熱中症の応急処置時に水分を子どもに取らせてあげることができる「経口補水液」は、自宅でも簡単に作ることが出来ます。

今回はNHKで紹介された、経口補水液の作り方や気になる熱中症予防について、ご紹介します。

経口補水液のレシピ


画像出典:PhotoACより

  • ・水……1L
  • ・塩……3g
  • ・砂糖……40g
  • ・レモン汁……少々

1Lのお水に、それぞれの材料を良く混ぜて溶かしてください。
最後に、香りつけにレモン汁を少々加えると風味が良くなります。

自家製の経口補水液ですが、乳幼児にも飲ませてあげることができるので、夏場は常備していても良いかも?

なお、塩分が濃くなりすぎないように、それぞれの分量には注意をしてくださいね。

熱中症予防のための塩分濃いめの食事は意味がない!

熱中症対策には水分を摂取することだけでなく、塩分も取ることが大事だと言われます。

しかし、脱水が進んでいる時にこそ塩分は必要であり。そうでない日常生活の中では、塩タブレットや塩分濃いめの食事は熱中症予防の効果はありません!

それに普段から塩分を多く取っていたとしても、おしっこと一緒に体外に排出されるので、実はそれほど効果がないのです……。

スポーツドリンクと経口補水液の使い方は異なります!

テレビコマーシャルなどで使われる「イオン飲料」は「水分の中に塩分や糖分が含まれている飲み物の総称」です。

経口補水液も、分類としてはイオン飲料に含まれますが、スポーツドリンクとはその用途が異なります。

  • 経口補水液……脱水症状などを起こした人に、治療で与えるもの
  • スポーツ飲料……塩分とエネルギー補給のための糖分が含まれている

実は経口補水液は別名「飲む点滴」と呼ばれます。そもそも熱中症などで水分が必要な方向けに開発されているため、塩分濃度はスポーツドリンクよりも濃い目です!

だから、普段の水分補給に経口補水液は向きません。

逆に熱中症の時にはスポーツドリンクでは、水分の吸収率が悪いし。必要となる塩分も足りません。

用途にあわせて使い分けるようにしてくださいね。

自宅で経口補水液を作って、万が一に備えよう!

経口補水液は、買えば結構高いですが、ご紹介したレシピを参考に作れば、お手頃価格で作ることが出来ますよ!

万が一の時に備えて、予め少しだけでも作り置きしていると良いかもしれませんね。

[参考1]『子どもの熱中症Q&A』|すくすく子育て

新型コロナウイルス感染症のせいで、夏場でもマスクが手放せなくなってしまいました。
ただでさえ、体温調節が難しい子どもたちにとって、口から冷たい外気を吸引することが出来ない状態は、熱中症のリスクをあげてしまう大きな問題です。

そして、仮に自分の子どもが熱中症と思われる症状が出てしまったら、どうすれば良いのでしょうか?

熱中症の応急処置は「身体を冷やす」と「水分補給」


画像出典:PhotoACより

もしかして、熱中症なのでは!と思ったら、応急処置として「身体を冷やす」こと。
そして、水やスポーツドリンクなどを飲ませて「水分補給」をするようにしてください。

[熱中症応急処置]身体を冷やす

  1. ・日陰、エアコンが効いた場所に子どもを移す
  2. ・首、わきの下、脚の付け根などを冷やす
  3. ・身体を濡れタオルで拭いて、うちわで仰ぐ

野外で子どもが熱中症と思われる症状が現れたら、すぐに日陰かエアコンが効いた場所に子どもを移してください。

その後、氷や凍らせたペットボトルなどを使って首、わきの下、脚の付け根などの太い血管が通る場所を冷やしましょう。

そして、少しでも体温が下がるように、子どもの身体を濡れタオルで軽く拭いてあげて、うちわで仰ぎ、気化熱の力を借りて体温が下がるようにしててください。

冷感グッズと使うときにはご注意を!

