高齢化社会で、多くの方が長生きできるようになったことにより、子育て世代の中には「育児をしながら介護をする」という困難な状況に直面している方もいらっしゃいます。

「ダブルケア」と呼ばれる、この状況はママに対する負担が非常に大きい!

果たして、育児と介護をどう両立していけば良いのでしょうか?

1人で介護も、育児も頑張れません!


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育児だけでも、大変なのに介護も一緒になんて、ママだけでとてもじゃないですが、解決できる問題ではありません!

あれも、これもと子どもと高齢者のケアをしていたら、生活に余裕がなくなってしまって、当然です。
それにどちらも命に関わることだって、少なくないから、優先順位はつけられない――という方も多いのではないでしょうか?

頑張りすぎアナタだからこそ、他の人にもっと頼ってみませんか?

ママだけでなく、パパや親戚、ケアマネさんなど、家族だけでなく、幅広い人に協力してもらわなければ、とてもじゃないですがダブルケアなんて成立しません。

介護される人にも助けてもらうことも大事

まだ介護レベルが、そこまで高くなく。認知症などではなく、少し身体に問題がある程度の高齢者なら、お願いすれば育児の手助けが出来ることがあります。

例えば、赤ちゃんをあやしてもらったり、子どもの宿題を見てもらったり、など、介護される人もヤリガイがあることで、生活にハリが出て、認知症の予防などにつながることもあります。

デイサービスやファミリーサポートなど、使えるものはなんでも使おう!

くどいようですが、育児だけでも大変なのに、その上、介護もなんて身体も、心も持ちません!

ママの身体や心がボロボロになって、一番困ってしまうのは、子どもたちですし、介護される人だって心平穏ではいられません。

だからこそ、頼れる時はデイサービスやファミリーサポートなど、さまざまな制度を利用して、ママの負担を少しでも良いから軽くしてくださいね。

[参考1]『ダブルケアの悩み』|すくすく子育て

コロナ禍のせいで、子どもだけでなく、旦那さんも1日中に家にいて、それが何週間も続いていい加減「辟易」というママは、少なくなかったようです。

中には「ママをやめたい!」と言いたくなるほど苦痛を感じたママもいらっしゃるそうです。
いつもなら「1人になる時間」があるから、なんとか日常をやり過ごしてきたけれど、コロナ渦で1人になれない。
そんなママのメンタルをどうやって癒やせば良いのでしょうか?

1人の時間を作ることは悪いことじゃない!


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大好きな子どもとだって、24時間ずーっと一緒にいたら疲れてしまいます。
それは私たちが人間である以上、自然なことなのです。

保育の世界ですら「保育から離れて子どもとコンタクトしない時間を、1日のうちに必ず持たなければいけない」というルールがあるほど。

だから、まずアナタだけの時間を作ることに罪悪感を持たないで!

アナタが1人になりたいことも、1人の時間を有意義に過ごすことも、それは人間にとって必要なことだし、アナタと家族の心の健康のためにも必要な時間なんですよ。

ママだって人間です。完璧な人間はいません!

「自分の時間が欲しい」と思うことは、決して贅沢なことではありません。
生きていく上でも「自分の時間」は、必要なんです。

でも、子どもがいる手前、1人の時間を作るのが難しいのも事実ですよね?

しかし、そんな時も子どもに対して「ママはこれから●●しなきゃいけないから、10分だけ1人で遊んでみてね」と、きちんと説明するようにしてみてください。

言葉がわからない子どもでも、ちゃんと話せばわかってくれます。
逆に何も言わずに、ママがいなくなってしまうと、不安になってママを探してしまうから、逆効果になることも。

そして、しばらく自分の時間を堪能したら、子どもの元に戻ってから「1人の時間を作ってくれてありがとう」と子どもを褒めてあげると、子どもも喜んでくれますよ。

パパや周りの人と協力して、それぞれの時間を作ってみてね!

子どもの世話をするのは、ママだけの仕事ではありません。
それは裏を返せば、周りの人もママのための「休み時間」を作ってあげる必要があるということです。

例えば、1時間でも、2時間でもママの心を安定させるためにパパや周りの人に相談して、ママの自分だけの時間を作るように相談してみてはいかがでしょうか?

コロナ禍で外出が出来ない日が増えてきました。そんな中だからこそ、お互いに支え合って、それぞれの時間を作れるように、心がけていきたいですね!

[参考1]『自分の時間』|すくすく子育て

新型コロナウイルス感染症により、休園・休校だけでなく。老人ホームやデイサービスの利用も難しくなってしまいました。

子育てをしながら両親の介護を行っていた方にとっては、負担が大きい状況です。
しかし、雇われながら働く方に対して国は「両立支援等助成金」を支給することを決定しました。

「両立支援等助成金」って何?


