アルコール消毒液が手に入らないときには、比較的入手しやすい「無水エタノール」でも消毒液を作ることができます。
しかも「水」と「無水エタノール」だけで、消毒液があっという間に作れちゃいます!
【自作】無水エタノール消毒液に必要な材料
画像出典photoAC
[材料]
- 無水エタノール……80cc
- 水……100cc
水の中に無水エタノールを入れて、混ぜることで「無水エタノール消毒液」を作ることができます。
エタノールの濃度が高いほど効果が高いワケではありませんが、手指消毒に向いているのは濃度80%前後のエタノールだと言われています。
薄すぎると効果が弱まってしまうので、なるべく濃い目に作るように心がけてくださいね。
【自作】無水エタノール消毒液を使う際の注意点
無水エタノール消毒液は普通のアルコール消毒液と同じように使うことができます。
しかし、あくまで代用品です。
次のようことに注意してください。
- ・エタノール禁止のボトルを使わない
- ・家族が誤飲しないように印をつける
- ・作るときは使う量だけ
100均などで販売されているボトルの中には「エタノールを入れないでください」と書いてあるものがあります。
これはエタノールを入れることで容器がひび割れたり、破損をしてしまう恐れがあるからです。
また無水エタノール消毒液にも殺菌効果はありますが、他の自作消毒液と同じく長時間置いていると、殺菌効果が落ちてしまうので、使うときは、使う量だけにしてくださいね。
無水エタノール消毒液にアロマを入れて、マスク消毒もOK!
無水エタノール消毒液をそのまま手洗い用の消毒液と使っていただくだけでなく、「無水エタノール消毒液+アロマ」でより使い勝手が良くなりますよ!
無水エタノール消毒液の中に自分や家族が好きなアロマを入れてあげるだけで、ルームスプレーとして使うことができます!
またマスクにアロマを入れた無水エタノールを使って、吹きかけることで殺菌しながら、気分をリフレッシュすることもできますよ♪
新型コロナウイルスのせいで、アルコール消毒液が不足しています。
代用品として、新型コロナウイルスと似ているSARSウイルスにも効果があった、せっけんや中性洗剤を使う方法や台所用合成洗剤で、消毒液を作る方法などがあります。
今回は、中性洗剤などと同じく身近にある「漂白剤」を使って作る、ウイルスの除菌剤の作り方をご紹介します。
【自作】漂白剤消毒液に必要な材料
[材料]
- ハイター系漂白剤……ペットボトルの蓋1杯分
- 水……1L
毎日の拭き掃除などに使っている、ハイター系の漂白剤には、殺菌効果の強い「次亜塩素酸ナトリウム」が含まれています。
この次亜塩素酸ナトリウムが含まれているハイター系の漂白剤を水で薄めて、0.1%の濃度にすることでアルコール消毒液の代わりに使うことができるんです!
漂白剤は強い殺菌効果があるだけでなく、肌に対してダメージを与えるほど強い力があります。
くれぐれも原液をそのまま使うのではなく、水でしっかりと薄めてから使用するようにしてくださいね。
(ハイター系漂白剤を使うときは、なるべく手袋をしましょう!)
【自作】漂白剤消毒液の使い方
自作した消毒液を作るとき、使うときには次のことに注意してください。
- ・記載されている用量を守ること
- ・ペーパータオルなどに浸して使用する
- ・漂白剤消毒液を使うときは手袋をする
- ・漂白剤消毒液を使うときは換気を心がける
- ・なるべく作り置きせずに、必要な分だけ作る
- ・漂白剤消毒液で吹いたあとは、水拭きもする
アルコール消毒液と違って、ハイター系漂白剤を使った消毒液は、時間の経過と共にその力が弱まってしまいます。
新型コロナウイルスだけでなく、しっかり殺菌を行うためにも、手間はかかってしまいますが、なるべく使うときに必要な分だけ自作の消毒液を作るようにしてください。
そして、忘れてしまいがちですが、漂白剤消毒液を使ってドアノブや床などを吹いたあとは、しばらく経ってから水拭きをして、漂白剤の成分を取り除くようにしてください。
(肌に刺激が強いだけでなく、金属を腐食させる効果があるので)
キッチン泡ハイターなどは、そのまま使ってもOK!
ハイター系の漂白剤の中には、泡を噴出するタイプのものも販売されています。
「キッチン泡ハイター」のように泡を使って、除菌・殺菌するタイプの商品は、薄めずにそのままアルコール消毒液の代わりとして使っても問題ありません。
この場合も手袋を使うようにしてくださいね!
また子どもが誤って飲んでしまわないように、作った漂白剤消毒液に関しては、ラベルをつけたり、子どもの手が届かない場所に置くようにしましょう。
新型コロナ対策で消毒すべき場所
新型コロナウイルスは、通常のコロナウイルスよりも、長い時間生きることが出来るとされています。
しかし、そんなコロナウイルスも「消毒」の前には、勝てません!