冷却シートには、残念ながら熱中症の熱を下げる効果はありません。
氷などを使って、直接的に体温を下げるようにしてあげてください。

また大人が使う冷却スプレー・制汗スプレーは、子どもの体を冷やす目的で作られた商品ではないため、必要以上に体温が下がってしまう可能性があります、ご注意を。

[熱中症応急処置]水分補給をする

身体を冷やしつつ、水分もしっかりと補給させるようにしてあげましょう。
この時に、出来ればスポーツドリンクではなく、経口補水液を飲ませてあげるようにしましょう。

経口補水液は別名「飲む点滴」と呼ばれています。水分も塩分も経口補水液の方が効率的に身体に吸収されるため、熱中症の処置には経口補水液の方が効果を発揮します。

また乳幼児、幼児の場合は、それぞれ次のように処置をしてください。

  • 乳児……母乳やミルクを飲ませてあげる
  • 幼児……乳幼児用のイオン飲料や、いつも飲んでいる麦茶・ジュースなど

意外に思えるかもしれませんが、乳児には母乳を飲ませてあげてください。
母乳には赤ちゃんに必要な塩分も糖分も水分も含まれています。だから、熱中症が疑わしい場合は、安心して母乳をあげてくださいね。

身体を冷やすも、水分補給も同時に行って!

熱中症の処置には「身体を冷やす」と「水分補給」の療法を同時に行う必要があります。
片方だけの処置では、十分ではありません。

大人以上に熱中症になりやすい子どものために、万が一の備えとしてご紹介した情報を覚えておいてくださいね!

[参考1]『子どもの熱中症Q&A』|すくすく子育て

コロナ禍のせいで、夏場でもマスクをしなければならくなくなりました。
そのせいで、タダでさえ熱中症になりやすい子どもたちの熱中症リスクが上がっています。

でも、身近で熱中症ってどんなものが知らないから、子どもが熱中症なのか。そうでないのかはわかりませんよね?

今回は今のうちから知っておきたい、子どもの熱中症の症状についてご紹介します。

子どもの熱中症を見分けるには?


画像出典:PhotoACより

身体の中に溜まった熱を外に出すことが出来ず、体温を下げられなくなり。さらに身体の中から水分が失われ、身体の芯の部分の体温が上がってしまうと熱中症になってしまいます。

この熱中症のサインとしては

・子どもの体温が38度以上になっていないか
・体が熱いのに汗が出ていない
・おしっこの量が少なくなっている
・皮膚が乾燥して熱くなっている

これらの症状のうち、どれかが現れていたら、熱中症になっている可能性が高いと考えてください。

風邪の熱と熱中症の熱は、どう違う?

子どもは風邪を引いても、38度以上の熱を出してしまうことがあります。
風邪の熱は、体内に入ったウイルスを倒すために、体内の熱を上げます。

そのため、風邪の熱は「内側」から熱が出ている状態だと考えてください。

逆に熱中症の熱は「外側」の熱で体温が上がっている状態なので、症状が微妙に異なります。

コロナ渦で熱中症を予防するには?

厚生労働省のガイドラインでは、人と2m以上離れている場合は、熱中症を予防するためにマスクを外しても良いとされています。

ただ、外でマスクをはずすのって、この時期は怖いですよね?
特に小さい子どもは、熱中症になりやすいので、今年の夏は不要不急の外出を避けることも大切かもしれません。

・室内の温度に気をつける
・なるべく炎天下に外に連れ出さない
・こまめに水分補給をさせる

また小さいお子さんに対しては、上記のことを意識して子どもをコロナと熱中症から守ってあげてくださいね。

熱中症は予防が出来ます!過度に怖がらないで

熱中症は、たしかに命の危険性のある病気です。
しかし、ちゃんと対策をとってさえいれば、熱中症を予防することは可能です。

それにコロナ禍中で、今も不要不急の外出は避けるのがベターな状況です。

熱中症予防の観点も含めて、今年の夏は必要なとき以外は外出しないようにした方が良いかもしれませんね。

[参考1]『子どもの熱中症Q&A』|すくすく子育て

乳幼児の場合は、マスクがあるせいで熱中症になりやすいため、WHOでは2歳未満の子どものマスク着用は危険だとしています。

新型コロナウイルス感染症のせいで、夏場でもマスクが手放せなくなってしまいましたが、子どもたち、特に乳幼児をコロナと熱中症から守るには、どうすれば良いのでしょうか?

