取量の減少と栄養不足になる恐れがあるため推奨されていません。
・日光浴について……赤ちゃんを外気や温度差に慣らす「外気浴」へ変更
・沐浴について……両耳を抑える必要がない。赤ちゃんの中耳が狭いからすぐに水が出るので

たった、これだけの項目であっても、こんなにも昔と今の育児方法は異なっています。

もちろん、未だに共通している内容もありますが、育児もいろんな物事と同じようにアップデートされ続けているので、必要以上におばあちゃんたちの言うことを聞く必要はありませんよ!

おばあちゃんのアドバイスとネットの情報が違う時は、どうすれば良い?

インターネットの情報は玉石混交です。最近では、きちんとした育児情報も探せば見つかるようになりました。

しかし、一件「これは良い方法だ!」と思われる方法であっても、実は危険な方法だということも少なくありません。

おばあちゃんから聞いたアドバイスとネットのアドバイスが違っていたら、まずはおばあちゃんのアドバイスを聞いてみた方が、経験から出た言葉なので確かかもしれません。

ただし、おばあちゃんたちが「これはテレビやネットで書いてあったんだけど~」と言って、経験ではない部分からアドバイスする場合は、必ず情報の出どころを確認し。それが正しい情報かどうかを確かめるようにしてください。

祖父母世代の情報が役立つこともいっぱいあります!

ネットの情報や自分たち世代がわからない、伝統行事やおばあちゃんの経験から来た、子どものあやし方や泣き止ませ方などは、本当に聞いて身になる話がいっぱいあります!

そういった話を聞き出すためにも、あえてママやパパは「育児の失敗談」を聞いてみると良いかもしれませんね。

ネットには載っていない”生きた経験”は、やっぱり経験した人の中にしかありません。
そして、いつかはアナタがおばあちゃんたちから教わった失敗談を自分の子どもに伝えてあげられるようになれると良いですね♪

[参考1]『おばあちゃんに聞いてみよう!』|すくすく子育て

世代や年齢によって子育ての考え方は違います。
当たり前ですが、現役世代の子育て観とおばあちゃん世代の子育て観は、大きく異なっています。

ママの中には「どうしてわかってくれない!」ということを、ついおばあちゃんに言いたくなることもあるでしょう。

今回はそんなおばあちゃんとママとの付き合い方の心得をご紹介します。

子育てに「正しい」は、ない!


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子育ての考え方が世代によって異なるのは、それぞれの生きた時代ごとに子育てのカタチが変容しているからでもあります。

意外に思われるかもしれませんが、子育てにはその時代の思想や社会全体のカタチが映し出されているのです。

だから、どっちの言い分も正しいし、間違っているのかもしれないのです。

おばあちゃんの考え方を変えるのは至難の技です。
だからママとしては、おばあちゃん世代との子育ての考え方の違いを”面白がる”ぐらいの気持ちでお互いに話し合うようにすると、トラブルを防ぎやすくなります。

祖父母世代の子育て方に納得できない場合は、どうすれば良い?

今の時代とおばあちゃん世代では、科学や医学に関する定説や解釈が異なっていることが多々あります。

そして、どうしても祖父母世代の方と意見が食い違ってしまうことってありますよね?

そんな時は「アナタが言うことは間違っている!」と言い切るのではなく。病院や保育園の先生などの”第三者が言っていたこと”という体で、やんわりと自分の意見を伝えるようにしましょう。

「絶対にダメ!」という言葉は余計に相手の反発を招いてしまいます!

おじいちゃん、おばあちゃんが善意でやってくれたことや教えてくれたことの中には「やめて欲しい」ということがあるかもしれません。

そういう時に「二度とやらないでください!」「絶対にダメです!」という言い方をしてしまうと、幾らおじいちゃん、おばあちゃんとは言え傷ついてしまいますし。関係が悪くなってしまうこともあります。

子どもと接するのと同じように、まずは話を聞いてあげる。
その上で「ありがとうございます!でも、●●は保育園の先生に言われて~」というように、共感してあげて、第三者の意見として自分の意見を伝え、最後にまた感謝する――というように、あえて耳を傾けてあげるようにすると、良好な関係を築きやすくなります。

おばあちゃんたちの気持をわかってあげると気が楽かも?

おじいちゃん、おばあちゃんの子育ては、たしかに古いのかもしれません。

でも、パパやママに対してのアドバイスや子どもに対する「なにかしてあげたい」という行動には、思いやりの心や愛情が溢れています。

だからこそ、自分の意見と違ったり、考え方が違っていたりしても、まず受け入れてあげて、その「なにかしてあげたい」という気持ちに素直に「ありがとう」と伝えてあげてくださいね。

ちょっとしたことかもしれませんが、その心遣いがお互いの人間関係をスムーズにしますよ!

[参考1]『おばあちゃんに聞いてみよう!』|すくすく子育て

大人としては、誰とでも仲良く出来る活発な子どもになってほしいと、ついつい考えてしまいますよね。
特におとなしい子の場合は「成長してもこのまんまなんじゃ……」と不安になってしまうのではないでしょうか?

でも、お子さんの性格は周囲の環境と心と身体の成長によって変わっていくので安心してくださいね。

年齢的に内向的な時期がある!


