ワーキングマザーの経験談~保育園と幼稚園~
我が子は保育園と幼稚園の両方を経験しているのですが、(ワーキングマザーの経験談~出産から幼少期~参照)短い期間ですが保育室にもお世話になったことがあります。
子どもの成長と共にお世話になった順番にお話していこうと思います。
はじめての集団生活~認可保育室~
数年前にあるツイートが話題になったくらい、認可保育園にはいれない働く親を持つ子どもが多い時期がありました。今は少しは解消されているようてすが、長男の育児休業から復帰する時、我が子も認可保育園に入ることはできませんでした。
当時の入園の優先順位のつけかたは点数制で、例えば
★市内に65歳以下の祖父母がいる場合はマイナスポイント
★上の子どもが下の子どもの出産にともない、保育園等を退園している場合はプラスポイント
などの、いくつかの要項に当てはめた合計点の高い順番に入園するシステムでした。
今の基準はわからないので、興味のある方は市役所などでパンフレットをもらうと詳しくわかると思います。
どこの園がどのくらい待機がいるかもわかる表があって、その人数を見たときに「これは認可保育園に入れないかもしれない」と感じたので、育児休業中に認可保育園だけでなく、認可保育室も見学に行きました。
入れればどこでもいいとは思っていなかったので、通える範囲はほとんど自分の目で見てまわりました。
希望の園を書けるだけ記入して認可保育園の申し込みをしましたが、予想通りどこも入れず、滑り止めのように申し込みしていた第一希望の認可保育室に通うことになりました。当時は認可保育室も競争率が高く、認可保育園の結果を待ってからでは定員がいっぱいになってしまうので、先に申し込んでいました。
その申し込みも朝から並んでした記憶があります。
ビルの中にある認可保育室でしたが小さい園庭があるところで、夏にはプールや泥んこ遊びと外遊びが充実した保育が、活発な長男にはぴったりの内容でした。
学校の教室二つ分位のワンフロアーに、0から3歳の子どもが年齢別に遊んでいるのですが、時々縦割り(年齢をまたがってグループ分けした)活動をしていることもありました。
認可保育室は小規模で園庭がないところが多く、4歳児になる前には小学校生活に向けて、大きな集団での生活をした方がいいと、認可保育園や預かり保育のある幼稚園への転園を進める方針のところが多いようです。
少し長男の幼少期のお話しておくと、やんちゃでとにかくじっとしていない子で、育児休業中は親子共々ストレスがたまるので、家にいるということはあまりありませんでした。
下の娘をベビーカーに乗せていると長男を追いかけられないので、公園で下の娘はずっとおんぶされていました。
ママ友付き合いが苦手な私でしたが、子育て広場で長男と同じような活発な子と下の子を連れたママさんと出会い、夏には待ち合わせをして野外の市営プールにも行きました。子どもプールだとしても、オムツの娘は入れないのでまたまたおんぶ。下の娘はなかなか過酷な赤ちゃん生活でした。
ふりかえると私もまだまだ若かったなと思います。今はそんな体力も気力もありません。
そんな長男の活発さに、まだまだヨチヨチの赤ちゃんがいる1才児クラスでの対応は難しかったのか、一つ上のクラスに混ざっていることが多かったようです。
子どもの個性にあわせて、臨機応変に対応いただけるのも認可保育室の良さだと思いました。
認可保育室での生活にはこんなエピソードがあります。
長男は指しゃぶりをする子でした。
私が神経質になってはいけないと思いながらも、どうしたらやめさせられるか試行錯誤していたのですが、
先ほどお話しした通り、一つ上のクラスに混ぜていただくことが多かった長男。年上のお友だちに
「赤ちゃんとは遊べない!」
と言われたその瞬間、しゃぶっていた親指を勢いよくはずしたそうです。
その日から指しゃぶりはしなくなりました。
お友だちの力って凄いですよね。
小さいうちから預けることに罪悪感を感じることもありましたが、集団生活をさせることで親子共々成長できることもありました。
こちらの保育室には、下の娘の産前休暇に入るまでお世話になりました。
念願の認可保育園入園
2人目の育児休業からの復帰準備は、二回目なだけに少しは気持ちの余裕があったように思います。
優先順位を決める点数を自分で計算してみると、なかなかの高得点でした。
実は、第一希望の認可保育園に私がどうしても入れたいと思っていて、申し込みはそこしか書きませんでした。
認可保育室に通いながら待機をするとプラスポイントがもらえることなど、もし今回入れなくても長男がお世話になった認可保育室も気にいっていたので、そちらに預けながらポイントをかせいで翌年チャレンジするつもりでいました。
ダメもとで申し込みした結果、なんと第一希望の認可保育園に2人一緒に入ることが出来たんです。
長男の学年で入れたのは我が子1人だけ。下の娘のクラスは4人か5人くらい新入園で他の方は既に上のお子さんがその園に入園している方ばかりでした。
今思えば、第一希望に入れて私は嬉かったですが、何年も一緒に生活しているクラスメイトの中に、1人で飛び込んだ長男にとっては結構な試練だったかもしれません。
その経験がいかされているのかはわかりませんが、現在の長男はどこに行ってもすぐ友達ができます。知らない子ともすぐにうちとけて遊べる小学生です。転校生が来るとすぐ私にも報告がくるので、他人事ではない様子です。
当時の話に戻りますが、兄弟姉妹で違う園にしか入れなかった方もいたので、第一希望に2人同時に入園できたことは奇跡に近かったのではないでしょうか。