2歳未満の子どもにマスクが危険なワケ


画像出典:PhotoACより

赤ちゃんの口と鼻は、とても小さいですよね?
その小さな口と鼻をマスクで覆ってしまうと、赤ちゃんは呼吸がしにくくなってしまい、苦しくなってしまいます。

だから、できるのであれば2歳未満の子どもは、マスクをしない方が良いでしょう。

しかし、どうしても人混みが多い場所に子どもを連れていかなければならない――という時は、適度に人がいないところに退避して、マスクを取って呼吸をさせてあげたりして、空気を吸うことができる機会と身体にこもった熱を外に出す機会を作ってあげてください。

また、時折子どもの顔色を見ながら、息が苦しくないかを確認したり、水分補給を忘れないようにしてあげてくださいね。

外出時の服装にも、夏場は注意が必要です!

大人よりも体温が高い乳幼児の場合、体温調節がしやすい涼しい格好にしてあげることが重要です。

ただし、次のことを意識して、直射日光がなるべく当たらないようにしてあげてください。

  • ・通気性の良い素材の長袖を着せる
  • ・帽子をかぶせてあげる

熱い中で帽子をかぶせると熱がこもってしまいそうに思えますが、帽子をかぶることで汗をかき。その汗で体温を下げることにつながります。

だから、赤ちゃんにもなるべく帽子をかぶせてあげるようにしましょう。

部屋の気温を無理に上げすぎる必要はありません!

「エアコンのせいで体温調節機能が低下してしまうのでは……」と不安に思われるママもいらっしゃるかもしれませんね。

確かに「クーラー病」と呼ばれるエアコンによる身体の冷やしすぎは良くありません。

しかし、人間にはそもそも体温を調節する機能が備わっており、エアコンの中で過ごしていたとしても、徐々に慣らしていけば外気の暑さにも耐えられるようになります。

また汗を出すための「汗腺」は、成長と共に増えるのではなく、生まれた時からその数が決まっています。

だから、暑い場所で子どもを育てることで、体温調節しやすくなるということはないですし。小さいときから暑い場所に慣らす訓練をする必要もありません。

熱中症は予防ができる病気です。

熱中症は温度に気をつけたり、服装に気をつけたりすることで予防できる病気です。

また、子どもを連れてどうしても暑い中外出しなければならない、という時は、保冷剤や冷却剤、経口補水液を持ち歩くなどの備えをしておけば、外出時であっても熱中症をより予防しやすくなります。

熱中症はたしかに怖い病気ですが、予防ができる病気だと言うことを忘れずに、備えだけはしっかりとしておきましょう!

[参考1]『子どもの熱中症Q&A』|すくすく子育て

子どもと外に出ていたら、熱中症のような症状になってしまったら、誰だってパニックになってしまいます。

仮に、子どもが熱中症になってしまったら、どこに連れて行けばよいのでしょうか?

次のような熱中症のサインが出たら、救急車をよんで!


画像出典:PhotoACより

熱中症のサインが出ている場合、速やかに緊急病院に行って処置してもらう必要があります。

次のような症状が出ていたら、すぐに救急車を呼びましょう。

・38度以上の熱がある
・汗をかかない
・尿が出ない
・吐く
・ぐずる
・泣き出す
・ぐったりしている
・意識がもうろうとしている

熱中症の症状になると、身体の中から水分が失われ、汗や尿が出にくくなってしまいます。

また、熱中症の症状が進むとことでちょっとしたことで子どもがぐずったり、すごく泣き出したりすることがあります。

そして、症状が悪化すると吐いたり、ぐったりし、意識がもうろうとしてくることもあります。

このような場合はすぐに治療が必要です!

