そのイライラ、落ち込み、腸が原因かも?脳腸相関で見るストレス解消

出産後に多くのママが経験する、気分の落ち込みやイライラ。
お腹に赤ちゃんが出来て、成長して出産を向かえるまでのホルモンの変化が大きな原因と考えられていますね。

でも、一方で抑うつ感やストレスには腸内環境が関わっているという見方もあります。これが脳腸相関です。

腸内環境の悪化が脳に与える影響を知って、ストレス解消の方法を探っていきましょう。

腸内細菌が作り出すホルモンと気分の関係

人前で話すときなど緊張するとお腹がぐるぐるっと痛くなる。こういう経験は誰でもあると思います。
反対に、細菌感染などでお腹の具合が悪くなると、気持ちまで暗くなってしまいませんか。

脳の中で分泌されるセロトニンやオキシトシンなどの神経伝達物質は、神経を落ち着かせて幸福感を感じやすくさせてくれる作用があります。

最近の研究で、神経伝達物質などのホルモンの多くが腸内細菌のによって作り出されることがわかってきつつあります。
つまり、腸内の良い細菌のはたらきが活発なら神経も落ち着きやすく、環境が悪化することで不安定な気分になってしまうと言えます。

では、どのように腸に働きかければ気分の落ち込みやストレスに対処できるでしょうか。

水溶性食物繊維を取って腸を元気に!

腸内環境を改善するには、善玉菌の量を増やすのが一番。
善玉菌は水溶性食物繊維を餌にして増えていきます。そのため、水溶性食物繊維を多く取れば、自然に善玉菌を養えます。

水溶性食物繊維おすすめとり方

水溶性食物繊維を多く含んでいるのは、キウイやパパイヤなどの果物、玉ねぎ、らっきょうなどの葱化の野菜、それから海藻です。

そこでおすすめなとり方が、わかめと玉ねぎのお味噌汁です。この組み合わせはお味噌汁の具の中でポピュラーなものではないでしょうか。
お豆腐を入れてもいいですし、同じく大豆から出来ている味噌は不溶性食物繊維と言って水分を吸って膨らみ、便の排出を促す効果があります。

大豆は多くの栄養素を含むスーパーフードです。カルシウムが神経の働きを穏やかにして、眠りを深くするなど、イライラ解消に嬉しい効能がたくさんあるのが特徴です。
手に入りやすいこれらの食材を使って、毎日の食事から腸内環境をきれいにしていきましょう。

お腹と心の関係は昔からの知恵

実は、腸と心の関係は研究が進む以前から指摘されていたことでもあります。

日本語には、腹に据えかねる、腹の虫が収まらないなど、気分とお腹を結びつけた慣用句がありますよね。
昔の人は、お腹の調子と気持ちのいらいらの関係を経験的に理解していたのでしょう。
だからこそ、伝統的な日本食は食物繊維やカルシウムが豊富で腸内環境の改善に最適なのです。

玉ねぎ、わかめ、豆腐。
この3つだけでも覚えておいて、意識して食べるようにしてください。冷奴に載せたり、サラダにするなどアレンジは自由自在です。

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