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新型コロナウイルス感染症がきっかけとなって、家族の介護を行う必要がある働くママやパパが対象の制度です。
すでに法整備されている育児・介護休業法に基づく介護休業とは別に、新たに有給休暇を取得しやすくなるという制度です。

この制度は、介護をしながら働くママやパパが申請対象ではありません。
アナタを雇っている会社、事業主が申請すべき制度であり、次のように”家族の介護”で悩まれている方が対象です。

「両立支援等助成金」の対象となる方

・介護が必要な家族が通常利用している又は利用しようとしている介護サービスが、
新型コロナウイルス感染症による休業等により利用できなくなった場合

・家族が通常利用している又は利用しようとしている介護サービスについて、新型コ
ロナウイルス感染症への対応のため利用を控える場合

・家族を通常介護している者が、新型コロナウイルス感染症の影響により家族を介護
することができなくなった場合

子どもの介護サービスや老人ホーム、在宅介護サービス、デイサービスなどを、これまでに利用しており、上記のような問題が生じている方が本助成金の対象となります。

また「介護している家族がコロナにかかったら心配!」という方もちゃんと対象となっているので、不安な方はこの機会ににしっかりお休みをもらって、家族を介護することも重要かもしれません。

「両立支援等助成金」の支給金額

・取得日数5日以上10日未満……20万円
・合計10日以上……35万円

両立支援等助成金の支給金額は、有給休暇の取得日数によって変わります。
上記の金額だけ見てもわかるように、かなり手厚い内容となっています。

「両立支援等助成金」の適用日

「両立支援等助成金」は令和2年4月1日~令和3年3月31日までに取得した休暇が対象となります。

つまり、丸一年対象となります。
また「両立支援等助成金は令和2年の6月15日から受付を開始しています。

「両立支援等助成金」を利用して、休めるときはしっかり休みましょう!

新型コロナウイルス感染症は、私たちの生活を文字通り”一変”させてしまいました。
子育てしながら家族を介護されていた方にとっては、これまでよりも負担が大きく、大変でしたよね。

今、中小企業で働きながら家族の介護をされている方は、きちんと「両立支援等助成金」を利用しましょう!

もし、アナタが働く会社がまだ「両立支援等助成金」について何も着手していない場合は、最寄りの「都道府県労働局雇用環境・均等部室」やお住まい地域の自治体に相談しましょう。

[参考1]『新型コロナウイルス対応に係る子育て支援について』|内閣府

もはや「イクメン」という言葉が定着してきましたが、初めての孤育てて戸惑うパパは少なくありません。

今回はイクメンを目指すパパのために、どうやって育児に参加すれば良いか、その心構えをご紹介します!

誰もが理想のイクメンになれるワケではありません!


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テレビやSNSでは、イクメンな男性ばかりが、目立ちます。
しかし、すべてのパパがイクメンになれるワケではありません。

そして、普通に働く男性にとっては、イクメンになるのはそうカンタンなことではないのです!

もちろん、イクメンになるための努力は必要ですが「理想のイクメン像」に振り回されると、かえって疲れてしまいます。

イクメンになるためには、まず「週1回でもいいから、早く家に帰る」ことからはじめましょう。

ママと育児能力を比べちゃダメ!

多くの男性は、家事や育児は、女性よりも苦手だということが少なくアリません。
頑張って家事や育児をしているつもりでも、ママから「もっとうまくできないの!?」と怒られてしまうこともありますよね。

ママにも言えることですが、パパの家事・育児能力とママの家事・育児能力を比べてはいけません!

パパだって万能ではないのです。特にママ以上に育児は、初めてのことばかりでうまくできる方が稀です。

また近年男性も産後うつ「パタニティブルー」になる人が増えています。

「もっと頑張らなきゃいけない!」と思い込みすぎると、結果として自分を見失ってしまうことになるので、パパもママも”自分のペースで誰かと比べずに”子育てをするようにしてくださいね。

育児はパパとママのチームワークで乗り切ろう!

パパもママも育児はたいへんです。イクメンとは、パパが1人で頑張るのではなく、ママと一緒にチームワークで育児をできる人のことを言うのでしょう。

そんなチームワークを潤滑にするためにも家事・育児の見える化を行い、上手に役割分担をしたり。「ママの代わりにパパが●●する」など、臨機応変に育児をすることが大切になってきます!

パパには、パパにしか出来ないことがある!