熱中症っぽい子どもを家で介抱する場合は、どうすれば良い?

子どもが熱中症っぽくなってしまい、家で休ませている時には、次のことを意識して子どもの健康状態を把握するようにしてください。

・表情(苦しそうな顔をしている、眉間にシワが寄っているなど)
・受け答えがおかしい
・目をなかなかあわせてくれない
・おしっこが出ている量が減っている

子どものちょっとしたことを観察することで、子どもの健康状態をある程度把握することが出来ます。

特におしっこの量がどれぐらいだったかを記録することで、病院に子どもを連れて行った時に医師が子どもの健康状態を把握する、バロメーターとなり、治療に役立ちます。

難しいことですが、なるべくおしっこの量なども記録するようにしてくださいね。

なお、風邪の発熱と熱中症の熱は、種類が異なります。
熱中症の時に解熱剤を使っても、体温は下がらないので熱中症のときには解熱剤を使わないようにしてください。

子どもの熱中症はアナタの直感が教えてくれるかも?

毎日子どもを見ているママの「なにか変だ!」という直感は、バカになりません。

ついつい「気のせいかも」と思い過ごしてしまうこともある、ママの直感は当たっていることが少なくありません。

そして、お医者さんもママの「いつもと違うんです」という言葉を真剣に受け止めて治療を行います。

だから「なにか変だ!」と思ったら、すぐに病院へ受診するようにしてくださいね。

[参考1]『子どもの熱中症Q&A』|すくすく子育て

暑い中お出かけ、外出することに憂鬱さを感じたことはありませんか。私はよくあります。
また、暑すぎることによって健康障がいがでてきます。

暑さによる健康障がいには、どんなものがあるのか、どうしてもお出かけ外出が必要な時少しでも暑さをしのげる方法とはどんな方法かを、今回のコラムでお話ししたいと思います。

夏のお出かけと外出が辛い理由

異常な暑さ

最近、「夏が暑すぎる」と感じている人は多いのではないだろうか。オフィス街ではビジネスマンやOLが、苦々しい顔をして炎天下を歩く姿が目に付きます。「夏バテでどうも調子が上がらない」という人も少なくないでしょう。

ここ数年、気象庁から全国に熱中症対策を促す「高温注意情報」が出され、全国約930の観測点のうち、今季最多の123個の観測点で35℃以上の猛暑日、全観測点の8割にあたる744地点で30℃以上の真夏日を観測しました。

少し外に出ただけで何もしなくても汗が噴き出してくるほどで、そこにはもはや、古きよき日本の夏の風情はありません。

暑さで起こる健康障がい

高温で多湿の日本では、暑さによる健康障がいが起こりやすいといわれています。
近年では、以前より夏の気温が高くなっていることから、暑さによる健康障がいの発生が増えています。

夏バテ

夏バテは暑さが元となって起こる身たいの不調をいいます。

●主な原因
1.汗を大量にかくことで起こる脱水 → 水分・ミネラルの不足
2.屋内と屋外の気温差→自律神経の乱れ
3.暑さによる食欲の不振→栄養が不足
特に自律神経の乱れが、さまざまな症状を引き起こします。

●症状
疲れがたまる、全身がだるくなる、食欲がなくなる、胃腸の不調などです。

熱中症

暑さにより体内が高温になり、体内の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れ、体温の調節機能がうまく働かなくなった状態をいいます。

●主な原因
1.環境→気温が高い、湿度が高い、風が弱い、日差しが強い
2.からだ→汗が出ない、皮ふから逃げる熱が少ない、体温が上がる
3.行動→激しい運動、屋外の作業、慣れない暑い場所での作業