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ある程度の年齢になると、子どもは社会性を身につけて自分から積極的にコミュニケーションを取ろうとします。

ただ、そういった社会性が身につくのは3歳、4歳になってから。

2歳までの子どもが内向的なのは、子どもの性格のせいではなく「内向的な時期」なのです!

気質は変わらないけれど性格は子どもが自己改造できる!

「三つ子の魂百まで」ということわざにもあるように、その子どもの個性や生まれ持った気質は、成長しても変わらないことがほとんどです。

しかしある程度の年齢――思春期ごろになると子どもの中に「なりたい自分」というのが生まれます。
そうなると子どもは自分で「なりたい自分」になるために、コツコツとトライ・アンド・エラーを繰り返し、自分の性格を”自己改造”していくのです。

だから、子どもの気質は変わらないけれど、性格は十分変わる可能性があります。

どんな風に成長するのか、どう性格が変わるのかは、その子がどんな「なりたい自分」を目指すか次第かも?

親が持つ子どもへのイメージが子どもの性格に影響を与えます。

子どもは生まれたときから、親の言葉を受けて育ちます。

例えば「アナタは暗い子ね!」と親から言われ続けた子は、その子の気質が活発で明るい子どもだったとしても「自分は暗い子なんだ」と思い込みやすくなります。

実はアナタが思っている以上に、子どもはアナタが思っていること、言っている言葉に大きな影響を受けているのです。

だから「内向的だな」と思ったとしても、それをマイナスに捉えず「優しく見守るタイプなんだ」「慎重派だから、将来うまくいくぞ!」とか、その子のプラスな面を認めて褒めてあげましょう。

そうすることで子ども自分の良いところを伸ばして行くことが出来ますよ!

コミュニケーション能力が高ければ良いというものではないかも?

人と仲良く出来ることは、出来ないよりも出来た方が良いかもしれません。

でも、それがその人のすべてではないことを社会に出ているママやパパたちが1番わかっているのではないのでしょうか?

コミュニケーション能力が高い。自己アピールが出来るだけで社会人として成功出来るわけではありません。

「コミュニケーション能力が高い」ということは、あくまで1つの個性です。

だから今の子どもの性格を良い方向に解釈して、それを伸ばしてあげるようにしてくださいね。

[参考1]『コミュニケーション能力はどう育つ?』|すくすく子育て

コロナのせいで日常生活は一変しました。
そして、その被害を一番受けているのは、もしかしたら子どもたちかもしれません。

特に子どもたちの中でも「発達障害」と思われる子どもたちにとって、コロナはただでさえ生きにくい生活を生きにくくするモノでしかありません。

私たちは、そんな発達障害の子どもたちに対して、どのように接すれば良いのでしょうか?

不安が苦手な発達障害の子どもに合わせた説明の仕方を


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発達障害の子どもたちは、症状の大きい小さいはありますが、現状を理解することが苦手です。
だからこそ、世の中の変化をどのように受け入れれば良いのか。そして、変化にどう対応すれば良いかがわかりません。

そんな子どもたちを安心させるためには、ママやパパが子どもの”理解度”に合わせて、わかりやすく説明してあげること。

また、新型コロナウイルス感染症はしっかりと予防すれば、決して危険な病気でないことを伝えてあげてください。

ママやパパたちからすると辛いことかもしれませんが、発達障害の子どもたちは周りの大人を頼らざるを得ない状況も手伝って、普通の子どもよりも、ママやパパの不安や感情に敏感です。
難しいことかもしれませんが「新型コロナウイルス感染症を正しく恐れる」ためにも、ママやパパも毅然とした態度を子どもに見せ、それを説明することが重要です。

療育や発達相談に行っても大丈夫?

少しずつですが、世界は日常を取り戻しつつあります。
しかし、もしも新型コロナウイルス感染症に感染することが不安なら、無理して療育や発達相談に行く必要はありません。

風邪や下痢、ぜんそくなどの急性の病気は、すぐに病院での治療が必要になりますが、療育はしがらくおやすみしても、大きな変化は現れないからです。

むしろ、病院に行くことで新型コロナウイルス感染症に感染してしまう可能性も否めません。

また発達相談に関しては、今は自治体によっては電話での相談が出来るようになっているところもあります。
「行けないから」と諦めずに、まずは最寄りの自治体や以前通っていいた発達相談に関する専門の機関に問い合わせをしてみてはいかがでしょう?

散歩やお出かけは決して悪いことではありませんよ!

緊急事態宣言が発令されたばかりの状況と7月現在では、世間の状況も大きく変わっています。

もちろん、依然として新型コロナウイルス感染症の猛威は収まってはいませんが、新しい生活様式に従って行動することによって、新型コロナウイルスに感染するリスクを低く抑えられることはハッキリとしています。

だから、発達障害の子どもの気持ちが落ち着かないときには、マスクは必要かもしれませんが少し散歩に出かけてみたり、県内をドライブしたりすることは決して悪いことではありません。

3密を避けつつも、子どもも、ママやパパもストレスが少ない環境を作ることで、結果的に子どもの心が守られて子どもは安心して育つことが出来るようになりますよ!

[参考1]『専門家からのアドバイス・メッセージ(5)発達が気になる子どもとの過ごし方』|すくすく子育て