親子の時間研究所

《連載コラム》虹色に輝くチョコレートをつくろう!

この記事は約3分で読めます。

こんにちは!サイエンスコミュニケータのくもMです。

奈良県を中心に身近な科学を通じて、皆様の学びを遊びに変えていくため、サイエンスショーや実験教室を各地で開催しています。

ぜひ、この記事を通じて学ぶ楽しさを感じて下さい!

今回のテーマは『構造色』。色素を使ってカラフルな色を作るのではなく、CDの裏のようにキラキラした虹色をチョコレートに再現します。

とっても綺麗で簡単に作れちゃうので、皆様もお家で挑戦してみてください。

準備するもの

準備するものは以下の通りです。

・ブラックチョコレート
⇒テンパリングが上手くできれば、ミルクチョコレートでもできます。ブラックチョコレートだと失敗しにくいです。

・分光シート
⇒Amazonなどのネットショップで1000円ほどで購入可能です。

・温度計
⇒割れないようにデジタルの温度計がおすすめです。

あとは湯煎できるようにボウルを用意すれば、虹色に輝くチョコレートを作ることができます。温度が重要ですので、必ず温度計は用意してくださいね。

虹色のチョコレートを作ろう

それでは、早速虹色に輝くチョコレートを作っていきましょう。

まずはチョコレートを溶かしていきますが、この時、注意すべきことが3つほどあります。

A. 必ず湯煎でチョコレートを溶かしてください。直火でチョコレートを溶かすと、温度が上がり過ぎてチョコレートが変質し、固まりにくくなってしまいます。

B. 湯煎しながら溶かすのですが、水分がチョコレートの方に入ってしまわないようにしましょう。水分が入ってしまうと固まりにくくなります。

C. 温度をしっかりと測りながら操作を行ってください。適当にすると味だけではなく、見た目も悪いチョコレートになってしまいます。

以上のことをしっかりと守り、手順通りに行えば必ずうまくいきますので、頑張って下さい。

1、 55℃でチョコレートを溶かしましょう。

このように温度が55℃でもしっかりと溶けてくれます。温度が上がり過ぎた時は湯銭から出し、ボウルの底をしっかりとタオルで拭いてください。そうすることで温度変化を抑えることができます。

2、 しっかりとチョコレートが溶けきったら、次は湯銭から水に移し替えて、かき混ぜながらチョコレートの温度を26℃まで下げていきます。

3、 26℃まで下がったら10秒程度かき混ぜます。そして、一度冷やしたチョコレートの温度を31℃に再び上げます。

なぜ、また温度を上げるのか?それはチョコレートの味と見た目を良くするためです。この操作をテンパリングと言います。

チョコレートにはいくつかの結晶の形があります。その結晶の中でも口どけが悪い結晶と口どけが良い結晶があるのです。

溶けた状態から温度を下げていくと、この両方の結晶ができてしまいます。そこで行うのがテンパリングです!

口どけの悪い結晶は約28℃で溶けてしまう一方、口どけの良い結晶は約33℃まで溶けないので、この差を利用して口どけの良い結晶だけを残します。

そして、口どけの良い結晶が残れば、それが結晶の核となり、全体が口どけの良い結晶になってくれるのです。

31℃になったら30秒ほどしっかりとかき混ぜて下さい。口どけの悪い結晶は溶かしてしまいましょう。

しっかりと混ぜればチョコレートの準備は完成です。

4、 このチョコレートを分光シートに流していきます。

分光シートは表と裏があるので気を付けて下さいね。少しだけ滑りの悪い方が表です。必ず表側に流すようにしましょう。

5、 チョコレートを分光シートに流し終えたら、冷蔵庫で1時間冷やします。そして、これで完成です。

このように虹色に輝くチョコレートを作ることができました。見る方向によって虹が見えたり、見えなかったり、色んな色を楽しむことができます。

手順の中でわからないことがあれば、動画(この記事の一番最後)で確認してみて下さい。


スポンサーリンク

どうしてチョコレートの表面に虹が見えたの?

色素を混ぜたわけでもないのに、チョコレートの表面に様々な色が現れていますよね。いったいどうしてなのでしょうか?

それは、チョコレートに小さな凹凸できて、その凹凸が光を分けてくれたからです。CDの裏側はとてもキラキラしてますよね。まさにこれと同じです。

今回は虹色に輝くチョコレートを作るのに使った分光シートには、見えないくらい小さな凹凸があります。

ここに光がやってくると、光の中に隠れていたたくさんの色が分けられて、虹が見えるのです。

そして、ここに溶かしたチョコレートを乗せました。

そして、冷蔵庫で冷やすことでチョコレートは固まりました。その結果、チョコレートの表面にも同じように凹凸ができてチョコレートの表面で光が分けられて虹ができたのです。

構造色は色素が出す色とは違ったとても綺麗な色ですよね。見る角度によっても色が見えたり見えなかったりするのも面白いところです。

身の回りにはたくさんの構造色が溢れている

実は身の回りにはたくさんの構造色が溢れています。例えば、CD、シャボン玉や蝶の羽、タマムシ、魚、クジャクの羽など様々な生き物たち、などが構造色を持っているのです。

特に生き物の構造色は美しいですよね。色素はその生き物が亡くなってしまうとどんどん分解されて行き、その色は薄まってしまいます。

しかし、構造色の場合、亡くなってもなお構造が維持されている限り、その輝きを失わずにいられるということがとても素敵ですね。

人々は昔から構造色に惹かれていたということは飛鳥時代の仏教工芸品である玉虫厨子やベルギーの王宮の天井に使われたタマムシを見れば分かります。

ぜひ、皆様の周りでも構造色を探してみて下さい。きっと新しい発見があるはずです。

構造色のチョコレートは簡単に作ることができるので、構造色を身近に感じて下さい。

皆様に良い学びがありますように。

 

Presented by 触れる図鑑

子どもの楽しみがキット見つかる『触れる図鑑>』

 

 

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

スポンサーリンク