●症状
頭痛やめまい、吐き気、立ちくらみ、筋肉のこむら返り、けんたい感など

暑すぎると不快を感じるだけではなく、上記の健康障がいをおこすと言われているのです。

暑い夏に便利なお出かけグッズ

暑い夏を少しでも快適に過ごせるように我が家の夏のお出かけグッズは以下の3点です。

最近のお出かけ暑さ対策

○日傘と帽子

日傘は体の周辺まるごと日陰にしてくれます。まるごと日陰になるので体感温度も下がりますし帽子を被っただけよりも涼しいです。しかし、自転車に乗ったり、子どもと遊んだり、スポーツや野外作業をしたりというアクティブな活動では使えません。

帽子は自転車に乗ったり、子どもと遊んだり、スポーツや野外作業をしたりというアクティブな活動で大活躍します。しかし、頭の周辺だけしか紫外線を防いでくれないので、紫外線の対策が必要です。

○手持ち扇風機

手持ち扇風機とは持ち運び扇風機です。コンパクトなのでいつでもどこでも涼しい風を感じることができます。持って、置いて、首から下げてと3パターンでの使用が可能です。風量は何段階か調節ができます。

○冷感タオルで熱中症対策
自然に首元を冷やしてくれます。使い捨て物や繰り返し使えるものと多種多様です。いつでもどこでも涼しさを感じることができる手軽さも魅力です。

赤ちゃんの暑さと熱中症対策

○カンガルーの保冷・保温やわらかシート

抱っこ紐にもベビーカーにもとってつけることが可能です。保冷材も何度も使えます。

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保冷材の種類も多種多様です。

○赤ちゃん用の粉末麦茶
赤ちゃんの水分補給に必ず持ち歩いていました。

○赤ちゃん用スポーツドリンク
抱っこ紐の中にいると汗をよくかくので、お茶や水だけでなくこうしたイオン飲料を活用するとより安心です。

まとめ

暑い中出かけなければならないことは気分が憂鬱ですよね。
しかし、子どもの幼稚園や保育園のお迎えなどで外に出ることが必要になってくることがあります。

暑さ対策グッズを活用して少しでも暑さをしのぎましょう。

新型コロナウイルスの感染予防として、三密を避けること。
特に人と人との距離を取る、ソーシャルディスタンスが重要になっています。

大人もそうですが、子どもは日中登下校時に密になりやすく。子どもと子どもとの距離を取るために、傘を使って一定の距離を保つ、という方法も熱中症予防も含めておすすめです!

メリットいっぱい? 傘さし対策


画像出典:PhotoACより

小学校ですでに、傘さし登下校をされているご家庭も多いかもしれませんね。
登下校中に傘をさす「傘さし登下校」には、実は次のようなメリットがあります。

  • ・自然と子どもどうしの距離が開ける
  • ・体感温度が5~10度下がって熱中症対策に
  • ・紫外線をカットして日焼けしにくくなる

大人も美容のために日傘をさしますが、今年は感染予防のためにも子どもも日傘をさして登下校させたほうが良さそうです。

また子どもの「日焼け」が気になるママも「日焼け止め+日傘」で、子どもの焼けやすい肌を守ることができますよ!

登下校時のマスクは臨機応変にはずして!

文部科学省が22日に発表した「学校における新型コロナウイルス感染症 に関する衛生管理マニュアル」では熱中症などの健康被害が発生する可能性が高い場合は、マスクを外すようにと提言しています。
(ただし、マスクを外す際には換気や児童生徒等の間に十分な距離を保つ配慮が必要)

また夏場のマスクは地面からの照り返しの影響を強く受けやすく。マスクを着用し続けると、逆に熱中症になるリスクが上がる可能性も懸念されています!

人がいる場所では感染予防の観点から、マスクはつけたほうが良いですが、周りのお友だちと十分な距離を取れる場所では、マスクを外して身体の中の熱を下げるように子どもに伝えておいた方が良いかもしれませんね。

傘さし対策でコロナも熱中症も対策しよう!

小さな子どもにとって、傘をさして登下校するのは、なかなか大変です。
最近では、子ども向けの軽い素材で出来た傘も販売されており、この折に親子揃って通勤通学用の日傘を購入されてみても良いかもしれませんよ!

