[新型コロナ]なぜこんなに広まった?

世界中で拡大しているコロナウィルス。
この半年で生活がかなり変わったのではないでしょうか。
緊急事態宣言などで、自宅にいる時間が増えている方がほとんどだと思います。
家庭では手洗いうがいやアルコール除菌など徹底されているでしょう。
今では当たり前のようにマスクをする習慣になりましたが、コロナウィルスとはどのようなウィルスなのでしょうか。

コロナウィルスの発端

コロナウィルスの発端とされるのは中国の武漢市の海鮮市場とされています。
ここで売られていた野生動物が感染源となり、ヒトへと感染していったと推測されています。

しかし、この海鮮市場とは全く関連のない症例が2019年12月上旬に複数報告されていたのです。
したがって、この海鮮市場が感染源ではない可能性が指摘されています。
当初、感染の発端と考えられていた海鮮市場は流行初期のクラスターだったのではないかという見方もあります。
私たちが認識するより前にコロナウィルスは世界に広がっていた可能性があるのです。

2019年12月ではヨーロッパでも…

実はイタリアでも2019年12月にミラノとトリノで排水からコロナウィルスが検出されています。
コロナウィルスは便中からも検出されることがわかっており、日本でも山梨県の排水から、コロナウィルスが検出されたことが報告されています。

イタリアのミラノとトリノの排水からコロナウィルスが検出されたということは、2019年12月時点でヒトからヒトへと感染していたことを示唆します。
その後、イタリアでは大規模な流行が起こっています。
私たちがコロナウィルスの感染症を認識するよりも前に世界に広がっていたのです。
2019年12月の症例が発端かどうかはわかりませんが、驚くべき事実ですね。

また、スペインのバルセロナでは、なんと2019年3月に排水からコロナウィルスがみつかったようです。

日本で広がったのは?

日本で最初にコロナウィルスの陽性が確認されたのは、2020年1月16日です。
この方は、中国武漢市から日本に帰宅し、感染が確認されました。

この時期よりも前に日本国内でコロナウィルスが広まった事実は確認されていません。
しかし、中国との往来が最も多い国の一つであるため、コロナウィルスが侵入していた可能性は十分あります。

感染拡大の原因

世界的に感染拡大がとどまらないコロナウィルス。
なぜここまで広がってしまったのでしょう。

WHO=世界保健機関のてドロス事務局長は、増加の原因の一つに若者たちが気を緩めたことにあると述べています。
スペインやフランスでは各地でビーチやナイトクラブに集まる若者たちが集団感染しています。

日本でもBBQや自宅飲み、会食などで集団感染の報告があります。
夜の街でのクラスターはいくつかの県で起こったのではないでしょうか。
そこで政府は2020年4月16日に全国で緊急事態宣言が発令しました。
多くの企業が休業や時短営業などの対応をし、一時は感染者数がかなり減少しました。
しかしながら、緊急事態宣言解除後、自粛から開放され外出する方が増えたことにより、2020年8月7日には国内感染者数が過去最多の1,607人確認されました。
GoToキャンペーンなどもありましたが、感染者数が緊急事態宣言前よりもかなり多くなったことにより、お盆の帰省をやめる方や旅行のキャンセルをする方が多くいます。

マスクの着用や人混みを避けるなど警戒を強めるよう、WHOは呼びかけています。
ひとりひとりの行動が周りの方への配慮になり、感染拡大の抑えることができる可能性があります。

コロナ・熱中症の予防

コロナウィルスの感染経路として飛沫感染・接触感染があります。
目や口、鼻などを無意識に触ることが多いと思いますが、目・口・鼻は約44%が粘膜になっており感染してしまう可能性があります。
ハンドソープなどを使った手洗いで手についたウィルスを減らすことができます。
・外出先から帰宅時
・咳やくしゃみ、鼻をかんだ時
・ご飯を食べる前と後
・看病や介護などをする時とした後
など手を洗うタイミングは多くあります。

風邪や季節性インフルエンザ同様ひとりひとりの咳エチケットや手洗いなどの実施が重要なのです。
外出の際は、「自分はコロナに感染しているかもしれない。」「周りにうつさないように」と配慮しマスク着用をして出かけるようにしましょう。

しかし、気温の高い夏はマスクをすることで熱中症になる恐れもあります。
適度な水分補給が必要になりますので、喉が渇いていなくても水分はとるよう心がけましょう。
また、人との間隔が2m以上確保出来る場合はマスクを外しても良いとされています。

再び感染拡大している中、自宅にいる時間が多くなりエアコンをつけっぱなしになることも多いと思いますが、換気も大切になります。
換気をする際は、室内の温度がすぐ上がってしまうので、エアコンはつけっぱなしの状態での換気をおすすめします。

また、就寝中は「夜間熱中症」になる可能性もあります。
室内温度は26度以下、湿度は50%~60%がよいとされていますので、寝ているときは、エアコンをタイマーでなくつけっぱなしで寝ることが推奨されています。

気をつけなければいけないことが多く、更には自粛しなくてはいけない現在。
ストレスが溜まってしまうと思いますが、ひとりひとりの予防策が日本の全国の皆さんの為になっています。
苦しい時期ではありますが、耐え抜いて行きましょう。
以前の生活に戻ることができるよう願っています。

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