いくらパパが育児を頑張っても、子どもは「ママが良い~!」と言われてしまうことは、どうしても避けられません。

でも、パパにはパパにしか出来ないことがあります。
ママ、つまり母性を求める子どもの中にも、きちんと「父性」を求める部分があり、今すぐではないかもしれませんが、イクメンとして頑張ろうとするパパの苦労はいつか報われます。

パパには、パパにしか出来ないことがあります!
だから、ママと一緒にアナタのペースで、ゆっくりイクメンを目指してくださいね。

[参考]『パパの育児・“イクメン”は難しい?』|NHK すくすく子育て より

パパも頑張って家事に、育児を手伝っているはずなのに、ママと衝突してしまうし、ギクシャクしてしまう……という経験ありませんか?

パパもパパなりに頑張っているのに、どうしてママと衝突してしまうのでしょうか?

パパとママの気持ちのズレの原因は「評価の違い」にあるかも?


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一生懸命頑張って家事や育児をパパが手伝っているはずなのに、ママと衝突してしまうのは、お互いに「評価の違い」があるからかもしれません。

例えば、パパは一生懸命に家事をしているつもりでも、洗い残しがあったり、作業のスピードが遅かったりと、ママからは評価されていない可能性があります。

また、どうしてもパパは「手伝う量が多ければ良いだろう」と思いがちですが、ママからするとたった一言の「いつもありがとう!」というねぎらいの言葉ひとつでもママは満足してくれることがあります。

パパにとっては難しいことですが、手伝う家事・育児の量だけでなく。「ママの心をねぎらう」ということも、大切です。

ママの心をねぎらうこと、これだけでママからパパの家事・育児が評価されやすくなるかもしれませんよ。

ママの期待に応えられない!怒られても、話し合うことが大事

一生懸命に頑張って家事を頑張ったのに、ママに「全然できていない!」と怒られてしまうこともあるでしょう。

パパもパパなりに一生懸命頑張ったのに、ママに怒られてしまうのは理不尽に感じるし、家に居場所がなくなってしまうような感覚になってしまうこともありますよね。

そんなときこそ、しっかり話し合って、小さな衝突を繰り返しながら”本物の夫婦”を目指しましょう!

もちろん、パパばかりが頑張るのではなく、ママもパパの頑張りを認めてあげて「ありがとう!でも、これをするともっと助かるから、お願いして良い?」としっかりとパパの頑張りを認めてあげることも大切です。

お互いに慣れない育児です。すんなりうまくいくはずありません。
だからこそ「お互いに認め合う」ことが子どもの成長と夫婦円満のためにも必要になります。

家事も、育児も、理想的な夫婦のありかたは、残念ながらありません!

家事も、育児もどこかに正解があって欲しいと思うものですが、親も子どもも一人ひとりの性格や個性が違うのですから、家事も、育児も、夫婦関係も家庭によって全く異なります。

だから、パパもママも理想を目指しすぎなくって良いのです。
家事も、育児も、理想的な夫婦のありかたも、残念ながら「理想は理想」であって現実ではありません。

パパもママも、お互いに喧嘩しつつ、衝突しつつ、協力して頑張っていくことで、気がついたときにステキな夫婦になっているんですよ~!

[参考]『パパの育児・どうする? ママとの関係』|NHK すくすく子育て より

新型コロナウイルスによって、収入が減った人や失業した人向けに、さまざまな助成金や給付金が支給されはじめています。

そんな中で仕事が忙しく、子どもを預けられなかったから、やむを得ずベビーシッターを利用した、或いは利用しようと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

実は「企業主導型ベビーシッター利用者支援事業」を利用することで、比較的安い金額で、ベビーシッターを利用することが出来ます。

「企業主導型ベビーシッター利用者支援事業」って、そもそも何?


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「企業主導型ベビーシッター利用者支援事業」とは、新型コロナウイルスが感染拡大する前から、導入されていた制度であり。この制度を利用することでベビーシッターを利用した際に補助がもらえ、通常よりも安い金額でベビーシッターを利用することが出来るという制度です。

全国保育サービス協会から委託を受けた団体に申し込むことで、補助金の代わりに、ベビーシッター利用料が2200円割引になる「割引券」をもらえます。

この割引券は、1日、1ヶ月以内で使える枚数上限がありますが、1度の利用で割引券を複数枚利用することが出来るため、実質0円でベビーシッターを利用できることもあります。

例)
1万円分のベビーシッターを利用した場合
割引券を 4枚(2200円×4)利用し、実質1200円でベビーシッターが利用できる

申込みをすれば特例措置によって割引券が対象者に支給されます!

