2時間45分の高速出産~妊娠中のトラブルと上の子どもとの母子離れとの戦い~
私とパパ(旦那)は結婚して9年立ちましたが甥や姪がいません。おそらくこのまま一生私とパパは甥や姪がいないままだと思います。
なぜならばパパは1人っ子、私の兄は重度自閉症のため自立すら困難です。甥や姪がいないので2人目を希望する思いは強かったです。だから2人目ができたとき、1人目と同様嬉しかったのです。
前置きが長くなりましたが、2人目ということもあって妊娠中どんなことが起こりやすいか想像できたので、妊娠がわかったとたんトラブル対策をできる限りやりました。また、はじめての妊娠と違い2度目の妊娠では長女(上の子ども)がいます。
今回は、私が妊娠中に行ったトラブル対策と、長女(上の子ども)の心境とかかわり、2度目の出産体験をお話ししたいと思います。
妊娠トラブル対策
私は、長女(上の子ども)を妊娠した時、つわり、便秘、貧血に苦しみました。
2度目の妊娠ということもあり次女を妊娠した時は、私がどんなトラブルになりやすいかある程度予測ができたので事前に対策ができ長女の時にくらべて症状が軽くすみました。
ここでは私がはじめての妊娠で苦しんだトラブル、つわり、便秘、貧血対策、特に私が辛く大変だったことをお伝えします。症状は人それぞれなので、参考程度にご覧ください。
〇つわり
最初の出産の時は真夏で、水すら受け付けなくなり体重が6㎏やせました。
2人目が欲しいと思った時、真夏につわりがかからないように家族計画をしました。次女の妊娠がわかった時、長女を生んだ時つわりがひどかったことを産院に話すと、つわりの症状をおさえる漢方薬の小半夏加茯苓湯(ショウハンゲカブクリョウトウ)をすすめられ毎日朝、昼、晩と飲みました。
長女の時にくらべつわりの症状は落ち着き、お弁当くらいは食べることができました。しかし、完全に吐き気がなくなるわけではなく何回かトイレで吐き、1週間おきに点滴に通いました。体重は3㎏痩せました。
〇便秘と痔
最初の出産の時、便秘がひどく、痔になったことで何回か出血し痛い思いをしました。つわりがおさまったころから毎日軟便薬(マグミット錠)を飲んで毎日排便するように心がけました。それでも、痔がでてしまい1度肛門科を受診しました。軟便薬のおかげで出血することはありませんでした。
〇貧血
つわりの時から石の処方で、Eおかあさんという飲み物を飲んで鉄分補充して対策しました。
Eおかあさんとは妊婦さんに必要な栄養を粉にして水などに溶かして飲むペプチドミルクです。毎日とりたい葉酸. ほうれん草 約5株分(1株=30g)を、Eおかあさん3本でほぼとることができます。葉酸は、胎児の発育や安定した妊娠期を過ごすためにとても重要です。忙しい人や食欲がない人でも手軽に飲むことができます。
しかし初期はよかったのですが、中期では貧血ぎみという結果でした。
そこで産院から処方された鉄薬(フェロミア錠)を飲むことにしました。後期の血液検査で貧血は改善され妊娠後期や産後は貧血による息切れがなく快適に過ごせましたが、副作用としてその薬を飲んでいる間は尿に糖がでました。貧血が改善され先生の指示で薬をやめると副作用もなくなりました。薬を早めに飲んで対策したことで貧血症状は改善されましたが薬の副作用が気になりました。
2人目ということでこれら3つのトラブルを解決するための方法をなくすように模索をしました。
多少症状の改善が見られましたが、完全になくなるわけではない、かえって薬の副作用に苦しむ結果でした。薬の効き目もそれぞれなので、つわりに悩んだら漢方薬の小半夏加茯苓湯(ショウハンゲカブクリョウトウ)、便秘に悩んだら軟便薬(マグミット錠)、貧血になやんだら鉄薬(フェロミア錠)を産院の先生に相談して試してみてください。
母子離れできない長女
次女の妊娠がわかった時、長女が1歳半の時でした。長女はママべったりで私がいなくなるとすぐ泣く子どもでした。パパでも駄目でした。
つわりがひどく点滴のため産院に行く時は、リフレッシュスティに預けましたが預けるたびに大泣きしました。近くの保育園の一時保育は余裕がないと断られ、家から電車と徒歩で1時間ほどかかるリフレッシュスティの施設になんとか大泣きする長女を預けました。