ただし、自転車通学時の傘さし運転は危険なのでやめましょう。

[参考1]『登下校中のマスク、文科省「暑い日はむしろ危険」 児童間距離確保に「傘」利用も』|毎日新聞

[参考2]『登下校にマスクは熱中症の危険性。「傘さし登校」でリスク回避へ』|gooニュース

夏になっても新型コロナウイルスの猛威はとどまるところを知りません。
緊急事態宣言こそ撤回されましたが、私たちは否応なしに「ウィズコロナ」を意識して生活をせざるを得なくなってしまいました……。

そして、夏に気になるのはコロナだけでなく”熱中症対策”もです!

コロナ禍でもエアコンは適切に使って!


画像出典:PhotoACより

日本救急医学会の2015年のデータによると熱中症が最も多く発生した場所は室内でした。
意外に思われるかもしれませんが、室内にいるほうが熱中症になりやすいのです!

だから厚生労働省でも、コロナ予防と熱中症対策として次のことを提唱しています。

  • ・屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合は、マスクを外す
  • ・強い負荷の作業や運動は避けこまめに水分補給
  • ・冷房時でも、こまめに換気して空気を入れ替える

マスクを使っていると、どうしても身体の中に熱が溜まってしまいやすく、熱中症になりやすくなってしまいます。
特に子ども大人以上に体温調節が難しいため、人がいない場所ではマスクを外して体温を下げるようにしてください。

エアコンで空気を入れ替える際の4つのポイント

エアコンを使っていても部屋の中の空気を入れ替えて、ウイルスを外に追い出すことが重要です。
その際に、次の4つのことを意識してくださいね!

  1. 1.風の入口と出口を作り「換気経路」を作る
  2. 2.複数の窓を開けて空気をより多く入れ替える
  3. 3.換気扇や扇風機、サーキュレーターなどで空気を回す
  4. 4.空気を入れ替える際には室温を高め(28度程度)に設定する

1時間に1回程度、1~2分程度で空気を入れ替えるだけでも部屋の中の空気は十分入れ替わりますよ!
また空気を入れ替える際にもエアコンはつけっぱなしにしておいてくださいね。

なお空気を入れ替える際に、室温を高めに設定することでエアコンの負担を減るので、気になる電気代も節約することができますよ!

コロナも熱中症もしっかり予防を!

新型コロナウイルスも恐ろしいですが、熱中症も命に関わる危険な病気です。
今年の夏は、コロナ予防もしつつ、熱中症対策もしっかりして、子どもを守らなければいけない、ママたちにとって大変な夏になりそうです……!

[参考1]『マスク着脱や冷房時の換気「新しい生活様式」の熱中症予防呼びかけ』|ヤフーニュース

[参考2]『夏の換気、効率的に 新型コロナ対策で熱中症リスク』|ヤフーニュース

スポーツ庁では体育時に熱中症リスクを考慮して、体育の授業中のマスクの必要はないという事務連絡を各都道府県の教育委員会などに行いました。

逆に言えば、マスクを付けていると熱中症のリスクがあるということでもありますが、どうしてなのでしょうか?

外気を取り入れることで身体の熱を下げている!


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私たちの身体は体温より、低い冷たい空気を吸って、身体の中で温められた息を出し。体温が必要以上に上がりすぎないようになっています。

しかし、夏場にマスクをしていると、どうしてもマスクの中で温まった空気をそのまま吸ってしまうので、体温が下がりにくくなってしまい結果として熱中症になってしまう危険性が高まるのです!