認可保育園に通っていたときの印象に残っていることは、長男が毎朝「ママがいい!」と教室の前で泣かれたことです。
はっきりとした理由はわからないですが、その園の送迎のルールが大きい子から預けて小さい子から迎えに行くというものだったので、1人だけ預けられると勘違いしていたのかもしれません。
しかし、お迎えに行くと育児短時間をとっていたので、丁度お楽しみのビデオを見ていたり遊びの区切りが悪かったりで、朝とは逆に「帰りたくない!」と泣かれました。
長男だけであれば育児短時間をやめればよかったのですが、下の娘はまだ乳児で早く帰宅することを選んでいました。毎日のこのやりとりが私にとってものすごくストレスでした。
他にも色々あったはずなのですが、あまり思い出せないです。とにかく私自身が子育てと仕事に必死な時期だったのだと思います。
たくさん調べて計画的に進めてきたつもりでしたが、この時夫婦2人での仕事と子育ての両方が難しくなり、市外の私の実家の側に転居することに伴い、退園することを決めます。
再び認可保育室と幼稚園入園
転居先で認可保育園には入れず、長男は幼稚園へ下の娘は認可保育室に通いました。
市外とはいえ認可保育園にはいっていた子なのだから、優先順位が高くならないの?とモヤモヤしましたが待機児童の数ランキング上位の地域だったので、市内に祖父母が住んでいる時点で可能性はほとんどなかったのかもしれません。
下の娘が通った認可保育室は少人数の家庭的なところでした。ご夫婦で運営されていて家族みたいな雰囲気です。園庭はありませんでしたが、歩いてすぐの公園で天気のいい日は遊んでいました。
毎日が年齢ミックスの縦割り保育で在籍の大半が女の子でした。
数ヶ月通って娘は頻繁に嘔吐するようになりました。それも保育室にいるときだけ。連絡を受けた祖父母が迎えにいき家に帰るとおさまる、そんなことが何回も続きました。
通院しても原因はわからず、私が頭をかかえていたとき祖母からこんな提案がありました。
「あと半年もしたら幼稚園だから家で世話してもいいよ。」
先生方にはよくしていただいていたので、後ろ髪引かれる思いでしたが、末っ子肌の娘には、女の子ばかりの真ん中に位置する縦割りの環境が合わなかったのかもしれません。
その後、娘は幼稚園に入園。すでに通っていた兄の存在も大きかったとは思いますが、トラブルなく過ごし無事卒園しました。
現在の娘は、私が呆れるくらいの末っ子肌は変わらずで、年上のお姉さんたちに可愛がれるスキルだけは日本一だと思います。
最近は三年保育を選ぶ方が多く、長男と同じ時期に幼稚園へ年中から入園した人数は数える程でした。長男のクラスは確か3人くらい年中から仲間に入り、クラスの中では少数派。保育園と違いクラス替えがあるので、長男には経験値も含めて私もあまり心配していませんでしたが、毎日元気よく通っていました。
とちらかというとトラブルメーカーだった長男のおかげで、私が幼稚園に行事などで足を運ぶ日=あやまる日と決まっていました。
活発とよい表現をしてきましたが、動きも激しく少々乱暴なところがありお友だちとのトラブルも多かったので、参観日などで対象のお友だちのお母さんを探しては、とにかくあやまってまわりました。
園バスを利用していたので、送迎をしてくれている祖母に迷惑をかけなかったことがせめてもの救いで、あやまるという大きなストレスもありましたが、同級生のお母さん方と顔見知りになれたことが、後々よかったなと思っています。
延長保育もやっている完全給食の幼稚園で、働く両親をもつお子さんも多く年長になると懇談会を欠席される方もいらっしゃったのですが、私はそこがあやまる日なので長男の時は必ず参加していました。
幼稚園に通うようになりとにかく行事が平日中心。土日祝日に実施した場合は平日代休になることに、軽くカルチャーショックを受けたとともに、次の日が台風や大雪などの予報で安全面が確保できないとなると、園バスは運休になり幼稚園自体は自由登園となってしまったことに最初はビックリしました。
小学校の予行練習だったと今は思うようになりましたが、祖父母の助けがなかったら仕事との両立は難しかったのかもしれません。
最後に
いろいろなところに預けた経験から、ここがおすすめというのは残念ながらありません。
最後まで読んでいただいて、こんな結果に満足したいただけないかもしれませんが、保育室·保育園·幼稚園のそれぞれにいいところがありますし、親として譲れないポイントや、とりまく環境がそれぞれだと思うからです。
私自身が幼稚園を選択することが想定外の出来事でしたし、戸惑うこともたくさんありましたが、計画どおり念願の第一希望の認可保育園に通わせられたとしても、近くですぐ助けてくれる人がいない保育園時代が体力的にも精神的にも一番きつかったです。
その経験があるからこそ、今が当たり前ではないことを感じることができていると思うので、無駄ではなかったと思っています。
これは余談ですが、幼児期にいろいろな施設を子どもたちには点々とさせてしまいましたが、小学校は親の都合で転校させないというポリシーは私自身がずっと持ち続けています。
そのためにも第一希望の認可保育園を退園する決断をして転居することを決めました。
これは私のポリシーなのでそれがいいとか悪いとかではなく、何か目標を持って決断したほうがいいのではないかな。ということをお伝えしたかっただけです。
実際にはご主人の転勤で転校せざるおえないご家庭もありますからね。
我が子をみていて、子どもの順応性や吸収する力には驚かされることが多いです。
子どもにとっていい環境であるかも大事ですが、親として自分自身が無理のない生活が送れるかどうかも少し考えながら、預け先を選んでみてはどうでしょうか。