先にご紹介した「企業主導型ベビーシッター利用者支援事業」は、特例措置によって、次の対象者に対して、1家庭あたりに支給される年間の上限枚数が「280枚」から「上限なし」に大幅拡大されました。

◆企業主導型ベビーシッター利用者支援事業の対象者

  • 1.個人で仕事をしている(自営業、フリーランスなど)
  • 2.配偶者が仕事をしている、ひとり親であったりして、ベ
    ビーシッターを利用しないと働き続けられない
  • 3.新型コロナウイルス感染症の影響で子どもの通う小学校や保育
    所等が休校・休園等になっている

 

特例措置により、対処者が拡大しており。働くほぼすべての方が対象者となります。

なお割引券を入手するためには、全国保育サービス協会から委託を受けた団体に対し、必要な枚数を申し込みます。

申込みの際には身分証と仕事内容の確認があります。
申し込みする全国保育サービス協会から委託を受けた団体はコチラから確認が可能です。
(クリックするとジャンプします)

子どものために休めないという方は「企業主導型ベビーシッター利用者支援事業」を活用して!

子どもがいるけれど、コロナが怖いけれど、生活のためには働かなければならない。
そんな親御さんを応援する制度がきちんとあります。

そして、この度に特例措置によって大幅に補助が拡大しました!

働くアナタ、特にひとり親で頑張るアナタを応援する「企業主導型ベビーシッター利用者支援事業」を活用して、少しでもアナタの不安を減少させてくださいね。

[参考]『<個人で就業する方> 特例措置の概要』|内閣府 より

出産後に子どもも生まれて、本当に幸せなはずなのになぜか気持ちが落ちこんでしまう……。
その気持の落ち込みは、決してアナタだけではありませんよ。
実は「マタニティブルーズ」と言われる、産後によく現れる症状で、その原因はアナタではなく、脳から分泌されるホルモンにあるんです!

産後の気分の落ち込み「マタニティブルーズ」


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出産後に、わけもなく泣きたくなる。気持ちが落ち込む――と言った「マタニティブルーズ」と言われるこれらの症状の原因は「女性ホルモンの減少」にあります。
妊娠中のママの身体には、赤ちゃんを育てるために女性ホルモンが通常の5000倍(!)以上も分泌されています。
そして、出産をするとこの女性ホルモンの分泌量が一気に下がります。

そう、この女性ホルモンの変化が身体だけでなく、心に影響を与えているのが産後の気分の落ち込みの原因なのです!

ちなみにマタニティブルーズの症状としては、次のようなものが挙げられます。

  • ・わけもなく泣きたくなる
  • ・不安感が強くなる
  • ・物忘れがひどくなる

これらの症状は緩やかにですが、減少していきます。
ただし、このマタニティブルーズが引き金となって「産後うつ」になってしまう可能性も十分あるので、あまりにも気分の落ち込みや不安が強く。日常生活にも支障をきたしてしまう場合は、専門家に受診するようにしましょう。

産後の気分の落ち込みを解決するには?

マタニティブルーズを乗り越えるために大切なことは「子育てはうまくいかないもの」と考えることが大事です!
出産前の理想の育児と現状とのギャップに驚くことばかりかもしれません。
そして気持ちが落ち込んでしまうかもしれませんが、実はその「子育てがうまくいかない状態」正常なんです。

また産後は心の変化だけでなく、身体の変化も大きく。疲れもストレスも溜まりやすくなっています。
育児の間にも、自分の時間を作るように心がけたり、趣味や好きなことに没頭する時間を5分でも良いからもつと気分転換になって、気持ちの落ち込みを予防することが出来ますよ。

子育ての中の気分転換

  • ・ストレッチやヨガ
  • ・好きな映画を見る
  • ・好きな音楽を聞く
  • ・なるべく深呼吸をする など……

産後の気分の落ち込みがひどいときには、まず相談を!

育児中は、どうしても孤独になりがち。
その育児中に感じる孤独感も、マタニティブルーズの原因となることがあります。

そんなときに保険センターや幼稚園、保育園、子育て支援センターなどに相談してみませんか?
大事なのは1人で悩まないこと。
子育ては長期戦です。仲間を見つけて、仲間を増やしてみんなで一緒に子育てを乗り越えていきましょうね!

[参考]『産後 心と体の不調』|NHK すくすく子育て より

子どもが病気になってしまったけれど、家にいてお世話することができない。
多くのパパとママを悩ませる子どもの病気は、誰のせいでもありません!

小さいお子さんを抱えて働くパパとママにとって、急な子どもの病気は、本当に深刻な問題。病気だと保育園も預かってくれないし、特に近くに頼れる家族がいないご家庭の場合は、どちらかが仕事を休むしかない――という状況が今、変わりつつあります。

小さなお子さんが病気になったときの”救世主”がどんどん増えています。
それが今回のテーマである『病児保育』というサービス。

まだ小さな子どもを保育園ではなく、病院で預かってくれる。
しかも、その病院にはお医者さんや看護師さんがいるだけでなく、保育士さんもいて、万全の体制でお子さんを預かってくれるんです!