私があまりにもつわりがひどかったため、なかなか私が動けませんでした。だから長女は退屈し、外にどうしても遊びに行きたかったので、外に行こうとするパパについていくようになりました。
はじめてママ以外の人の所に1人で行った瞬間でした。
機嫌の悪い長女に振り回されて次女出産の1日
2013年4月29日次女が生まれ日(39週6日目)のエピソード
8時
起床し、朝食を食べました。長女がご機嫌ななめで大泣きでした。
9時
仮眠 長女は父と実家の庭で遊びました。しかし、ご機嫌ななめでした。ここずっと長女はご機嫌ななめで泣くばかりでした。出産が近くてなかなか母子離れできない、父が長女を必要以上に甘やかすので余計甘えてくることに私自身苛立っていたことが原因だったかもしれません。
また、長女が大泣きすることで自閉症の兄の心が不安定だったのか足をどんどんして体をばたつかせる、ドアを大きな音を立ててしめるなどの行動が目立っていました。
10時30分
家の近くのスーパーに買い物に行きました。
11時10分頃
買い物の帰り長女は車の中で寝てしまいました。私は横になって長女と一緒にお昼寝をしたかったので正直車でお昼寝されることは大変困りました。抱っこして布団で寝かせようとすると途中で起きて大泣きするなどで対応が大変になりそうだったので長女と車の中に一緒にいた気がします。
12時頃
長女が起きたので、昼食を食べました。
13時
長女が2歳児のころは昼食を食べたらお昼寝をする日課だったのですが車で寝てしまったため、私がゆっくり昼寝をしたくてもできません。横になるかたわらウトウトしながら長女の相手をしました。
14時30分
長女が寝てくれないので、父が長女をベビーカーに乗せて散歩させることにしました。長女が変な時間に寝てゆっくりできないことに気持ちがもやもやしていたので、私も心をスッキリしたかったので歩き回ってスッキリさせることにしました。1時間ほど歩いてもっと歩きたかったのですが、急にトイレに行きたくなり家に帰宅しました。
17時
あまりにも眠たかったので長女を父に預けて仮眠をとることにしました。
18時
夕食
19時
長女がシャボン玉をして遊びたいと言ったので、長女とシャボン玉をして遊びました。
19時30分
長女とヨーグルトを食べました。まだ、陣痛の波は感じていませんでした。
20時
『欽ちゃんの仮装大賞』を見ました。すこし、お腹の痛みを感じましたが我慢できる程度でしたので、前駆陣痛だと思いました。
4日前、真夜中から朝にかけて周期的な痛みで寝ることができませんでした。朝一に産院に行ったのですが、産院にいったとたん痛みがおさまり帰されました。そのことで長女の心が更に不安定で何日か夜寝られない状態が続いていました。だから、本陣痛か分かるまでしばらく様子を見ても良いと思いました。
痛みも我慢できる痛みなので臨月によくある痛みと考えていました。おしるしがなかったので様子をしっかり見る必要があると思っていました。
20時30分
長女が父とお風呂に入りました。長女がお風呂からあがってすぐ服を着れるように準備をしていましたが、急にお腹が痛みだし、汗も大量にでていたきがします。トイレに行って排便をしたくなる間隔もありました。立っていること座っていることが困難になりました。長女のお世話もできず、母に変わってもらいました。
21時頃
父がお風呂からあがった時、陣痛が規則的にきだして我慢できないほどの痛みだったので電話して産院に行くことにしました。もうこの時点で声を張り上げたいほどの痛みでしたので産院に電話しました。
21時15分
産院に出発、車の中で座っていることに困難でしたので横になりました。息はハァハァとなっていました。途中の信号待ちで陣痛の波に襲われ荒い息遣いになりました。
翌9時30分頃
産院に到着しました。夜間玄関に向かう途中にも陣痛の波に襲われ立っていられなくなり建物の壁にもたれてうずくまりました。父に「大丈夫か」と声をかけられましたので「夜間玄関に行ってインターホンを鳴らして」と叫んだのを覚えています。父はすぐさま夜間玄関に向かいインターホンを鳴らしました。陣痛の波が少しおさまり再び夜間玄関に向かって走りましたが、夜間玄関の入り口に来たときは立っていることが困難でした。
産院についたらまずは内診をおこなうのですが、内診を飛ばしてすぐ分娩室へ連れていかれました。分娩室に向かう途中、外来の待合室を通ったのですが祝日の夜で人がいませんでした。もしも、外来の待合室に人がいたらヤバそうな妊婦が来たなと思われていたのかもしれません。