またマスクをして呼吸をしていると、大人でも息苦しいですよね?
これは運動中と同じく、マスクを付けて呼吸をしている状態は横隔膜などを必要以上に動かしており、運動しているのに近い状態になってしまいます。

普通の呼吸よりも、運動をしている状態に近い呼吸をするのですから、エネルギーを使うので、体温が上がりやすくなり、やはり熱中症のリスクが上がってしまうのです。

夏場のマスク時の4つの熱中症対策

 

  • ・なるべく外出を控える
  • ・いつも以上にこまめに水分を取る
  • ・マスクを付けて少しずつ散歩して身体を慣らす
  • ・冷房を使って室内を涼しくしておく

 

2020年の夏は、マスクをして外出をする夏になってしまいそうです。
そんな夏で、少しでも子どもの熱中症を予防するためには上記の4つのことを心がけてください。

そもそも、コロナウイルスの感染リスクがゼロではない現状で、さらに熱中症のリスクを高まっている状態です。
お外でめいいっぱい遊びたいかもしれませんが、感染予防の観点からなるべく外出は控えるようにしましょう。

また、マスクをすることで熱がこもりやすくなっています、体温を下げるためにも、今まで以上にこまめに水分を取ることも大切です。

そして、今のうちに本格的な夏に備えて、マスクを付けた状態でベランダに出たり、周囲を少し散歩したりして、身体を少しずつ慣らしていきましょう。

最後に、熱中症予防の基本ではありますが、室内にいるときは冷房をつけるようにしておくのも大切です。

息苦しいときは人のいない場所でマスクを外そう!

熱中症のように身体が熱く、どうしても息苦しいというときはマスクを外しても構いません。

またこまめに人がいない場所に行き、マスクを外して外気を吸って、一息休憩することでもある程度熱中症を予防することができます。

大切なのは「無理をしないこと!」です。特に子どもは大人以上に体温調節が難しいので「息苦しそうだな?」とママが感じたら、人がいない木陰でマスクを外してあげてくださいね。

[参考1]『マスクで熱中症、本当になる? まさかの予防メリットも』朝日新聞より

[参考2]『夏のマスク 熱中症に注意 喉の渇き気づきにくい/外出控え暑さに慣れず』|東京新聞 より

[参考3]『新型コロナウイルスが続く夏場のマスク、熱中症に注意?医師が解説します。』|CLINIC FOR より

暑~い夏やさむ~い冬は、ついついエアコンの温度を極端に設定しがち。
特に子どもがいると「熱中症になったら大変!」「風邪を引かせたくない」という気持ちから、必要以上に室温を低く設定したり、高く設定したりしてしまいがち。

今回はそんなエアコンの室内温度について、ご紹介します!

環境省では夏場は28℃、冬場は20℃を推奨しています!

画像出典:Photo AC

アナタはエアコンの設定温度をどれくらいに設定していますか?
環境省では室内の温度をそれぞれ夏場は28℃、冬場は20℃を推奨していますが、これは”室温”の話です。

  • 夏場……室温28℃
  • 冬場……室温20℃

エアコンの設定温度を28℃や20℃にするのではなく、”部屋の温度”が夏場が28℃に、冬場には20℃になるようにしてください。

体温調節が苦手な赤ちゃんは夏場は26~28℃、冬場は20~23℃に設定を!

ある程度の年齢になったら、体温調節機能が正常に働くため環境省が設定した室温で過ごしていても問題はありません。

しかし、赤ちゃんのように、まだ体温調節が苦手な小さなお子さんの場合は厚生労働省が望ましいとしている保育室の室温を参考にしてください。

  • 夏場……室温26~28℃
  • 冬場……室温20~23℃

また子どもは大人以上に汗をかきやすく、脱水症状になりやすい!
夏場も冬場もエアコンをつけていたとしても、こまめな水分補給を行うようにしてください。

特に夏場はエアコンを早めにつけて、熱中病予防を!

エアコンを使うと電気代がかかってしまいますが、子どもの健康を守るためには、エアコンを適切に使うことが大事です。

特に今の日本では、エアコンなしで過ごすのは危険!
夏場はなるべく早めにエアコンを使って、子どもを熱中症から守るようにしてください。

もちろん、冬場も適温で過ごすことにより、子どもの風邪を予防することができます。

もし、アナタのお家の設定温度がご紹介した温度よりも、低かったり、高かったりした際には、改めてエアコンの温度を設定し直すようにしてくださいね。