病児保育は保育園にかようお子さんを一時的に預かるサービスのこと

『病院保育』は保育園にかよっている子どもが病気になったときに、家庭に変わって病院で子どもを一時的に預かるサービスのことです。

すべての病院で病院保育の利用ができるわけではありませんが、お住まい地域の近くには「病児対応型」として登録されている病院があるかと思われます。

「病気の子どものめんどうを見て欲しい!」という時には、まず最寄りの病児保育対応病院を探されてみてください。

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全国病児保育協議会加盟施設にて、お住まい地域の病児保育対応の病院を探すことが出来ます。

施設について詳しくはコチラをクリック

病児保育利用の条件

病院によって利用できる条件は異なりますが、利用にあたっては基本的には次のような条件があります。

 

  • ・保育施設、或いは小学校にかよっている
  • ・保育園を利用できるほど体調が良くない
  • ・かかりつけ医の診断を受けている必要がある
  • ・かかりつけ医から病状・薬の処方について記載された連絡票を持っている必要がある
  • ・事前に病児保育施設に対して予約を行う

 

病児保育受け入れ施設では、事前に登録が必要なことがあります。

また事前の予約は、多くの病院で「早朝8時ごろまで」となっています。
ただし、人気のある病院はすぐに埋まってしまうこともあるので、予約の際にはなるべく早めに連絡をするようにしましょう。

病児保育利用の流れ

 

  • 1.病児保育施設に事前登録
  • 2.かかりつけ医を受診し、病児保育の利用許可を得る
  • 3.病状・薬の処方について記載された連絡票をもらう
  • 4.登録した病児保育施設に電話で予約をする
  • 5.病児保育施設にて必要な持ち物を持って病院へ
  • 6.子どもを預ける
  • 7.子どもを引き取る際に支払いをする

 

病児保育施設に事前登録をする際に、見学や面談などを求められることがあるので、時間に余裕があるときには事前に病児保育施設への登録をすませておきましょう。

病児保育利用時の金額

◆市区町村運営の施設

  • ・預かり料金:2000円~2500円
  • ・食事代:~500円(保育料込の場合もある)

 

◆NPO、民間運営の施設

  • ・入会金、月額費用:8000円~
  • ・預かり料金:2000円~(お得なプランがある場合も)

 

病児保育の一般的な利用料金は、1回2000円~と病院によって異なります。

病児保育施設の中には、規定の時間よりも、長く子どもを預かる場合は延長料金がかかる場合もあります。事前にご注意を!

インフルエンザでも隔離病棟がある病児保育施設は預かり可能!ただし、ルールは施設ごとに異なります。


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大人も子どももインフルエンザになると、基本的には外に出歩けなくなりますよね。
そして、多くの保育園ではインフルエンザになったお子さんは5日以上(保育園によってはもっと)、保育園で預かることができません。

しかし、病児保育の場合はでは施設ごとに違いはあるものの、保育園ほどはインフルエンザ時の預かりに対して、厳しくありません。
隔離病棟がある病児保育施設では、発症の日数に関係なく「陰性」であると判断された時点で、お子さんを預かってもらえる場合もあります。

また隔離病棟がない病院の場合でも「発熱から3日以降」と、保育園よりはゆるいルールを設けているところもあり、インフルエンザのときも子どもを病児保育なら預けることができますよ。

ただし、なるべくインフルエンザ時でも、子どもを預けられるように、病児保育施設に登録する際には「インフルエンザの時でも預かってもらうことはできるかどうか」を予め確認しておくことをおすすめします。

インフルエンザの子どもは病児保育施設では、どのように過ごすの?

インフルエンザになったものの、病児保育施設に預かってもらえた場合に、子どもは施設でどのように過ごすのでしょうか?

隔離病棟がなく、「発熱から3日以降」などのルールがある病児保育施設の場合は、他の病気と同じように専門の保育士さんと看護師さんが、お子さんを見てくれます。

また隔離病棟がある施設の場合は、通常の病児保育と同じで保育士さんと看護師さんが様子を見てくれる点は同じですが、お子さんは他の子どもにインフルエンザを移さないように、少人数で専用の病棟で預かってもらうことになります。

インフルエンザ以外の感染病でも、病児保育施設で預かってくれます!

多くの病児保育施設では、インフルエンザだけでなく、水ぼうそうや風しんなどの感染病であっても、病気のお子さんを預かってくれます。
※病児保育施設によって異なるので、詳しくは最寄りの病児保育施設にお問い合わせください

保育園で預けられないような病気のときでも、病児保育ならお子さんを預かってくれるし。しかも病院の中だから、何かあったときにも安心できるのが嬉しいですよね。

病児保育のメリットとデメリット 安心感は保育園以上かも!


