自分の子どものことを信じられる親に

前回は、遠山さんから伺った遊びと子育てについてのお話でした。

今回はこのインタビューコラム最終回になります、遠山さんと小川先生に共通する「ぜひ親子で遊んでほしい」という思いをお伺いしました。

松倉弥生
では最後の質問です。
お2人から、このキャスリングとかなコロンを通して
ぜひ遊んでいただきたいという思いを最後にいただけたらと思います。

小川大介先生
あの、子どもたちはそもそもが才能を持っていて、それを大人たちが見つけてあげられるかどうかが大切なんですね。
子どもの才能に気付いてあげられるかどうかは、大人側が見る目を持っているかどうかにかかっている。
その点、子どもと一緒に遊んでいるだけで、我が子のさまざまな可能性を”見つけ上手”な親御さんになっていけると間違いなく楽しいので、幸せだし。
自分の子どものことを信じられるようになると、子どものことが待てるようになる。
待つと、子どもはもっと自分の心のままに表現してくれるから自分の軸が育っていく。

そんなわが子の才能発見のきっかけだったり、入り口になればと思って今回の「遊びで才能診断!」シリーズを作っているので
難しいことを考えずに一緒に遊んで、見守り手帳をどんどん使って欲しいですね。

そうすることで、自分の子どもを遊ぶ前よりも
遊んだ後の方が少し、もっと好きになっていたり、もっと信じられるようになったり、
といった体験を楽しんでもえたらいいなと思います。
親御さんにはそう思います。
子どもたちはゲームそのものに普通にハマると思うので、楽しんでください。

松倉弥生
そうですね。ゲーム面白いですもんね。
自分の子どもを信じられるようになると、自分の自信にもつながりそうですよね。
子どもに対する”親の視点”養っていきたいです。
ありがとうございます。

では遠山さんはいかがでしょうか?

遠山彬彦さん
そうですね。
楽しいゲームなので、ただ慣れていないものだと最初のとっかかりって遊び始めるまでが難しいと思うので、面白いと思うタイミングに子どもが辿り着いたら、とことんそれを遊ばせてあげて欲しいなと思います。
それにやっぱり親が楽しんでいる姿を見ると、子どもってやってみたいなと絶対思うと思うんですよね。
これは両方とも大人同士で遊んでもしっかり面白いので。

松倉弥生
そう!大人でも面白いです!

遠山彬彦さん
なので、もし子どもが興味を持たなかったら、ぜひ大人がまず遊んで。
大人が遊んでいるうちにやってみたいなと思わせるのも一つの手だと思うので、大人同士で遊んだりしながら子どもにきっかけが入ってきたら親子で一緒に遊んで。
というように、子どもの為よりかは一緒に楽しむというツールとして使ってもらえたらなと思います。
説明書はあるんですけど、それを超えてこれを好きなように遊んでもらえるのが一番だなと思うので、ゲームなんですがそれに捕らわれず、一つの”遊び道具”として使ってもらえたらなと思いますね。

さっき小川先生がおっしゃったみたいに、(今までの人生で)やれることを探していたら辿り着いたというのと一緒で、自分も遊びたくて遊んでいるのはもちろんあるんですが、なんかかっこいいじゃないですか。
この人遊んで生きてる。寅さんみたいな(笑)

姉がめちゃめちゃ頭がいいんです。父も母もめちゃめちゃ頭がいいんです。
自分の環境下で、自分が劣等生っていうのはもう家族の中でそう感じていて、学校でもそうで。
頭いいやつはいくらでもいるし。運動だったら、もっと運動できるやつもいるし。
となった時に、その優秀な奴らの中でなんとか個性を光らせようと思うと
「じゃあ遊ぼうぜ!」っていう声掛けや、何をして遊ぼうぜっていう提案が出てきて・・・
そういえばやってるな。ぐらいのが気づきというか。
逆にそれくらいしか輝けるものがなくて、じゃあこれをやろうという感じになった。
もちろんなりたくてなった部分も強いんですが、自分がやれる事を追求していったら辿り着いたというのが強いかなと思います。
本当に遊ぶくらいしかできないので、本当にそんな感じなんです。

松倉弥生
気付きもそうなんですが、考える事ってすべての人がやっているわけではないと思うので
考えれない人、考えることをしない人もいる中で、その力を養う事というのは
すごく重要性を感じますし、それを正に形にされているお2人なんだなと、今日お話を伺っている中ですごく思いました。

遠山彬彦さん
ライバルがいないんですよ。現段階で。
この商売って。
だから負けないところに進んでいってる。それが結果的には商売としてやっている人がいないから、注目してもらえるというのはもちろんあると思うんです。

松倉弥生
ママからしたら
キャスリングもかなコロンも、それぞれに付く「小川式見守り手帳」も今までに見たことがなかったというか、目から鱗状態なものばかりで、そのものが発見ばっかりでした!

佐藤亜希さん
遊びっぱなしじゃないという。

松倉弥生
そうですよね。
こういうものに今出会えてうれしいです。

小川大介先生
僕のところでも、このキャスリングとかなコロンを使って
ワーク(ショップ)をしたりとか、施設に取り入れたいという相談が来ているから、保育園だとかいろんなところで、実際に使ってもらうという事実を広げていることもできると思う。
そんなことを広げていけたら良いですね。

 

 

以上、コロナ禍の中
教育家の小川大介先生、ボードゲーム作家の遠山彬彦さんにお越しいただき、
ママの代表としてママニエール佐藤亜希さんと共に、インタビューをさせていただきました。途中から”一人のママ”としてお話を聞き入ってしまったほどですが、遊びに対して、子育てに対しても、少し肩の力を抜きながら子どもが今何を感じているのか、どんな遊び方をしているのかを観察できる大人になれると
もう少し気持ちに余裕が持てるのかなと、強く感じました。毎日ついつい大きな声を出してしまったり、怒ってしまったりする自分がいて
その度に「またやってしまった・・・」と心の中で後悔ばかりですが
そんな毎日の後悔を減らしていけるきっかけが、今回のお話の中にたくさんあるのではと。遊びを通して、たくさんの大人が何かを感じ、自信や発見につながっていけたらなら
それは大人になってもまだ成長や学びができるという事であり、とても素敵なことだなと思いました。親子の時間研究所 松倉

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