音が楽しい!元永定正さんの絵本おススメ4冊。
画家、絵本作家。元永定正さんの世界。
元永定正さんの絵本は、型にはまらない作品、世界。そんな言葉がピッタリとします。
最初、元永さんの絵本と出会ったとき「この絵本ってどんな意味?こんな意味のわからない絵本、子どもに読ませていいのかしら?」そんなことを考えました。
しかし、小さな子どもたちは元永さんの絵本に夢中になりました。
大人は自分の好みや勝手な決めつけで、判断するのではなく、幅広く自由に本を選択して子どもに与えてほしいと思います。
今回は、赤ちゃん幼児が楽しめる、元永さん作の絵本を4冊ご紹介します。
1、カニ ツンツン (ぶん金関寿夫、え元永定正)福音館書店
表紙に描かれているのは「カニ」なのでしょうか。
すべてカタカナで絵本は「カニ ツンツン ビイ ツンツン」という言葉から始まります。
どのページにも、「ツンツン」と赤いカニ?のようなのが描かれています。
言葉の羅列がリズミカルで、言葉としてよりも「音」として楽しむ、そんな絵本なのかもしれません。
大人には「意味のわからない絵本」でも、娘も息子もこの本が大好きでした。
2、ころころころ(元永定正さく)福音館書店
「子どものとも年少版」から出た1冊です。その後、福音館の幼児絵本から発行されています。
ころころ、ころころ、「いろだま」がいろんな道を、ころころ行きます。
短い言葉ですが、リズミカルに言葉が続いていきます。
3、がちゃがちゃどんどん(元永定正さく)福音館書店
この本も「子どものとも年少版」から発行されて、のちに福音館の幼児絵本から発行されています。
いろいろな「音」が絵で表現されています。「音」は耳で聴いて楽しむものですが、この絵本は目でみて音を感じる、目から入ってくる情報と刺激が大変大きく感じます。
シンプルに描かれた絵が、子ども達に分かりやすく、夢中にさせるのかもしれません。
4、わ (こどものとも0.1.2 2010年9月号)(元永定正さく)福音館書店
「わ」。
いろいろな「わ」が次々に登場します。
言葉は短く、簡潔でリズミカルです。字が読めない1,2歳児でも覚えやすいので、一緒に読める本です。
幼児向け絵本ということですが、「わ」を使ったいろいろな発想に大人はハッします。
この本は月刊絵本なので現在は販売されていないようですが、図書館などで見られると思います。
「こどものとも」には、毎号、付録の冊子がついていて、作者のことばで作品についてなどが書かれています。作品についてどういう背景で描かれたのかや、作品に込められた作者の気持ちなどを知る手がかりとなります。
図書館によっては付録の閲覧、貸し出しも行っているところがあるので、興味を持たれた方はぜひ探してみてくださいね。