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病児保育はお子さんがインフルエンザのときや感染症になってしまったときでも、お子さんを預けることができます。

金額も比較的安く、保育園を頼ることができないときの病児保育って、本当に助かる!
しかし、病児保育はメリットばかりではありません。

病児保育のメリット 安心感は保育園以上かも!

 

  • ・パパとママの負担が減る
  • ・保育士さんと看護師さんが子どもを見てくれる
  • ・いざという時は、お医者さんが対処してくれる
  • ・病状や食事、水分摂取などについて事細かに対応してくれる
  • ・一部施設では感染病でも預かりが可能

 

病児保育を利用することで、パパとママの負担は大きく軽減されますし、何よりも育児と看護のプロが自分の子どもを見てくれるという安心感は心強いものがあります。

「もしも」のときも、病院内で子どもを預かっているので、すぐにお医者さんが対応してくれるのも病児保育を利用する大きなメリットです。

病児保育のデメリット お金や他の病気をもらうリスクも……

 

  • ・病気の子どもに寄り添ってあげることができない
  • ・1回の利用にお金がかかる
  • ・かかりつけ医の利用許可書と連絡票を取るのが大変
  • ・予約がすぐに埋まってしまい、利用できないことがある
  • ・他の病気をもらってしまう可能性がある

 

病児保育施設は、施設によって異なりますが1回の利用に費用(2000円~)が発生します。
また利用する前に、病児保育施設に提出するための、かかりつけ医の利用許可書と連絡票をもらわなければならず、午前中は会社に出社ができないことも。

そして「予約ができない」「他の病気をもらう可能性がある」というリスクは、病児保育施設を利用する中では避けては通れないデメリットもあります。

病後の病み上がり時期も利用可能な「病後児保育」って何?


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「病児保育」と少し似ていますが、「病後児保育」というサービスがあります。
病後保育とは文字通り「病気になった後」で、まだ体調や具合が良くならない状態で子どもを預けることができるサービスのことです。

病気が完全に治るまえの”回復期”に病児保育施設が子どもを預かるサービスで病児保育施設と同じく、病院が病後児施設を運営していることがあります。

「病児保育」と「病後児保育」の違いは何? 違いを知って上手に活用!

 

  • [病児保育]病気をしている子どもを施設が預かる
  • [病児後保育]回復期の子どもを施設が預かる

 

病児保育と病後児保育は上記のような違いがあります。
病児保育は、そもそも病気では保育園を利用できないご家庭が利用するケースが多いです。

対して「病後児保育」は病気は治っているものの、まだ保育園で預けるのには、体調や体力面で不安――というときに利用されます。

「病後児保育」の利用方法は?

病児保育と違って、病後児保育は「かかりつけ医の診断書や連絡票が必要」というケースは少ないものの。

病児保育と同じく、施設の利用前に予め登録が必要なことが多いので病後児保育も利用前に問い合わせをして、利用におけるルールを確認しておくことをおすすめします!
また病後児保育も預ける際には、子どもを預ける費用が発生します。

ただ病気が治ったあとも、まだ病み上がりで体調や体力面に不安が残るお子さんをお医者さんや看護婦さん、保育士さんがいる施設で預けられるのは、パパとママも安心ですよね。

「うちの子、病気が治ったけど、まだ体調が不安で……」というときは、いきなり保育園を利用するのではなく。子どもの体調と体力が万全になるまでは病後児保育を利用するという選択肢もあることをお忘れなく!

「病後児保育」の登録はお早めに。早め早めの行動が大事!

残念ながら、すべての病院で病児保育を利用できるわけではありません。
限られた施設のみ病児保育が許可されているため、入園前は登録作業だけでも混雑してしまいます。

先にも軽く触れましたが、病児保育の登録時には事前の申込みや登録前の”予約”が必要なケースも多く、そういった登録までのスケジュールのことも考えれば、できるなら保育園の入園から3~4ヶ月前には登録を済ませておきたいところです。

また病児保育施設の登録の際には、施設側からの「面談」や施設内の「見学」が必要になるケースがほとんどで登録をするのに、半日ほどかかってしまうこともあります。
病後施設登録時にも、時間の余裕を持って行動するようにしてください。

安心して、病児保育施設を利用するためにも”早め早めの行動”を心がけ、いつでもスムーズに病児保育施設を利用できるようにしましょうね。

お子さんが病気になっても安心して預けられる病児保育を活用してね!