今回は新型コロナウイルス対策として、消毒しておきたい場所をご紹介します。
新型コロナウイルス対策で消毒すべき場所一覧
居間・ダイニング
- ・ドアノブ
- ・窓の取っ手
- ・照明のスイッチ
- ・椅子
- ・壁
- ・床
大人だけでなく、子どももベタベタと触る場所は、コロナウイルスに限らず、さまざまな菌が発生しやすい場所です。
台所・トイレ等
- ・蛇口
- ・シャワーヘッド
- ・洗面器
- ・排水溝
- ・浴槽
- ・便座
- ・便座の蓋
- ・流水レバー
意外に盲点なのが「蛇口」と「シャワーヘッド」でしょう。
いつものお掃除でもついつい忘れてしまう場所は、当然ながらウイルスが付着し、繁殖しやすい場所でもあります。
その他
- ・子どものおもちゃ
- ・マウス
- ・キーボード
- ・ゲームのコントローラー
- ・テレビ、エアコンのリモコン
- ・スマホ
特に忘れてしまいがちですが、子どものおもちゃやゲームのコントローラー、キーボード、スマホは菌の温床となってしまいやすいので、この機会に重点的に消毒するようにしてくださいね!
上着やカバンやリュック、洗濯物は大丈夫?
日常生活の中で手でベタベタと触れるものは、雑菌やウイルスが繁殖しやすいとされています。
しかし、日常生活で”自分が使うもの”に対しては、そこまで神経質になる必要はないようです。
外気に触れる上着やカバン、リュックに関しても自分だけが使うものでしたら、過度に心配する必要はありません。
(他の人にベタベタ触られる、或いは衛生的に気になる場合は消毒しても問題ありません)
また洗濯物に関しても、通所の洗濯洗剤を使って外で干すことで、ウイルスが感染するということは考えにくいので、こちらも必要以上に神経質にならなくって大丈夫。
トイレやお風呂のタオルに関しても、家族間であれば使いまわしても大丈夫ですが、家族の中で気になる症状が現れた場合は、それぞれにタオルを分けて家の中でも感染が拡大しないように注意してくださいね。
コロナ予防はマスクだけでなく、「家の中にウイルスを持ち込まないこと」も大切です!
アルコール消毒液があればウイルス予防も一安心ですが「台所用合成洗剤」を使って、自作の消毒液を作って使えば、ウイルスの感染力を低下させる効果が期待できますよ。
台所用合成洗剤で自作消毒液を作ろう!
[材料]
- ぬるま湯……1L
- 台所用合成洗剤……5~10cc
アルコール消毒液も不足しがちですが、台所用合成洗剤とぬるま湯で自作消毒液を作ることができます。
作り方は非常にカンタン!
ぬるま湯の中に台所用洗剤を混ぜて、それをアルコール消毒液代わりに使うだけ。
たったこれだけのことですが、ウイルスの感染力を低下させることができます。
せっけんや中性洗剤でも、なぜウイルス予防に効果が期待できる?
アルコール消毒液に含まれるアルコールは殺菌効果がありますが、アルコールが含まれないせっけんや中性洗剤にも、なぜウイルス予防に効果が期待できるのでしょうか?
その理由はせっけんと中性洗剤に含まれる”界面活性剤”にあります。
コロナウイルスとよく似たSARSウイルスには、脂質の膜があります。
要するに、コロナウイルスもSARSウイルスも「脂の膜」をまとっており、この膜を界面活性剤の力で洗い流すことでウイルスが付着するのを防ぎ。感染力を無くすことができると期待されています。
つまり、アルコール消毒液がなかったとしても、いつものせっけんで手を洗うだけでも、十分にウイルスの感染力を弱めることができるのです!
家庭用の中性洗剤でウイルス対策!
家庭用の中性洗剤をアルコール消毒液の代わりに、ぬるま湯で薄めてスプレーで吹付け雑巾などで拭くことで、ドアノブなどの人が触れるところに付着しているウイルスを落とし、ウイルスの感染力を弱めることができます。
また家庭用の中性洗剤は強い殺菌効果が期待できる「次亜塩素酸ナトリウム」の代わりに使っても、十分効果があるとされています。
家にあるものでも、ウイルスを殺菌&対策を!
アルコール消毒液がなかったとしても、せっけんや中性洗剤、台所用の合成洗剤などを使って、ウイルスの殺菌&対策が可能です。
小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、マスクや重たいアルコール消毒液を買いだめするのも一苦労ですよね。
でも、自宅にあるものを使って十分にウイルスの殺菌&対策が可能なので、必要以上に不安になったり、心配しないでくださいね。
※新型コロナウイルスに対する効果があるかは、まだ実験で確認されていませんが、SARSウイルスと同じようにコロナウイルスも界面活性剤を含むせっけんや中性洗剤を使うことで、感染力を低下させることができると期待されています。