着てきた服を脱がされ、分娩着に着替えさせられました。産院についてホットしたのは束の間、陣痛の波がおさまったと思ったら、またすぐ陣痛で陣痛間に休んでいる暇はありませんでした。
産院についた時、おしるし、破水なし、子宮口7㎝開いている状態でした。
長女も同じ産院で出産したので、長女が生まれる直前のことは覚えていました。長女が生まれる直前と同様に助産師だけではなく、先生待機、異常がなくても点滴を打たれる処置で、もうすぐ赤ちゃんが生まれそうな雰囲気でした。
10時30分
次女が誕生しました。産院について1時間ぐらいで生まれる高速出産でした。疲れたと言うよりは、あまりにも高速出産だったのでさっきまでの出来事はなんだったのかという感じで終わってしまいました。
次女は大きな産声をあげました。体重3410gで身長が51㎝ある大きな赤ちゃんでした。
10時45分頃 胎盤排出され2人目のお産は無事に終わりました。分娩時間は2時間45分でした。
2013年4月29日の20時30分まで、まさか本日中にお産になるとは全く想像がつきませんでした。2013年4月29日は私にとって波乱万丈な1日だった気がします。昼にもやもやした気持ちをスッキリさせたいという理由で1時間歩いたことが高速出産につながったのではないかと私は思います。
はじめて出産に付き合った父
産院まで父が車で送ってくれたのですが、産院に送り届けたら家に帰る予定でした。帰ろうとしたら助産師さんに「赤ちゃんがもう出かかっているのですぐ生まれます」と家に帰ることを止められたそうです。そして生まれたての赤ちゃん(次女)と対面しました。
私の母も里帰り出産だったため出産につきあえなかったらしいです。
出産につきあった感想として出産は想像してた以上に大変に見えてみたいで、出産の大変さを実感した瞬間でした。亭主関白の父が生まれたばかりの赤ちゃんを間近で見ることができました。生まれたばかりの赤ちゃんに凄い感動したそうです。
里帰りして、長女が母子離れできないこと、しつけのことなどで父とよくもめてぎくしゃくした関係が続いていたのですが、その生まれた直後だけは長く父とお話しでき分かち合えた気がしました。
経産婦によくあること・気をつけること(私の体験談を通して)
1.妊娠中に飲める薬
上の子どもがいるのでしんどい時でもゆっくりやすんでいられません。妊娠したら薬が全く飲めないイメージがありましたが、飲める薬もあります。どうしてもしんどい場合は主治医に相談しましょう。主治医が処方した薬は妊娠中でも飲むことができます。しかし、効き目は緩やかなので完全にしんどさがなくなりません。飲まないよりはしんどさが楽になるのでしんどい時は主治医に相談しましょう。
2.上の子どもとのかかわり
赤ちゃん返りや母子離れができないことでイライラしてしまいます。ママがイライラすればするほどヒートアップするので、深呼吸して気持ちを落ち着かせましょう。ママがニコニコしていたら子どもも赤ちゃん返りは落ち着きます。母子離れも自然とできるようになります。
3.経産婦の陣痛時間
個人差がありますが、経産婦は陣痛時間が初産婦にくらべて短くなりますので、陣痛かなと思いましたらすぐ産院に電話して相談しましょう。空振りはよくあることなのでためらわず行動しましょう。
4.父、母と子育ての意見の対立
実家で出産する場合、父と母としばらく一緒に生活することになります。父や母が子育てをしていたのは、ひと昔前です。ひと昔前の子育てと今の子育てでは事情が違います。父、母と子育てのことで揉める、意見が異なることは当たり前です。自分が子どもにとって何が大切なのかしっかりと判断できるようにしましょう。いいなと思う意見は取り入れましょう。しかし、ひと昔前の子育て情報を言って悩ませることがありますので実家にいることが大変だと思いましたら外に出て気分転換をはかりましょう。
妊娠中、お産にはいろいろなトラブルや兄弟や姉妹がいる場合は上の子どものお世話もあり大変ですが、子どもが元気に生まれてきてくれることが1番の喜びです。
妊娠中、お産の時、サポートしてくれたパパ、父、母に感謝します。そして、長女。長い間寂しい思いをさせてごめんなさい。次女元気に生まれてきてくれて有難う。