子どもが病気になったときに、本当は多くのママたちがそばにいてあげたいと思いますよね。

でも、仕事やなんらかの事情により、子どもを預けなければならない――ということは、少なくありません。

そんな時の強い味方が「病児保育」です。病児保育を利用することで、パパとママだけでなく、お子さんも病院という安心できる空間でゆっくり療養することができます。

「子どもが病気になったけど、自分で見られない……」そんなときはパパとママが無理をするのではなく、病児保育を使ってお互いの負担を減らしてみませんか?

アナタは『ファミリーサポート』ってご存知ですか?

子どもが熱を出したときは、どちらかが仕事を休まなければならないですが、どっちも仕事を休めないときだってありますよね?

そんな働くパパやママ。そして、専業主婦家庭であっても、子どもから目を離せないけれど外出しなければならない、という方向けに子育てを支援する制度が『ファミリーサポート』です。

ファミリーサポートって何? アナタの近くにもファミリーサポートを利用できる事業所があるかも!


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ファミリーサポートは、お住いの地域において「育児」や「介護」の援助を受けたい人と行いたい人がお互いに助け合う活動のことであり、会員登録をしている人のみが、サポート事業を利用可能です。

各市町村には、それぞれ事業登録している「ファミリーサポートセンター」があります。
最寄りのファミリーサポートセンターに事前に会員登録をしている場合、条件があえばファミリーサポートを利用することができます。

ファミリーサポートではどんなことをお願いできる?

  • ・保育所までの送迎
  • ・保育施設や学校の開始前、終了後の預かり
  • ・学校の夏休みなどに子供を預かる
  • ・保護者等の病気や急用等の場合に子供を預かる
  • ・買い物などの外出の際に子供を預かる

ファミリーサポートでは上記のように、子どもの送り迎えや子どもの一時預かりなどを会員であれば依頼することが可能です。

ファミリーサポートの利用方法は、どうすれば良いの?

ファミリーサポートを利用するためには、まずは最寄りのファミリーサポートセンターに会員登録をしなければなりません。

基本的にはファミリーサポートの利用方法は次のようになります。

  • 1.ファミリーサポートセンター会員登録、研修
  • 2.センターの提供会員と事前打ち合わせ
  • 3.援助センターに援助を依頼(日時を指定)
  • 4.提供会員による援助活動
  • 5.援助活動終了後に報酬の支払い

ファミリーサポートセンターの利用には費用が発生します。
場所によって、ファミリーサポート費用は異なりますが、800円~利用できることもあります。

※詳しくは最寄りのファミリーサポートセンターにお問い合わせください。

ファミリーサポートのメリットは金額だけじゃない!


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ファミリーサポートはお住まい地域のファミリーサポートセンターにもよりますが、1時間800円~とリーズナブルな金額で利用できます。

自分の都合が合わないときに知っている相手に子どもをリーズナブルな金額で預けることができるファミリーサポートは、小さいお子さんを持つパパとママにとって、心強いサービスですがメリットだけでなく、デメリットも存在しています。

この章では、ファミリーサポートを賢く利用するためにメリットとデメリットをご紹介します。

ファミリーサポートのメリットは金額だけじゃない!

  • ・早朝・夜間・休日でも利用可能
  • ・急な仕事、病気や法事の際にも利用OK
  • ・子どもの送り迎えのお願いもできる
  • ・シッターさんよりも金額が安い
  • ・提供会員と親しくなり、孤独感が薄れやすくなる
  • ・提供会員の子どもやお孫さんと友だちになることもある
  • ・保険加入制度があり、万が一の際も安心

提供会員さん次第のところはありますが、他のサービス以上に時間帯を気にせずに、子どもを預けられるのは忙しいパパとママには助かりますよね。

またファミリーサポートは子どもが安全に過ごせる場所を作れるだけでなく、パパやママの孤独感を癒やす効果も期待できます。

地域と一体になって子育てをする――実はそれもファミリーサポートが開始された理由の1つなんですよ!

ファミリーサポートのデメリット ご近所トラブルに発展するリスクも

  • ・ファミリーサポートセンターによっては金額が高い
  • ・提供会員とスケジュールが合わないと利用できない
  • ・提供会員は育児のプロではない
  • ・ご近所トラブルの原因になることがある

ファミリーサポートを提供する「提供会員」のほとんどは、残念ながら”育児のプロ”ではありません。
提供会員の多くは近所にいる心優しい方たちです。そのため人間関係でトラブルになることも……。

