卵アレルギーを克服した話
現在2歳の息子は、0歳の時から卵アレルギーがありました。保育園での給食は卵完全除去食。親は毎月仕事を休んで献立表の確認の面談に通っていました。
しかし医師の指導のもと、卵を少しずつ食べさせる形の治療をし、現在は卵アレルギーを克服、卵は息子の大好きな食べ物になりました。
今回は息子の卵アレルギー発症から克服するまでのお話です。
食べてすぐにじんましん
息子が卵アレルギーであることがわかったのはまもなく1歳を迎える頃です。それまでに離乳食でゆで卵半分までは問題なく食べすすめることができていました。
ところが、私が復職したことがきっかけで卵をあげることが減り、しばらく間があいてしまいました。そして久しぶりに卵をあげたときです。
食事が終わらないうちに、顔に赤いぶつぶつが…!服をめくってみるとお腹や背中にも。じんましんのように赤くなっていました。
病院での検査
すぐに小児科へ行き、アレルギー検査を行いました。皮膚プリックテスト(スクラッチテスト)といって、アレルゲンの入った薬を皮膚につけ、15分ほど待って腫れがでるか確認するというものです。
この結果、息子は卵黄で少々、卵白でしっかりと皮膚反応があり、卵アレルギーと診断されました。保育園の給食は卵除去食となり、お友達とも離れた席でひとりで食べることになりました。
克服までの道のり
病院の指導で、卵をどれくらいまで食べられるのか確認するため、また将来食べられるようになるために、少量ずつ卵を食べさせることになりました。
離乳食のように、1日目は卵黄耳かき1杯からスタートし、2日目は耳かき2杯、3日目は3杯…と少しずつ量を増やして食べさせます。卵黄が丸ごと1つ食べられたら、今度は卵白を耳かき1杯から。
子どもが少しでも卵を食べられるようにと願いながら毎日毎日、目玉焼きを作って卵黄から少しずつあげました。
子どもが風邪を引いたりお腹を壊したりした時などはいったん中止し、また少量に戻って再開しました。仕事が忙がしかったり旅行に行くなどで中断してしまうこともあり、まるまる一個食べるまで進めるには時間がかかりました。
しかしゆっくりとではありましたが、息子が食べられる卵の量は増えていきます。いつアレルギー反応が出るかとどきどきしていましたが、はじめに湿疹が出た、ゆで卵2分の1を食べてもアレルギー反応を見せることはありませんでした。
耳かき1杯からスタートしたのは夏のことでしたが、卵黄も卵白も丸ごと1つ食べられるようになったのは進級直前の春でした。
丸ごと1つ食べても反応が出ないことを確認し病院へ行くと、「頑張りましたね。良かったですね!」と先生。「卵アレルギーは、検査での数値も参考にはなるが、なにより実食でどれだけ食べれるかが重要」だそうで、卵1つ食べて問題がない以上、特に検査の必要もないとのことでした。
この時点で保育園での卵除去も解除し、家でも普通に卵料理を本人の好きなように食べさせるようになりました。
卵アレルギーは大人になるまでに自然に治ることが多いとされています。息子は卵アレルギーと診断されてから1年経たずに、卵を食べられるようになりました。しかし、子どもによってその反応や体質はぜんぜん違いますし、お医者さんの考え方や治療法もそれぞれ。アレルギーは時に命にも関わる問題です。
卵アレルギーの不安が少しでもある場合には、家庭で判断せず、必ずかかりつけの小児科医や栄養士に相談しましょう。