残念なことですが、ファミリーサポートの提供会員の方の不注意が原因で、子どもがケガをしたり、事故に巻き込まれてしまったりするケースもわずかながら報告されています。

しかし、最近ではファミリーサポートの提供会員側に対し、自治体が講習を行っているため、不幸な事故が起きにくい状況が少しずつですが整えられつつあります。

ファミリーサポートは、こんなときに助かる!具体例をご紹介


画像出典:PhotoACより

これからはじめてファミリーサポートを利用する、という方にとって不安なことは「どんなときに利用すれば良いの?」という利用のタイミングのことでしょう。

この章では、ファミリーサポートの利用に関する具体例をご紹介します。

1.仕事の都合で放課後の時間に家にいないときに預かってもらう

子どもの学校が終わってから、いつも家にいない。放課後に家に1人にしているのが不安だ、可哀想――というときも、ファミリーサポートは活用できます。

提供会員さんに、放課後だけ子どもを預かってもらうことで、お子さんが放課後も1人になることを防ぐことができます。

2.急な法事で夫婦で家にいないときに預かってもらう

親戚が急に亡くなってしまい、夫婦揃って列席しなければならなくなった――。こんなときにも、事前に会員になっていればファミリーサポートを利用して、お子さんを預けることができます。

ただし、提供会員さんの都合もあるので、急な用事のときはファミリーサポートを利用できない場合もあるので、ご注意を。

3.仕事の都合で子どもの送り迎えが出来ないときはファミリーサポートにお願い

通勤時間が早く、子どもの送り迎えが出来ない。

事前にファミリーサポートに相談しておくことで、提供会員の方が子どもの送り迎えを代行してくれます。

日常生活の「困った!」をファミリーサポートで軽減させましょう

子どもが小さいうちは、なかなか目が離せません。
1人にすると心配だし。通学も慣れてきた……とは言え、やっぱり親としては、ついていないと不安ですよね。

そんなときにこそ、ファミリーサポートがアナタの助けになります!

子育てが大変なときにファミリーサポートを活用することで、パパとママの負担と心配事を減らことができますよ。

「ファミリーサポートって、どうなんだろう?」と気になられた方は、お住い地域のファミリーセンターに問い合わせをしてみませんか。

ママ1人で、子育てに関する業務をすべて行う――ワンオペ育児は、ただでさせ負担が多い育児をママ1人に背負わせるため、精神的な負担が大きく、ほんとうに大変です!

そんなママの負担を軽減するために、今提唱されているのが「チーム育児」です。

チーム育児って何? ワンチームで子育ても家族でいっしょに頑張ろう


画像出典:PRTIMES:夫婦はチーム!ワンオペ育児問題は「チーム育児」で解消!? 「チーム育児」をしていない家庭は90%!妻の家事負担は夫より平均10個多いと判明。より

チーム育児とは、ワンオペ育児の両極にあたるもの。
チーム育児とは夫婦で子育てをするだけではなく、お互いのキャリアややりがいを尊重しあい。家事と育児の分担を行いながら、”2人”で子育てをする育児スタイルのことです。

「なんだ、そんなこと当たり前のことでしょ?」と思われるかもしれませんが、ピジョン株式会社が行った調査によると、90%の家庭が「チーム育児ができていない」という結果に!

パパがまったく家事や育児に参加していないということことではありませんが、パパがこなす家事・育児のタスク数は平均1.98とママがこなす平均タスク数12.07に比べると、遥かに少ないのが現状のようです。

※アンケート参考『ピジョン 育児イマLABO調べ』参考

チーム育児を行うには? チーム育児のはじめ方

いきなりパパに「チーム育児やって!」と言っても、パパ側は正直何をやって良いのかわかりません。

チーム育児を行うためには、具体的に次のようなことをお互いに話し合ってみてください。

  • ・1日の育児と家事のやるべきこと(できれば書き出す)
  • ・お互いの仕事時間や負担など
  • ・どの作業ならやれるのか?
  • ・苦手な作業は何か?


その上で仕事やお互いの時間配分、やりがいなども考慮して役割分担するのがおすすめです。

お互いに尊重し合う。そして100%を求め合わないのが大事!

ワンオペ育児をチーム育児に変えるためには、パパや周りの人の協力が必要不可欠です。

そして、もう1つここで大切なことが”お互いに100%を求め合わない”ということ。

ママからすれば、パパの家事や育児について「ここはこうして!」「こんなの全然だめじゃない!」と言いたくなるところはいっぱいあるでしょう。

しかし、そこをぐっとこらえて「手伝ってくれてありがとう」「さすがパパ!」と褒めてあげること(もちろんパパもママに対して感謝の気持ちを伝える)が大切です。

お互いに100%を求め合ってしまうと、家事も育児もだんだんと”負担”にしかなりません。
あくまでチーム育児は、お互いの負担を減らす役割分担ことが目的。あまりにも雑な家事や育児は問題ですが、ある程度の「できない」はお互いに許容してあげないと、チーム育児は続きませんよ!